あぱかば・ブログ篇

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2005年 03月 31日

箱根のオーベルジュ

納車されたばかりの新車で、箱根へ行ってきた。

「オーベルジュ」は、食事のあと、あ〜あ帰りたくないなあ、クルマで来ちゃったしなあ、このままベッドに倒れ込めたら最高なんだけどなあ、という飲み食い大好きなフランス人が考えた、宿泊施設が併設されたレストランのことだ。

日本で老舗のオーベルジュといえば、箱根のオー・ミラドー。
何度か泊まったことがあるが、いつでも、なんでもおいしい!!!
地場野菜・そして塩が、日本でここまでおいしいと感じたのは、このレストランだけだ。
55度のリキュール、シャルトリューズを初めて飲んだのもここだ。
(これはやみつきになるお味!)

レストランとホテル経営を担うのは勝又登シェフ。
だてにどの写真でも同じ顔でにやにや笑っていないぞ。
プロデュース能力に長けた人だなあと、いつも感心する。
昨年、このオーベルジュに、コロニアル・ミラドーという施設をニューオープンさせた。
今回は、そこへ行ってみた。


c0042704_147437.jpg←室内はこんな感じ。バリをイメージしているらしい。










部屋に入ると、センス抜群の照明の当て方や、バリ雑貨の配し方にへえ〜っと驚くけれど、室内をよく見渡すと、典型的な日本旅館の間取り。
新設したのではなく、どこかの保養所かなにかを買い上げたと見える。
でも、だからといって貧乏ったらしい気分にはさせず、そのリニューアル根性に舌を巻く。

かつての床の間の壁に、巨大なアルミ板を貼り付け、目の粗いサンドペーパーのようなもので傷つけて波の模様を描いている。
一輪挿しが置かれていたであろう場所には、バリ雑貨の蛙の置物。
アルミの壁にスポットライトを当てる。
アルミに光が反射してギラッと光り、こいつはしゃれてるなぁ〜〜〜。

かんじんのお料理は、エスニックテイストの無国籍風。
でも安い居酒屋なんかでよくある“無国籍風”とはもちろん段違い平行棒なのさ。
なんでもかんでも、すばらしくおいしい!

とはいうものの、やっぱり、料理はオー・ミラドーのフレンチのほうが、いいかなあ。
ゆっくり飲めるからね。
エスニックテイストだと、つい「びーるびーる!」と叫んでしまいそう(ビールは飲んでいませんが)。
ビールビールと叫んでどんどん食事が進み、どんどん終わってしまう。
エスニックだと、そういう感じ。
4,5時間は平気でレストランに居座っているいつものワタクシどもには、ちょっとせわしないのですね。

コロニアル・ミラドーには温泉の大浴場つき、パヴィヨン・ド・ミラドー(オー・ミラドー併設の宿泊施設)のほうは水着を着て入る露天風呂。
そりゃ大浴場のほうが気持ちがいい。
部屋のセンスもコロニアル、温泉もありエステルームもあり、でも料理は前のほうが好き……となると、かわりばんこに泊まるしかないが、そんなに資金がありません。
あなたはどっちに泊まってみたい?

by apakaba | 2005-03-31 14:44 | 国内旅行 | Comments(9)
2005年 03月 26日

卒業シーズン

15年前のきのうに、私も大学を卒業したのですね。
学校出てから15年〜、て植木等の歌が歌える年になりました。

2年前の日記に、卒業式の話題を書いたことを、掲示板の話題から思い出しました。
これですね、少し恥ずかしいけれども懐かしい思い出です。

で、15年後の私は、生まれて初めての体験をしてしまいました。
ガス欠です。
トントントントン……と、エンジン音が頼りなーく下がっていき、かくっかくっかくっと、前後に小刻みに小さく振動し、そしてすっと止まってしまいます。
大通りだったので、あ、止まる、まずい!と感じた瞬間に路肩に寄せ、事故などにはなりませんでしたが、スピードを上げて走っていて急に止まり、追突でもされたらと思うと、ぞっとします。

