あぱかば・ブログ篇

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2007年 09月 26日

フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展

初日の今日、国立新美術館へ行ってきた(特設サイトこちら)。

寡作の画家フェルメールを日本で見ることができるとはこの上ない贅沢である。
現存する35点の多くが所蔵美術館から門外不出とされているのだから、それを思えば奇跡のようなことだ。

それはわかっている。
だけど……フェルメールの作品展示が、ま、ま、まさか「牛乳を注ぐ女」一点だけとは……思いもしなかった。
本展は「フェルメール展」だと思っていた私の早とちりであった。

“フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展”

この展覧会のタイトルをよく読めばわかる。
フェルメールの作品は、「牛乳を注ぐ女」だけで、あとは“オランダ風俗画展”なんですよということが!

タイトルの後半部分“オランダ風俗画展”は、絵ばかりでなくめずらしい楽器や調度品の展示など、飽きない工夫がされており、クオリティーの高い展示だった。
しかしやっぱり、フェルメールの前にはすべて消し飛ぶ。
初日の館内をうろうろとさまよう人々の足がぴったりと一室で止まってしまう。
き・れ・い・で・す!
画面上のすべてが美しい。
もっともっとたくさん見たいのに!
これ一点だけか。
幸せなような不満なような、なんともいえない複雑な気分となる。
2000年に、大阪で“フェルメールとその時代展”という展覧会が開かれたときには、なんと5点ものフェルメールが展示されたという。
一度に5点も見ることができたら、天にも昇る心地なのではないか。
それくらい、うっとりする美しさだ。

あと何年生きるのかわからないが、生きているうちのあと何点のフェルメールを見ることができるのか?
他の画家では想像したこともないが、フェルメールに限ってはそんなことも心配になってきてしまう。

本展覧会じたいはものすごくオススメというわけではないが、「牛乳を注ぐ女」は人生の必見事項と申し上げておきましょう。
×浪健四郎氏も、来場していたし(ん?仕事は?)。

by apakaba | 2007-09-26 22:40 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(10)
Commented by kaneniwa at 2007-09-26 22:54
その5点のフェルメール作品が展示された
2000年の大阪、妻と行きました。
「青いターバンの少女」
にはゾクッとしました。

音楽では、こういうゾクッという経験は何回もあるのですが、
絵画の世界ではこんな経験は初めてで、
ぼーぜんとなって
「フェルメールはん、あんたは何という絵を描かはるんや!」と、
ただ立ちつくした感じでした。

美術館は天王寺公園という、通天閣や新世界が近い
大阪ディープサウスなのですが、その組み合わせも
スゴかったです。

妻が天王寺公園でおトイレに席を外した時に、
ミニスカポリスのコスプレをした美人のオカマに
ナンパされました。

まったく、あの日は、青いターバンの少女にゾクッとして、
その直後に青いミニスカのオカマに別の意味でゾクッとした
日でした。

BYマーヒー


Commented by apakaba at 2007-09-26 23:09
きゃあああああ〜〜〜。
なんというオモヒデ。
なんというフェルメール(とかそのほか)体験!!

うらやましいことです。
それは生涯にわたって自慢できますね……うーんいいなあ大阪。
Commented by あづま川 at 2007-09-27 00:12 x
10年以上も前ですが、アムステルダムで対面しました。
ただただ、ぼうぜんと魅入っていた記憶があります。
なんでこんなにも美しいんだ、って・・・。
ほかにも、「手紙を読む女」、「恋文」とか。
「青いターバンの少女」も観てみたです。
Commented by あづま川 at 2007-09-27 00:14 x
観てみたです→観てみたいです。
Commented by ぴよ at 2007-09-27 00:37 x
フェルメール大好き!
フェルメールの所蔵数が世界で一番多いのがMETだと聞いて
(本当?調べてないから本当のトコロは判らない)
ニューヨーク行った時はMETでフェルメール作品探して走り回ったのは結構楽しい思い出♪
でもアムス行きたいよな。やっぱり。
でも今アムス国立美術館に行くと「貸出中」になってるのか(笑)

彼の絵画技法は今の一眼レフと同じだから、写真好きの皆さんに
大ウケなのはすんごーくよく判るワ。
Commented by キョヤジ at 2007-09-27 01:07 x
http://www.icnet.ne.jp/~take/vermeer.worklist.html

一気見。
Commented by K国 at 2007-09-27 07:36 x
フェルメールのブルーは高価で貴重な物だったと、迷宮美術館の特集で見たことあります。
本物を見て見たい、切実に思います。
Commented by apakaba at 2007-09-27 08:56
みんな大好きフェルメール。
あづま川さん、アムスでですか〜。感動もひとしおっぽいです。
私はよくいろんな展覧会のレビューとかも書くんだけど、今回は書くことをあきらめました。
本当にきれいですよね。

ぴよさん、アムス国立美術館が改装工事に入ることになって、門外不出のフェルメールを貸してもらえた、ということらしいんですわ。
最近、NYに興味あってね、これまでは行きたいと思ったことなかったのに、美術館とか建築を巡る旅というのはしてみたいです。

「牛乳を注ぐ女」は、遠近法を消失させて描いてある(手前のテーブルの形が、よく見るとヘン。台形みたいになってる)という解説がおもしろかったです。
でも、本当に、優れて写真的。
「構図」って言葉がしきりに浮かびます。

キョヤジさん、どうもありがとう。
肖像画のうっとりした目使いにヤラレるなあ。

K国さん、ラピスラズリに亜麻仁油を混ぜたものだそうです。
1600年当時は黄金に匹敵する高価な材料だったそうで、海を渡ってきたアジアの色だと。
そんな解説もしびれますね。
Commented by sora at 2007-09-27 19:07 x
オランダと言えば、フェルメール、ゴッホ、レンブラントですね。僕はレンブラントが好きです。フェルメール・ブルーも好きですし、ゴッホも勿論好き。
プロテスタント国なので、宗教画が少ないですね。物語性が濃いカトリック国の美術とは違いますね。構図力、描写力が勝負。
コノ手の展覧会は行くと、人の多さに辟易するので、あまり行ってません。
二科展や日展は、展示量も莫大でお得感があるので、この2つくらいですな。行くのは。カメラを真剣にやりだしたので、写真美術館?恵比寿?にあるのかな?に行きたいと思ってます~。
Commented by apakaba at 2007-09-27 19:48
ゴッホ、レンブラント、いいですねえー!
美術展は平日でも、お年寄りがいっぱいいますね。みんな元気。
東京都写真美術館にはわりとよく行きますよ。
http://apakaba.exblog.jp/5883030/

最後に行ったときは「マグナムが撮った東京」でした。
あそこは箱がビンボッたらしいのが難点ですね。
まめにチェックしていると、おもしろい企画もやっていますね。


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