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あぱかば・ブログ篇

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2008年 04月 07日

再開のお知らせ

久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ

桜を詠んだ歌には好きな歌がいっぱい。
「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
「散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世になにか久しかるべき」
「人はいさ心も知らずふるさとは花そ昔の香ににほひける」
「願わくは花のもとにて春死なむそのきさらぎの望月のころ」
「行き暮れて木のしたかげを宿とせば花や今宵のあるじならまし」

桜は、人の心を狂わせる、浮き立たせる、ざわめかせる、ほのぼのさせる、そわそわさせる、せつなくさせる、温かくする。
日本人のソウルだね。

散り始めると冒頭の歌。
上の句で3回「ひ」の音を連ねて、暖かく静かな光に満ちた古典的なイメージを作っておいて、その陽射しのなかを、音もなく、絶え間なく花びらが降る絵を重ねてくる。

どうして?
どうして散っていくの?

ぽかんと見つめながら、意味のない問いかけ。

それは降りしきる花びらを止められないせつなさと、散りゆく花の美しさに呆然と見とれるばかりの無力さ、そしてせつなさと無力さにどうしようもなく快感を覚えてしまう人間の性だ。
桜の散っていくときに毎年かならず思い出す。


長くブログをお休みしていた。
家族が春休みだったので、あまりPCをゆっくり開けないというのもあるが、バイオリズムも悪かったようで気力が出ず、思いきって長く休んでみた。
漠然と、“もう閉じちゃってもいいかな”とも考えていた。
コメント欄を閉じて以来まる2週間、エキサイトブログにログインもしていなかった。
そろそろ開けようかなーと思いつつ、きっかけがつかめなかった。

3月から新しく私の教室に通い始めた女の子が、今日、玄関から入って来るなり
「こんにちは。ねえ見て。きれいでしょうー。」
と、手にそっとのせた桜の花を見せてくれる。
ソメイヨシノと、八重咲きの大きな桜の花だ。
「わあきれいね。かわいい。どうしたの?」
「あのねきれいだから拾ってきたの。はい。先生にあげるよ。」
「え!いいの?ありがとううれしいわ。お水につけてかざろうね。」

再開のお知らせ_c0042704_1746352.jpg


「アキタコマチ」撮影。
というか飾ったのも「アキタコマチ」なの。

なんてきれいなんだろう、こんなプレゼントをもらえるんだから私って幸せだなあとしみじみ見ているうちに、“今日から再開しようかな”と思った。

エキサイトブログにログインしてみた。
ずっと、訪問者数など確認してもいなかった。
しばらく放置と告知しておいたので、一日あたりせいぜい5,60くらいのものだろうと思いながらアクセス数を見てみて、ぎょっとした。
この2週間、毎日、150以上のアクセスがある。
この数字をどう受け取ったらいいのかしばし考えてみる。
でも、やはりここは素直に、再開を待っていてくれる人がどこかにいるのだと受け取ることにした。春だし。

再開しよう。なにか書こう。

by apakaba | 2008-04-07 23:16 | サイト・ブログについて | Comments(11)
Commented by kaneniwa at 2008-04-07 23:38
ひさかたの 光ファイバー接続し
確認できた アクセスの数 


私も4日間の短い休みからさっき復帰しました。
で、こちらも 「桜」 です。

再開、楽しみにしておりけり。

BYマーヒー
Commented by apakaba at 2008-04-07 23:39
泣かせるねえ……くくう
Commented by kaneniwa at 2008-04-07 23:42
こっちも泣くよー

BYマーヒー
Commented by our-songs at 2008-04-08 03:19
はじめまして☆
『旅とお散歩』から遊びにきましたぁー☆
ブログ再開お待ちしておりますたぁー!!
これからも素敵なブログ楽しみにしていますねー☆
リンク貼らせて頂きました★
また遊びにきますねぇー!!
宜しくお願いします☆★
Commented by apakaba at 2008-04-08 08:09
マーヒーさん、円山公園のしだれ桜は一度見てみたいですが、桜の前の季節にしか見たことありません。
花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。
だってきれいだもん。
Commented by apakaba at 2008-04-08 08:15
our-songsさん、ようこそお越しくださいました。
白星黒星満載で大相撲のようでうれしいかぎりです。
お初のかたにたのしみにしていたとか言われると感激です。
しかもリンクまでとは光栄至極じゃぞ。
おっとおじいさんになってしまいました。
今日からはour-songsさんのために書きます!(と、宣言してみる!)
Commented by ぴよ at 2008-04-08 08:18 x
アクセス1/150を担っていたぴよです~(笑)
お帰りなさいまし♪

桜ね、一斉に咲き誇ってあっと言う間に散っていく。
潔い咲きっぷりと、その散り様が日本人の美学に叶うんでしょう。
「桜の樹の下には屍が埋まってゐる」と詠んだのは梶井基次郎だったか
桜が咲き誇る様子を見ると毎年思い出してしまうフレーズ・・・
Commented by apakaba at 2008-04-08 08:34
ぴよさん、ありがとうございます。
気力が切れていて完全に放置していた間も、通常時ほどではないにせよいっぱい様子見にアクセスしてくれていた人がいると知って、かなり感激しました。

梶井くん読んだことありません。
なんでくんづけ?
ん、いいのよ彼若いから。
桜はすっごく生命力が強いんですね。
家の脇に植えたりすると、しまいに家を倒してしまうほど根を張って伸びてしまうくらいだとか。
その生命力と、あまりの美しさから十分連想できるフレーズだよね。
Commented by さると at 2008-04-08 19:57 x
再開おめでとうございます!

桜はあんなに美しく咲くのにあっという間に散ってしまう・・
何のため?そんな様子から移ろいやすい人の様子に置き換えられるのかなぁ

どーせ咲くなら狂い咲き♪(意味不明)
Commented by マツイ at 2008-04-08 21:35 x
ありますね~。何もする気が起きない時。
私も浮き沈みがすごくあって。。。
何とかならんもんかと思います。
そういう時は休むのが一番ですね。

桜すごくよく撮れてる。
アキタコマチくん、センスあります。
Commented by apakaba at 2008-04-09 10:59
再開レス。
さるとさん、ありがとうございます。
桜は季節の勝利ってトコもありますね。
暖かくなってきて、年度替わりの節目になる、と。
昔のヒトの年度替わりとかがどうだったのかはわかんないけど。
狂い咲きの花を見ると、「あーまちがえちゃったのねえ」と切なくもなるわな。

マツイさん、浮き沈みのない人っていないと思うけど、それでも休まずになにか発信しつづけるのは大変なことですね。
自分にとって、発信の場がどういう位置を占めているのか?と考えると、だんだんなにも書けなくなってくるし。
写真ありがとうございます。
おめでたい子ですが、写真は好きですね。


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