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2006年 08月 24日

船上

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澳門博物館の展示品。

マカオから香港へ戻っていく夜のフェリーには、乗客がいっぱいだった。
客室の、通路をはさんだ右隣に、一人で乗ってきたらしい女の人が座っていた。
若い人か、年配の人かわからなかった。
彼女は、細い体をふたつに折るようにして、シートについている折りたたみテーブルに乗せた紙片になにかを一心に書いていた。
そのため顔がまったく見えなかった。
けれども紙片だけは私の席からよく見えた。
山吹色の、ハガキくらいの大きさの、折り紙みたいな紙質のものに見えた。
そこへ彼女はボールペンでびっしりと、細かい字で漢字の文章を書き込んでいたのだった。
“五言絶句”
“七言律詩”
まず頭に浮かんだのがその言葉で、そのため私は、「この人は詩を書いているのかな?」と咄嗟に考えた。
なんという字が書いてあるのかまでは読めないが、漢字ばかりの縦書きは、長時間文字を書くにはやや頼りない蛍光灯の下ではそのときなぜか現実感のない、空想的なものに見えた。

客室の前方に、スクリーンというか家庭用テレビを一回り大きくした程度の画面があり、マカオ観光の宣伝などをくり返し流していた。
けれども大半の乗客たちはすでにマカオ観光をすませているはずで、だから皆することがないからという理由で呆然と映像を眺めていた。
香港の映画館では、日本よりも早く『X-MEN Final Decision』を上映するらしく、シリーズ完結編を楽しみにしていた私は、そのCMだけはちょっと身を入れて見た。
それからまた、山吹色の紙に目をやった。
漢字の羅列は増えていた。
はじめは縦に5行ほど並んでいた字が、もう10行くらいになった。
つやのない黒髪のおかっぱが、あいかわらず山吹色の紙におおいかぶさっていた。
「レポートかなにかの下書きでもしている学生さんかな。それとも私のように旅行をしていて、今日のことを書き付けているメモなのかもしれない。」と考えた。

だいぶ歩いたし、少し飲んでもいたのでうとうとした。
船で座る1時間というのは意外と長いなと思った。
スクリーンではX-MENの予告と高層ホテルとカジノのネオンを、短い間隔で流しつづけていた。
若い白人の観光客らしき人々が、たのしげに話しているのが遠くの席に見えたが、あとの人はだいたい、緑がかった蛍光灯のもとで、なにをするでもなくただ夜の海を運ばれていた。
山吹色の紙片に並んだ漢字はさらに伸びていた。
まだ書いている!あんな苦しい体勢のままで。
中国人というか漢字だけを使う人々は、文章を書くのが大変なのだな、と、ボールペンの動きを横目で追いながら驚き呆れた。
一文字を書くのにひどく時間がかかっている。
よく見ると、たまに字を間違えていて、黒く塗りつぶした跡もあった。
はじめはよく縦にまっすぐに書けるものだと感心したが、列が伸び、行が増えるにしたがい、さすがになんの罫線も引かれていない紙にまっすぐ書くのは難しいらしく、だんだんと縦書きがななめに曲がってきた。
というより、彼女自身が「まっすぐに書こう」という意志を捨てたみたいだった。
行が進むにしたがい、曲がり方も激しくなってしまった。
かがんだままの身体から、気持ちの高まりが感じられた。

「あの紙はきっと手紙なのだろう。」とほぼ確信した。
学校の先生などに正式に提出するものならあんなに列がななめになったままというのは考えにくいし、第一、折り紙のような山吹色の紙というのは唐突だ。
だんだんとくしゃくしゃになってきてもいる。
ボールペンで字を書いているだけのに、なにかをむさぼり食っている姿にも見えた。

