あぱかば・ブログ篇
2024-02-10T22:30:33+09:00
apakaba
以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者)
Excite Blog
副鼻腔炎
http://apakaba.exblog.jp/33256453/
2024-02-10T22:30:00+09:00
2024-02-10T22:30:33+09:00
2024-02-10T22:30:33+09:00
apakaba
健康・病気
雪の朝、中学校に行くと花壇に雪除けがしてあった
歳をとると病気の話ばっかりになるわね。
ここ十日以上、ずーっと調子が悪い。
ずーっと風邪の引き始めのような状態が続いていて、最初は風邪の引き始めかなあと思っていたがさすがに日数が経ちすぎて変だなと思うようになった。
いくらなんでも元気にならなさすぎなので耳鼻科へ行くと、鼻からファイバースコープを突っ込んで副鼻腔炎との診断。
ガックリだわ。
風邪からだんだん副鼻腔炎へ移行してしまったのだろう。
ところで今回初めて、副鼻腔炎と蓄膿は同じものだと知った(蓄膿は通称、副鼻腔炎が本当の病名)。
頭痛、発熱、喉の痛み、後鼻漏(鼻水が喉に落ちる)、鼻詰まり、咳、鼻水と、不調がいっぱい。
久々の本格的な体調不良で、この長引き方には実に飽き飽きしている。
娘があれこれとやってくれるのが助かる。
ありがたや娘よ。
なすのはさみ揚げ、冷奴、焼きそら豆、イカ焼き
手作りゆずジャム
カヌレ
早く元気になりたい。
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経過観察の日
http://apakaba.exblog.jp/33237610/
2024-01-29T21:27:00+09:00
2024-01-29T21:28:25+09:00
2024-01-29T21:27:01+09:00
apakaba
大腸がん闘病
先週、CTと大腸内視鏡検査と血液検査を受けていたので、その結果を聞いた。
今日のところは大丈夫。よかったー。
しかしCTの写真はなんというか、奇妙な気持ちになるものだ。
両手を頭の上にあげた状態で上半身が映されるのだが、内臓が映されつつも自分のぶったるんだボディラインももろに写されている。
腕が太い、ウエストに締まりがない、腰に贅肉が多い、とか問診を受けながら恥ずかしい気分。
なんですかねあれはどうにかならないんですか。
学校図書館で借りた本。前任の司書さんが「これを読んで!」とおすすめしてくれた。
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デリーで次男夫婦と会ったこと
http://apakaba.exblog.jp/33235984/
2024-01-27T20:42:00+09:00
2024-01-27T20:42:08+09:00
2024-01-27T20:42:08+09:00
apakaba
子供
2024年現在、インドにミシュラン星付きレストランは存在しない。
しかし「世界のベストレストラン50」というイギリスのガイドはあり、そこにインドで唯一ランクインしている(つまり一応インドで一番おいしいということになっている)「インディアン・アクセント」というレストランに二人を招いた。
インディアン・アクセントは、うん、おいしかったけどまだまだ伸び途中だったね(それなりに世界の名レストランで食べている私……)。
インド料理を愛しながらも野心的に換骨奪胎したい意志が感じられて楽しかった。
高級レストランなのでいい格好をしてくるようにと言うと、予想外の服装で現れて驚いた。
おもしろーい!
写真は食事のあと、ホテルのバーで飲みなおしているところ。
半年間の世界一周旅行の最後に二人が滞在したのが、我々夫婦の旅先のインド。
というかインドが最後の国だと言うからそれに合わせて落ち合う計画を立てたんだけどね。
訪れた国々の話を聞いていると、まだまだ世界にいろんな場所があるんだなあと思う。
私はそんなに長い旅はできないけれど、これからも自分のペースで世界を歩くよ!
