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2008年 06月 29日

半分の魅力で見極めましょう

キーラ・ナイトレイがネットニュースに出ているのを見て、なんとなく彼女の出ている新作DVD『シルク』をレンタルする。
この人の顔は、表情はチャーミングだとは思うが「きれいだ……!」とまでは感じないのは、横顔のせいだと思う。

映画を観るとき、女優には美しさをとってもとっても求めるのがくせだ。
キーラ・ナイトレイは、横顔になると顎のしゃくれた様子がよくわかってしまう。
顔の真ん中部分がぺちゃんこで、額と顎が出っ張っている顔の形が、私はあまり好きではない。
花王の月のマークというか。
荻野目ちゃんみたいなというか?
サクマのキャンロップみたいなというか(キャンロップを知らない人は自分で調べてください)。
キーラ・ナイトレイはまさにキャンロップ顔。
アンジェリーナ・ジョリーも横顔になるとやや真ん中が陥没しているのが目立つ。

美人女優には、鼻筋が通っていてほしい。
鼻のてっぺんが一番高くて、そこからなだらかに唇へと降り、額へと上がっていく美しい曲線を描いてほしい。
正面向きは、誰でもそれなりに魅力があると思うが、横顔を見せたときに、“ああ、この人はほんとにきれいな人なんだ”とわかる。

横顔になれば、当然ながら目は一つしか見えない。
目は人の顔を印象づける最大の注目アイテムなのに、その武器が一個しかない。
しかも、顔が真横なら、サカナの目でもないのだから、その瞳がこちらを見ることは決してない。
目が合わない。
すごいハンデだ。
目だけに限らず、顔を形作るすべての要素が半分ずつしか見えない、半分の魅力しか見るものに与えられない、そんなハンデの中で“きれいだ”と感じさせるのは、やはりそうとうのバランスを備えた顔でないと無理だ。

ロバート・メイプルソープの写真集『メイプルソープと美神たち』に収められていたブルック・シールズの横顔のカットを見たとき、文句なしに“きれいだ”と思った。
ブルック・シールズなんて興味ないし、正面向きの顔はあまりにガイジンガイジンしていて好みではないけれど、その横顔の線は完璧な曲線だった。
額から鼻筋、唇から顎へと、つーっと指先でたどりたくなるような……まあ、この写真の場合はモデルのよさもあるがメイプルソープの凄さというのもあるだろうが。

キャンロップ顔も、愛嬌あるんだけどね。
“美人女優”という形容ははまらないように思ってしまう。
男子諸君、女の子を“かわいいな”と思ったら、横顔も要チェックだ。
横顔も“きれいだなあ”と思えるならその子はほんとに美人だ!

by apakaba | 2008-06-29 16:26 | ファッション | Comments(13)
2008年 06月 26日

本の世界への扉

朝、肉離れの長男を高校まで送る。
高速は上りが渋滞していて、帰宅が遅れる。
9時から小学校のPTA活動のひとつ「図書ボランティア」の集まりがあり、一瞬、“毎朝運転で疲れたよー。仕事ってわけじゃないし、今日は休もうかな”とも思ったが、気を取り直して行った。

出席者7人ほどで、5年生用の読み聞かせの本を選び、日程表を作る。
やはり出席してみてよかった。
まず、皆さんほんとうに熱心で、ご自分もよく本を読んでいるし、高学年にどんな本が適しているかを、ふだんから意識している。
それを知って感心した。
私はボランティアに登録してはいるが、たいへん受け身な態度なので、「この日にこの本を読んでください」と言われると応じるというのがこれまでのパターンだった。
みんないろんな本を知っているものだな。
絵本や児童書の作家の名前にも、詳しいこと。

そして、皆さんの子供たちも、やっぱりよく本を読んでいる。
そのことも私にとっては刺激になった。
「これ、うちの子はおもしろいって言って全巻読んじゃったんだけどね。」
「前にこの本を渡したらうちの子は『感動したー』って言ってたわ。」
「うちの子にこの本を買って買ってと言われて買ったのよ。」
などと口々に言うので、
“すごーい。みんなあちこち受験塾とか行ってるのに、いつそんなに本を読む時間があるんだろう!”
と、内心でかなり驚いた。
「『コシヒカリ』ちゃんは、どんな本読んでるの?」
と聞かれ、しどろもどろで
「ええっと、ええと星新一とかかな……(本当はぜんぜん読書してない)。」
と答えた。
「ああ星新一ね。星新一もみんな好きよねー。うちの子は今『モンテ・クリスト伯』を読んでいるんだけど、長編に疲れると合間に星新一を読んで休憩してるのよ。本の休憩も、本なのよね。」
“休憩ですか。ひええ。第一、私が『モンテ・クリスト伯』読んだことありません。ゴメンナサイ。”

