あぱかば・ブログ篇

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2008年 07月 09日

才能の行方

5月に子供の人格形成ということを書いた。

今週は「アキタコマチ」の職場体験の週だ。
児童館で働いているらしい。
小さい子の面倒を見る仕事なので、彼にしてみたら楽勝だろう。
手の指10本に10人の子供がぶらさがって遊べ遊べとせがんでくるので指が痛い……と言っていた。
すごいヤツだ。
私があの年のころ、そんなふうにちびっこからぎっしり人気なんてなかった。
ちびっこは本能に従うから、グループ数人で職場体験に行ってもあいつがうまく相手してくれそうだってことを嗅ぎつけるんだな。
それもあの子の才能だろう。

きのうのお弁当に、ソーセージと玉ねぎのケチャップ炒めを入れたら、職場体験グループの同級生たちにくれくれと言われてソーセージ1本になってしまったという。
油で炒めて、ケチャップを最後にどどっと入れるだけの料理ともいえないような簡単な料理なのだが(そしてそれは義母が教えてくれたのだが)。

「アキタコマチ」が小学生のころ、家庭科の最後の調理実習のときに“冷めてもおいしい、お弁当に合うおかずを作る”という課題のときに「アキタコマチ」が作ってみせて、友だちから評判をとったのだという。
他の班は教科書に出ていた作例をそのまま作っていたが「アキタコマチ」の班は彼が一人で作って、女子から「かみちゃん(「アキタコマチ」のあだ名)スペシャル」と名前を付けられたらしい。
私はそのことを今までまったく知らなかったのだが、この前、あるお母さんに会ったとき、
「あっ。今朝ねえ『かみちゃんスペシャル』だったのよ!うちの娘が『アキタコマチ』くんの料理の腕はすごいって言ってて……」
と言われて初めて調理実習でのことを知った。

それできのうはその「かみちゃんスペシャル」を含むテキトーなおかずの弁当を持たせた。

「おかーさん、ごちそうさま。いやーいいね、お弁当。お弁当はうまいよ。オレのお弁当さ、冷凍食品が一個も入ってなかったじゃん。あれ、うれしかった。」
と言われ、ドン引き。
「お弁当ってさ、どうしても冷凍食品入れることが多いでしょ。でもオレのだけ一個もなかった。いや、冷凍食品がおいしくないってわけじゃないけど。でもさ。ふふふ。」
なんだこいつー。
私だって冷凍食品を使うときはあるし、見た目も内容もくだらないものばかりなのに、なんかこんなこと言われると、うええー気持ち悪い。
私に感謝の言葉を言っているのはわかっているんだけど、この子の気の回し方が私には不安に感じられてしまう。
むしろ、無神経で、親に感謝するなんて考えたこともないような「ササニシキ」のほうが、健全で当たり前の子供のように見えてくる。

でも、
「ふーん。まああんたならどの職場に行っても大丈夫でしょう。大した才能だねえ。あんたは他の子が持っていない才能がいっぱいあるんだよ。人に好かれる才能や、手先の器用さや、センスのよさや、アイデアがどんどん湧いてくるところもね。」
と、褒めるようにしている。

「そうなんだよ。オレからしたら、どうしてこんなのできないの?って思うことばっかり。オレ学校より、早く働きたいよ。いろんなアイデアを出して人に喜んでもらう仕事をいろいろしてみたい。勉強より絶対いいよね。あーオレってどうして勉強できないんだろ。これで勉強ができたら我ながら最強なんだけどなー。あはは。勉強だけはできないよねえー。」
「でも勉強って、才能のない人間が保険のためにしておくものという面もあるんだよ。ただまあ、勉強が無意味ということは決してない。勉強をあまりにも早くやめてしまうのも、それはいい大人になれるとはいえないの。ある程度の知的レベルはやっぱり大事だからね。」
「うーん。そうだねー。オレ、勉強が嫌いってわけじゃないんだよ。ただできないだけ。なんでできないのかなー。あははっ。」

まだまだまだまだ、発展途上です。
友だちから、
「『アキタコマチ』を見てると、『インディ・ジョーンズ』2作目に出ていた中国系の少年を思い出す。イメージが重なる」
と言われたことがある。
くるくる動いて、どんな大人になるのか……あの機転と明るさを曲げずに進めばどうにか大丈夫かなとは思っているのだが。

by apakaba | 2008-07-09 09:03 | 子供 | Comments(8)
Commented by キョヤジ at 2008-07-09 20:13 x
「アキタコマチ」は大丈夫だろう、しんぺいすんな。
ヤツの場合、周りの環境を見ても曲がりようがないからなぁ。
仮に少し曲がったとしても、おぢさん達が叩き直してくれるでしょうよ。(笑)
Commented by apakaba at 2008-07-09 20:31
親の手をだんだん離れて、社会で育ててもらうようになるんだろね。
Commented by タカモト at 2008-07-09 23:03 x
まね。
子供、それぞれいろいろな才能あるし。
勉強出来るに越したことないが。
あっ、彼のノミソのこと言ってるんぢゃないよ。(つーか、彼のノミソ中身知らないし)
本人の才能を伸ばすのが本来の親の役目かと。
調理師もいいし、カメラマンもいいし・・・ね。

あー「グーニーズ」にも出ていたなぁ。
ナニやってるのか、彼。

弁当。
あまり好きではなかったなぁ。
どーも冷めたご飯がダメでして。
ついでを言うとチンしたご飯もダメでして。
だから基本的にコンビニの弁当は食わないよ。
あと白いご飯のおにぎりも食わない。
あはは。
Commented by apakaba at 2008-07-09 23:27
そして火を通してとろけた玉ねぎも食わない……と。
私は奥さんか。

あの少年はプロデュースとか、そっち系のことをやっているとなにかで聞いたよ。
2作目はあの少年のことしか記憶にないよ。

将来、どうなるのかサパーリわからない人間と暮らしているのって、なんだか怖いようなところもあるよ。
Commented by ぴよ at 2008-07-09 23:40 x
心配いらないと思うなぁ<アキタコマチ
もしかしたら、眞紀さんちってぴよ家とことごとく似てるかも。
お互いのダーの感覚も似てるけどさ、アキタコマチはぴよの弟にもしかしたらかなり似てるタイプなのかも?

ぴよの弟も勉強はからっきしダメだったけど、人付き合いはいいから友達は多かったし、専門分野(PC関係)には小さい頃から才能を発揮して、現在もPC関係の仕事に就いてる。
子供が苦手なのが唯一違う部分だけど、年長の人から好かれるキャラらしく、会社でも上から可愛がられてる模様。
そして料理が大好き。結婚後もしょっちゅう嫁に夕飯を作ってやっていて、嫁(義妹)は「めっちゃ助かるぅ♪」だとさ。

少なくともぴよの弟は結構楽しく生きてるみたいなので、アキタコマチも何の問題もなかろうと(笑)
Commented by apakaba at 2008-07-09 23:45
おおー。
「ぴよとマキは似てる」の法則が……なんと夫だけでなく実家の家族にまで敷衍とは……!
Commented by Tner-Harold at 2008-07-10 15:41
僕の母のお弁当は手抜きでした。
鮭と海苔のときも有りました。
Commented by apakaba at 2008-07-10 16:21
鮭と海苔、基本中の基本で潔いですね。
弁当箱に詰めるより、にぎってしまったほうが早そうともいえますが……お弁当に、合うものと合わないものって、厳然としてありますよね。
どんなごちそうなおかずでも、弁当に入っていたらちょっとねえ……ってものもあるし。
鮭も海苔もカンペキ弁当チョイスですよ。


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