素晴らしい伴侶とともに、世界一周旅行という一生の宝物を仲よく分け合う次男に再会した時、しきりとある場面が浮かんだ。
小学生のころ、息子が生まれて初めて飛行機に乗った時。
目を輝かせて機内を見回していた。
CAさんがジュースを配りに来ると、「わーっ、おかーさんジュースが来た!」と私に振り向く。
あれがサービスだということを知らないだろうなと思いながら「飲んでもいいよ。」とやさしくうなずく。
「ほんと?! オレ自分で買うから!」
ポケットから財布を取り出して「すいませーん!」と声変わり前の高い声で呼ぶ。
にこやかなCAさんが近づいてきた時に
「あれはね、タダなんだよ。お金はいらないのよ。」
とささやくと、息子の顔がこれ以上ないほど喜びに輝く……
20年近く、まったく忘れていたのに、幸希ちゃんと一緒に旅の思い出をしゃべりまくる姿で急に思い出した。
年月が経った。
遠くに来たなー。
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朝の通勤ラッシュ
http://apakaba.exblog.jp/33220746/
2024-01-15T21:18:00+09:00
2024-01-15T21:18:06+09:00
2024-01-15T21:18:06+09:00
apakaba
生活の話題
今朝、歩きながら撮った
検査通院のため、久しぶりにラッシュにばっちり当たっちゃった。
京王線の先頭車両は女性専用車両のはず、しかし乗ってみたら、男ばっかりじゃーん……今日だけ間違えたという人ばかりじゃないと思うのよこの男だらけっぷりは。
新宿駅で中央線に乗り換えようとしたら、通路の途中から何十メートルも行列してノロノロ歩きの皆さん。
これはなんの列デスカ?!
この先で宝くじでも売ってるの?
よく見たら、中央線ホームへのエスカレーターに乗るための列だった……階段があるのに。
それも、たいした段数でもないです。
みんな辛抱強い。
ホームまで上がるのに、あれじゃ5分じゃ足りないよ!
なんつう疲れっぷりなんだ通勤の人々は。
……と、Facebookに書いてから思ったのだが……
女性専用車両がこれほどまで機能していないって、こんなことでいいの京王線?
これって京王線だけの事象なんでしょうか。
怒りがふつふつと湧いてきたなあ。
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コーシローの最後の日のこと
http://apakaba.exblog.jp/33204893/
2023-12-28T20:12:00+09:00
2023-12-28T23:01:43+09:00
2023-12-28T20:12:07+09:00
apakaba
生活の話題
8月16日に、17歳半でコーシローが死んだ。
今年の1月1日、まだ生きていたのね
初詣の家族集合写真に毎年写っていたのも、今年で終わりだったと思うとさびしい。なんだかんだ10年続いていたので。今年の終わりに、最後の日のことを振り返ろう。
8月16日の夜、いつものように娘の「コシヒカリ」がコーシローに餌をやっていた。固形のドッグフードをお湯でふやかして、子犬用粉ミルクをふりかけたものを、一粒ずつ口の中に押し込んでいた。あと数粒だったので、ちょっとペースを上げて押し込んだら、喉に詰まって死んでしまったのだった。「ギャアアアアーッ! コーシロー、コーシローが死んじゃった!」と娘が叫んだ。すぐそばにいた私は、サッと立ち上がりながら「あれれ、こんなふうに死ぬのか? なんか予想とちがう……」と戸惑っていた。だが犬の顔を見て「ああこりゃあだめだ、死んじゃってるよ。」と、正気を失っている娘に死亡宣告をした。目が何も見ておらず、だらりと伸びきった舌は血の気がなく紫色になっている。数秒前まで、黙々と餌を食べていたのに、まったく別の物体に変わってしまった。
私はわりと人やペットの死に慣れているけれど、娘は初めて近いものの死を目の当たりにするから、よほどの衝撃を受けるだろうと、これは何年も前から覚悟していた。しかも、「私が殺した! 私が、もっと注意してきちんと食べさせていれば!」と、パニックの中で自分を責めている。「この形相のままだと、“死”を恐ろしくてグロテスクなものだと思ってしまう」と思い、とにかく伸びた舌を口にしまいこんだが、なにしろ舌が生きていたときとは別物のぐにゃぐにゃぶりで、口もなかなか閉じてくれず、しまってもしまってもべろべろと出てきてしまう。娘には犬の安らかな死に顔を見せたいと思って、内心焦りまくりながら慎重に口を閉じて、カッと見開いた目も懇切丁寧に閉じてやった。
