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2004年 02月 29日

親から子へ、伝わらないコトバ

掲示板で「おみおつけ」という言葉を見かけ、ああ、“御”が三つつくとかいう……と思った。

私の母は味噌汁を「おみおつけ」と呼んでいた。
私は、なんとなくその語感が好きではなくて、大人になって家庭を持ったら「おみそ汁」と呼ぶようになった。
私の子供3人は、「おみそ汁」と言っている。
「おみおつけ」という言葉が、ここで絶えたんだなあと思うことがある。

母から子へ、その子供へ、と伝わる言葉と、途切れてしまう言葉って、どうしようもなく、ある。
童謡などの歌も。
それはそれで仕方のないことだとも思う。

by apakaba | 2004-02-29 19:45 | 文芸・文学・言語 | Comments(2)
2004年 02月 28日

長い爪を塗る人生

手の爪を切っていたら、「アキタコマチ」と「ササニシキ」が、
「おかーさん!そんなに短く切るの!だいいちまだぜんぜん伸びてないのに!」
と驚いている。
爪を伸ばすことが、どうしてもできない。
白い伸びた部分が2ミリ以上になってくるともうイライラしてしまう。

子供のころからピアノを習っていて、大学生のころは茶道サークルに入っていたので、爪はいつも短くしていなければならなかった(茶道サークルでは長い爪とマニキュアが禁止だった)。
結婚したらすぐつづけて子供が生まれたので、赤ちゃんの皮膚を傷つけないために、やはり短くしていた。
もうとっくに、ピアノも茶道も赤ちゃんも縁がなくなったからいいんだけど、短い爪でずうっときたから、長いのは落ち着かない。

「おかーさんはお料理をするでしょう、お料理をする人の爪が長いと、いやじゃない?」
「うん、イヤ、爪の間に入りそうだよね。ハンバーグとかこねるとき。」
「サラダとかだってヤダよ。なまものだもん。」

長い爪をきれいに塗っていると、とても生活に余裕がある女性というふうに見えて、うらやましいのだけどな。
爪を塗っているとこんどは夫が「苦手なんだよ……」と嫌がるし。
べつの女となってべつの人生を歩むしかないのだね。

by apakaba | 2004-02-28 19:43 | ファッション | Comments(0)
2004年 02月 27日

記憶の風化。松本被告死刑判決

長いってば日本の裁判。
松本被告死刑判決、わかってたけど、記憶の風化をどうしてくれる。
当日記、03年4月25日に、もうとっくに書いたんですよね。
自分なりのまとめと反省文をさ。
それなのに、死刑求刑から10か月ですよ。

私は死刑賛成論者ではない。
「死刑判決」は、何月何日に死刑が執行されますという予告より、はるかに残虐だと思う。
いつ執行が来るかわからない状態に身を置く。
死刑判決は終わりではなく、無間地獄への入口だ。
悪い奴がやっと死んでくれてメデタシメデタシとでもいいたげな今日の報道、胸が悪い。

by apakaba | 2004-02-27 19:41 | ニュース・評論 | Comments(0)
2004年 02月 25日

アメリカ式ジャンクなおやつ

「コシヒカリ」のお友だちのおうちへ遊びに行った。
SWISSMISSというココアを初めて飲んだ。
スイスとかいってるけどアメリカ製で、インスタントココアの中に、小さいマシュマロが入っているのだ。
気が遠くなりそうに、ぅあまい!!!!!
私は初めての味に仰天し、「お湯足してー」「もっとお湯入れて」「もっとお湯」と果てしなく薄めていく。だからいつまでたっても、カップの中は満タンのまま。
しかも、
「なんだか、甘いんだけど、塩も入ってる…?」
「バターみたいな味もしない……?」
添加物の羅列にまた仰天。

私はお茶菓子に塩味のプレッツェル(ブッシュ氏が喉に詰まらせたやつ)を持って行った。
もちろんアメリカ製。
だってジャンクな味には、合わせるものもジャンクが似合うでしょ。
ココアが甘すぎるので、塩味のプレッツェルに手が伸びずにいられない。
「いや〜私たち、完璧アメリカ人だね。」
「この組み合わせ、ものすごくカロリー高そうー、こんなのばっかり食べてたら……。」

アメリカ人風おやつタイムは、みょ〜〜〜にお腹にどんと来た。
これがお腹の周りにどんとついていくのね。

by apakaba | 2004-02-25 19:38 | 食べたり飲んだり | Comments(0)
2004年 02月 22日

人間の四季の色—青・朱・白・玄

服を買うとき、自分で選ぶとたいていが黒・白・グレーの無彩色。
有彩色をひとつ足すなら、圧倒的に青。青が好きだ。このトップページもずっと青でしょ。
私の愛車もポップな青だ(愛車ポチについては、納戸03年7月27日分参照)。
外車は色がいいとよく言われるけれど、私は外車の中でもBMWの青が好きである。
青の“解釈”がいい、とでも言おうか。
昨年発売されたZ4の青、トレド・ブルーもモルディブ・ブルーも、グラマラスなボディーに本当によく似合っていて素敵だ。
ま、一生縁がないクルマだけどね。

