あぱかば・ブログ篇

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2008年 04月 26日

残酷・異常・動物好き?

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晩ごはんはいさきの塩焼きにしよう。
スーパーで、塩焼き用に下ごしらえしてもらう。

結婚してからずっと、「スーパーで下ごしらえしてもらうなんて、主婦の風上にも置けない。」と思ってきた。
鱗を引いて、内臓を出して、エラもはずして、場合によって三枚におろしたり、それくらい自分でできるでしょう。
魚をおろすくらい、主婦のプライドじゃん?

ところが去年の年の瀬、たまたま母と買い物に行ったときに、私が魚を買うと、
「下ごしらえもやってもらっちゃいな!」
と、(まさか母が言うとは、と耳を疑うようなことを)言われた。
「えっ?だって、自分でできるし。」
「いいのよ、もう年末でごみの回収終わっちゃってるでしょ。内臓があると臭いじゃない。ここでやってもらうのよ。頭使わないと!」
「ナルホドー!そうかー。頭いいー。」

それ以来、可燃ごみの回収日から遠いときには、無理せずスーパーの調理場に頼んでいる。
というわけで今日も、すっかりお腹もエラもきれいになった状態で買って帰った。

魚をいじるのが大好きな「コシヒカリ」が、
「わーいさきーいさきーいじりたいー!」
と喜ぶ。
「あー、でももう今日はお腹出してもらってきちゃったよ。」
もしかしたら怒るかな?と、スーパーでちらりと考えたが案の定
「えーっ!お腹ないの!どうしてそんなこと!!」
とたちまち不機嫌になる。
「ええと、じゃあ、鱗引いてくれる?まず水で洗って、鱗を引いたら塩しておいてね。それだけしかやることないんだけど。ごめんね(ナゼ謝るのか)。」

「うん。わかった!……わあー血だらけー!血の海ー!ふふふふっ!まず洗おうねー。……あれ?もう鱗きれいだよ。つるつるになっちゃってる。」
「ありゃりゃ、鱗ももうやってくれたんだ。じゃあほんとにやることないわ。塩だけでいいわ。」
「なんでよ!もっとさわりたい!わたしおさかなだあい好きなのに。」
「わかった、じゃあ少しさわってもいいよ。」

「やったー!んん〜、きもちいいー。この感触!つるっとして、こっちからなでるとなんともいえない感触!
お口を開けようねー。あーん。あれ、開かないよ?どうして?『オレは口を割るもんか!』って言ってるよ。ふふ。あれこっちのはパカッて開いた。どうしてだろ。『ボクはねえ、口が軽いよ。』って言ってる。ふふふふ。
あ〜ん舌みたいなのがある〜きもちいいー。このさわりごこち!かわいいー。
エラを開けようねー。あれっ、エラももうない!はずしてある。なーんだーまったくもうー。がっかり。
おかーさん今度から下ごしらえしてこないでね!
……あー気持ちいい。目がきらきらしてきれい!透きとおっててかわいい!おいしそう!目、大好きー。早く食べたい。
怒ってるんだよ。ほら、怒った目(写真参照)。
かわいいー。きれいー。こんな小さい口でなに食べてるんだろうねえ。ぱく!わー指に食いついた。もしこれが生きてたら、『こら!つかまえやがって!おまえの指を食ってやる!』って、食いつくんだよ。
……もうーどうしてお腹ないの。あれが一番ふわふわしてて気持ちいいのに。
ほんと生きてるみたいにきれい。
ずーっとずーっとずーっとさわってたい。
見て!このひれが泳ぐときはばっと開くんだよ!こんなに開く!すごい!図鑑よりおもしろいずっと。」