娘は、これからたくさんの死に顔を見るだろう。おじいちゃんおばあちゃんたち、父と母、その他諸々。私なんかもしかしたら病気でもうすぐ死んでしまうのかもしれないし、そうなったときに、「おかーさん、死んだらグロい。」となるべく思われたくないな……そのためには、娘の人生で初めての愛するものの死を、できる限りきちんと整えてあげたいな、と、必死でコーシローの死に顔を作りながら考えていたのだった。
案の定、娘は「あんなにかわいいかわいいって思ってきたのに、死んだ途端に怖くなって、舌がだらっと出たところで『ひええ、グロい』って思っちゃった。おかーさん、よくさわれたね。わたし、とても無理だった。あんなにかわいいと思ってたのに……」と、一瞬でもそう思ってしまったことを恥じていた。やっぱり“死”って圧倒的な力だね。
死の前日。白内障でそもそもほとんど見えていないはずの目は、カメラを向けてもいつもほぼ無視だったが、このときだけはカメラを見た(ような形に撮れた)。これが撮れただけで私は満足だよ。本当によく世話をした。私たち!そして、飼い主にぜんぜんなつかず、大変なことばかりの犬だったけど、よく17年半も病気ひとつせずに生き抜いたね。頑丈な犬だったね。姿も美しく、「太陽号(血統書の本名)」の名にふさわしい、特別の犬だったな。私はもう犬は飼わない。さようなら。コーシロー。
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2022年の本(今ごろかーい)
http://apakaba.exblog.jp/33203603/
2023-12-27T09:25:00+09:00
2023-12-27T09:25:35+09:00
2023-12-27T09:25:35+09:00
apakaba
文芸・文学・言語
しかーし、私ときたら去年を振り返る投稿もしていなかったのね……昔は映画や本のベスト10とか書いていたのに。
歌舞伎の感想もやめてしまったし、何事も根気がないのは疲れ目のせいですかね。
とりあえず、2022年に読んでおもしろかった本のメモだけ貼ってみる!
2023年におもしろかった本は、また今度!
去年までは学校図書館で借りた本もけっこう読んでいたんだな。年々落ちる読書量。これも疲れ目のせいですかね……目が疲れると本当に何もする気が起きません。困ったなー。
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「アイスランドにティンカーベルはいない? 〜誰も知らない妖精の島の意外な事実」
http://apakaba.exblog.jp/33201704/
2023-12-24T21:37:00+09:00
2023-12-24T21:37:36+09:00
2023-12-24T21:37:36+09:00
apakaba
文芸・文学・言語
ここに来たのは数年ぶりか。
お友達の作家、田中真知さんが主催するイベントはいつでもおもしろいが、今回は自分がこれまでの人生でほぼ1秒も関心を持ったことがなかった場所がテーマだった。
それがかえって、お話を聞いてみたいという気持ちを大きくさせた。
アイスランドを長く取材しているという写真家・ライターの小川周佑さんのトークには、非常に感銘を受けた。
感想をFacebookに書いたのでこちらにも転載する。
トークのあとの懇親会では、マサラワーラーの武田さんによる冬至カレー!折しも冬至の日、材料にかぼちゃとゆずが使われていた!
きのうのメインイベントは、Shusuke Ogawa さんによる「アイスランドにティンカーベルはいない? 〜誰も知らない妖精の島の意外な事実」というトークだった。
私は興味を持った旅先に何度でもリピートするタイプで、旅費がかさみそうな「アイスランド」に行ってみたいと思ったことが今までなかった。
でもそういうのってよくないね。
きのうのトークを聞いてすっかり反省したよ。
私はアイスランドについて、ほとんど何も知らなかった。
アイスランドは、妖精の存在を信じている人々が数多くいる国だという。
しかもそれは“一昔前”の伝説ではなく、現在もホットなトピックであり続けているという。
そんなこと、知りもしなかった。
トークのタイトルに出る「ティンカーベル」は、日本人が思い描く“妖精”の典型的な姿だから採用されたのだろうが、私にはそこまで限定的でなくても、「妖精は森の奥に住んでいる」という漠然とした(しかし確固たる)イメージがあった。
森の奥は人間が暮らすところではないから、植物や動物や気象などの影響で超自然的な体験をしてしまうことがあるだろう。社会生活不適応者を捨てる場でもあっただろう(白雪姫の小人たちもおそらくそうだろう。口減らしも然り)。
知識や経験で説明できないものごとを、「妖精」と呼んだのだろう……と、思っていたのだが……導入部分で「アイスランドには森がない。苔ばかり」と聞いて、「えええっ! それじゃあ、妖精は一体どこに住めばいいんですか!?」と詰め寄りそうになったよ!