ちょっと前に書いたとおり(3月1日)、クルマを替えることにして、いま新車を待っているところなのです。
新車が来るまで、残りのガソリン少ないけど、まあいいか、もうちょっと持つかな、もうちょっと、とおそるおそる乗っていたら、やっぱり間に合わなかったというわけです。

すぐそばにガソリンスタンドがあったので(足で)走っていき、5リットル入りのタンクを貸してもらって、初めて自分でガソリンを入れました。

もう二度と、けっして、ガス欠は起こしません!
きのうの経験が生涯一度きりの体験となるよう、こまめにガソリン残量をチェックします!
タコメーターもちゃんと見ます!
いやほんとに、あぶなかった。

学校を卒業されるみなさま、ご卒業おめでとうございます。
だめな大人にならないよう、じゅうぶん気をつけていってください。
私は卒業後15年たった日に、心から反省しました。

by apakaba | 2005-03-26 19:52 | 思い出話 | Comments(6)
2005年 03月 23日

「モーターサイクル・ダイアリーズ」映画と本との邂逅

当ブログ2月4日分に、「モーターサイクル・ダイアリーズ」の映画を見てきた話を書いた。
あれから少しずつ、同名の文庫本を読み進めてきた。
映画の感動と記憶がうすれないうちに、活字で今一度、旅を追いかけたかったからだ。

キューバ革命を導いた革命家チェ・ゲバラ自身がつづった、南米大陸縦断旅行記である。
映画ではゲバラ役が小柄な俳優(ガエル・ガルシア・ベルナル)で、旅の相棒アルベルトは大柄な俳優が演じていたけれど、本に収められている写真を見ると、じっさいはその逆だった。
ゲバラは肉付きのいい、目鼻立ちのはっきりした目立つタイプの男で、アルベルトはどちらかというと貧相な体格の小男だった。

このコンビは、映画の中でも厚かましい貧乏旅行者ぶりを見せていたけれど、本人の旅行記によると、人の好意を食い物にして旅を続ける厚かましさがさらに仔細に書かれている。
バイト先でワインをくすねようとしたり、同情を惹くウソで食事や寝床を無心したりするのは序の口、私もさすがに顔をしかめたのは、とある非常に親切な人の家に泊めてもらったゲバラが、夜の間にお腹が痛くなり、窓からお尻を突き出して排泄してしまうという逸話だった。
翌朝、自分の「分身」を窓から見てみると、そこには桃の実が天日干ししてあり、ちょうどその板の上に「分身」が……ゲバラたちは家の主人が気づかないうちに、一目散に逃げ出してしまう。

置き土産をされた家の主人は、どんなに怒り、落胆したことだろう。
けれども、私はつづきをこう想像したい。
一宿一飯の恩をとんでもない仇で返して去った二人組の行状を目にして、彼が怒りに震えた(にちがいない)朝より8年後、彼は新聞の中に、忘れもしない男の顔を発見するだろう。
かつての貧乏学生の顔を、キューバ革命を勝利に導いた、伝説の指導者として。
桃を干していた主人の驚き、宿や食事を与えた彼らすべての驚きの顔が、南米大陸全体に広がっていく……やがて彼らは得意顔になって語り出す。
「俺はこの、チェ・ゲバラを泊めたことがあるんだぜ!」

映画では、どちらかというと堅物な性格の人間として登場していたエルネスト(ゲバラ)だったが、本人の筆は、映画での人物像よりはるかにユーモアにあふれており、軽妙な旅行記になっている。
文学的素養の深い人物だったのだろう、風景を書いても、人物を書いても、瑞々しさと技巧がちょうどよく絡み合い、じつに読ませる文章である。
なかでも印象的なのは、チリのチュキカマタ銅山で、搾取に苦しみながらも働くしかない労働者たちのエピソードと、いまなお世界の旅行者を魅了しつづけるペルーのクスコとマチュ・ピチュを歩いた感想であった。

チュキカマタの風景を彼はこう描く。
『硝石を含んだその土地には灌木一本生えず、風雨の攻撃に無防備にさらされた山々は、自然の力との戦いのためにあまりにも早く老け込み、その地質学的年齢にふさわしくない老人の皺が刻まれた、灰色の尾根を見せている。』

