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2006年 05月 31日

ジューン・ブライド

数日前の朝のラジオで、ジューン・ブライドの起源について解説をしていた。

中世ヨーロッパの家庭では、室内にある家具は大きなベッドがひとつきりで、家族全員がそのベッドで寝ていたという。
子供が増えてくれば、当然せまくもなるし、夫婦は愛の行為をできないため、“外で”致していたと。
ヨーロッパの冬は寒く、冬の間に外で致すのはたいへん困難、しかもキリスト教の宗教上の禁忌もあって、夫婦は冬場には禁欲していたと。
気候がよくなり、外で致しても大丈夫となるのがちょうど6月ごろなので、6月になるといよいよ解禁……夫婦者はみんな気候がよくなるのを待ちかまえていて……新婚さんもスムースにお外でどうぞ。
幸せになれます、ジューン・ブライド。

だと。
ほんとかなあー?
でもニュース解説委員が真面目に話していたし。
(で、“外で”の状況を想像するワタシ)

by apakaba | 2006-05-31 17:27 | ニュース・評論 | Comments(8)
2006年 05月 30日

1990年の春休み.25 パキスタン篇

<初めて読まれる方へ>
この旅行記は、私が大学卒業旅行でタイ・インド・パキスタン・ネパールを一ヶ月半まわっていたときの日記を、不定期に載せているものです。文章(註・レート換算含む)はすべて22歳当時のままです。
前回までのあらすじ
ラーワルピンディーで出会ったサワヤカな青年、イブラルとしばし友情を結ぶ。

2月13日(火)雨
 ため息が出るほど寒い日である。
 イブラルたちと会うため、早起きしてシャワーを浴びるがほとんど水であった。安宿なので仕方がない。
 朝10時の約束のはずだったのに、彼らはその時間よりずっと早く迎えにやって来た。
 イブラルは小型のトランジスタ・ラジオを電話機のように片耳にあてたまま私たちの部屋に入ってきた。クリケットの中継に夢中になっていて、挨拶もろくにしてくれないのだ。目はあらぬ方を向いたままで、応援したりくやしがったり、ぶつぶつ一人で何か言っている。きのうの親切で爽やかな青年とはまるで別人のような態度なのである。あんまり愛想のいい男もうっとうしいからかえっていいんだけど。

 今日の観光コースをすべてあちらにお任せにしていたら、まずはじめにイスラマバードの街の東端にあるラーワル・レイク(おそらく人造湖)へと連れて行かれた。
 つめたい雨が降っているのでイヤだなーと、私たちは内心後ろ向きの姿勢だったが、こっちの人たちはあまり雨を気にしないようである。けれども湖のほとりを歩いてみても、この雨ではやっぱりピクニック気分とはほど遠く、我々4人の間にはなんとなくしらけた空気が広がった。

 朝食がまだだったので、湖のそばのレストランでサンドイッチを食べた。
 しかし、イブラルは食欲がないと言って付け合わせのフライドポテトにしか手を付けなかった。彼は風邪を引いてゆうべ熱を出したという。今日こんな陽気で外に出ていたら、さらに悪くなってしまうだろうに。
 あいかわらずラジオを耳にあてたままぐったりとしていたが、やがていつのまにか自らの恋愛話をし始めた。

 彼にはナルギスという名の17歳のガールフレンドがいるが、貧乏な彼とは身分違いのお金持ちのお嬢さんなのだという。ナルギスの父親は彼との交際に反対しており、この1年以内にお金を貯めて彼女を迎えに行くことができなければ、彼女の従兄と結婚させてしまう、と宣告したそうである。
 イブラルはナルギスを深く愛していて、彼女以外の女性との結婚は考えられないという。だから彼は今、カレッジで一生懸命勉強しているのだそうだ。
 それで1年以内にお金が貯まるとは考えにくいが、とりあえず彼のナルギスに対する強い愛情はよくわかったので、私たちは感動した。
 ナルギスの話が一段落すると、彼は突然テーブルの紙ナプキンにL,O,V,Eと縦に大書し、その横に