トークのスライドを見ると、大小の岩がゴロゴロ。そして岩にへばりつく、暗緑色の苔……これでは妖精が身を隠せないじゃないですかー!
だが、「アイスランドの妖精は人間とまったく同じ外見をしており、生活も人間と同じ(生まれ、成長し、子を成して死んでいく)。ただ、普通の人間には見えないだけ」なのだそうだ。
映し出された写真数葉だけを頼りに、アイスランドを思い描く。
森林が育たない、厳しい自然。
繰り返す白夜と極夜。
少なすぎる人口と、ホワイトアウト__インフラが整っていなかった時代、町からちょっと遠ざかれば、もう死と隣り合わせだっただろう。
命を落とす近親者も多かっただろう。
そんなときに、「人間の目には見えないけれど、人間とまったく同じ暮らしをしている妖精が、この大地にはいる。隣人として存在する。あの子は、あの人は、そこへ行ったのだ」と考えることができたら……残された者の心は癒されるだろう。
森の奥も、北極圏の島も、人間の生活圏からはみ出れば案外共通するのかもしれない。
8500キロの彼方にあるアイスランドの妖精の話と、“神かくし”や“座敷わらし”などの我が国の伝説を引き比べながら聞く。
世界はフォークロアに満ちていて、私たちはそれを知らないだけなのだ。
世界各地、“妖精”的なるものは無数に存在し、語り継がれるには必ず理由がある。
もっと世界を知りたい!
小川さんのトークで、強くそう思った!
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「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」「みちのく いとしい仏たち」
http://apakaba.exblog.jp/33201698/
2023-12-23T20:52:00+09:00
2023-12-24T21:22:28+09:00
2023-12-24T21:22:28+09:00
apakaba
歌舞伎・音楽・美術など
先日、国立西洋美術館と東京ステーションギャラリーをはしごしてきた。
感想は各写真へ。
初っ端の衝撃。コンゴのとげぬき地蔵的な。アポリネールの個人蔵だそうだ。20世紀初頭にパリに集まっていたヨーロッパの芸術家たちは、アフリカやオセアニアのこうしたモノに夢中になった。粗野に見えるモノが現代のヨーロッパにはない魔性の魅力に見えていたのだろうね。憧れと軽侮がないまぜか。
今回、この展覧会で一番。「これを見るために来た」ってやつ。ピカソ「女性の胸像」ピカソがキュビスムに移っていく寸前、プリミティヴなアートに惹かれて、目や鼻に影響が出る時代。ぐるぐるの渦巻きの目、思いつめたような表情、暗い背景から浮かび上がるようなカラフルな鼻筋。素晴らしい。
ピカソ「女性の仮面」見る角度で表情が変わるのが立体のおもしろさ。夢見るような、内省のような、微笑みのような……
角度を変えて撮りまくった。
レジェやブラックをすっ飛ばし……シャガール「ロシアとロバとその他のものに」高校生のころに大好きだったシャガールだが、大人になってから見るとシャガールならではの色使いの“軽薄さ”や“安っぽさ”が目につき、そこでまた好きになる。テーマは深遠なのに色彩はポップ。
これもね。シャガール「白い襟のベラ」フリルの精緻さに比して、空の青や森の緑のケミカルな色彩。きれいなことはきれいだけど、もっと重たい色も使えたはず。もし時代が違ったら?もし、この色の絵の具のない時代にシャガールが生きていたらどうだっただろう。やっぱり芸術って時代の産物だよなあ。
「これを見るために来た」第二弾。モディリアーニ「赤い頭部」ほとんどアジア、ほとんど仏画、という雰囲気。写真ではどうしても赤が優ってしまうが、赤の中の深緑色が顔にかなりの影を落としていた。
少し離れて撮ると緑っぽさが増しますね。これを見て強烈に東洋的な美を感じたし、こうして世界はだんだんと混ざっていったのだなあと思ったよ。
モディリアーニ「カリアティード」これも東洋っぽいでしょう!