香港のフェリーターミナルが近づいてきて、それまでシートに身を埋(うず)めていた乗客たちがざわざわと動き始めると、彼女も顔をふと上げた。
胸を衝かれた。
思っていたような、学生のように若い女性ではなかった。
私よりもずっと年配のひとだった。
ぱさついた髪につーっと白髪さえ交じっていることに気がついた。
誰に宛てて、どうしてあんなにも、傍目から奇異に映るほど一心不乱に、手紙を書いていたのだろう。
こちらの勝手な思いこみかもしれないが、彼女を1時間見てきて、その集中ぶりに抜き差しならないものを感じ取っていた。
彼女が若い人ではなく年配だったということで、余計に心が波立った。
なにか、その佇まいから、切羽詰まった悲しさを感じた。

なにを書いていたんですか。その字を、見せてください。
これは手紙なんでしょう?
細い腕に手をかけて尋ねてみたい衝動がこみあげた。
しかし私も席を立った。
この1時間、ずっと目の端にあった山吹色の紙片は、立ち上がる乗客の中にまぎれて消えた。
船を下りて、たちまち彼女のことを忘れた。
「香港の夜は、潮のにおいがなかなかいいな。故郷の横浜を思い出すな。」
すでにそんなことを考え出していた。

by apakaba | 2006-08-24 16:35 | 香港・マカオ2006 | Comments(20)
2006年 05月 22日

香港・マカオ旅行14.最終回 〜私の好きな旅篇

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近代的な高層ビルも、みんなあの竹の足場でつくっているの?
香港の街を歩いていると、建築現場をしばしば見かける。
壊したり、つくったり、あちこちでしょっちゅうやっている。
頭に竹が覆いかぶさってくるような、現場の脇をすたすた通り過ぎる。

何年ぶりかで旅行らしい旅行に出て、楽しいことはもちろん楽しいのだけれど、なにか物足りなさを感じる。
香港が、私にとって何度も戻ってきたい場所へとなりそうもない、このままでは。

どうしてなのかはわかっている。
ここの人と、あまり口をきいていないから。
ふだんの生活では一日中だまっていてもなんとも感じないのに、旅先ではとにかく、英語か、ヘンな現地語でもしゃべりたい。
二度と会えなくても、というかたいていは二度と会えないけど、そこの人としゃべった回数が多い国ほど、帰ってきてから「あの人はどうしているかな。」「あの人は今日もあの椅子に座っているだろうか。」と、考えることが増えるから。

香港へ行ったら、まずモスクに行ってみたいということと、インド人としゃべりたいと思ってきた。
異国の中の異教、異国の中で生きている人を見るのが好きだ。
べつにインド人のことが他の国の人より大好きというわけでもないのだが、香港にはインド系の人間がたくさん住んでいるらしいし、インド・ネパール・パキスタンあたりは、その他の地域より多少の知識があるし、言葉も少し知っているから、盛り上がりやすい。


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チョンキンマンションの2階。
歩いているのがほとんど南アジア系の人ばかりだった。


重慶大厦(チョンキンマンション)にある、インド映画のDVDショップへ行った。
入ったとたんに、なんともいえない安堵感を感じた。
ここは私のフィールドだ!
ここなら思いっきりしゃべれるよー!!!

店内には5人ばかりの男がいた。
「ここ、扱ってるのはDVDだけ?あの映画、ある?この映画、ある?」
インド映画のタイトルを、ざーっと20本くらい並べたら、店番はあきれ顔、もうひとりの店番はケラケラ笑って“なんだこの女?!”と見ている。
「あなたインド人?」
「ちがうよ、何人に見える、あててみな。」
「ええっ……ん〜、なんだろうパキスタン?」
「ちがうよ、あてなって。タイ、ネパール、インドネシア、……」
「ああわかった、ネパリでしょ。」
「う、そうだよ。」
「アナタノオナマエハナンデスカ。コレハイクラデスカ。アナタハナンサイデスカ。(ネパール語で)」
「よく知ってるな。ネパールに行ったことあるの。」
「うん、2回行ったよ。最初は学生のころ、2回目は赤んぼ連れてね……あなたはネワール族?ネワール族はみんなハンサムだからね。」
「……いいや、ネワール族じゃないよ……」
「あ!ごめん!ええっとそれじゃあ多分……わかった!グルン族でしょ!」
「そうだよ。」
「いやいや、グルンも負けないくらいハンサムよぉ!ねえみんな、そう思うよね!?この人ハンサムだよねえ?俳優の××に似てるよ(殺し文句)!みんな、似てると思わなーい?」
「……(やれやれという顔)」
DVDを5枚買ったら、1枚おまけにくれた。やったぜー。

