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あぱかば・ブログ篇

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2003年 02月 19日

二つの惨事を較べる。韓国地下鉄放火事件と、米シカゴナイトクラブ将棋倒し事故

めったにつけないTVだが、韓国の地下鉄放火事件の映像には、背筋が寒くなり、目が離せなかった。
自殺志願の男が起こしたんだから「事件」なんだけど、危機管理の態勢がぼろぼろだったことが次々判明して、なんか人災っぽくなってしまっているなあ。
運転士のほうがむしろ犯人のように扱われているし。

「韓国の地下鉄は日本より深く掘られている。
それも大惨事につながった原因」なんてラジオでは言っていたけれど、悪名高い東京の「大江戸線」だって、乗り場へと潜っていくだけで気持ちが沈んでくるぜ?

昨年11月、PTA役員としてのお勤めのひとつで、近隣の小学校が会場になった「防災訓練」に顔を出した。
遅刻して行ったら、他のメンバーから、
「こらー三谷は遅刻、罰として5回回ってから煙ハウス体験をすること!」
ぐるぐると乱暴に体を回され、ふらふらになったところで仮設テントに突っこまれた。
なかは無害のガスが充満していて、視界ゼロの状態だ。
出口はほんの2メートルほど先なのに、なかなかたどり着けない。
平静な気持ちでもあれだけ苦労したのだから、閉じこめられた人たちの恐怖は如何ばかりだったか。

いっぽう数日前に入ってきた、シカゴのナイトクラブでの将棋倒し事故、人の死という厳然たる事実に相違はないが、あの事故は「テロか!?」とおびえるアメリカ人の群衆がみずから引き起こしたという点で、よけいに救いがないように見える。
地下鉄は、点検を重ねることで(韓国でも、ありがたいことに日本でも)、惨事は減っていくだろう、しかしアメリカ人の心に巣くう「やられるかも・・・」という恐怖心は、いったいいつ、どうすれば拭われるのか?

by apakaba | 2003-02-19 12:52 | ニュース・評論 | Comments(0)


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