モディリアーニ「女性の頭部」これなんかアンコールワットにありそう!行ったことないけど!少し口元の感じが違う気がするけど!
真横から見るとギョッとしたぞ!まるでこれはモディリアーニの絵のようですな!いやモディリアーニだけど!というわけでキュビスムの代表的な作品は結局撮ることもなく、その周辺の作品に強く心惹かれた展覧会だった。
みちのく いとしい仏たち
東京ステーションギャラリー。
素晴らしい企画展示で胸を打たれた。
必見。
だが解説文がきわめて不快だった。
こういうのが好きな人もいるのだろうが、私には不快。
なれなれしいし主観的に過ぎる。
「とんでもないプロポーション」だの「信じられないほど稚拙な仏像」とかいう解説、必要ですか?
キュレーターの見識を疑う。
キュレーターが東北に残る原初的な祈りの対象(=仏像・神像)を心底愛していることは伝わる、しかし、行き過ぎていて見苦しい。
我が子を愛するあまり「うちのバカが」と連発する母親のように、かえって低く見ているように受け取られかねないと思った。
解説を読むのが苦痛な展覧会って、たまにあるよねえ……。
ブツブツと文句を垂れたが、東京ステーションギャラリーの半券持参で100円引きというのに惹かれて(いや100円引きじゃなくても飲むつもりだったけど)、常陸野ブルーイング!
うまい!!
なんだかんだ食べてばっかりでお腹いっぱい!
これから真知さんのイベントだけど大丈夫か!(←このイベントの話はまた次回に続きます。)
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豊田市美術館に行って
http://apakaba.exblog.jp/33148009/
2023-11-12T14:14:00+09:00
2023-11-12T14:14:03+09:00
2023-11-12T14:14:03+09:00
apakaba
歌舞伎・音楽・美術など
豊田市美術館で、豊田市のうるおいっぷりを思い知った。
お金持ち〜。
高台に建つ谷口吉生建築は、上野の法隆寺宝物館をうんと豪華にしたような感じ。
展示室がいっぱい。迷路のように広い。特にこの、半透明のスリット越しの柔らかい外光を取り入れる部屋はかっこいい。
かっこいい建築の中を歩くのは気持ちがいい。単純な真理だ。
常設展示も驚きの充実!李禹煥(リ・ウーファン)のこのシリーズ、好きだあ。夏に李禹煥展でも見た。絵の具を使った絵なのに、どこか書道のような、東洋的な美を強烈に感じた。
かすれゆく肉筆の直線。まさに「書」ですな。寄って見つめると、滝の水を眺めているような気持ちにもなる。
シーレもあるのです。そしてお隣には、ああやっぱり(?)クリムトが。
充実展示……他にも展覧会をやっていたが、とにかく広いので走って回った。
屋外展示、といっても、ここが2階!おー、ゴージャス!不規則な角度に並んだ色付きのパネルとガラス。歩いていると、不意に幾度も自分を見る。
とてつもない深山に迷い込んだかのように、旅情が鋭く迫りくるが、これが美術館の2階部分ですから!ただものではない、谷口吉生というかお金持ちな豊田市!この美術館に再び来ることはありそうにない。自力で行くような場所ではない。この風景も見納めだと思いつつ、いつまでも写真を撮り続ける。
帰り道に立ち寄った蕎麦屋。十割でおいしい!そして蕎麦湯が未体験ゾーンのドッロドロの濃さで最高!私は幼なじみや学生時代の友達とも、ほぼ縁が切れてしまっていて、あまり友達が多くない。ごくたまにしか会わない、ネットがきっかけの友達もとても貴重だ。これからも、たまに会おう! と、決意を新たにした名古屋行きでした。(終わり)
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フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築
http://apakaba.exblog.jp/33147992/
2023-11-11T13:50:00+09:00
2023-11-12T13:59:23+09:00
2023-11-12T13:59:23+09:00
apakaba
歌舞伎・音楽・美術など
入り口あたりはあまりひとけがなかったのに、入場したらだいぶ混雑していた!会話の雰囲気から、建築を学ぶ学生も多そうに思えた。
本日は、昨夜と別の友達に車で豊田市美術館へ連れて行ってもらった。
開催中の企画展は「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。
しかしほぼ撮影禁止なのはなぜなんだぜ。
撮影可の場所だけ撮ったが、ライトが愛した歌川広重の浮世絵が予想外にたくさん展示されていた。
MOA美術館で歌川広重の東海道五十三次をずら〜っと見て以来、私も好きだよ!