「あのー。あんまり触ってるとだんだん傷んできちゃうから。そろそろそのくらいに……。」

この子は、残酷か、冷酷か、動物好きか。
「かわいい!」と「おいしそう!」と「さわると気持ちいい」が矛盾なく並立し、交互にその言葉が飛び出す。
生魚や、血や死んだ生き物に対して恐怖心や嫌悪感を持つ人には、どうしようもなく残酷で、将来を心配される子に見えるかもしれない。
でも「かわいいー。かわいそうだね、死んじゃったんだねえ。おいしく食べるからね、かんべんしてね。ね。」と魚や貝にいちいち話しかけている娘は、そんなに異常性向でもないようにも思う。
この子はほんとに生き物が好きだ。

さーそろそろ生ぬるくなったいさきを焼くか。

by apakaba | 2008-04-26 21:14 | 子供 | Comments(6)
Commented by moronobu at 2008-04-26 22:42 x
えーと、ネクロフィリアでしたっけ…?
カチャカチャッカチャ…(と、wikiで調べる)
あ、違った。違うね、ごめんなさい。(>_<)
一体どういうコメントすればいいんですかー!

ちなみに僕は、死んだ魚の目をしている、と言われたことがある。。

Commented by apakaba at 2008-04-26 22:50
あらー私は「クラス内の腐ったりんご」と担任に言われたことありますよ。
中学生のとき。
そりゃーぐれますよね。

今、死んだ魚の目は大ブレイクのヨカンですよ!
ほら、鼠先輩とかいう……
http://www.nezumisenpai.com/

ネクロフィリアはちらっと考えましたが、「死んじゃうんだねーかわいそうだねー」とも言っています。
まだ、「ペット」と「食べ物」との区別がそんなにきっぱりとはついていないみたいですね。
Commented by ぴよ at 2008-04-27 10:04 x
割と変わったタイプ?だと思うけど、異常じゃないわね<コシヒカリ
単純にお魚(生き物)が好きなんでしょ。
「おいしく食べるからかんべんしてね」と言ってるトコロを見ると
食い物と愛玩動物としての区別もきちんと付いてるっしょ。
区別の付いた上で、尚生き物として単純に可愛いと感じているものと。

もし区別付いてなかったら、家で飼ってるペットが死んじゃったら
「供養にきちんと食べてあげるからねー」という発想になっちまう(苦笑)

だがしかし、ネクロフィリアとは全く違うでしょー。何書いてんすかー(笑)
Commented by apakaba at 2008-04-27 11:11
そうか。そうよね。区別がはっきりついていないんじゃなくて、生き物を知ることがほんとに純粋に好きなんだ。

>「供養にきちんと食べてあげるからねー」

あははは!でもコーシローのもも肉を触って「あ〜ん食べたいー。ここローストにしたらすてきー」とか言ってます。
「食べちゃいたいくらいかわいい」という表現は昔からあるけど、ほんとにやるかやらないかの差だけであって、そういう感情はふつうなのかもね。

生き物に触れない子は大きくなったときに生命力弱そうだもんね。
Commented by のこのこ at 2008-04-27 18:15 x
おお、いい話だ。
食べ物はかわいい美味しいで一番健全なはずなのにそうじゃなくて可哀想気持ち悪いになっちゃう子も親も多すぎなのよね。
素晴らしい母親だわすごい!

私、魚のおろしかた忘れちゃったよ。 我が家は釣った人がさばく、というルールだから兄がさばいてたから。 私も釣った時に兄に教えてもらったのはいつだったか。
でもこの前出刃包丁をやっと買ったので今年からやろうっと。エラの抜き方、また兄に習わなくちゃ。
Commented by apakaba at 2008-04-27 20:22
のこのこさん、いや、あの。
私の教育の賜っていうわけでもないと思うの。
子供3人とも、最初から魚のワタとか触るのが大好きだった。
もともとの性格なんでしょう。

魚をおろすのも、子供にやらせると「ああ、あったかくなっていく〜」と内心イライラするけど、そこはぐっと我慢してやらせます。
あじのたたきなんか、身をぐっちゃぐちゃにしながらも「自分が作った!」と喜んでます。
料理上手な子にするには忍耐。忍耐だ。


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