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あぱかば・ブログ篇

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2008年 04月 11日

8年前に描いたダライ・ラマさんの似顔絵

8年前に描いたダライ・ラマさんの似顔絵_c0042704_2134741.jpg


似てるよね?

でも、きのう、日本に立ち寄ったというニュースの画像を見たら、「だいぶおやせになった」と思った。
胃の具合が悪いのはその後どうなさっただろう。

メインサイト、インドのなかのチベット世界をめざすの本文中に、カーラチャクラの法要のときに現れたダライ・ラマさんと、群衆の様子を書いた。



 この大観衆を前にして、いよいよダライ・ラマさんが登場したら、この丘はどんなことになるのだろう。
 周りの人々をいくら眺め回していても、まるで予想がつかない。
 今日はまちがいなく、11世紀のキー・ゴンパ建立以来最高の人出だと言い切れる。
 スピティ最大・最古といわれるキー・ゴンパが、揺れるほどのどよめきが起こるか?
 まるでロックコンサートみたいに、興奮のるつぼと化し、泣きさけんだり失神する者が出たりするのか?
 群衆は、一瞬にして、ひとつの大きな“幸せ”に統括されるのだろうか。
 だとすれば、この厳しい暑熱と、清濁がまさに隣り合わせに押し込まれた会場の喧噪も、活仏の前にひれ伏す瞬間へと向かう、予定調和なのか……。

 私はその瞬間が見たい。
 けれども、その気持ちが強まるにつれ、同時に“なぜ、信仰を持たず、無目的な自分が、こんなところに居合わせているのか”という後ろめたい気持ちも、頭をもたげる。

---------------------------------(略)

 とうとう、法王が登場したのだ。
 音楽も銅鑼も鳴らなかったし、人々も歓声など上げなかった。
 ただ静かだ……、とてもいい!と思う。
 こういうことだったのか、とも思う。
 活仏は、ロックバンドのようにでも煽動政治家のようにでもなく、笑顔のみで、この大群衆を黙らせた。




とても、とても愛着のあるシーン。
このとき、法要の会場で配られたダライ・ラマさんのお写真を見ながら、帰国してすぐに似顔絵を描いたのだった。

私が、会場でその写真をちょっと邪険に扱っていた(つもりはなかったが、チベット人から見るとそう映ったようで)ときに、周りのチベット人たちが
「だめだよ、そんな乱雑に扱ったら!丁寧に丁寧に。」
と、教えてくれた。
チベット語はわからないけれど、みんながそう言ってくれるのがわかった。
私があわててお写真を大事に持ち直すと、みんな満足そうに微笑んでくれた。
思い出深い写真だ。

この似顔絵のように、ふっくらと健康そうなお姿をもう一度見たい。

by apakaba | 2008-04-11 22:27 | ニュース・評論 | Comments(12)
Commented by たがめいぬ at 2008-04-11 23:18 x
良く描けてる思うよ。

今日の田口ランディのブログも覗いてみて http://runday.exblog.jp/
Commented by Morikon at 2008-04-11 23:21 x
絵、上手いじゃん。

あの方は胃が悪いんですか、それじゃ今の状況は酷ですね・・・。
Commented by apakaba at 2008-04-11 23:22
たがめいぬさん、ご案内ありがとう。
読みます

Morikonさん、あなたにだけは見てほしくなかった(マジで)
数年前に、胃を壊して痩せてしまいました。
Commented by apakaba at 2008-04-11 23:25
読んだぞ>ランディ
今日電池切れなので明日また書くね〜。おやすみ
Commented by apakaba at 2008-04-12 12:21
出直しです。
ランディさんの考えることは、誰でもなにかに触れたときに考えることですね。
人は千手観音じゃあ、ない。
千人の人をいっぺんに救うことはできない。
救ったつもりでも、また次々と、困難は生まれてきます。
無力感や偽善の自問と闘いながら生きるモノだと思う。
「インドのなかの〜〜」中でも書いたけど(Nさんという人と帰りのバスでした会話)、旅やニュースで自分に突きつけられたものを、考えていくことでちょっとずつ世界は変わるかなと思っています。
私も、チベットのことは3人のコドモそれぞれと語り合っています。
あの子らは国際情勢に興味あるほうだからね。
Commented by 那由他 at 2008-04-13 22:01 x
ダライラマさんとは中身は全然違うんですけど、もう亡くなった私の母方の祖父が、すごく似てるので、テレビなどでダライラマさんを見るたびに、おじいちゃんのことを思い出します。
まったく個人的な想いですけど・・・。
Commented by ぴよ at 2008-04-13 23:57 x
いや・・・コレは似てる!
確かに直近のダライ・ラマさんの映像を見ると随分お痩せになられていますけど、この絵は本当によく描けてる!

日本にトランジットでいらっしゃった時に会見されてましたよね。
彼の立場ではああ発言するしかないのだろうと思うと、本当にお気の毒だと思ったし、本当に素晴らしい人格者なのだなぁと改めて胸が熱くなる思いでしたよ。
ぴよは「FREE TIBET」派なんです。ダライ・ラマさん好きです。
Commented by apakaba at 2008-04-14 07:18
ダライ・ラマレス。
那由他さん、あの人はそういう個人的な思い出に簡単につながっていける雰囲気の相貌を持っているんですよね。
なんとなく、身近で懐かしい雰囲気。
これは他のメジャーな宗教指導者にはない強み(なのかな。いやそうだと思う)なんでしょう。

ぴよさん、あ、ありがとう。おはずかちー。
声がイイんですわまた。
あの声でユーモアたっぷりに話すので、会えばみんなメロメロ。大好きになってしまいます。
Commented by のこのこ at 2008-04-14 13:04 x
似てる~!
記者会見。カカカと笑うのがいいですね。でもあの高笑いを見た中国側は腹たっただろうな。
全く困った国だわ。
Commented by apakaba at 2008-04-14 13:40
あははははは!
カカカと笑うというのがツボ!!!!!
長屋の親父的雰囲気が日本人にはタマラン魅力なんですよ!!
Commented by さると at 2008-04-14 23:44 x
似てる・・似顔絵うまいですねぇ
そのうち私も描いてもらおうかな^^首から下はダライラマさんの姿で(ぉぃ

めざましTVのインタビューに快くユーモアたっぷりに話されている姿が印象的でした。
Commented by apakaba at 2008-04-15 07:39
さるとさん、おはずかしー。
でも顔を強調するあまり、肩から下が小さくなっちゃった。
本当はもっと肩から下もがっしりしてイイ体してますね。
さるちゃんも描いてダライ・サルとか。
(なんか、ありがたくない……)

決して不機嫌そうなところを見せないのはものすごい精神力ですね。


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