広重の絵に高確率で現れる、水にしては美しすぎる海や川の水の青と、上気した頬のような山の端(は)の赤。
あの青とあの赤、本当の風景はあんなグラデーションになってないけど、鑑賞者はあそこにピタリと視点が決まる。
そして実際より急勾配・急角度に描いた山の斜面や太鼓橋も、凝縮感みなぎる画面構成に快感を覚える。
ライトもこれが好きだったんだろうな。
ライトの生まれたアメリカ中西部の広々とした草原(プレイリー)のような、水平方向を強く意識させる建築様式(プレイリースタイル)の図面や写真から、グッゲンハイム美術館のような螺旋状建築までが矛盾なく建築スタイルとしてつながっていく。
螺旋状建築は、プレイリースタイルを展開することのできない敷地でも、連続性と一体性を実現できるから。
ライトは世界各国を旅行しては、その場所の風土を積極的に学び取っていたという。
ライトの本質に根ざした中西部の草原、それを心に抱えながらも故郷とは別物の世界を体験して、よりはっきりとアイデンティティを知り得たのだろうと思った。
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「福田美蘭 美術って、なに?」展へ〜名古屋で忘年会、その前に
http://apakaba.exblog.jp/33147075/
2023-11-10T10:50:00+09:00
2023-11-11T10:52:07+09:00
2023-11-11T10:50:06+09:00
apakaba
歌舞伎・音楽・美術など
ちょうど10年ぶり。
10年前、これから会うメンバーの中の一人に会いに行ったことがあった。
この作家は初めて知った。
ポップアートぎりぎりのところをいく人だなあと思ったが、自ら記した解説文が思索的で、作品と対をなす興味深さ。
いば昇でひつまぶしを食べた直後に見ると、「さっきのうなぎの方が素敵だった」とか思ってしまう。
これはほんもののゴッホ「アルピーユの道」。この作品はあまり“ゴッホらしくない”と評されているという。そこで作家は同じ絵を、もっと人々が求める“ゴッホらしい”絵に描きなおす。
それがこれ「ゴッホをもっとゴッホらしくするには」。ほんものより、「ゴッホらしい!」と感じるはず。じゃあ、“ほんもの”ってなに。“らしい”ってなに。誰が決めたの。批評性抜群。このような、パロディに満ちた実験的なポップな作品が並ぶ。おもしろいのでこのあとは解説も写しながら見た。
ポップアートとひとくちに言えばそれまでだが、ゴッホやモディリアーニだけでなく日本画や中国の山水画に至るまで、世界の芸術を我が物として再構成して描き出すという離れわざだ。その底にある、現在(「現代」でも「時代」でも言葉が追いつかない、まさに現在)へのクリティカルな思考。目の覚める思いだった。
美術展には、たいていひとつは「この一点(これを見るために来た/これのためにお金を払った)!」と言えるものがあるが、今回のこの一点はこれ。
自分の身体的反応を感想として書く人がしばしばいる。
「息を呑み、立ち尽くした」
「しばらくそこから動けなくなった」
「涙が込み上げた」
こんな凡庸な表現、したくないよなあ〜といつも思うが、この絵の前ではまさしくそれ。
予備知識ゼロで行ったことも大きかった。
林義男という童画家は、この人の祖父だったのか。
頭から穴に落ちるように幼いころに引き戻され、胸がぎゅっと締め付けられて涙が止まらない。
若かったお父さん、お母さん。小さかった私。
夢いっぱいの絵本。
童謡の本。
ページをひらけば、自然とにっこりする。
あの絵を描いていたのは、この真ん中に寝ている、今にも旅立っていきそうな小さなおじいさんだったんだね。
これはほんとうの……涅槃だなあ!
