あぱかば・ブログ篇

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2008年 07月 13日

“この子には敵わない”

子供を持つ親なら、いつかは誰でも“この子には敵わない”と思うときが来る。
今日、「コシヒカリ」にそれを感じた。

トイレの窓にヤモリが張り付いていた。
よくあることだが、かわいいので「アキタコマチ」を呼んで、
「ほら、ヤモリがいる。かわいいー。」
と言ったら、「アキタコマチ」はおもしろがってトイレの窓を少し開けた。
そこからヤモリがすごいスピードで入ってきてしまい、勢い余って便器の水の中にぽちゃんと落ちてしまった!
水から頭を出してもがくヤモリは、這い上がろうとするもつるつるの便器で滑り落ちてしまう。
ただちに溺れ死ぬこともないだろうがこのままというわけにもいかない。

「あーっ!たいへん!」
と二人で叫び、でもあわてて泳いでいるヤモリの様子が可笑しくてゲラゲラ笑っていると、「コシヒカリ」が「どうしたの!」と飛んできた。

娘は、水面のヤモリを見たその瞬間に、ぼしゃっと便器に手を突っ込んだ。
なんの迷いもなく。
私は、そのときに、「ああ。この子には、敵わないんだ。」と思ったのだ。

私も生き物は好きなほうだから、犬の散歩中にも孵化したカマキリなど見つけると「かわいいー!かわいいー!」と手に載せずにはいられない性分だが、それにしても娘の一瞬の迷いもない行動には、爆笑しながらも内心でそうとう驚いた。
「ササニシキ」も「アキタコマチ」も、
「うわっ!便器に手を突っ込んだ!きたねー!なにやってるの『コシヒカリ』!」
などと騒いでいる。
たまたま、私がトイレの掃除をしたばかりできれいなことはきれいだったのだが、それにしても「かわいそう。助けたいけど、どうしたらいいかな?何を使って掬えばいいだろう?」とか、ふつうなら考えるだろう。
そんなこと思いもしない。
ただ、かわいそうなヤモリを救い出したいの!

ヤモリはびしょびしょの「コシヒカリ」の胸に飛びついてきた。
「コシヒカリ」はきれいなブローチをつけた女性のように、うれしそうにした。
「かわいいー。よかった。」
「うわーきったねえー!ちゃんと手を洗いなさいよ!」
と、兄たちは遠巻きにしている。
私は涙が出るほど笑ってしまったが、「この子には敵わない。」と、何度もくり返し思う。

by apakaba | 2008-07-13 23:23 | 子供 | Comments(4)
Commented by のこのこ at 2008-07-13 23:38 x
すごい更新スピード!
なんだか全く読むのが追いつかなくてごめんなさい。
トイレに手を・・・ラクダ夫が私が何かを落としたのを迷いなく手で拾ってくれたっけ。 野菜についてた芋虫一匹で大騒ぎする私に「虫がいるのは当たり前だろ、と。 うんちのついた子供のおしりも迷いなく洗うのは自分の子供だからというだけではなく、自分の祖母の下の世話も普通にやっていたそうです。 すごいなぁ、と。

すんません。ただのノロケになりました。(笑)夜中にコメントするのはやめよう。(笑) 
Commented by apakaba at 2008-07-14 07:25
のこのこさん、書くのに10分くらいしかかけないので、なんとなく毎日のことを忘れないようにするために書いてしまいます。
がんばる内容のときは何日も苦しみ続けるんだけどね。

のろけというほどでも……大丈夫よん。
のこのこさんが芋虫で大騒ぎというのは意外にラブリーな一面。
でもそういう奥さんは多いわよ。
私はまったくなにも感じないタイプで「あー、おつかれ。こんなトコまで来たのね。ではさようなら」って感じ。
もちろん「コシヒカリ」は「ああー、いもむしーかわいいー育てたい!なにになるかなあ?」と、本気で育て始めるタイプ。
Commented by 満腹ボクサー at 2008-07-14 11:48 x
トイレに手を入れることよりも、ヤモリを手でつかむことの方がすごいね。
人の子だけど、おれも完敗だ。
Commented by apakaba at 2008-07-14 14:15
「コシヒカリ」からすると、生き物はなんでも「かわいいーかわいいー」なの。
コーシロー(うちの犬)がダンゴムシをじゃれて噛んでしまって、ダンゴムシが死にそうになってしまったら、手に乗せていたわり、「ああかわいそうに。こんなに弱っちゃったよ!コーシローのバカ!」と、泣きべそかいていました。


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