硝石という科学的な用語を最初に示しておきながら、同一の文の中で山を老人にたとえるあたり、「真に優れた一握りの人間は、文系・理系両方イケル」という私の持論の明快な証左となってくれている。

この文章は、以下のように展開していく。
『そこでは、あの有名な兄さん格の山(チュキカマタのこと)のこれらの弟分たちのほとんどが、兄さんと同じような富をその重たい腹の中に持っているのだろう。パワーショベルの冷血な腕が、人間の命という強制された調味料もろとも、その内臓を飲み込んでいくのを待ちながら。自然が自分の宝を守ろうとして仕掛ける何千もの罠にはまって惨めに死んでいく、日々の糧を手に入れることだけを望んでいる、この戦闘の知られざる貧しき英雄たちの命もろとも。』

たったひとつ残念なことは、この本は翻訳が上手とはいいがたく、そのために、おそらく原文のよさがいくらか損なわれてしまっているように思えることだ。
とはいえ、訳がどうあれ、この文章の詩的な雄弁さはじゅうぶんに伝わってくるだろう。
そればかりか、後年に実践へと移される、革命への志向の萌芽さえ、この短い文だけでびしびしと伝わってくるのだ。

革命指導者としてのゲバラが、どのような功罪を残していったのかはよく知らない。
革命がもたらした、もたらしてくれなかったことについても、さほど知識はない。
だが、彼が超一流の頭脳の持ち主だったことだけは、この本一冊でだれにでもわかる。
クスコとマチュ・ピチュに対する憧憬、歩いてみての感想、歴史の叙述、現代のラテンアメリカを顧みる部分の記述も、まったく見事だ。
これまでいろいろな人の旅行記を読んできたが、こんなに深さのある旅行記を読んだことは、初めてかもしれない。
(この書評を書くために、目についた箇所に付箋を立てて読んでいたのだが、しょっちゅう「ここは」という箇所につきあたるので、しまいには付箋でいっぱいになってしまったくらいだ。)

やがてペルーのハンセン病療養所に移動した二人は、12日間、医者の手伝いをして働く(二人は大学でハンセン病治療を専攻していた)。
そこでの生活の様子は、映画の中ではかなりクローズアップされており、感動のツボとして用意されているように見えた。
本では、むしろここの記述はあっさりしていて、映画とはだいぶちがう印象を受けた。
ただ、たまたま滞在中にゲバラの誕生日が来て、スタッフたちが24歳になった彼を乾杯で祝ってくれる場面は、映画とぴったり重なった。
ほろ酔いのゲバラは、聴衆にひとしきり演説をする。
演説といってもアジテーションを目的とする激しいものではなく、長い旅行をとおして、彼が自分の目で見て感じたことを率直に語っているだけだ。

『(前略)はっきりしない見せかけだけの国籍によってアメリカ(ラテンアメリカ諸国のこと)が分けられているのは、全くうわべだけのことだと、この旅の後では前よりももっとはっきりと、考えています。私たちは、メキシコからマゼラン海峡にかけて顕著な民族誌学的類似性を示す、一つの混血民族を形成しているのです。ですから、心貧しい地方主義の重荷など全て打ち棄てて、ペルーと、統一されたアメリカのために、乾杯します』

アルゼンチンの裕福な家庭に育ったゲバラは、現代のバックパッカーたちがいちいち驚き、新しい世界を知ったような気持ちになる“お国柄”の差異に、現代の若者とまったく同じ驚嘆の目を持って記述している。
トイレ事情をつづった箇所は何度も出てくる。
どこそこの国では、使用後のトイレットペーパーを便器に捨てず、便器の外に設置してある入れ物に捨てる!とか、またどこそこの民族は、排泄のあと男はなにも使わず、女はスカートで拭く、子供を抱いた母親は子供の排泄後も自分のスカートで拭く、だからこの組み合わせはまさに排泄物の倉庫という感じだ……うっそ〜!信じられない!こんな行為をする人々がいたなんて……!!