「今の子は本を読まない」なんて、誰が決めつけているんだろう?
読む子は、読んでいるよ。

勉強になったし、いろんな本を知ることができて、刺激になった。
自分ひとりなら決して手に取ることのないであろう本でも、こうして場を設けると、なんとなく読んだりもする。

と、私にとっては少々メンドクサイながらも楽しい図書ボランティアだが、保護者の中にはいちゃもんをつける人もいる。
あるメンバーは、保護者会で
「うちの子は、本は自分で読めますから。余計なことしなくていいです。その時間、自習にしたほうがいいです。」
と言われたことがあったという。

そういうこと言う人に限って、読み聞かせの様子なんて絶対に見に来たりしないんだから。
一度見に来たらいい。
子供たちが、どんなに集中して本の世界に入っているか。
冒険の話なら、クライマックスが近づくにつれ、ぎゅうーっと体を硬くして、呼吸も忘れるくらいに聴き入る。
主人公が危機を脱して、ゆったりした終盤に入ると、子供たちの体もふわーっと力が抜けて、波間に漂うような空気が流れる。
コミカルな話では、声をあげて「あっはっは!」と笑い転げる。
悲しい話では、ほんとに泣きそうになり、怖い話では真っ青になって、それでも聞いてしまっている。

ああ、全校生徒の親が、一度見に来たらいいのに。
本を読む人を見に来るというより、それに聴き入る子供たちの姿を見たら、それだけで胸を打たれてしまうにちがいないのに。

結局、話し合いには午前中いっぱいかかってしまった。
帰るとき、ひとりのお母さんがタタッと私のところに来て、
「あのーミタニさん。前から一度言おう言おうと思ってたんですけど。」
「な、なんでしょう。」
しゃべったことのない人だったので身構えた。
「あのう、いい声ですよね!」
「はー?」
「前に影絵芝居のときにセリフを言っているのを聞いて、びっくりしちゃって。プロみたいに上手でいい声だったんで……!そのとき以来、ファンなんです!それだけを言いたかったんです!」
「ひえー。お恥ずかしい。ありがとう。」
中学高校時代にはよく知らない女子から「(芝居の)ファンです!」と言われたけど、オトナになってからは初めてだったので照れたわ。
やっぱりクタビレを押して出席してよかったよ!

前に書いた読み聞かせの記事
文学へ寄っていけ。『夢十夜』朗読

by apakaba | 2008-06-26 14:33 | 文芸・文学・言語 | Comments(7)
2008年 06月 24日

自他の境界線

犬の散歩に行って、隣の校区に入る。
とかげを見つけて、コーシローがつかまえようとする。
お約束通り、尻尾を押さえたので、尻尾は切れて本体は去る。
のたうち回る尻尾に気を取られる未熟者のコーシロー。

小学生の男の子二人が、
「なにしてるの!」
と言ってきた。
隣の校区なので知らない子供たちだ。

「犬が尻尾切っちゃったよ。」
「へーっ!ほんとだ!これ、柴?おとなしいよね?よしよし。」
「大丈夫だよ。」
「とかげは?どこ行ったの!」
「逃げたよ。そっちに。」
「この尻尾、生きてるんだあ!こんなになっても生きてるんだねー!」
「まあねえ。」
「一寸の尻尾にも、五分の魂だねえ!」
「うーーん?」