L=Land of sorrow
O=Osean of tears
V=Valley of death
E=End of life

 と黙って綴り、書いたものを哀愁に満ちた表情で見つめるのである。私たちがその憂いの勢いに圧倒されて
 「こ、これはなに?誰かの詩なの?」
 と尋ねると、
 「いや、僕が自分で考えて作ったんだ。」
 愛ってやつはまったくままならないものなのよ、ええ、ナルギスちゃん。とでも言いたげな顔で私たちを見た。
 私たちは、ハンパじゃない、こいつは本物の恋の病だゼ!とすっかり興奮して、
 「すごいわイブラル!あなたって詩人なのねっ!忘れないようにメモさせてもらってもいい?」
 と、各々のメモ帳にこの文句を写した。
 彼は照れくさいのか少しほほえんだ。
 彼は、今はきれいな男だけど、これからどんどんダメになる一方だと思われる。きっと愛を得たらさらに落ちて、ただのキタナイパキスタン親父になってしまうのだろう。
 しかしどこの人でも、やっぱり若者は同じようにきっちりレンアイしているのだ。

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動物園にて。
サワヤカなイブラルとヒロ。

 このあと動物園に行った。私たちはぜんぜんちっとも行きたくなかったのだけれど。
 イブラルとその友人は、お互いを指さして
 「こいつがzooだ。」
 「おまえがzooだ。」
 などと小学生のようなことを言って喜んでいる。つき合って笑ってあげるのがかったるい。
 その動物園は、日本の動物園とまったく違っていて、非常に広い敷地にぽつ、ぽつ、と思い出したような間隔で檻が置いてある。
 晴れていればゆっくり散歩しながら見てもいいけれど、我々は風邪を引かないかとそればかりが心配なので、さーっと一周できないこの広さが恨めしいだけであった。

 シカと鳥がやけにたくさんいた。そして小型ながらもクマとゾウもいたので驚いた。
 一国の首都にある動物園なのだからそれくらい当たり前なのかもしれない。こんなとこにどうせ何もいるわけない、と見くびっていたようである。
 しかしそれらの動物たちは、まるで罠にかかったままのような、極端に狭い檻に閉じこめられていた。こんなに広いのだから、そのぶん檻を広げてやればいいのに。

by apakaba | 2006-05-30 17:23 | 1990年の春休み | Comments(30)
2006年 05月 29日

1990年の春休み.24 パキスタン篇

<初めて読まれる方へ>
この旅行記は、私が大学卒業旅行でタイ・インド・パキスタン・ネパールを一ヶ月半まわっていたときの日記を、不定期に載せているものです。文章(註・レート換算含む)はすべて22歳当時のままです。
前回までのあらすじ
長距離バスでラホールを出て、いよいよ二人旅の再開へ。ラーワルピンディーで出会った二人組(またか)についてこられて……

2月12日(つづき)
 ラホールではセリームと私がやたらと親しく盛り上がっていたので、ヒロがどうも取り残されがちなところがあった。それが今度は逆転して私が後れを取っている。まあ、こういうこともあるよ。べつに私もイブラルに片思いしているわけでもないし。

 おなかが空いていたのでそう告げると、彼らはまた我々をバスに乗せて、新興住宅地の中のごく小規模な商店街に連れて行った。
 そこのスタンドでハンバーガーを食べた。このクソ寒いのになんでちゃんとした店に入らないのヨーと非常に不満だった。ちなみに取り巻きは、ここに着くまでのバス停で一人降り、二人降りして、最終的にはイブラルともう一人の友人のみとなっていた。
 観察していると、お坊ちゃんのセリームたちに較べて、彼らはそれほど裕福でもないのかな?という感じがした。
 セリームたちは初めて出会ったときにいきなりレストランでクラブサンドをおごってくれたが、彼らはこんな吹きさらしのハンバーガースタンドに案内して、我々につきあってハンバーガーを頼みこそすれおごってくれる風でもない(おごってくれと言いたいわけじゃないよ)。

 イブラルはハンバーガーのケチャップを、はいていた真っ白のパンツの膝にぼったりとこぼしてしまった。ヒロは
 「ああっ、すごいショック。たぶん彼はあんまり替えのズボンを持ってないと思うの。かわいそうに……。」
 と真剣にかわいそうがっていた。
 私は白パンツ男を信用するのに時間がかかってしまうヒトなのだ(なんとなく信頼できない感じがするの)。
 しかしこの兄ちゃんは巷の白パンツ男とはちがい、ただ「今日は白だ。」と思ってはいてきただけのようであった。