つづいて2階へ上がり、インド料理店に腰を下ろした。
マンションの入り口は、両替商もあるせいかいつも人がごったがえしているが、2階へ上がると、拍子抜けするくらいに静かだ。
食事時が過ぎていたので、ぽつんぽつんとだけお客さんが座っていた。

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お腹が空いていなかったのでチャイだけ注文。

お客さんが少ないので、することもなく立っている店番のお兄ちゃんを呼びつけた。
「あなた、いま時間あるの。ちょっとそこに座んなさいよ。」
「へっ?ど、どうして?」
「だってあなたとしゃべりたいから。それだけ。あなたインド人?どこの州の人、パンジャブ出身?」
日本語にするとあまりのストレートさに自分でビックリだが、この顔、好きだ。
この人絶対、映画をたくさん観てる。
「見て、さっき下でたくさんDVD買ったよ。あなた映画観る?」
「Too much.」即答。
いいねこの反応。
インド俳優の名前をざっと30人ほど羅列して、ヒット作のダンスシーンの歌を唄ってみせて、「あなたの一番好きな俳優はだれ?」「この俳優かっこいいよねー!」「この女優すっごい美人!」などと言って盛り上がっていると、隣の店舗を改装工事していた仕事中のインド人も、“なんかおもしろそうな女が来てるぞ”と寄ってきて、映画のことを聞きまくってくる。
「この俳優知ってるか!」
「○○!」
「じゃあこれは!」
「××!」
「ううむ、じゃあこの俳優の奥さんは!」
「ううっ、忘れちゃったよ!ええっとだれだっけ……共演した映画は△△だったから……」
などと早押しクイズのようにクエスチョン責め、ああ〜たのしい。快感。
彼らにしたところで、ここを一歩出れば広東語の飛び交う世界で、ヒンディー語・ネパール語・ウルドゥー語を駆使して、原語で唄ってクイズも答える外国人が来たら、しかも曲がりなりにも女だ、相手してツマンナイわけがない。

他の店番も寄ってきたから、
「あなたネパール人?で、あなたがインド人、と。じゃあ名前を聞くとき、あなたには“たぱいんこなーむよけほ(ネパール語)”、あなたには“あーぷかなーむきゃーへい(ヒンディー語)”だね。ワタシノナマエハマキ(ヒンディー語)、call me MAKI.モンキーじゃないよ、呼ぶのは注意して!」

今まで体に溜まっていた“旅行用”のトークが、よどみなく出てくる。
こんな感じでただただしゃべって、笑顔をかわして別れていく、そして次の街でも似たようなことをしゃべって……そんなくり返しをするうちに、思いがけないことを聞けたり、忘れられない人ができたりする。

今回の旅行では、“私の好きな旅”の片鱗を、やっと拾った程度で終わっていった。
香港とは、まだ初対面の握手を交わしたばかりだ。
インド系だけでなく、ここで暮らすいろいろな人としゃべりたい。
そのために、「また来たい」と、やっと思った。


2週間集中連載の香港・マカオ旅行記はこれで終わります。
今回は趣向を変えて、写真中心でさまざまな印象を点描していく形にしましたが、どうも自分でもそれだと物足りない(ていうか書き足りない)……というわけで最後だけ、結局どっさり書いてしまった。えへへ。
明日からは通常のブログにもどります!
長らくおつきあいありがとうございました。

by apakaba | 2006-05-22 19:04 | 香港・マカオ2006 | Comments(24)
2006年 05月 20日

香港・マカオ旅行13.買い物篇

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夜の廟街。
露店のライトが昼間みたい。
流して歩いても、基本的にショッピング好きじゃないワタシには買うものが見つからない。困ったな。
おみやげどうしよう?