——そんな初めての経験を山ほど重ねたのちにあの演説が語られたのだと知っている読者には、ひときわ彼の言葉が胸に沁みるにちがいない。
アメリカ(ラテンアメリカ)はひとつだ、ひとつでありたい、ひとつにならねば。
ゲバラ本人と、映画でゲバラを演じたガエル・ガルシア・ベルナルの、人なつこい笑顔がぴたりと重なるシーンである。

もしも、この書評を読んで、本を読もうと思われた方は、是非映画も併せてご覧になってほしい。
私たち読者は、同行者アルベルトになって、彼の傍らに添っていく。
映画の中で、誕生日のエルネストの演説を、今まで一度も見せたことのない真剣さで聴き、エルネストの心の奥底に芽生えているものをだれよりも早く見てとる、そして長く旅をともにしてきた友人と、この先は別の道を歩んでいくことを、あのとき決定的に察してしまったであろうアルベルトに、自分を重ねる。

この感覚をあじわえるのは、映画公開と、それに合わせた文庫版出版というこの上ない幸運に恵まれた、まさに今このときなのだから。
(とかいっときながら、DVDリリースは5月末!忘れないで見てね!)

by apakaba | 2005-03-23 23:49 | 文芸・文学・言語 | Comments(15)
2005年 03月 21日

iPod な家族!3人で3台、異機種(ちなみにワタシのが一番安い)!

1年ほど前、夫はiPodを購入し、それまで使っていたMDウォークマンを長男「ササニシキ」に譲った。
「ササニシキ」は、映画のサントラやいまどきの若いモンが聴いているいわゆるJ-POPを録音して、喜んで聴いていた。
「おとーさん、なんでiPodなんか聴いてるの、MDのほうがずっと便利でいいじゃん。」
iPodがどんなに革命的なキカイなのかわかっていない息子は、
「そんなに何千曲も入れちゃったら、自分が聴きたい曲がすぐに探し出せないじゃん。何千もあるうちから探すなんてムリだしー。MDのほうが、整理しやすいじゃん。」
と言っていた。

面倒なのでそんな妄言には取り合わずにいたが、ここ数日、私がiPod shuffleを使い始めて浮かれている様子を見て、今朝、朝食の最中にまた「MDのほうが……」と言い出したので、夫と二人がかりで
「だーかーらー。iPodのほうが分類も整理もめちゃくちゃ簡単なんだよ!」
と、使い方の原理を説明した。
すると、
「なにそれっ。オレiPodが好きになった。ほしい。お年玉で買う。」
ものすごい変わり身の速さ。
午後にはヨドバシでminiを買ってきてしまった!

やってきたminiはというと、ん〜、これはこれで可愛い。
ツヤ消しアルミのブルーのボディーもキレイ(全4色展開)。
iPod、iPod mini、iPod shuffle、三種三様、どの機種も異なった魅力があって、どれもほしくなっちゃう。
もちろん私が全種そろえるほど酔狂ではないけど、考えてみたら、これでウチには全種類がそろったのか……!
すてきだ、ウチ。

(私はshuffleを家の中で首から提げて愛用しています。洗濯物を干すとか、部屋間の移動が激しい主婦の生活では、意外と好きな音楽を通して聴くのが難しいので。)

by apakaba | 2005-03-21 16:00 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(8)
2005年 03月 20日

ipod shuffleがやってきた!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

ゆうべ、夫がとつぜん、iPod shuffleを買ってきてくれた。
彼は以前から通勤のお供にiPodを愛用している。
基本的に通勤がなく買い物にはクルマを使っている私は、
「いいな。でも私の生活には不要だわ。」
と思って納得してきた。
でも、あのiPod shuffleの実物を見たら、そして10000円という価格を見たら、だれでも一瞬、触手がのびる。

実物、相〜当〜に可愛いです。
首からぶら下げても、まったく重さを感じない。
大ぶりのネックレスより軽いくらい(22グラム!!)。
ガムのパッケージくらいの大きさなのに、私のモデルで最大120曲が入り、音質も充分。

