2008年 09月 19日

ひとの手に身をゆだねる

口内炎をひどくしてしまったことが原因で、歯茎が全体に痛くなり、歯医者さん通いをしていた。
今日、
「もうすっかりよくなったね。軽く清掃してこの治療は終了にしよう。」
ということで、男の先生は診療台に寝ている私を、歯科衛生士の若い女性に任せて席を立った。

今まで口の中を探るのはずっと男の先生の指だったのが、お姉さんの指先に替わり、いきなりウットリ。
ふにゃふにゃと力が抜けちゃう。
前にも書いたように(体に触れる手)、口のあたりをいじくられるのは圧倒的に女の人のほうが快感あるわ。
まあ、歯医者の場合は、「キュイーン」の恐ろしい治療のあとで彼女たちのすることが痛くも恐ろしくもない清掃作業だから、よりホッとするというのは大きいと思うが。

人に体を触られるのが、好きか嫌いか?
触られるのをとても嫌がる人っているでしょう。
夏にバリへ行ったとき、義母に
「このホテルのスパに行ってみますか?マッサージどう?」
と聞くと(私はもちろんやった)、
「いい、いい、私は元来、人に体を触られるのが嫌いなの。」
と断った。
美容院で頭を触られるのもイヤ。
マッサージのたぐいもみんなイヤ。なのだそうだ。

これはまるっきりアナタの息子も同じじゃないかー。
夫は昔から、
「体を触られるのが嫌い。女になれなれしく頭だの手だの触られるとふざけんなよと思う。カノジョだとしてもイヤだね。歯医者でもなんでも、接触が苦痛。床屋も行きたくないくらい。行かなきゃしょうがねえから行くけど。」
と、よく言っていたものだ(なぜか私だけは平気なのだそうで。おかげさまで結婚できました)。
こういう気質って親子で似るのかな?

私はわりと、なんでも平気。
マッサージ大好き。
シャンプーやカットで頭をいじくられるのも気持ちいいじゃん。
歯科衛生士のお姉さんに顔をやさし〜く触られるのも、うっとりだわ。

大学時代に少しだけ劇団に属していて(というか立ち上げていて)、基礎練習のとき、『脱力』というメソッドがあったことを思い出す(『死体』とも呼んだような覚えがある)。
二人でペアになり、一人が死体。
完全に全身の力を抜き、もう一人がどのように揺すぶったりひきずったり体を動かしても、ぐにゃぐにゃとされるがままになる。
演技する体を思うとおりに動かすためには、まず体の力を完全に抜くことが大事だ。
ペアは次々と変わる。
誰と組んだとしてもまったく同じように体を預けることで、チームの信頼関係も生まれる。

これが、うまくできる人と、どうにもヘタクソな人とにはっきり分かれてしまう。
ヘタクソな人は、腕や脚を持ち上げられて落とされそうになると思わずかばう動きをしてしまったり、変にくすぐったがったり、押されると反射的に身を固くして外からの力に逆らってしまう。
そういう人は、マッサージされてもしょっちゅう「力抜いて。」と注意されていた。

あれは、今になると、他人に体を触られるのが苦手な人だったのかなと思う。
人の手に身をゆだねることがどうしても苦手という人は、なんとなく、いろんな場面で損をしているように思ってしまう(いろんな場面ってなんだろう。)

by apakaba | 2008-09-19 23:32 | 生活の話題 | Comments(2)
Commented by ぴよ at 2008-09-19 23:56 x
ほー。
そう考えると、ぴよも「触られるのが好き」なんだろうな。
マッサージ大好き!美容院で頭洗ってもらうの大好き!
エステも好きだし、ぴよもずーっと歯医者に通ってるけど、歯医者すら好きかもしれないワ♪
ぴよはあの「キュイーン」っての、全然嫌いじゃないし。
むしろ毎週通うのがお稽古事みたいで楽しいし♪←変態
Commented by apakaba at 2008-09-20 10:23
ぴよさん、お稽古ごとってアハハ……なんじゃそりゃあ……

でもさ、マッサージといっても、オイル塗ってリンパの流れをよくしましょう的なヤツはどっちにしろ女性でしょ。
男性の指圧系マッサージで、ムネの周辺(鎖骨の下とか脇の下周辺)が凝ってるとき、遠慮されるのもつまんない話よね。
こっちはどうせ気にしてなくて「揉んでくれー。」と思っていても、相手のマッサージ師が「こういうところは、遠慮しておこう」と判断されるのはなあ。お金払ってるんだからしっかりやってほしいなあ。


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