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乾物を仕入れて配るというのはどうでしょう。
軽いし、日持ちするし、どのおうちでもそれなりに使えるもんね……

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あっ……これは“どのおうちでもそれなりに使える”とは言い難いぞ。
やっぱり干し椎茸とか、干しキクラゲとか、一般的なものじゃないと買っても意味ないよね……
おとなしく干し椎茸を探そうとした矢先!
私の目は、これに釘付け!

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ステキー!!!!
思わず近づきすぎて、ボケボケになってしまったよ。
トカゲの干物だった。
二枚(と呼んでいいよね)重ね合わせて縛ってあった。
これ、ほしいなあ。買いたいなあ。
でもそっと持って帰らないと、ぼろぼろになりそう。
それにきっと、買っていってもじっさいお料理になんて使えない。
でもとにかくほしいよう。ほしいよう〜。

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口がカッと開いているものを、山の中から一生懸命選んだ。
開いている方が見栄えがいいじゃない。

お店にはじいちゃんとおばさんが店番をしていた。
じいちゃんに(どうせ食べないけど形ばかり)調理法を尋ねようとしたが、
「ワシは英語ダメじゃー。オランダにいたんだよー。オランダ語しかできねーよー」
と(英語で)言われたので、おばさんに聞いてみると、頭と尻尾を落とし、二時間ゆでてだしをとりスープにするとのこと。
説明を聞いて想像しているとちょっとだけ気持ち悪くなる。
かちかちに干してあるからキュートだが、お湯で身がブヨブヨともどったら、どうかなあ……でも、とってもいい匂い!
するめみたいな匂い。
そのままあぶって、ちょっとずつ裂いてつまみにしたいくらい。

結局、買ってしまいました。
買い物そのものより、お店の人としゃべるのが好き。
時間のある旅だと、同じ店に用もなく何回も通ったりするけど、今回は短い日程なので、それはできなかった。
子供の反応が楽しみ。

帰国後、3人それぞれに見せた。

ササニシキ・・・「うわ!これ買ってきたの。え、食べるの。うちで食べるの?(不安そう)」

アキタコマチ・・・「お〜っ!おかーさんすごい!オレがもらったー!友だちが来たとき脅かそうっと!でもトカゲをスープにするなんて、本に出てくる“魔法使いのスープ”とかみたいだねえ。」

コシヒカリ・・・「はっ(息をのむ。目、まんまる)。びっくりした〜。これ、食べられるの?へえー。ん〜、いいにおーい。おいしそーう。……わたし、食べてみたい。」

私・・・「え、た、食べるの?」一番小さい娘の、思いがけない反応にあわてた。

コシヒカリ・・・「うん、だってこんな機会もうないかもしれないよ。わたし食べたい。すこしたべてみる。」

あっ!皮をはいでほんとに食べちゃった!
ためらいなく尻尾と足も折って噛んでるよこの娘!
うっそ〜。飾り物にしようと思ってシャレで買ってきたのにー。

私・・・「……ど、どう?」
コシヒカリ・・・「味がない。おいしくない。おかーさんも食べたら。」
私・・・「ん、いや、おかーさんはいいよ……」
私より娘は旅行向きなのかもしれない。

明日は最終回。

by apakaba | 2006-05-20 08:32 | 香港・マカオ2006 | Comments(16)
2006年 05月 19日

香港・マカオ旅行12.街角スナップ 〜マカオ篇その2

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キョヤジさんのマカオ写真を見て、とってもとってもキレイだ!!!とあこがれた聖ドミンゴ教会。
なんでこんなにダメな色しか出ないの。
ガックリ。

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ぢぐじょう、この天気の悪さなんとかしてよーっ。
モンテの砦という高台。晴れていたらなあ……