「AppleはiPod屋になってる」と揶揄されているけれど、iPodやiPod shuffleを手に取ってみると、マックのコンピューターと、当然ながらコンセプトの共通点をつよく感じるなあ。
未来的でありながら、どこか有機的で茶目っ気がある。
キカイものの“無粋さ”がとことん矮小化されて、ペットロボットみたいな感覚で機械を使える。

ちょっとしたプレゼントなんかにしても、気が利いてる。
クルマを買い換える話のときにも書いたけれど、iPod shuffleにも、見切り方のすごさがある。
iPodではカテゴライズ機能などが充実していて、これまでのカセットテープ→CD→MDと来ていた「持ちハコビ音楽ツール」の概念を革命的にくつがえしてくれた。
でもiPod shuffleでは、再生機能はふたつだけ。
アタマから順番に再生するか、キカイが選んだ順番で、ランダム再生するか。

これを不便さととるか、エッジのきいたシャレととるか。
不便と感じる人は、おとなしくiPodやiPod miniを買えばよい。
この見切りっぷりを愉快に感じる人間だけが、iPod shuffleをぶら下げて歩いてくださいネ。
買った人に、損したという思いは、決してさせませんけどね。
そんなAppleの姿勢がとても好き。

シャレといえば、大げさなコピーも愉快だ。
パッケージを開けようと、箱に爪をかけるとそこに
「冒険がある人生を。」
と書いてある。
パッケージの裏側には、
「たまには偶然に身を任せてみませんか。」
冒険ったって、もともと自分が好きな曲ばかりを入れておいて、バラバラに再生するだけなんだからさ……なんてちいさい冒険!
言うことがいちいち大げさで、それがたまらなく可愛い。
ねっ、機能はiPodに遠ーく及ばないけど、いいじゃんこういうキカイも!
シャレだってシャレ!

そういうことだろう。

iPod shuffleのページはこちら
ね、ちょっぴりほしくなってきませんか。

by apakaba | 2005-03-20 10:17 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(6)
2005年 03月 15日

お知らせアンドお詫び

今日、見切り発車でメインサイトを新デザインに変えてアップロードしてみたのですが、掲示板だけが開けなくなってしまっています。
申し訳ありません。
バカバカバカバカバカバカバカバカバカ。
なるべく早くなおしますので、いましばらくお待ちください。
ぺこぺこ。

by apakaba | 2005-03-15 19:58 | サイト・ブログについて | Comments(14)
2005年 03月 14日

クルマを買い換える

発売されたばかりの、メルセデスA170を買った。

いま乗っているA160は、ポップでかわいい、手軽なクルマだが、それだけにメルセデスっぽさはかなり抜け落ちている。
見切り方がスゴイ車だというのが第一印象だった。
自分で初めて買った車だから愛着があるし、値段の割にはもちろんいい出来だけれど、細かい部分がすこしずつ、足りない。
後部座席の三点式シートベルトが、真ん中だけ二点式なのは、子供全員を後部に乗せるときにいつも不満だった。
3年乗っていると、運転席のドア開閉音も変わってきている。
カタイのが自慢のドイツ車っぽい「ばん」という音が、「べしゃ」という音に聞こえる。
ドアミラーの位置が後ろにつきすぎていて、前との視線の移動が大きすぎるのも気になる。
内装が全体にちゃちぃ……のは、まあべつにいいとしても、オーディオシステムがなななんとカセットテーププレイヤーというのはどうしたことよ。

A160は、じっさいあんまり売れなかったらしい。
私はデカイ車が好きではないので、小さな不満はあっても、この車が大好きだった。
犬がかがんで、飼い主に「来い」と呼ばれるのを待っているようなカタチも、ユーモラスでいいとな思っていた。
でも新しいA170、これ、イイ出来ですねぇ〜。
ショールームに行って、試乗したらぜ〜んぜん、出来がちがいましたねえ。
あらゆるベンツのクルマの中でもっとも安物だということに変わりはないけど、旧型よりずっとずっとラクシュアリーだし、走っていても、地面への吸い付くような感覚は、CやEなど上位クラスの感じにぐっと近づいてきているではないか。
安全性能も旧型よりアップしている。
買い換えるなら、旧型があまりぼろぼろになっていないいま、かな?