なんで子供って、屈託なく知らない人に話しかけるのかなあ。
犬なんか連れてるといつの間にか集団でぞろぞろ散歩してるときがあるし(とくに望んでいないのだが)。
私も、ごく稀に、“この人に話しかけてみたい”と思っちゃうときがあるけど、決して決して本当に話しかけることはないもの。
“自分”と“自分でないもの”との境が、曖昧なのかな。

by apakaba | 2008-06-24 22:23 | 生活の話題 | Comments(10)
2008年 06月 23日

オレの癒しの空間

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「アキタコマチ」の机の一隅。
右から、
・写真立て(上がMorikonさん撮影のコーシロー、下が大分の海の砂で作った猫。犬と猫でセットだと)
・ベタ(自分のお小遣いで買ってきた)
・アスパラガス(観葉植物。私に買ってくれと頼んだ)
・水(アスパラガスは湿り気が肝心だそうで)
・サボテン(無印良品で、父に買ってくれと頼んだ)

「ここがオレの癒し空間。ここすごくいいでしょう。勉強に疲れるとここを見て和むんだよ。そしてアスパラガスにちゃーっと水をやって、ベタオさんに餌をやるんだよ。」
「ベタオさん?そういう名前なんだ?」
「ベタオさんは仮の名前。とりあえずつけてるの。」


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ずっとベタオさんのままだと思う。

by apakaba | 2008-06-23 16:47 | 子供 | Comments(8)
2008年 06月 19日

More機能、どうよ

ここ十日ばかり、近江八幡へ行ったことを少しずつ書いている。
書き上げるまで、非公開アップロードにしている。
写真もたくさん載せるし、だいぶ長くなりそう。

ブログによくある、「More」とか「続きはこちら」とか「そのナニナニは!!」とか、メインページから続きをジャンプさせる機能があるでしょ。
あれ、今まで使ったことないけど、どうだろ?

あれを使うと、長文だらけのブログでも、だ〜らだ〜らとトイレットペーパー方式の長い記事になることなく、いろんな見出しを一つの画面上で見ることができる。
反面、「続きはこちら」部分を、「メンドクサイからいいや」と読まずに去る人もいるのかな?とも思う。
それもさびしい。
More機能(エキサイトブログではこう呼ばれている)を使いこなすには、よほどつかみはオーケー(ダチョウ倶楽部@古め)でないと、More部分までは読んでもらえないようにも思う。

どうでしょう。
私はわりと文章が長めで、がんばるほど長くなってしまう傾向があるので、これからMore機能を使ってみようかなと思ったのだが。
でもなんとなく、一気に読んでほしいのに、Moreのところでいったんクールダウンしてしまうような気がしなくもないのよ。
それは不本意。
でもどっちにしろ、読む人はクールダウンしようがしまいが読んでくれて、長文が嫌いな人は黙って去るだけという気もしなくもないのよ。
ご意見お聞かせください。

by apakaba | 2008-06-19 23:11 | サイト・ブログについて | Comments(8)
2008年 06月 17日

かつて旅人だった母

13年前、当時ゼロ歳だった「アキタコマチ」を連れてネパールに行き、アクセサリーをいろいろ買った。
私ももう40歳なので、あまりにもチープなエスニックアクセサリーは恥ずかしいお年頃だ。
今日つけていたネパール土産のネックレスと指輪を「コシヒカリ」に「あげようか?」と言ってみる。

指輪は、ホワイトメタルで、ネコの親子が立体的に彫られているもの。
きっと100円くらいだったと思う。
ネコの親子のつくりは非常に稚拙で、よくいえば朴訥で、「かわいい!」と一言では褒めにくい。
でも動物が大好きな「コシヒカリ」は、
「かわいい!ほしい!」
と即答した。
ふっくらした節のない指は、私よりずっと細いと思っていたのに、いざ指輪をはめようとするとそうでもない。
というか私の指が細すぎるのだが。
もう、体は娘が追いつけ追い越せなのだな。

ネックレスは私の好きなブルー系の石がメインでつないである、これも素朴というか安っぽいというか、シンプルなネックレスだ。
「これあげようか?」
「えーっ!いいの!?この石なあに?」
「これはターコイズ。」
「ひやーっ。これは?」
「ラピスラズリ。」
「すっごーい!これは、ニュージェイド?これは、これは、クリスタル?」
なんだ、私より詳しいじゃないの。