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マカオのアパートの窓は、こんな具合の“檻”になっているものが目立っていた。
火事になったら逃げられないのね。

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タイパ島、ビールを飲んでうだうだしていたお店の入り口。
この、犬の縁起物みたいな飾りが可愛いなと思った。

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目に付いたポルトガル料理店にテキトーに飛び込んでみる。
バカリャウのコロッケ、あんまりフォトジェニックじゃありませんが、あつあつでクリーミーでした。
バカリャウって干し鱈のこと。

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路地はそれなりに風情がある。
しかしひとけが少ないなぁ。
ワタシはもっと、そこの人たちと話をする旅が好き。
お店の人やホテルの人をとっつかまえて、だらだらだらだら、ずーっとしゃべっていたりするのが好き。
ちょっと欲求不満。

……明日は香港に戻って、とっつかまえますか!

by apakaba | 2006-05-19 16:51 | 香港・マカオ2006 | Comments(7)
2006年 05月 18日

香港・マカオ旅行11. 街角スナップ 〜マカオ篇その1

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雨が降ったりやんだりのセナド広場。
ヨーロッパの雰囲気を残す、という話だけれど、まずは「ディズニーランドっぽい街並みだ〜」と感じてしまう、貧困な発想です。
塗り替えしたてのきれいな壁が、かえってウソっぽくなってしまうのかな。
それより中央左手の、しんけんに立ち話をしている3人がなんとなく気になっているワタシ。

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一応、やる気のない観光写真も撮ってみる。
しかし天気が悪いというのはツライことだなあ。

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広場横の小径はたしかにきれいだ。
でも胸にググッと迫るほどでもないぞ。それより、あの3人はどうしたかな?

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あっ……やっぱりまだ、しゃべってます。
だいぶ時間が経過しているのに。

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セント・ポール天主堂跡の日本人。
蒸し暑さのなかでもせっせと観光していました。

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街角にあった小さい廟に入ってみました。
階段をのぼっていくと、すでにすごーい煙!
そして堂内に入って振り向くと……!

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ウワアアアアッ、おどかすなよーっ!
なんで人形が血の涙を流しているんでしょうか!
お化け屋敷じゃないんだから!

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一言で言って……けむたいです。
グルグル巻きのお線香でいぶされて、壁もべとべとしているような。

明日もマカオを歩きましょうかね。

by apakaba | 2006-05-18 13:58 | 香港・マカオ2006 | Comments(14)
2006年 05月 17日

香港・マカオ旅行10. 街角スナップ 〜香港篇その1

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雨もいやだけど、晴れ間が出ると暑い暑い。暑いよう。

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八百屋さんにいろんな青いものが売っている。
でも食堂で食べていたのは、油菜というのをゆがいてオイスターソースをかけた一品ものだけだったな。

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(青シャツ)「ん、あいつらなにやってんだあ?」

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(立ち去った青シャツ)「麻雀かぁ……。」

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高級レストランふうのお店、翠華レストランという名前だがひらがなで“すいかレストラン”と書かれるとサ。
“ぶどうレストラン”
“りんごレストラン”
“ももレストラン”……とか連想すると、なぜか入る気が失せるよね。

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ワゴン車1台の自動車教習所の出店で、説明を一生懸命にしていた人。

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信号待ちをしていた、ばーちゃん、おばちゃん、おじちゃん。
おばちゃん、そのヘアスタイルはどうなんだろう。

明日は街角スナップ、マカオへ行きます。

by apakaba | 2006-05-17 23:35 | 香港・マカオ2006 | Comments(12)
2006年 05月 16日

香港・マカオ旅行9.香港の港篇

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香港へ来てまずなによりも先に感じたこと、「空気が悪い!」
こんなに空気が悪いなんて、思いもしなかった。
歩いていると、しめった暑さと相まって、幾度も倒れそうになった。
海へ出ても、空気の悪さはさして変わらない。
でも排気ガスや粉塵に潮のにおいが混じってくると、少しほっとする。