こんどは夫がお金を出すのだが、彼はなにしろ値段の交渉をするのが絶望的に苦手なので、今回も私がひとりで話を進めてきた。
新車をほめちぎってからばったりと連絡を絶ち、営業さんが電話してくると
「もう一つのディーラーさんからも見積もりをとってるんですよねー。ベンツを3,4台買ってるお金持ちの親戚がおつきあいしているディーラーだから、そこから買うと安く買えるので。」
とか言って(ほんとは見積もりなんかとってない)、のらくらとのばしてしまう。
まあ新発売の車だから、値引きもさほどはできないとわかっているけれど、ここまで下がったらそうとうに御の字だというところまでは、ねばってねばって下げていただいた。
ヤナセでそこまで値切るなんて見苦しいでしょうか。
いいの、おばさんだもん。
子供を連れて行って「見てのとおり子だくさんなんで……」というと、いろんなお土産もくれるのだよ。

納車は月末、たのしみだ!
いまのクルマの下取りの金額が下がると困るから、今日からは自転車に乗って暮らそうかな(万が一にも、ぶつけてはイカンでしょ)。

by apakaba | 2005-03-14 13:03 | 生活の話題 | Comments(14)
2005年 03月 11日

ひとり、家でのお昼ごはんは

きのうと今日、二日とも家でお昼ごはんを食べた。
私はとってもめんどくさがり屋なので、家族のためにはどうにかこうにか料理をするけれど、自分ひとりのために食事を作る気はからっきし、ない。
なのでこんなメニューです。

8枚切りの食パン2枚。
一枚にはチーズを乗せて、二枚目にはマーマレイドやチョコチップを乗せる。
製菓用のチョコチップをどっさり乗せてガリガリ噛みくだくのが好き。
きのうはいちご、今日はトマトをまるかじり。どっちも農家の直売もの。
冷凍してあったほうれん草のスープを解凍した。
きのうは牛乳、もちろん低温殺菌牛乳を一杯。
今日はペリエに無添加国産レモンをぎゅっと搾って飲む。
地鶏のタマゴを一個半熟にゆでて、タマゴ立てに立てて殻をかつかつと割って穴を開け、フランスの、ゲランド産の塩をふる。
最後に、イギリス土産のファーストフラッシュダージリンを濃いめに入れてオシマイ。

ほとんど調理不要なのに、とっても贅沢な気持ちになる、朝ごはんのような昼ごはんだ。
無添加とかそういうのにこだわった食材を使うお店で外食しようとするとあきれるほどお高いけど、家で使うぶんにはさほどでもないし、ひとつひとつがおいしいから、めんどくさがり屋には助かる。
ひとりでもぜんぜんわびしくならない。
外で食べるよりよっぽど、ひとりの食事がたのしくなる。

by apakaba | 2005-03-11 14:41 | 食べたり飲んだり | Comments(2)
2005年 03月 09日

ヱビス「超長期熟成」発売日

ヤなことばっかりの一日。
でもビールがあるから、生きていけます。

今日は待ちに待ったヱビス「超長期熟成」ビールの発売日だ。
酒屋から午前10時にお届けというハガキが来ていた。
ところが急に会社の研修に行かねばならなくなり、10時には留守にしてしまった。
帰宅してお詫びの電話をすると、「また後日お届けにあがります」と言う、ああそれではだめだ!
そんなのだめなんだよ!
5ヶ月待ってたのにそんな気の抜けたことをしてどうする!
なんのための無料配達の酒屋かわかんないけど、
「わ、私がそちらに取りに行きます!」
と言って、夕方酒屋まで取りに行った。

オマケのグラスもいっしょに冷蔵庫に入れ、お風呂に入る。
午後から水分を控えようかなあとも思ったが、それはやめた。
あまりに喉が渇いてしまうと、味わいなんて関係なくなり、とにかくビールならなんでもいいのよッ!となってしまって、せっかくの高級限定ビールがもったいないからである。
そのかわり久しぶりにお風呂に本を持ち込み、長湯をする。