 このあと再びバスに乗り、街外れのシャッカール・パリアン公園というところに案内された。
 街なかのバスはミニバスなので、中が非常にせまい。座席に座っても、身長のある人は首をすくめたままでいなければならない。けれども学生は距離や回数にかかわらず無料で利用できる。私たちも一応ニッポンの学生なので、イブラルが口をきいてくれ、ただ乗りができた。
 シャッカール・パリアンはだだっ広いばかりでちっともおもしろくない公園だった。
 丘陵地になっているので、展望台からの見晴らしはよかったけれど、だからといって感動的な景色でもないのですぐに飽きた。
 要するにイスラマバードというところはこれという見ものがないのだな。とはいえやはりここも観光地なので、遠足ふうの小学生や旅行者がいる。
 またしても記念写真責めに遭ってしまった。

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ヒドイ写真、寒々しい風景。機嫌悪し。

 イブラルたちは、ここで是非君たちも記念写真を撮るべきだ、と主張した。しかしこんなところでカメラを取り出すと、あっという間に人々が群れてきて、やれ自分を撮れ、この住所に送れ、そのカメラを触らせろ、いくらしたんだ、売ってくれないか、アレコレアレコレ……、という収拾のつかない事態に巻き込まれるとわかっていたので、
 「カメラね、今日は宿に置いてきちゃったあ。」
 と嘘をついた。するとすかさず記念写真屋が登場してきた。イブラルたちも撮れ!撮れ!と強く勧めるので断りきれず、欲しくもないポラロイドの記念写真を頼んでしまった。
 イブラルとその友人、私とヒロというダブルデートのような四人組の、にこにこ顔の写真になってしまった。

 私たちの宿も彼らの自宅も同じラーワルピンディーにあるので、そこまで一緒に戻ってから、明日も会う約束をして別れた。
 親切な人たちだけれどずっと英語で会話しなければならないのがくたびれる。
 だからってわけでもないけど、夕飯は久しぶりに奮発して中華を食べるか、ということに決めた。「地球の歩き方」に載っていた、梅香飯店というレストランである。
 なにかひと味足りないチャーハンと、胡椒味のヌードルスープ(ラーメンのことだろう)を食べる。唐辛子味に疲れると中華に逃げることにしていたので、これまでに何度か中華料理を食べたが、どうもなんとなく味が足りないことが多い。いわゆる中華とは似ても似つかない、気持ちはわかるんだけどねえ、というような奇妙な代物を食べさせられる。それでも毎日カライもの責めよりはましなのだ。中国人からすれば、日本の中華料理も奇妙な味なのかもしれない。

 夕食のあと、執筆活動(この日記をつけること)のためyummy(ユーミー)というアイスクリームショップに入った。おいしいのだ。しかしまたしても停電。店員にろうそくを置いてもらい、日記を書く。
 しかし乏しい灯りの下では目が疲れて長続きせず、あきらめて出ようとしたとき、店長らしき人物が現れて、コーヒーをごちそうしてくれた。停電のお詫びの印らしいが、他にも幾人か客はいるのにこのテーブルにしか振る舞っていないところを見ると、若い外人の我々に目をつけたということだろう。
 彼は私たちに今日の行動を尋ねてきた。
 聞かれるままにイブラルたちの話をすると、そいつらは私たちをかどわかす悪い男だ、と即座に断じた。明日も会う予定だと言うと、危険だからついていってはいかん、街の案内なら自分が車で回ってあげようと言い出す。
 でも今日の手応えでは、友人のほうはキモチ悪いタイプだけれどイブラルはいい奴だと感じたので、予定通りやっぱり彼らをとることにした。
 店長は意外なほどあっさりと引き下がった。
 車で雨の中をホテルまで送ってくれた。
 そして明日彼らと別れた後、またこの店に来い、話をしようと提案した。店長も悪い人ではなさそうだし、ここで会うなら身の危険もないと思ってオーケーした。
 この人はまったく先生のような人物で、自分がなんと言ったかを私たちが正確に理解しているかどうか確かめるために、今言ったことをそのままいちいちくり返させるのである。
 30過ぎくらいの目立たないタイプの男だが、一つだけ際だった身体的な特徴があった。それは鼻だった。茄子のようなかたちの赤い鼻に、大きないぼが重なり合うようにしてついているのである。あるいは鼻が赤いのではなくいぼが赤いのかもしれないけれど、あまりにもいぼだらけでもうどっちがどっちだかわからないほどなのだ。
 そんなすごい代物だから、向かい合って話していると、小さめの優しげな目よりもどうしてもその下の鼻のほうに視線がいってしまう。そのたびに悪いなあと思っていた。
 別れ際に店長はメモ用紙を取り出して自分のアドレスを書いてくれた。余白に自分の似顔絵を大変上手に描いて、それを見たらヒロと大笑いしてしまった。輪郭や髪型も上手だったが、なによりもあの特徴的な鼻をリアルに描いていたからだ。
 なんとなく救われたような気持ちになった。

