あぱかば・ブログ篇

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2003年 02月 26日

ミシュラン元三つ星シェフの自殺

24日、フランスで、ミシュラン三つ星シェフが、猟銃で自殺したというニュースを読んだ。ミシュランと並んで権威のあるグルメ雑誌「ゴー・ミヨー」で、格下げをされたことを苦にしたのではないかとされている。

当サイトでくり返し書いているように、私は食べることが好きだ。だから、食べて飲むことにひとかたならぬ執念を燃やすフランス人が大好きだ。
数年前の春に、パリから半日かけて、ル・ピュイという田舎町へ行った。
町いちばんのホテルで夕食にした。スープもメインもスマートさとはほど遠い、しかし滋味があふれ、しみじみした味の料理であった。
ダイニングはくつろいだ空気に満ち、ほとんどが地元の人らしいお客は、みな幸せそうであった。

そこへ10人ほどの団体が来た。
アペリティフを手に、メニューをああでもない、こうでもないとさんざん迷っている。支配人を呼びつけ、片っ端から料理を訊いていく。支配人は根気強く、おんなじ料理へのおんなじ質問を、笑顔で答えている。
騒がしいけれど、とってもたのしそう。
横目で見ながら、つい私までにっこりしたくなる。
彼らは本気で食べることをたのしもうとしている、いや、もはやたのしんでいる。食べる前から、この迷う時間さえも。
あの妥協を知らない姿勢には感嘆した。時間を計っていたら、全員の料理が決まるまで、なんと40分も迷っていたのである。

天才シェフの自殺には胸が痛む。
生きていれば、たとえばフランスのどこか片田舎で、品数は少なくてもおいしい料理を出すちいさな店、なんて、やれたかもしれないのに・・・好きな国だけに、たいへん惜しい気持ちになった。

by apakaba | 2003-02-26 12:58 | 食べたり飲んだり | Comments(0)
2003年 02月 25日

モノを使うこと。ジーンズ考

用事のついでに、渋谷のGAPでジーンズを一本購入した。
いまいちばん気に入っている一本が、修復不可能なほど裂けてしまったのだ。
膝が抜けたり裾が擦り切れてきたりするならまだ愛嬌があるが、あろうことか、前(向かって左側)のループのすぐ下から、真下へと裂けてきた。これでは下に履いているものが見えてしまうし、だからといって、そのために極度なローライズ用下着を着けて、下腹の肉だけが見えている・・・というのはさらにおぞましい。我ながら気持ちが悪くなる。

年間200日はジーンズを履いている。
脚が太いのでスカートを履きたくないという理由もあるが、ジーンズというアイテムが好きなのだ。
試着は真剣そのものだ。私はかなりテキトーに服を買うタイプだが、ジーンズとブラジャーだけは、吟味するほど成果を得られる(と信じているのよ)ので、たっぷり時間をかけて選ぶ。

リーバイスに始まり、エドウィン・カルバンクライン・DKNY・シップスなどいろんなショップのジーンズをためしてきたが、ここ2年ばかりはGAPである。うまく体に合う。そして安い。ジーンズに大枚はたくのはいやなのだ。
だからヴィンテージジーンズにはぜんぜん興味がない。色落ちするのを嫌って、一度も洗わない、なんて、聞いただけでも吐きそうだ。
かつてベストジーニストに選ばれたキムタクや梅宮アンナは、誇らしげに「一度も洗ってません」とか言っていたけれど、君たち、それはほとんど神経症じゃないのかね?
あんなもんは、ざばざば洗ってどんどん色落ちして、どんどんクタクタになってこそ、かわいいモノじゃあないのかね。
モノには、大切に飾ってこそかわいいモノと、使ってこそ真価を発揮するモノがあるが、ジーンズは後者の代表でしょう。

う〜んなんで私は、こうくだくだと書いているのだろう。つまりは、それだけ好きなのだ。
・・・というわけで、私はこの年の女性にしては、頻繁にジーンズを買いに行くほうだと思うのです。
それでも、他のどんな服を買いに行くより、ウキウキたのしいのだよなあ。
今日は「これだ!」という一本を買えました。かなり気分がいいです。

by apakaba | 2003-02-25 12:57 | ファッション | Comments(0)
2003年 02月 24日

「アキタコマチ」の血統(?)、いや、本物のコメの話。

ゆうべの夕食はきりたんぽ鍋、今日のおやつは、鍋ののこり。
秋田名物きりたんぽは、「アキタコマチ」でないと作れないという。
粘りけの強い米でないと、あのカタチに固まらないからだそうだ。
いまやスーパーでふつうに買えるようになったけれど、銘柄によって、味はぜんぜんちがう。
私は、腰がしっかりしていて、焦げ目が多くて香ばしい「子吉比内鶏部会」とかいう堅苦しい名前のブランドが好き。

ところが、いまこの製造者名を調べるために、ゴミ箱からきのうのパックをさぐり出して見てみたら!!
「原材料名:秋田米(ササニシキ)」
・・・ナゼに?
「アキタコマチ」は「ササニシキ」に含まれるのか?

