あぱかば・ブログ篇

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2008年 02月 14日

最後の1/2成人式、最後の感想

子供たちのかよう小学校では、4年生のときに「10歳ばんざい 1/2(にぶんのいち)成人式」という行事をする。
今日は「コシヒカリ」の1/2成人式だった。

子供の行事も、最初の子供のときは盛り上がるがだんだんと新鮮みがなくなってきて、学校へ行くのもおっくうになってくる。
でも小学校の行事だけはできるだけ行こうと思っているので、防寒対策をしっかりして体育館へ行った。

お母さんだけでなく、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんもたくさんいらしていて驚く。
この寒いのに、そして平日なのに。仕事のある人はこのために休みを取っているのか。
群読(朗読劇と歌を組み合わせたもの)や、運動会でやった踊りを披露し、メインの発表となるのは「将来の夢」。
ひとりずつが立って自分が将来就きたい仕事や夢などを語る。
皆それぞれにひたむきだ。
醒めている子はひとりもいない。
いやそんなはずはなくて、きっと準備の段階では「なりたいものなんかないよ。」「わかんなーい」などと言っていた子もいるはずだ。
どうにか発表までまとめあげてしまう先生というのはやっぱり大したものだなあと感心し、どっさりの聴衆と向き合って堂々と発表するのだから子供たちも立派だなあと感動する。

行くまではめんどくさいのに、行けば絶対にたわいなく感動しちゃう。
子供の行事はいつもそう。自分でわかっている。
動物のお医者さんになりたい、作家になりたい、大学で歴史の勉強をしたい、電車の整備士になりたい、お母さんになりたい、バレリーナになりたい、コックになりたい、パイロットになりたい、宇宙の研究をして新星を見つけたい、自分のカフェを開いてみたい、弁護士になって人を救いたい、プロバスケの選手になりたい、サッカー選手になりたい、プロ野球選手になりたい、まだ決まってないけど子供に関わる仕事に就きたい。

これがどれほど叶うのかわからないけれど、こう次々と一生懸命に発表されたら、どんな人だって感動すると思う。
聴いている大人が感動しているのを感じるから、「なりたいものなんかないよー」などと言っていたであろう子供も、いつの間にかソノ気になってがんばって発表してしまう。
こういうのって相互作用だ。

子供の力は、いいなと思う。
どれだけ高いお金を払って一流のコンサートやお芝居に行っても、ここまでストレートには感動できない。
少し寒いがタダで泣けるほど感動できるんだから、育て甲斐があるよねえー。

など、ぼけっと眺めていると、
「ミタニさんのお母様、いかがでしたか!」
と先生に指名されてしまった!
さっきから、おじいちゃんおばあちゃんやお父さんに感想や子供たちへのメッセージを聞いていたから、すっかり油断していたが、最後の最後の番に当てられてしまった。
ピンチだ!
こんなにいっぱい人がいて子供たちもいるのに。
これで下手だとワタクシの商売にも差し支えるではありませんか(近所の子供に勉強を教える仕事をしているので。)。
焦って考えつつ、子供たちに話した。

私は子供が3人いて1/2成人式も3回目なので、今までたくさんの子の夢を聞いてきました。
だからもうそれほどは感動しないかなと思っていましたが、やっぱり皆さんの生の声を聞いたら感動を新たにしました。
言葉というものは、心の中でただ思っているだけだと、なんだか形にならないままですが、口に出して考えていることを言うことで、それは“ほんとうのこと”になると思います。
言葉を口に出して言うことには、そういうチカラがあるものだと思います。
皆さんが今、夢を口に出したことで、その言葉には力が生まれました。
ゼヒ、ほんとうのことにしていってください。

トカナントカ。
けっこう、子供たちは聞いてくれていた。
「言葉というものは、」と言った辺りから、子供の体がぐっとこちらへ向き、ふと静かになって聴き始めるのがわかった。
まあおとといの朝に本の読み聞かせに行ってきたばかりだし、「あ、おととい本を読んだあのお母さんだ」と思ったのもあるでしょう。
私の話したことを理解できたかどうか、今はわからないが、十代となった子供たちの心のどこかで、覚えていてくれるといいなあ。