by apakaba | 2006-05-29 17:49 | 1990年の春休み | Comments(8)
2006年 05月 27日

もってかれましょうか、『キング・コング』

香港行きの飛行機の中で鑑賞しました。

MOVIEバトンの記事中に書いたとおり、ジェシカ・ラング主演のときには劇場で観て、最後のエンパイア・ステート・ビルから落ちたコングがいやに小さく見え、「死ぬといきなり小さく見えるなあ」と子供心に思いました。

新しい『キング・コング』も、最期はきっちりエンパイア・ステート・ビルから落下していました。
私の隣には知らないおじさん、その隣にも知らないおじさん、みんな同じ『キング・コング』を鑑賞していました。
私は、人間の女性に恋をしてかなわず、人類の敵として追いつめられていくコングがかわいそうで、落涙してしまいました。
現実生活ではめったに泣かないのですが、映画では泣いたモン勝ちって感じですぐ泣いています。
でも家でならともかく、知らないおじさんだらけのところで泣いているのは具合が悪かったな。

CGがちゃちだとか無駄なシーンや役者が多すぎるとか、ストーリーが雑だとか、批判の多い作品です。
冷静に考えれば、人間の女性がいくらジェシカ・ラングでもナオミ・ワッツでも、大きさがちがいすぎるだろう!?
好きになるか!?
子孫を残すことはおろか、キスさえできないだろ〜〜〜〜!
っと思えるのだけど、そんなすべての無理を超えて、「うう、かわいそう、コング」と思わせられたら(使役・受け身の助動詞ばりばりです)もう映画として成功なんでしょう。
拙ブログの映画や歌舞伎のカテゴリでくり返し書いているように、すべての無理を超えて意識をモッテカレルことをなにより重視する私には、新『キング・コング』よかったんじゃないでしょうか。
それはやっぱり『ロード・オブ・ザ・リング』でゴラム役の名演技を見せた怪優アンディ・サーキズの、コングの演技によるのかなあ?
あのヒト、ほんとにいいわ。

by apakaba | 2006-05-27 23:07 | 映画 | Comments(2)
2006年 05月 26日

夫が妻を撮らないのはナゼ(つづき)

夫が写真に興味を失ってから、長男が生まれた。
25歳になったばかりの若い父親は、やっぱり写真をあまり撮らなかった。
「子供をこの目で見た方がいい。写真にするとその“写真が好き”になるから……」
はいはいわかってるよ。
しかし、よそのお宅がだれしもホームビデオを撮るようになると、対抗心が出たのか
「ビデオはねぇ、だめ。オレ、ビデオ、キライ。やっぱり写真だ!」
と言い出して、カメラを持ち、写真を再開した。