何年か前から、“石”は子供たちに人気で、いまどきの子供たちは石に詳しい。
パワーストーンとかいって、癒しの効果とか、お金が貯まるとか、愛情運がアップするとか、持っているだけでいいことづくめらしい。
私も、1年ほど前に「あーお金がないわー」とぼやいていたら、「アキタコマチ」が
「おかーさん、この石をあげるよ。これ、金運アップの石だから。オレどうせもう1個持ってるし。肌身離さず持つんだよ、そうしないと効果ないよ、いいね!」
と、気前よくナントカいう石をくれたことがある。タイガーアイだったかな。
昔は虎目石といっていたけどいつの間に英名になったんだろう。

そんなわけで、アクセサリーとして見るといまひとつあか抜けないデザインのネックレスも、子供からするとパワー満載のお宝に見えるらしい。
「ほしいーほしいー!もらったー!」
と、喜んでつけていた。
このネックレスは、買ってすぐに糸が切れてしまい、テグスを買ってきてつなぎ直した思い出の品だ。


この夏、家族でバリに行く。
ガイドブックの会話集を読み、「コシヒカリ」が
「わたしねえ、“おはよう”だけ覚えた!」
と得意そうなので、
「ああ、スラマットパギ。」
と言うと、
「ひゃー!おかーさんどうして知ってるの!」
「おかーさんはインドネシア語はしゃべれるぞ。挨拶だけで4種類あるんだよ。スラマットパギ、スラマットシアン、スラマットソーレ、スラマットマラム。」
「すごーいすごーい!それで……お元気ですかは……あ、ぱ、か、ば、あれ?どうして?あぱかばっていうんだ?」
「そうだよ。How are you があぱかば。ほんとはアパ カバール?って言うんだけどね。」
「ああ、おかーさんそこから取ったの?“ごきげんいかが・ブログ篇”。」
「そうだよ、やっと知ったのね。」

おかーさんだけの秘密は、こうしてだんだんと娘にも明かされ、受け渡されていくのです。

by apakaba | 2008-06-17 23:53 | 旅行の話 | Comments(7)
2008年 06月 15日

男の歩き方・女の歩き方

夜に会食があるので、朝からスカートを穿いたりしている。
めったにスカートを穿かないけど、スカートだと歩き方とか動きが変わるのよね。
先週、着物を久しぶりに着たが、やはり洋装とは歩き方と動きが変わる。
小股の内股で、足を若干内回しに回すように歩くとうまく裾がさばけて歩きやすく、裾が乱れず美しい、と、30年ほど前に母から教わった。
たしかにそのとおりにしたほうがずっと歩きやすいので、言われたとおりにしている。

それに較べて男は。
ファッションで歩き方が変わるという体験はないでしょ。
でも年齢とともに勝手に歩き方が変わるよねえ。
どうして、おじさんはがに股でどてどて歩くんだろう?
(うちのはちゃんとすたすた歩きますが。)
がに股じゃなかったらもっとかっこよく見えるのに、残念。という人は多いねえ。

by apakaba | 2008-06-15 16:58 | ファッション | Comments(7)
2008年 06月 14日

鋭意書きちゅ

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今夜中に、一週間前に行った近江八幡の旅ルポを書けるかどうか、わからないので、というかかなり負け気配濃厚なので、間にひとつ……

ふだん、このブログはごく短時間のぶっつけで書いている。
でも、ごくたまに執筆をがんばる。
そのたまの機会だけは、メモをとる。
頭の中だけで漠然と書く内容を組み立てていると、テーマを決めるキーワードやいいフレーズがふっとよぎっても、金魚すくいの金魚のようにすいっと思考の網をすり抜けてしまうから、「あっ」と言葉が浮かんだら逃さずメモに書いていく。

もともと字は雑だが、メモ書きは、わざと万が一にでも誰にも読めないようなひどい字で書く。
なにかの拍子に見られたら恥ずかしいもん。
だって、たとえば『ラスト、コーション』評のメモ、「アヌパム・ケール」「“相克”」「陰毛、腋毛→なで肩、太い腕」「小さい胸」「やぼったく、ゴージャスではない」「大地のにおい」なんて、読まれたくないでしょ!
ひどい字を見られるほうが、もっと恥ずかしいようにも思うが。

写真の、上にある手帳はいつも持っている薄い手帳。
ページの左側には『ラスト、コーション』——セックスで露呈されていく相克のメモ、右側には唇と瞳が開く窓——『向かいの窓』のためのメモが書いてあった。
下のペラのメモ用紙には、近江八幡についての覚え書きがしてある。
旅先でいただいた資料も見ている。
で、ただいま構想練り中。