そこでこんどは、Googleで検索をかけてみる。
とあるお米屋さんのサイトで、こんなことが出ている。
「・・・粘りが強く、味が良いのが特徴的なアキタコマチはコシヒカリの血を濃く引く、食味バランスの良いお米です。・・・」
(血を引くっていうのに笑ったけど、)コシヒカリの血ではないか!
ササニシキではないではないか。
なんだ、みんな兄弟のようなものなのか?うちのコたちのように?

余談だが、Google検索「アキタコマチ」のトップは、当サイト「子供部屋」の、『「ササニシキ」と「アキタコマチ」の好きなこと。』、次のヒットが『「アキタコマチ」の小説〈さびしい公えん〉』でした・・・トホホ

by apakaba | 2003-02-24 12:54 | 食べたり飲んだり | Comments(0)
2003年 02月 19日

二つの惨事を較べる。韓国地下鉄放火事件と、米シカゴナイトクラブ将棋倒し事故

めったにつけないTVだが、韓国の地下鉄放火事件の映像には、背筋が寒くなり、目が離せなかった。
自殺志願の男が起こしたんだから「事件」なんだけど、危機管理の態勢がぼろぼろだったことが次々判明して、なんか人災っぽくなってしまっているなあ。
運転士のほうがむしろ犯人のように扱われているし。

「韓国の地下鉄は日本より深く掘られている。
それも大惨事につながった原因」なんてラジオでは言っていたけれど、悪名高い東京の「大江戸線」だって、乗り場へと潜っていくだけで気持ちが沈んでくるぜ?

昨年11月、PTA役員としてのお勤めのひとつで、近隣の小学校が会場になった「防災訓練」に顔を出した。
遅刻して行ったら、他のメンバーから、
「こらー三谷は遅刻、罰として5回回ってから煙ハウス体験をすること!」
ぐるぐると乱暴に体を回され、ふらふらになったところで仮設テントに突っこまれた。
なかは無害のガスが充満していて、視界ゼロの状態だ。
出口はほんの2メートルほど先なのに、なかなかたどり着けない。
平静な気持ちでもあれだけ苦労したのだから、閉じこめられた人たちの恐怖は如何ばかりだったか。

いっぽう数日前に入ってきた、シカゴのナイトクラブでの将棋倒し事故、人の死という厳然たる事実に相違はないが、あの事故は「テロか!?」とおびえるアメリカ人の群衆がみずから引き起こしたという点で、よけいに救いがないように見える。
地下鉄は、点検を重ねることで(韓国でも、ありがたいことに日本でも)、惨事は減っていくだろう、しかしアメリカ人の心に巣くう「やられるかも・・・」という恐怖心は、いったいいつ、どうすれば拭われるのか?

by apakaba | 2003-02-19 12:52 | ニュース・評論 | Comments(0)
2003年 02月 17日

PTA、運営委員会の帰り道

午前中、運営委員会(PTAの会議)へ。
前回、あまりにも無能な司会ぶりを叩かれたので、ゆうべ夜中まで下準備をして、ロールプレイングして、(「あーいわれたら、こー言い返し、・・・」などなど)すこし強い態度に出て、ふたつの議案を提出する。
ひとつは承認、もうひとつは差し戻し。
まあこんなもんだろう。

給食のにおいが漂い始めた廊下を、ひとりで帰る。
2年生の男子が、数人で走りながら追い越していく。
その中のひとりがいきなり、
「オマエさぁ、グーで走る?パーで走る?」
甲高い声で聞く。
「オレ、パーかな!」
「ナカタヒデトシってさぁ、グーで走るんだぜ!」
「へええ!じゃあグーのが速いのか!?」
「チョキで走ってもいいんだぜ!」
「うそだぁ!」
「ほんとかあ?速くなるのか?!」
走るときの拳のカタチを、けっこう真剣にしゃべってる。

君らのために、小母ちゃんもがんばってますヨ。

by apakaba | 2003-02-17 12:50 | 子供 | Comments(0)
2003年 02月 15日

この街で子供を育てていく

ご近所招集がかかり、いつもの店へ。
コドモたちを連れていき、「ねむい」というのでいったん帰ってきて、いまこれを書いている。
子供が寝たら、また行く。

人生、どこに住もうがすべて借りの宿り、と思ってきた。
でもいまは、もう二度とここを離れたくない。
私を知ってくれて、受け入れてくれる人がたくさん住んでいる。
ここで、子供を見守り、子供を育て、いつまでも末永く飲みつづけていきたいと思う。

じゃ、また行ってきます

by apakaba | 2003-02-15 12:48 | 生活の話題 | Comments(0)
2003年 02月 14日

コメたちそれぞれのバレンタインデー

いま思い出したが、そういえばきょうはバレンタインデーではないか。
おやつの途中の息子たちに聞くと、「ササニシキ」「アキタコマチ」戦果なし。
末娘の「コシヒカリ」は、ステディーひとり(ゆうくん)にだけ幼稚園で渡してきたとのこと(義理を配らないところがかわいい)。