この絵を描いてくれて、心から、ありがとう。
孫娘の福田美蘭さん。
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名古屋で忘年会、その前後
http://apakaba.exblog.jp/33147063/
2023-11-09T10:24:00+09:00
2023-11-11T10:51:42+09:00
2023-11-11T10:24:20+09:00
apakaba
国内旅行
名古屋のドーミーイン プレミアムでお土産に買ったカップ麺。前よりおいしくなった。
とても早い忘年会のため、名古屋へ一泊旅行。
20年来の忘年会メンバーとも、コロナで4年ぶりの再会となるのだ!
昔はゾロゾロ連なって撮影会をしたりしていたが、大人になった今は飲み会前後は完全自由行動。
いば昇本店は以前に来たことがあるのだが、すっかり忘れてうっかり通り過ぎた。
アッツアツ。外の気温も、11月とは思えないアッツアツ。
並ひつまぶし。このままでも、だし汁をかけてもごはんが粘らず、バラバラ(パラパラというよりもバラバラ)とした食感なのがとてもよい。ひつまぶし最高。並でも肝吸いがついてくるのもうれしい。
なんとなく目についたビル。
3年ぶりにドーミーインに泊まれた。以前はしばしば泊まっていたが、価格高騰でチャンスがなかった。今回も一泊で4万円だったからすぐあきらめたが、直前になったらガクッと下がったので決めちゃった。
さて早めの忘年会だと思っていたのは私とあと数人で、皆ただの飲み会イベント(昔でいうオフ会)という認識だったのね。
20年来のネット友達なので、昔のメンバーのことを振り返ったりするも名前が出てこない……アウトオブサイト、アウトオブマインド。
アレをアレしていたあの人は、なんて名前だったっけ……と、ずーっと考えていた。
いつものようにこれと言って何を話したわけでもないが、馬鹿笑いをして過ごす。
お開きが遅くなり、ドーミーインの夜鳴きそばを逃す。
朝は温泉。
朝食にまたもひつまぶし的なもの(少量)、エビフライ的なもの、味噌カツ的なもの、どて煮をひと通り食べた。
的なものと書いたのは、もちろんチョット作りが安手だからだが、それなりにはおいしい。
スクランブルエッグと、アメリカンコーヒーもかなりおいしい。
ドーミーインがもう少し昔のように安くなってくれると助かるが。
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新しい月
http://apakaba.exblog.jp/33138485/
2023-11-01T07:13:00+09:00
2023-11-01T07:13:01+09:00
2023-11-01T07:13:01+09:00
apakaba
生活の話題
骨折でヨレヨレだった10月が終わり、新しい月になりましたー。
11月からは楽しいことがいっぱい待っている!
旅行に行き、たくさんの友達と会う!
11月も12月も1月も2月も3月も楽しい予定がいっぱい。
だから健康に気を付ける。
二日酔いもしないぞ!