ちなみに3年前の、「アキタコマチ」のときの1/2成人式の様子は「アキタコマチ」の将来の夢として書いた。
3年たって、すでに、作家志望じゃなくなってます。
写真のほうが好きになったそうです。

by apakaba | 2008-02-14 16:17 | 子供 | Comments(8)
Commented by キョヤジ at 2008-02-14 18:13 x
で、コシヒカリは何になりたいんだって?
Commented by apakaba at 2008-02-14 18:27
わたしの将来の夢は、小説家です。
なぜかというと、お兄ちゃんふたりみたいなおもしろいお話をたくさん作りたいからです。
そしてたくさんの人をたのしませたいです。

と。
Commented by k国 at 2008-02-14 19:17 x
人間年齢が二桁になると、頭は大人だと判断してます。
自分の子供も10歳になったら、子供扱いしないで大人に答えるように話をしてました。
経験が無いだけで脳ミソは充分大人の能力が備わってきてると思いますよ。それを周りの大人が摘まないことですね。
Commented by apakaba at 2008-02-14 22:29
こっちも負けないようにしないとねえー。
Commented by ぴよ at 2008-02-14 23:17 x
ぴよの小学校は卒業する時に、校歌と各組毎に一曲ずつ歌を合唱したモノをレコードにしてくれて、そのジャケットに生徒全員の「将来の夢」を書いたモノが添付されていました。
もちろん卒業前に生徒全員がその「夢」を書かされます。
誰一人として「なりたいものなんてわかんなーい」という子はいなかった。
あの当時だったからなのかな?今の子供もそうであって欲しい。

ちなみにぴよは「手芸屋さんを開きたい。手芸の楽しさを沢山の人に教えて、小さな布を繋いで大きな夢を作りたい」と書いた。
実現しなかったけど、今でも手芸は大好きだよ。
Commented by apakaba at 2008-02-15 08:25
合唱のレコードってすごい企画!
卒業準備金積み立てが多額だったことでしょう!←すでに、考えが親目線

なりたいものがわかんなーくても、まあ、いいんだと思うの。
醒めきってて、大人になることに希望が見いだせなくてわかんなーいんじゃなくて、なりたいものが多すぎて一つになんて決められない!という子もいるだろうし、自分の目指すことがなんという職業の名称なのかワカランという子もいるだろうし。
子供はいつでもやっぱり子供らしいものだよ。
だから「まだ漠然としていて、どうしたいのはわからない。でも動物が好きだから、きっと動物に関わる仕事をしたいんだと思っている」とか「子供が好きなので、子供の面倒を見るような仕事がいい。どういう仕事かははっきり決まっていませんが」という言い方をしている子も何人かいて、それもいいなと思った。
それもこれも、口に出すことでちょっと真実に近づいているように見えたので。

しかし
>小さな布を繋いで大きな夢を作りたい
こんな名文、ほんとに小学生が書いたのか〜?
すごいじゃないか!!
Commented by のこのこ at 2008-02-18 14:16 x
とっさにこんなに立派なことを言えるって、なんてすごい人なの~~~!!! すごいわっ!ほんとにっ。
やっぱ何かいつも書いてるひとは頭の中が整理されてるんでしょうね。。
周りのおかーさんたちは若くてスリムで美人で立派なことをいう三人の子持ちのおかーさんにオドロキ半分軽い嫉妬をしたことでしょう。

それにしても、子供の行事はどれに行っても泣くよ感動だよ!とこの前お客さんとも話してたけど、本当なんだな~。 
ラクダ夫は今からそんな日が来るのを楽しみにしています。当然平日でも希望休をとって参加することでしょう。
Commented by apakaba at 2008-02-18 15:42
あのね、ここらあたりのお母さんに較べたら、私なんか下(げ)ですよ、げ。
きれい!美人!スタイルよし!そしてアタマも切れる!(しかも子だくさん!)という人がゴロゴロいるの。
レベル高いよ〜。

子供の行事には、ゼヒお父さんも時間の許す限り行くべし!だわ。
うちは週休1日だし、子供の行事のあるときは自分にも行事のある時期と重なるから休めなくて、いつも残念がっているのですよー。


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