「ササニシキ」が爆笑しながら、学校での話をした。
「今日ね、男子がね、折り紙で偽物のチョコレートをつくってね、他の男子の下駄箱に入れておくの。それで『ワァッ、お前よかったじゃん!』とかいってまわりで大騒ぎして、だまされる男子が開けてみると、中にはゴミが入ってるの。ハハハハ!」

5年生男子はかくもムナシイ遊びをやっているのか。
男ってコドモね。

by apakaba | 2003-02-14 12:46 | 子供 | Comments(0)
2003年 02月 11日

怒濤の飲み会、父の二十七回忌

父の二十七回忌へ行ってきた。

回忌でしか顔を合わせることのなくなってしまった親戚一同に、昼間から気絶するほどのお酒が出た。
私もヨメに出て久しいので、この常軌を逸した飲み方には本当にあきれる。
(ちなみに祖母はアル中で死んでいる。)

「おうっ、眞紀!オマエ、なんだぁ?ちっとも変わんないじゃねえか!こりゃよっぽど生活に苦労がないか、よっぽどのパーか、どっちかだな!ぎゃっははは!!」
うるさいなあクソ親父・・・
「眞紀ちゃん、アンタのお父さんはねぇ、ほんっとに、スバラシイ人だった。俺はいまでも夢に見る。」
へー、私はお父さんの夢見たことなんか、ここ20年ばかしは、ないよ。
「しっかし、死んじゃった人ってのは、年とらないわねぇ(母)。」
当たり前だよ・・・コメント不能。

怒濤のアル中軍団に、まあ飲まされること。
〆の挨拶に立たされたから、
「今日連れてきた、二番目の息子が、今年3年生になります。このくらいの年で、私は父を亡くしたんだなーと、自分の子供を見ると改めて思います。
まだまだ元気でいなくては。健康に気をつけて、皆さん、三十三回忌で、また会いましょう!」
と言った。

あとに残るのは、頭痛のみ。

by apakaba | 2003-02-11 12:43 | 生活の話題 | Comments(0)
2003年 02月 08日

熟成のデュオ、ホール&オーツ「DO IT FOR LOVE」

コドモたち、君らには悪いが、おかーさんはもう看病に飽きた。
娯楽をくれー、ゴラク!

というわけで、ほんのちょっとの贅沢として、アルバムを一枚買いに走る。
ホール&オーツ5年ぶりのニューアルバム、DO IT FOR LOVE。
80年代UKロックの、希望の星だ。

ジャケットの写真を見て、「あらら?」
ジョン=オーツはちっとも変わらないけど、ダリルのこの老け方は一体?と、とまどう。
昔はそりゃあ、悪そーでした。
女の屍を踏みつけて蹴飛ばして・・・みたいな、ライオンみたいな男でした。
それがいまや、毒気が抜けて、お猿のような風貌じゃないですか。

ところが。
一曲目 Man On A Missionから、あ〜、やられるー。

I'm a man on a mission to love you
I'm gonna make you mine
I'm a man on a mission to love you
I can't stop tryin' now...

僕の使命は君を愛すること
きっと僕のものにしてみせる
僕には使命があるのさ
もう我慢できやしない・・・

・・・昔と同じじゃん。枯れるなんてとんでもない、やっぱりあんたはライオンだ。

サウンドもなつかしい!
中盤の曲のソウルっぽいデュオもなつかしいし、旧い感じのギターも、く〜、キモちいいー。
カラダが動くぅ。かってに踊り出す。

いい感じに年とるって、こういうことだなあ。
すごい色っぽい声になるんだもんなあ。

本日はボルドーの89年ものに、ピエダングロワ(ウォッシュタイプのチーズです)。
いま、ボトルの裏書き見てみたら、
「・・・若い年代にはない、柔らかい香りとやさしい味わいが楽しめます。」
と書いてあったよ。
ふふふ。

by apakaba | 2003-02-08 12:39 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2003年 02月 04日

子育ては性欲を伴わない恋愛、なんて変な言葉だけど。

「子育ては性欲を伴わない恋愛」と言ったのは、だれだったっけ・・・

5歳の娘「コシヒカリ」が出かけたあとに残る気配、大事にしているぬいぐるみや、一生懸命たたんだハンカチやなんかを見ると、それだけで愛しい。
声を聞けば、聞きながら思わず手や顔に触れてしまうし、触らないままにそばで見つめていると、触りたくてたまらなくなる。
笑顔を向けられれば「もっと笑って、」と思ってこっちも笑ってしまうし、抱きしめれば、胸にこみあげるような幸福感が満ちる。

ふたりの兄が、相次いでインフルエンザに倒れてしまった。
「この子だけには、うつらないといいな」
とっさに考える。ゴメンよお兄ちゃんたち。
君たちは昔の恋人、かつてはそういう時代もあったのです。

(ふたりには内緒にしといてください。)

by apakaba | 2003-02-04 12:36 | 子供 | Comments(0)