あぱかば・ブログ篇

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2003年 10月 30日 ( 1 )


2003年 10月 30日

おもちゃを買ってみた

きのうは幼稚園のお弁当がない日なので、「コシヒカリ」とふたりで、お昼にファミレスへ行った。
入口すぐのところに並んでいる、子供向けのおもちゃの棚を見ていた「コシヒカリ」が、めったにしないおねだりをした。
「あのね、アクセサリーがいっぱいはいってる、ほうせきばこがあったの。それをかってほしいの。」
くだらないおもちゃには必ずダメと即答する私が、なぜか「たまには買ってやろうか」と気を変えた。
いつも男の子とばっかり遊んでいる子が、いかにも小さい女の子が好みそうなおもちゃを欲しがったのが、うれしかったからだ。
中国製の、プラスチックでできた金色の箱を買った。
「コシヒカリ」は買ってもらえると思っていなかったからか、目をまん丸にして驚き、ぱあっと顔を輝かせた。

「はやくおうちにかえりたーい。このはこをあけてみたーい。」
胸にしっかりとおもちゃを抱え、帰りの車の中でもずっと言っていた。

家に戻って、さっそく開けてみた。
箱の裏側にカギのしまい場所があり、そこからカギを取り出して、鍵穴にさして回すとふたが開くのだ。
「じぶんでやってみる、やってみるー。」
と乞われるまでもない、「コシヒカリ」にやらせてやろう。
やはりプラスチックでできた金色のカギを渡すと、天にも昇るような表情だ。
「よぉーし。」
カギを回した。
とたんに、留め金が折れて飛んでいった。
初めて開けた瞬間に、カギはこわれてしまった。

とろけそうな笑顔は、みるみる曇っていった。
こういうとき、どういうことを言えばいいのか。
「『コシヒカリ』ちゃん、おかーさんね、『コシヒカリ』ちゃんが女の子らしいおもちゃを欲しがったから、うれしいなと思って買ってあげたのよ。『コシヒカリ』ちゃんの開け方が悪かったんじゃないのよ。でもね、ああいうところのおもちゃは、ちゃんとしてないものが多いの。だから、もうああいうおもちゃは、買うのよそうね。」
と言ったら、涙をぼろぼろこぼして、
「……ごめんなさい。……」
と言う。
「『コシヒカリ』ちゃんが悪いんじゃないよ……。」
できる限りやさしく、でも虚しくくり返す、心の中は怒りでいっぱいだ。
こんな粗悪品!
小さい子がこんなに傷ついてしまった。どうしてくれる!
そもそも、おかーさんの大事なお金を使っておもちゃをねだった私が悪いんだ、と、娘は自分を責めている。
あのとき、いつもと同じように「ダメ」といったほうがよかったのか、それとも粗悪品を買ってはいけないと知るための授業料か。

by apakaba | 2003-10-30 15:14 | 子供 | Comments(2)