それからは次々生まれる子供の写真を、それなりにたくさん撮ってきた。
その時点で一番小さい子の写真が一番多くなる、ので、いまは“イヌ専”だ。

……ちょっと待って、私はー?
「なんで私だけあんまり撮らないのー。子供ばっかりなのー。カメラが避けてんじゃん。私の前だけ素通りじゃん。」
「だって君、ぜんぶ変な顔じゃねえか。オレは撮ってるぜ君のことは。でもちっともいい顔しないだろう。」
「な、なんであたしのせいなの……友だちがいろいろ撮ってくれるとちゃんと写ってるよ!あたしそんなにブサイクじゃないよう!」
「ブサイクじゃあねえよ、オレは女房はきれいだと思ってるぜ。でも写りとはべつでしょう。顔の造作の問題じゃないの。もうちょっと撮られることをちゃんと考えろよ。子供やイヌはうまく撮れてるだろう。オレの腕が悪いんじゃないんだよ、問題はあなたなんだよ。」
「うっそお。なんでそう人のせいにするのー。」
「うるせえな、じゃあ撮ってやるよ(バシバシバシバシバシバシ)……ホラ見ろ、変な顔ばっかりだろ。」
「ほんとだ変な顔だ。」

私は自分が写真を撮らないので、うまく表情を出させる(あるいは捉える)のは撮る人間の責任だと思ってきた。
でも、これって夫婦にはあてはまらないのかもしれない。
だって夫に写真を撮られるのって、他の人よりもずっと、気恥ずかしい。
今さらどんな顔をしたらいいの、と心の奥で思っているから、かえって表情が出ない。
カメラを介していないときは、もっといい顔で相対しているはずだ(と、信じたい)。
結婚当初にカメラから手を放して、“写真より本人がだいじだ”と言っていたのは、いま思えば正論のような気がしてきた。
そう思うと、妻の写真を壮絶に撮りまくってきた荒木経惟は、やっぱり常人じゃない。

ちなみに、夫は友だちが撮って送ってくれた私の写真を見ても、
「ん?なんかやけに発色がギンギンしてねーか?これは……デジカメだよな、この色は……」
「ははー、ポジはよく撮れるなあ、ポジはいいなあ。このピンの合わせ方は、ううむ……」
こら、興味はそっちかよ。
自分はフォトショップエレメンツの最新版で、“イヌ”“オレ”などを加工して、たまに私の写真なども「ぎゃはは!これやらしいよなあ!なあ!?」とか言って印刷したりして喜んでいます(やはり、やや変人)。

by apakaba | 2006-05-26 10:33 | 生活の話題 | Comments(12)
2006年 05月 25日

夫が妻を撮らないのはナゼ

私の夫は高校時代に写真部だったので、モノクロの焼き付けなどは自分でやれる。
『軽井沢シンドローム』の主人公・相沢耕平に、「ああ、オレ高校時代、似てるって言われてたんだよ。」とか言い出すめでてぇ人だ。

大学時代、友だち同士で旅行に行くときには、写真係としてニコンのFEとFE2と2台ぶら下げてきていた。
私が当時つきあっていた男子とのツーショットを、「撮って撮って」と頼むと、「しょうがねえなー」とか言いながら、とても雰囲気よく撮ってくれた。
仲の良さがにじみ出るような二人の写真だった。
結婚してから、その写真が私のアルバムから出てきたら、
「うーん、うまいな、いい写真だ。オレって写真うまいよなあ」
と悦に入っていた。

ところが結婚してから、ぷっつりと私の写真を撮らなくなった。
結婚当時、その理由をこのように言っていた。
「あのねえオレは、本人を好きでいたいの。写真を撮ると、どうしたってその写真の出来にこだわるでしょう。うまく撮れると、その“写真の中の人”を好きになって、それっておかしいじゃない。この写真の彼女、かわいいなあとかってさ。だからオレは、家や職場の机に君の写真を飾ったりするのはいやだね。本人を見てるほうがいいんだ。」
納得したようなしないような、うれしいというか変なヤツだというか、「はぁー、そうなの」と言っているうちに月日が流れた。

(つづく)

by apakaba | 2006-05-25 23:30 | 生活の話題 | Comments(7)
2006年 05月 24日

雑草花粉

5月になっても気温が低い日が続いていましたが、ここのところで気温があがったらいきなりキタ!春の雑草花粉!
ワタシには、これが2月のスギ花粉よりよほどダメです。
鼻、取れそうです!
ていうか取ってしまって水洗いしたいんだけど!コシコシコシっと!