誰のためってわけじゃないんだけど、やっぱり楽しいのよね。
こういうのが。趣味なんだな。

by apakaba | 2008-06-14 23:20 | サイト・ブログについて | Comments(4)
2008年 06月 12日

6回目の、結婚式出席の時間に

さっき、お風呂に入りながら、『私って大人になってから何回結婚式に出たっけ』と、真剣に数えてみた。
……、たった、5回……少ない……不祝儀のほうが、よっぽど多い!
友だち少ないにも程があるというか。
職場はすぐやめたし、自分の結婚がほぼ一番というくらいだったしその後は出産が続いて、しかも大学時代の友だちってみんな結婚しないか結婚式をしない。

私にとって6回目のお式出席は、ネット友だちだった。
ネットのお友だちはとても大事だけれど、結婚式に呼ばれるというのは非常に意外だったからとまどった。
でもこれを逃したら、次は自分の息子や娘になる気配濃厚(結婚することを前提にするとしても)!と思い、喜んで京都まで行ってきた。

註:花嫁さんと花婿さんのカットは、ありません。ゴメンなさい。ご本人たちの了承なしでは載せられないので。

会場は、京都北山の、ステキなレストラン付き式場。
今はレストランウエディングというのがとても流行っているようだ。

どうしても、そのたった5回のご招待より、自分自身の結婚式のことを思い出す。
私が式を挙げたのは神田明神、披露宴は親族だけを集めてホテルオークラのレストランで開いた。
ホテルオークラのレストランは、当時22歳だった私にはあまりにも敷居が高く、緊張して緊張して、打ち合わせのときに出されたコーヒーのお代を払おうとしたりもした。
今じゃそういう場でもおかわりすらもらってしまうくらい、図々しくなりました。
5年くらいしてからそのレストランを再訪し、
「実はここで披露宴をしたんですよ。」
と言うと、お給仕の方が
「それはレストランウエディングの走りというくらいのころですね。今はだいぶご予約も多くなりましたが、そのころはまだあまり一般的ではなかったですよ。」
と、なんだか時代の生き証人みたいなことを言われた。


ネッ友といういまひとつ据わりの悪い立場ながら、挙式前にあちこち見て回ったりする。

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なにを見て喜んでいるかというと、新郎新婦の手作りの小冊子に、『付き合うきっかけ』という項目があり、そこに「近江八幡にバウムクーヘン食べに行く?」という言葉だったと書いてあったから。
この前日、まさにその近江八幡を観光し、名物のバウムクーヘンのお店で大行列を見てびっくりしたばかりだった。
なんてタイムリーなんだろう!
なんというか、ほほえましいわ。

このあと、教会式の結婚式。
花婿が最初に現れ、そのあと花嫁がお父さまと一緒に中央まですすみ、花婿に受け渡すというオーソドックスなスタイル。
私は神前だったのでやらなかったが、この様子を見ていたら、『私だったら、お父さんいないし、どうやってやってたかな?おじさんたちの誰か?なんだかそれも決まらないし。ひとりぼっちというのも、カッコがつかないしねえ。』などとつらつら考えた。

ひとりぼっちで立っていた花婿は、体型がスリムなせいもあるがどことなく頼りなく、心許ない。
しかし花嫁の腕をとって並ぶと、同じ人だというのに、すっくと背が伸びて頼もしく見えるようだった。
一人より二人だなあっと、このとき強く感じた。


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披露宴に入る前に、フラワーシャワー、ブーケトスという王道の進行。
ケーキカットも、お庭でやっちゃう。
花びらをいっぱい持って待機中。
参加型の行事(というのもヘンだが)は好き。

ここでまた20年近く前を振り返る。
私は……あれ、なにもしてない?
あらら〜。
当時はそういうことに背を向けたいお年頃だったのかな。ジミ婚というやつですか。
今ならいくらでもやりますが。機会がありませんが。


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披露宴の会場に入ると、我がネッ友席にひとりだけ、新郎くんが旅先で知り合った友人という方が入っていた。
大変さびしそうだったので、お隣の席になったことだし、ず〜〜〜〜〜っと話していた。
これまでの5回の披露宴でも、ひとりだけで座ったという経験はない。
今なら誰とでもぺらぺらしゃべるけれど、若いころにひとりぼっちの招待客だったら、どうしていたかしら。