オマケのグラスには金色でおなじみのヱビス様の絵が描いてあり、握り具合もちょうどよく、ガラスも薄っぺらでなくて適度にぼってりとした厚みがあり、唇への当たりもよさそうだ。
薄すぎるガラスが口に当たるのって、ガラスを噛んでしまいそうでいやなんですよね。

そこへ赤みを帯びた「超長期熟成」をどぼどぼと注ぎ入れました。
一口二口飲んだくらいだと、
「ウマイ。でも、ふつうのヱビスも、ヱビス黒もウマイから、さして差はないかも」
と思ってしまう。

ところがッ。
さらに半分以上飲みすすめていくと、あああっ!
味わいが、……ちがうぅぅっ!
まろやかだ!
まろやかだったらまろやかだ!
2年くらい前に「キリンまろやか酵母」というのを飲んだときは、「ふーん、おいしい」と感じる程度だったけど、いや、こいつはすばらしくまろやかだ。
口腔内に入った液体が、ころころころっと、ピンポン球くらいの大きさの球体になって喉へ落っこちていくような感覚がするのです。

アルコール度数が6%とちょっと高めなのもナイス。
私はアルコール度数の高いビールが好きなの(ワインもだけど)。
お値段が張るだけのことはあります。
世の悩みを忘れるような、幸せなお味です。

by apakaba | 2005-03-09 23:17 | 食べたり飲んだり | Comments(14)
2005年 03月 08日

「dot the i(ドット・ジ・アイ)」——ガエル・ガルシア・ベルナルのエロをあなたは自制できるか

メキシコ出身の、俳優にしては垢抜けない風采。
かなり小柄で、フルヌードになっても、まるで見栄えのしない肢体。
いまは若くてかわいいけれど、もう少し年がいったらブクブク太って、醜い親父になっていくんだろう。いまからでもはっきりわかる。
それでもガエル・ガルシア・ベルナルが大好きだ。
彼の出演作は全部観ている。
彼の魅力は、湿り気を帯びた陰、可愛い笑顔の目の奥に閃く狂気、平凡さをよそおった激情、そして、あのぱっとしない風体のくせに、スクリーンに出たとたんから「この人のラブシーンを見たい」ともどかしくさせるほどの淫靡さだ。
ハリウッドスターには持ち得ない、しめっぽい魅力がある。

dot the i」とは、スペインの格言に由来するらしい。
「キスは愛の文字を完成させる最後の点(ドット)」というような言葉のようだ。
劇場公開当時にどんな評判だったのか知らないけれど、「モーターサイクル・ダイアリーズ」ではチェ・ゲバラをきまじめに演じていたガエル・ガルシア・ベルナルの本領発揮という、すばらしく淫靡な一本だった。

結婚間近の女性と偶然キスをかわしたことから、いけないこととわかっていながらお互いに惹かれあっていく。
とだけ聞くとどこにでもある話だが、後半は意外にもジェットコースター的展開を見せて、ただのラブストーリーとはくくれなかったことを知る。
しかしまあ、ストーリーは見てもらうとして、ガエル・ガルシア・ベルナルのエロチックさは何故なんだ。
ハンサムといえばハンサムだけれど、腰を抜かすようなハンサムでもなく、泥臭さが目立つ。
正統派の男前ではなくて、でも一度知ったら離れられない人。
食べ物でいったら、毎日食するごはんではなくて、やみつきになるエスニックな味の人だ。
ときどき、食べたくてたまらなくなる味の人。
とても、とても危ない。

危ない彼の最新作は「バッドエデュケーション」、やっぱりフツーじゃない役らしい。
女装もアリ、ブリーフ姿もアリとか。
楽しみで倒れそう。

ガエル・ガルシア・ベルナルについて書いた以前の記事は以下の二つ。
天国の口、終りの楽園。(03年5月分に所収)」
モーターサイクル・ダイアリーズ(05年2月分に所収)」

by apakaba | 2005-03-08 23:05 | 映画 | Comments(0)