by apakaba | 2006-05-24 22:46 | 健康・病気 | Comments(6)
2006年 05月 23日

今日はオレが

今日はこのオレ「アキタコマチ」が自分で撮った写真を載せていきたいと思いまーす。
まずはこれ

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これは家の近くの神田川で撮ったサギです。
ふつうに撮るとあんまりおもしろくないので、光をたくさん取り込んで光らせてみました。

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これは旧古河庭園の屋敷の近くの水盆に映った屋敷を写し込みで撮りました。
(これはキョヤジさんに教えてもらった方法です。)
けっこうよくできたと思っています。

そして一番よくできたのはこれです!

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ピントをしっかり合わせて公園でのコーシローを撮ってみました。
手がちょっと切れているのが残念だけど、よく撮れたと思っています。
他にもいろいろありましたが、この三つが一番気に入っています。
評価をお願いします。
そして前回のに書いて下さった。皆さん、ありがとうございました。 ペコリ

(母は、旅行記で疲れた上に鼻炎で倒れています。)

by apakaba | 2006-05-23 19:24 | 子供 | Comments(19)
2006年 05月 22日

香港・マカオ旅行14.最終回 〜私の好きな旅篇

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近代的な高層ビルも、みんなあの竹の足場でつくっているの?
香港の街を歩いていると、建築現場をしばしば見かける。
壊したり、つくったり、あちこちでしょっちゅうやっている。
頭に竹が覆いかぶさってくるような、現場の脇をすたすた通り過ぎる。

何年ぶりかで旅行らしい旅行に出て、楽しいことはもちろん楽しいのだけれど、なにか物足りなさを感じる。
香港が、私にとって何度も戻ってきたい場所へとなりそうもない、このままでは。

どうしてなのかはわかっている。
ここの人と、あまり口をきいていないから。
ふだんの生活では一日中だまっていてもなんとも感じないのに、旅先ではとにかく、英語か、ヘンな現地語でもしゃべりたい。
二度と会えなくても、というかたいていは二度と会えないけど、そこの人としゃべった回数が多い国ほど、帰ってきてから「あの人はどうしているかな。」「あの人は今日もあの椅子に座っているだろうか。」と、考えることが増えるから。

香港へ行ったら、まずモスクに行ってみたいということと、インド人としゃべりたいと思ってきた。
異国の中の異教、異国の中で生きている人を見るのが好きだ。
べつにインド人のことが他の国の人より大好きというわけでもないのだが、香港にはインド系の人間がたくさん住んでいるらしいし、インド・ネパール・パキスタンあたりは、その他の地域より多少の知識があるし、言葉も少し知っているから、盛り上がりやすい。


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チョンキンマンションの2階。
歩いているのがほとんど南アジア系の人ばかりだった。


重慶大厦(チョンキンマンション)にある、インド映画のDVDショップへ行った。
入ったとたんに、なんともいえない安堵感を感じた。
ここは私のフィールドだ!
ここなら思いっきりしゃべれるよー!!!

店内には5人ばかりの男がいた。
「ここ、扱ってるのはDVDだけ?あの映画、ある?この映画、ある?」
インド映画のタイトルを、ざーっと20本くらい並べたら、店番はあきれ顔、もうひとりの店番はケラケラ笑って“なんだこの女?!”と見ている。
「あなたインド人?」
「ちがうよ、何人に見える、あててみな。」
「ええっ……ん〜、なんだろうパキスタン?」
「ちがうよ、あてなって。タイ、ネパール、インドネシア、……」
「ああわかった、ネパリでしょ。」
「う、そうだよ。」
「アナタノオナマエハナンデスカ。コレハイクラデスカ。アナタハナンサイデスカ。(ネパール語で)」
「よく知ってるな。ネパールに行ったことあるの。」
「うん、2回行ったよ。最初は学生のころ、2回目は赤んぼ連れてね……あなたはネワール族?ネワール族はみんなハンサムだからね。」
「……いいや、ネワール族じゃないよ……」
「あ!ごめん!ええっとそれじゃあ多分……わかった!グルン族でしょ!」
「そうだよ。」
「いやいや、グルンも負けないくらいハンサムよぉ!ねえみんな、そう思うよね!?この人ハンサムだよねえ?俳優の××に似てるよ(殺し文句)!みんな、似てると思わなーい?」
「……(やれやれという顔)」
DVDを5枚買ったら、1枚おまけにくれた。やったぜー。