一生といえば、中国では人間の一生を四季で考え、青春ばかりが人に記憶されるけれど、そのあと朱夏、白秋、玄冬(げんとう)とつづくのだそうだ。
いまの私の年ごろでは、さしずめ“朱夏”。
朱い服はあまり買わないなぁ……
でもそれ以外は、皆好きな色ばかりだ。
青・白・黒(玄)か。

by apakaba | 2004-02-22 19:35 | ファッション | Comments(0)
2004年 02月 19日

「ヨーロッパ文明批判序説—植民地・共和国・オリエンタリズム—」

風邪が治らないというかだんだん悪くなってきて、微熱も出てきたので、市販薬でごまかすのをあきらめ耳鼻科へ行く。
喉が腫れて膿が付いていると。
眠くなるので運転はダメと言われた薬を飲み、布団で思いきり寝てしまう。

フランス旅行記の続きを作るのも断念し、読書にした。
インプット(ものを読む)はアウトプット(ものを書く)より、かなり体が楽だなーと感じる。
ここ何ヶ月もの間、就寝前にちびちびと読みすすめてきた『ヨーロッパ文明批判序説 —植民地・共和国・オリエンタリズム—(工藤庸子 著)』を、この際だぁとラストスパートをかけて読み終えた。

去年のいつごろだったか、書店でたまたま手にとって、目次に躍る“コロニアリズムと文明批判”“地の領域としてのオリエント”“母なるガンジス河”“恐るべき仏教”“セム対アーリア”“記述されたイスラーム世界”“非宗教性(ライシテ)の時代のキリスト教”等々の見出しに、こ、これはワタシの嗜好にぴったりなのでは…とワクワクし、7000円という高額にかなり迷いながらも結局買ってしまったのである。

7000円は高すぎるけど、読み応えたっぷりだった。
でもこういう専門書って売れないのよね。
きのう書評に書いた『蛇にピアス』は35万部突破したというのに。
だからこそ、大きい本屋でたまに催される、「みすず書房フェア」とかにはなるべく投資したいと思う。
売れない良書は高いと決まっているが、それでも応援しなきゃ。

夜の薬を飲んだから、夜も快眠できるだろう。
その前にまた新しい本を読み始めようと思う。
次はなにかって?
ダライ・ラマさんです。
『なぜ人は破壊的な感情を持つのか』
私のペースだと、何ヶ月かかって読み終えることやら。

by apakaba | 2004-02-19 19:33 | 文芸・文学・言語 | Comments(0)
2004年 02月 18日

牡蠣を牡蠣油に漬け込むレシピ

風邪気味がつづく。
少量で元気がつくもの、やっぱり、この時期「牡蠣」かなぁ〜。
一年前にお友だちから教わった牡蠣料理を、初めて作ってみた。

牡蠣を洗って、鍋かフライパンでから煎り。
水分が出てくるので水は捨てていく。
身が締まってきたら、火から下ろし、オイスターソースとサラダオイルに漬け込む。
食べるときは青じその葉の上に乗せ、白髪ねぎもどっさり乗せて。
冷蔵庫で1か月もつとか。

小さじ一杯とか、水300ccとかいう数字のない口頭レシピでは、初めて作るときはとても不安。
でもおいしくできました。
いくらでも食べられてしまう、鼻血出そう。
早く全快になるといいなあ。

by apakaba | 2004-02-18 19:30 | 食べたり飲んだり | Comments(0)
2004年 02月 16日

ツェッペリンⅣは人生のあらゆる局面にマッチする

またまた幼稚園の用事で、朝から夕方まで外出。
卒園記念品のラッピング用品などを買い出しに、浅草橋の「シモジマ」という卸売店へ行く。
店頭にランドセルが積んであり、8800円という異様なまでの特価に驚き、「コシヒカリ」のために購入した(兄二人のランドセルは3万円〜4万円はしたのだ)。

あれこれ買い出してクタクタで帰宅し、なんか音楽でも聴きたいなあとCDの棚をさぐった。
夫が整理したばかりの棚で、髭のじいさんが薪をかついでいる絵のジャケットを発見!!!
ツェッペリン…あぁ、Ⅳだよう〜。
そもそもこのアルバムをCDで持っているなんて我ながら不思議。
フツーはLPもしくはカセットテープですね?