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スターフェリーで九龍と香港島を何度も往復した。
乗るたびに感じる、なんともいえない閉塞感。
乗る前からすでにはっきり見えている対岸には、お互いが張り合うような高いビル。
海というものは、限りない“外”の世界へとつながっていて、心を解き放ってくれるものだとずうっと思ってきた。そのイメージをこわす光景だった。
ビルの谷間を這って海へ出て、閉じた海を渡り、対岸へ渡ってもやっぱりビルの谷間を這って。
心が浮き立つ、同時になぜかうんざりする、これが香港なんだなー。


チムシャツォイ(尖沙咀)のスターフェリー乗り場近くにたむろしていた人々の様子を撮ってみました。

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なにをするわけでもなさそうな人々が、どっさりいる。
それも、なんとなく、外国人旅行者ではなく、中国本土からの観光客っぽい人々。
あこがれの香港、かな。

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疲れましたか。
お尻にビニール袋を敷いて、へたりこんでいるご夫婦。
言っては悪いがぜんぜん“あか抜けない”風情の彼らの目には、眼前の閉じた海がどう映っているのかなあ。

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外国人観光客もいます。
ガイジンになにやら熱心に話しかけているおじさんと、なにかを待っているらしい4人家族。

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だいぶ時間がたったけど、船に乗るわけでもなく、海を見つめてまだ待っている。
誰を待っているのかなあ。
赤ちゃんは飽きているみたいだよ。

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ボクもうイヤ、あちゅい、ちゅかれた、おうちかえりたい。

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写真を撮りに来ていた日本人のおじさん。
カメラバッグがとても重そう。
「重くないですか」と尋ねると、「こんなにたくさん機材を持つのは年に数回なので。大丈夫です」とのこと。
ここにはそんなに撮るモノがあるのか、とやや驚く。

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ポーズを決めて、息子に何枚も写真を撮ってもらっていた中国人のおばさん。
片手に蘭の花を一輪持って、少女のようにはしゃいでいた。
少女のような華奢な体いっぱいに、香港まで来たことを喜んでいるように見えた。
このおばさんをずっと見ていた。
私が無遠慮に、撮影の様子を眺めつづけていることにまったく気がつかず、おばさんは海の風景と息子のカメラしか見ていなかった。
おばさんを撮っているとき、厚い雲がさっとどいた。
おばさんにとって、今日が一生の思い出になる日なのだろうなと思うと、晴れたことがうれしかった。

明日はつれづれの街角スナップです。

by apakaba | 2006-05-16 18:36 | 香港・マカオ2006 | Comments(11)
2006年 05月 15日

香港・マカオ旅行8.マカオのお祭り篇

マカオに着いて、セナド広場行きのバスに乗り、それらしきところで降りました。

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いきなりトンデモナイ群衆に巻き込まれる!!
はじめは大道芸でも出ているのかと思ったが、もっと熱狂的でもっと見ているほうも熱心。
なんだぁこりゃあ!
このトラックに乗っていた人たちは、ダンスでも披露したあとなのでしょうか??

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特設ステージの上でなにかの出し物をやっているらしい(まったく見えず)。
彼らの視線の先にステージがあり、出し物が盛り上がると、このトラックから「ウオオオーッ」とかけ声がかかる。
見物人や取材のカメラマンにもみくちゃにされながら、「なんのお祭りだろう?」と考えていた。

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あ、若者の出し物が終わって引き上げてきました。
みなさんなんだかボーゼンとしている。
この暑さのなかで(なにをやってたのか知らないけど)ステージであれだけ盛り上げていたんだから、疲れたでしょうねー。

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引き上げ隊の最後、山車を押していたじいさん。
ウウッ、この目はただもんじゃないぜ!