つづいて2階へ上がり、インド料理店に腰を下ろした。
マンションの入り口は、両替商もあるせいかいつも人がごったがえしているが、2階へ上がると、拍子抜けするくらいに静かだ。
食事時が過ぎていたので、ぽつんぽつんとだけお客さんが座っていた。

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お腹が空いていなかったのでチャイだけ注文。

お客さんが少ないので、することもなく立っている店番のお兄ちゃんを呼びつけた。
「あなた、いま時間あるの。ちょっとそこに座んなさいよ。」
「へっ?ど、どうして?」
「だってあなたとしゃべりたいから。それだけ。あなたインド人?どこの州の人、パンジャブ出身?」
日本語にするとあまりのストレートさに自分でビックリだが、この顔、好きだ。
この人絶対、映画をたくさん観てる。
「見て、さっき下でたくさんDVD買ったよ。あなた映画観る?」
「Too much.」即答。
いいねこの反応。
インド俳優の名前をざっと30人ほど羅列して、ヒット作のダンスシーンの歌を唄ってみせて、「あなたの一番好きな俳優はだれ?」「この俳優かっこいいよねー!」「この女優すっごい美人!」などと言って盛り上がっていると、隣の店舗を改装工事していた仕事中のインド人も、“なんかおもしろそうな女が来てるぞ”と寄ってきて、映画のことを聞きまくってくる。
「この俳優知ってるか!」
「○○!」
「じゃあこれは!」
「××!」
「ううむ、じゃあこの俳優の奥さんは!」
「ううっ、忘れちゃったよ!ええっとだれだっけ……共演した映画は△△だったから……」
などと早押しクイズのようにクエスチョン責め、ああ〜たのしい。快感。
彼らにしたところで、ここを一歩出れば広東語の飛び交う世界で、ヒンディー語・ネパール語・ウルドゥー語を駆使して、原語で唄ってクイズも答える外国人が来たら、しかも曲がりなりにも女だ、相手してツマンナイわけがない。

他の店番も寄ってきたから、
「あなたネパール人?で、あなたがインド人、と。じゃあ名前を聞くとき、あなたには“たぱいんこなーむよけほ(ネパール語)”、あなたには“あーぷかなーむきゃーへい(ヒンディー語)”だね。ワタシノナマエハマキ(ヒンディー語)、call me MAKI.モンキーじゃないよ、呼ぶのは注意して!」

今まで体に溜まっていた“旅行用”のトークが、よどみなく出てくる。
こんな感じでただただしゃべって、笑顔をかわして別れていく、そして次の街でも似たようなことをしゃべって……そんなくり返しをするうちに、思いがけないことを聞けたり、忘れられない人ができたりする。

今回の旅行では、“私の好きな旅”の片鱗を、やっと拾った程度で終わっていった。
香港とは、まだ初対面の握手を交わしたばかりだ。
インド系だけでなく、ここで暮らすいろいろな人としゃべりたい。
そのために、「また来たい」と、やっと思った。


2週間集中連載の香港・マカオ旅行記はこれで終わります。
今回は趣向を変えて、写真中心でさまざまな印象を点描していく形にしましたが、どうも自分でもそれだと物足りない(ていうか書き足りない)……というわけで最後だけ、結局どっさり書いてしまった。えへへ。
明日からは通常のブログにもどります!
長らくおつきあいありがとうございました。

by apakaba | 2006-05-22 19:04 | 香港・マカオ2006 | Comments(24)
2006年 05月 21日

旅行記最終回、書く時間ナシ

なぜなら……お休みの日はず〜っとイヌにかまっているからでーーす!

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写真が趣味になっている「アキタコマチ」が公園で撮った。
おとーさん、おかーさん、4番目息子のコーシローが真ん中です。

明日はぜったいに最終回を書き上げます!
じゃ!

by apakaba | 2006-05-21 23:21 | 生活の話題 | Comments(13)