選曲ボタンはもちろん4だ。
天国への階段、中学生ぐらいのころ、イントロをよくピアノで弾いてたな〜。

高校時代にあこがれていた人はこの曲をリードギターで聴かせました。

インド・ネパールの外国人向け食堂では、長居してるとかならず一度はこの曲がかかる。
お客はおしゃべりやタバコをやめるわけでもない、でも耳のかたすみでしっかり聴いてる。
インド人・ネパール人にとって、ガイジンを喜ばせるならこの曲、とまず浮かぶんだろうか。
なんだかんだとしっかりその単純な公式にはまっている。

まあたらしいランドセルをとろけそうな笑顔で背負った「コシヒカリ」が、And she's buying, a stairway to heaven〜 と鼻歌。
かのように、人生のいろんな局面で聴いているが、かえすがえすも名曲だのゥ。

by apakaba | 2004-02-16 19:27 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2004年 02月 13日

折り紙おじさん

朝から幼稚園の用事で昼過ぎまで外出、午後は新一年生の学校説明会へ出席した。
「コシヒカリ」の卒園まで、あと1か月となった。

幼稚園のお友だちで、電車通園しているお宅がある。
お人形のように可愛いくて人なつっこい、私も「コシヒカリ」も大好きな女の子だ。
その子のお母さんから、今日こんな話を聞いた。
通園の電車内で、たまに偶然乗り合わせるおじさんがいる。
60歳ちかくに見えるその人は、ある日、退屈しのぎに折り紙をしている娘に近づき、
「おじさんも折り紙が趣味なんだよ。」
と声をかけてきたそうだ。
人なつこい娘はたちまちおじさんと友だちになり、いろんな作品を見せてもらうようになった。
いろんなといっても、おじさんが折るのは“鶴”だけ。
鶴を一日50羽は折るのだという。
小さい折り鶴をモザイク画のようにびっしり並べ、しかも部分的に段重ねにして陰影までつけて、“おめでとう、○○さん”“祝・還暦”などとメッセージもつけた作品を、アルバムにして見せてくれたそうだ。

「そのアルバムってさ、おじさんがアナタたちに見せるために、わざわざ持ち歩いてるのかな?必ず会えるともわからない子のために?」
「そうだと思う。いつも同じ電車に乗るとは限らないから、ずっと会わないこともあるの。」
「へええ……。」
「それでね、今朝、久しぶりに会ったの!そしたらついに、娘の名前を聞かれたのよ!作ってくれるって、そのモザイクみたいな作品を、名前入りで!」
「えーっ!だって、作ってくれたって、今度いつ会うかわかんないんでしょ?もしかしたら、そのまま卒園しちゃったら、もうあの電車には乗らないじゃん!」
「そうなのよー!」

なんてはかない、不思議なおじさんと女の子のおつきあいなんだろう。
お人形みたいに可愛い女の子と会えるチャンスはあと1か月だと知ったら、おじさんの通勤は、火が消えたようなものになるだろう——
「昔ね、この電車に可愛い子が乗っててね、私はその子にあげようと、こんなの作ったんですよ……。」
おじさんが他の誰かに、“ゆうちゃんへ”と書いた鶴のモザイク画を広げているところが頭に浮かんだ。

by apakaba | 2004-02-13 19:26 | 子供 | Comments(0)
2004年 02月 12日

「NAVI」から派生した雑誌「OP」で特集した目玉焼き

クルマ雑誌「NAVI」の、かつての名物編集長・鈴木正文氏が、クルマのことだけ書くのに飽きたらず、「OP(オプ)」という別冊を、数冊作った。
1995年ごろだ。
男性向け雑誌でヴェトナム特集を組むなど、当時は非常に目新しく、写真も魅力的だった。

その創刊号で、目玉焼きの特集があった。
目玉焼きという料理のバリエーションの多彩さに目を見張る特集であった。
油(もしくは脂)は、なにを使うか。
サラダオイル、ピーナッツオイル、オリーブオイル、バター、グレープシードオイル、などなど。
できあがったら、なにをかけるか。
塩胡椒、ケチャップ、ソース、しょうゆ、タバスコ、などなど。

この特集を読むまで、私は母親が長年やっていたのとまるで同じやり方で、目玉焼きを焼いていた。
サラダオイルを薄くひいて、タマゴを割り入れたら、ふたをして蒸し焼き。
しっとりして、表面に白く膜が張ったような目玉焼きになる。

でもこの特集を見てから、オリーブオイルをたっぷり入れて、タマゴを強めの中火・短時間でジョワジョワジョワと音を立てて焼き上げる方法に変えた。
白身がぱりぱりする。
黄身の色も鮮やか。
母がうちに泊まりに来たときにこれを出したら、「白身が固いわ!」と嫌がられたが。

外国のホテルに泊まり、朝食の席に着き、タマゴのオーダーを聞かれたら、
「フライドエッグ、サニーサイドアップ(片面焼き)」
と言う。
ターンオーバー(両面焼き)より好みだし、朝!って感じがして、いいと思いませんか。“サニーサイドアップ”という言葉って。

話は戻るが、OPがすぐに廃刊になったのは悲しかったな。
究極のタマゴ料理に、あれだけの紙幅を割いて、あれだけ著名人にインタビューして。
ああいうのがおもしろかったのに。
鈴木氏は「NAVI」を去って「ENJINE」を始めたが、似た路線なのは否めない。
目玉焼き特集、またやってくれい。
どっちの雑誌でもいいから。

by apakaba | 2004-02-12 19:23 | 食べたり飲んだり | Comments(0)