お色直しやキャンドルサービスや、お友だちのスピーチやいろんな余興、ご両親へのお手紙とプレゼント、すべてがそろった王道披露宴。
むしろ、大人だなあと感心しきりだった。
だって私はなんにもやらなかったものね。
照れくさいからどれもしなくていい、とばっさりカットしたのだった。
あれはあれで、親族だけの水入らずで自由な雰囲気で、今でもとても気に入っているが、新郎は学生結婚だったし、今のように社会での立場が確立されていたら、あんなふうにもできなかったかもしれない。
王道には王道の理由があり、王道はやっぱりゆるぎない美しさを持っているものだなと思った。


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お開き。
ステキな会場を名残惜しく振り返ったり。
ゲストもばらばらと帰っていく。
こうしてみると、黒い服を着た人が多いのね。
新郎(うちの夫)は、タキシードに蝶ネクタイを買っていた。
あのときはキマってると思ったけれど、今思い出すといかにも頼りないあんちゃんだわ……今の方がいいわ。
母も、よく、あんなコドモみたいな(今の「ササニシキ」に毛が生えた程度の)あんちゃんと、結婚させてくれたもんだ。
肝が据わった人だ。

今年の2月に、次男の写真展へ、我々夫婦と義父母とで行き、4人で飲んで義父が酔っぱらい、私に
「あんたコイツ(夫)のどこに惚れたの!これのどこがよかったの。」
と聞いた。
「あーえーと、将来性かなっ。この先、よくなりそうだという……まあ、先物買いですか。」
と答えると、なにを言いたいのかさっぱりわからないようだった。
まあいいや父親にはわからなくても。

新郎新婦のおふたり、おめでとうございます。
私にとって稀有なご招待は、自分の結婚式と、結婚生活を短時間に振り返ることのできた時間だった。
7回目からは、自分の子供らか。

by apakaba | 2008-06-12 21:45 | 生活の話題 | Comments(11)
2008年 06月 11日

近況報告とか、病院あっちこっちとか

しばらくストップしてしまいました。
こんな暮らしです。



先週、「ササニシキ」がフットサルをしていて左足に肉離れをおこし、固定ギプスと松葉杖の生活になってしまった。
レントゲンやMRIの検査など、ああだこうだと。
高校が遠いので、車で送り迎えをしている。
今朝は学校まで送った。
首都高から中央道に乗って、家から40分くらい。
自宅では、身長175センチのハイハイの赤ちゃんなので、まあ世話が焼けること。

「コシヒカリ」が小学校で男子と衝突して目に指を突っ込まれ、しばらく赤かったので眼科へ行こうとしていたが、「ササニシキ」のほうがより緊急性が高かったためいつの間にかうやむやに。
そのうち、赤みはなくなった。
しかし、結膜炎が流行っていて目がかゆいとも言い出したから、きのう、学校を遅刻させて眼科へ。
今日から移動教室があるので、もしうつる病気だと注意が必要だと思い、きのうのうちに行くことを決めた。
ところが、眼科へ行こうとした矢先、「アキタコマチ」の中学の保健室から電話があり、「アキタコマチ」がひどい頭痛と脈が速いので早退させると。
帰宅するまで待っていてほしいとのこと。
また「コシヒカリ」の眼科が後回しになる。

のろのろと「アキタコマチ」が帰ってきて、「頭が痛い!頭が痛い!」と大騒ぎするのでとりあえず頭を冷やして寝かせ、急いで眼科へ。

「コシヒカリ」の結膜炎はアレルギー性で、人にはうつらないことがわかった。
ついでに、学校から視力の再検査を受けるようにいわれていたので検査もする。
裸眼で0.04と0.06!乱視も入っているとか。
視力だけが自慢の私には、もうなにがなんだか。
「コシヒカリ」の瞳は真っ黒で、長ーい睫毛がびっちり取り囲んでいて、お星様がきらきらしている。
でも度が強いメガネだと、目がちっこく見えるので、このきらきらのお目々はレンズの向こうにちっこく収まるのね。嗚呼。
と嘆く親バカ。
(それを聞いた夫は
「それくらいでちょうどいいんだ!ちょっと器量を下げておく方が安心だ!」
と意味のわからない親バカ発言。)