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この面構え、かっこいいなあ。

このへんで、だんだんわかってきた。
お釈迦様の生誕を祝うお祭りらしい。
でもお釈迦様の誕生日って4月8日じゃないの?
……あ、旧暦ですか……

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暑いなかでもこーんなにがんばってるのは……

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このオレだぜえ!(大拍手)

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近くに寄ると、うへぇ、ほんとに暑そうだ。

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実行委員長さんとおぼしき人。
赤い唐辛子みたいなのがみんな爆竹。
うそ、これ全部鳴らすつもり?
なんかやる気満々なんですけど。

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スーツ姿のおじさんは、挨拶をしていた実行委員長さん(ん、こっちが委員長さんかな)。
なかなか爆竹に火がつかず、苦戦中。
特設ステージ上の人々はすでに耳をふさいでスタンバイ(ステージに貼ってある色紙にには、寄付金の金額が書いてあった)。

でも火がついたら、間抜けにも最前列でぼけぼけ見ていたワタシに襲いかかる爆音アンド爆竹の燃えかす!
写真どころじゃありません、退散退散!

……マカオ上陸しょっぱなの思いがけないひとときでした。

明日は香港の港に出てみます。

by apakaba | 2006-05-15 17:38 | 香港・マカオ2006 | Comments(11)
2006年 05月 14日

香港・マカオ旅行7.トラム篇

二階建てトラムは香港にしかない、名物の交通機関らしい。
まずは乗る前に撮ってみるか……

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うんぎゃああっ、ひかれる〜!
よい子はマネをしてはいけません、ていうか全貌がぜんぜんわかんないし!

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二階席同士も、対向車両とすれすれですれちがう。
車体が全面広告になっているデザインが多く、この対向車は私の愛用スーツケース、RIMOWAの車体だった。ん〜、まったく見えませんごめんなさい。

乗り心地、はっきり言って悪し。
移動の便利さ、地下鉄に較べてずっと悪し。
乗り物に乗ってたのしいなという気分にはなれるが、そういう観光客ばかりでなく地元の人々の足として活躍している。
新しい交通機関ができたから古いのはすぐ廃止、にはならないのだね。

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後ろの席の、はみ出たおっちゃんの腕が停留所の屋根に乗っかっている?(おお、シュールレアリズム)。

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二階席からは、停留所の屋根に飛び移ることはいともたやすいだろう。
アクション映画なら、ここから飛び降りて、屋根を走り抜け……など、プロットがとめどなく浮かんだ。
もしかしたら香港映画ではさんざん使い古されたシーンなのかしら。

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前の座席はなぜか横向き。
おしゃべりに興じていたきれいな人。

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キタキタ、ピザハットの広告バス。
ショーン・ユーが子犬のような目で訴えてくるとなんでも言うことを聞いてあげたくなりますねえ。
ん、なになに、なにがほしいの?

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……お茶、かぁ……

明日はマカオで見たお祭りです。

by apakaba | 2006-05-14 23:09 | 香港・マカオ2006 | Comments(14)
2006年 05月 13日

香港・マカオ旅行6.街角スナップ 〜タイパ島篇

あづま川さんが「マカオに行ったら、是非、タイパ島へ!」と強く強くおすすめするので、素直に行ってみました。
タイパ島へは、マカオ半島からバスで橋を渡って行きます。

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バスが1台ぎりぎり通れる幅の道路。
おとぎの国みたいにかわいい街だね。

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古い街並みが残る地域では、なぜかダマスカスのキリスト教徒が住む地区を思い出したな。静かで、ひとけが少なく、清潔な細い道が。

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暑さに負けてふらふらと。
このお店で1時間へたりこんでいました。
午後3時くらいなのに、まあたくさんの人がよく食べること。

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お店の厨房の上に飾ってあった神棚。

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お客さんのひとり、ちょいと色っぽいお母さん。

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お客さんのひとり、気のよさそうなおじさん。

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香港とも、マカオ半島ともちがう風景だったな。
のんびりしてるし……

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下着泥棒の心配もなさそう。

明日は香港の二階建てトラムに乗ります。

by apakaba | 2006-05-13 23:16 | 香港・マカオ2006 | Comments(14)