この前飲みすぎてひどい目にあった。
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ゴッホと静物画_伝統から革新へ
http://apakaba.exblog.jp/33136685/
2023-10-29T22:08:00+09:00
2023-10-29T22:08:55+09:00
2023-10-29T22:08:55+09:00
apakaba
歌舞伎・音楽・美術など
きのう、「ゴッホと静物画」展へ行った。
ゴッホを中心に、静物画ばかりを集めた展覧会。
これまで静物画にほぼ興味がなかったが、これだけ静物画ばかりを集中して見続けると、やはりだんだんと感じてくるものがある。
「肖像画や風景画と異なり、静物画は完全に画家の自由な意思で構成された画面となる」という解説文には今さらながらハッとした。
偶発性がない、すべてが画家の選択・決定だという芸術表現は、今の映像表現に置き換えるなら実写ではなくアニメかな。
なるほど〜。
このように現代につながっているのか。
というわけで、感想は各写真へ。
大変な混みっぷりだった。私は混んでいる展覧会では作品の前で辛抱強く行列を作らず、じゃんじゃんすっ飛ばして見てしまう。
ピサロ「丸太作りの植木鉢と花」ピサロの明るくなりきらない色が好き。
ゴッホ「野牡丹とばらのある静物」美しさにうっとり。花も美しいし、背景のブルーも。
ゴッホ「カーネーションをいけた花瓶」これも美しいけれど、絵の具の厚塗りがゴッホらしくなってきた。
ゴッホ「赤と白の花をいけた花瓶(部分)」かなり厚塗り。何か苦しげ。花の絵はよく売れるから、この頃のゴッホは生活のために花の絵ばかりを描いていたという。
大行列、「ひまわり」と「アイリス」が並べられたコーナー。ここだけはすっ飛ばすことすらできない混雑ぶりだったので、仕方なく並んだ。
まるで誰もいないかのように撮っていますが……実際は押すな押すななのであります。初・ひまわり。初めてじっくりと眺めた。じっくり眺めてみると……やっぱり苦しんでいる。「美しい」というよりも。
特にこれと、
これはだいぶ苦しんでいる。苦しんでこそのゴッホだが。
アイリスは根津美術館にある燕子花図屏風を思い出したなあ。
しかし尾形光琳からは苦しみは受け取らないが、ゴッホからは苦しみが発せられ……油絵の絵の具の盛り上がりを見ていると、二次元(絵画)を超えて立体表現に近づいているように思えてくる。その代表がゴッホだ。
セザンヌ「りんごとナプキン」これ、美しかったなあ。写真ではわかりづらいが、ナプキンの描き込みぶりには目が離せなかった。
ゴーギャン「花束」晩年に差し掛かり、ゴーギャンには娘の死や自らの健康問題など次々と不幸が襲う。そんな不幸の中で、この、目が痛いほど美しい花の絵を描いたのだなあ。私も、歳をとってきて不安なことが山積みだが、こんな素晴らしい仕事をできるようがんばろうと思ったよ。そして撮影禁止だったシャガール「花束」は、この展覧会のラストを飾るにふさわしい素晴らしさだった。茶色っぽい暗い色彩の中、花々がこちらにあふれてくるような構図。小さな小さな「私と村」風モチーフも!
久しぶりに正統派絵画展に行ったが、たまにはいいなあ。
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右足小指骨折から4週間
http://apakaba.exblog.jp/33135054/
2023-10-27T21:46:00+09:00
2023-10-27T21:46:57+09:00
2023-10-27T21:46:57+09:00
apakaba
生活の話題
4週間付けていたギプスを、ついに外せましたー!
おめでとう私の右足!
はればれとして外出。
10年ぶりくらいの大勝軒、麺少なめ。
少なめでもお値段同じってなぜなんだぜ!
7ヶ月ぶりに、伸び放題の髪を切りに行きます。
時間が余ったので、東洋文庫初訪問でございます。
モリソン書庫という展示。モリソン氏はロンドンタイムズの通信員だったとのこと。興味深い本がたくさんあるが、触ってはダメ。嗚呼。この人の息子は映画『慕情』の主人公のモデルとなった人だそうだが、私ってば見たことがない。いつか映画を見てスタンレーへ……
これなら先日歌舞伎座で見たぞ。松緑の天竺徳兵衛。ナイス。
架空の魚と言われているが、東京湾から駿河湾に生息するミツクリザメかもしれないと。ミツクリザメの画像検索……こわーい!こんなのが近くの海にいるのか!!
東洋文庫で開催している東南アジア展に行ってきました。
古書のページを開いてあるのが中心なので、地味な展覧会だったけど、またかの国々に行きたいなーと思いました。
カフェへのアプローチ(行ってないけど)
アジア各国の言語が書かれている。これはガンディージー(マハトマ・ガンジー)の言葉。うっすらと和訳が見えるが、このうっすら加減はなぜだろう。
六義園は外からだけ。やっとギプスが外れたけど、たくさん歩くとまだいたーい。
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