眼科にはお年寄りがどっさり来ていてとても時間がかかり、「コシヒカリ」は
「これじゃ給食に間に合わなくなっちゃう!」
と、小学校に自分で電話をかけて
「あのう!病院へ行っていてちょっと遅れちゃったんですけど行きますから!わたしの給食をとっといてください!」
と必死に事務員さんに訴えていた。

配膳中のクラスに「コシヒカリ」を放り込んで、私は小学校の母親の親睦ランチ会へ。
すでに1時間遅刻していて、皆さん食べ終わっていた。
エスニック料理店で、カレーランチを一人遅れて食べる。
保護者会やPTA総会などには、仕事が午後からなのでほとんど顔を出せないから、こういう親睦会にはできるだけ顔を出すようにしている。
でもそれも心配御無用で、私は皆さんの顔がわからないのにあちらはみんな私を知っている。
3人同じ小学校に通わせていたらそれだけでそれなりに有名人なのよ。
ここ何年かは、図書ボランティアで読み聞かせや劇もやっているし、きのうも隣に座ったお母さんから「たまたま図書室の整理に行ったらミタニさんが1年生向けの読み聞かせをしていて、あんまりすごいから『あの人誰?プロなの?』って聞いて。それで覚えたんですよ!」と言われた。
なんか、私は職住接近というか職場が自宅だし、せまいエリアでの有名人だと悪事が働けないのがプレッシャーだわ。

いそいで家にもどると、「アキタコマチ」は寝ていた。
午後から、仕事にとりかかる。
仕事が終わって、昼間に行かれなかった買い物へ行こうとしたら、「アキタコマチ」がどうしても頭痛がひどくて病院へ行きたいという。
なんだよ〜〜〜〜〜〜。
また病院ですかー。

内科へ連れて行き、診察を受けると、なんでもないらしい。
「最近、疲れたことがあったり、ストレスはありませんか。」
「ええとー。土曜に運動会、日曜にサッカーの大会があって……」
でも月曜は代休でぷらぷらしていたのに。
それで疲れるって、幼稚園児のようじゃないか!!
私はがっかりだったのだが、先生はあくまで理性的に説明。
「今は、疲れで体が負けそうになるかならないか、というところなんです。疲れに負けると、これから熱が出たり、お腹が悪くなったりという具体的な症状が出てきます。それで今はどうしたらいいかというと、まあ、一番いいことは、“早く寝ちゃう”ということですね。」
早く寝ちゃうという言葉を聞いて、情けなさに泣き笑いになってしまったよ。
どこまで体力ないのよ。
というか、気力だね。
ダメ、疲れた、と思ったらくたくたっとなる。
これがこの子の一番ダメなとこだ。
「ササニシキ」はあんなに脚がひどいことになっても、絶対に学校を休まない。
ハイハイでも、ケンケンでも、松葉杖でも、ぜーぜーはーはー言いながら、タイムロスの分だけ早起きして学校へ行こうとがんばる。
そのへんが気質の差だな。

今朝、5時起きで夫と「ササニシキ」の分に加え、「コシヒカリ」の分のお弁当も作った。
というか、実際に作っていたのは「コシヒカリ」自身だったが。
移動教室へ、元気に出かけていった。
「お母さんたちがたくさん見送りに来ていると思うけど、おかーさんは行かれないからね。『ササニシキ』お兄ちゃんを送らないといけないからね。」
「ふふ、大丈夫。わたしはそういうの、好きじゃないから。大分だって一人で飛行機乗って行けるんだもん。わたし、班長だから早く行かなきゃ。いってきまーす。」
移動教室も、3人目となると荷作りも、旅行のしおりさえも見もしない。
全部、本人任せ。
帰ってきたらメガネを作り替えよう。

「コシヒカリ」と夫を送り出し、「アキタコマチ」に犬の散歩と戸締まりを任せて、「ササニシキ」の高校へ、高速飛ばして送る。
こいつはほんとに甚六で、ありがとうの一言もなく、乗って当然という顔でいる。
これが「アキタコマチ」なら
「おかーさん、ありがとう。助かったよ!あー電車じゃないとらくちんだなあ!でも帰りは気をつけてね。ひとりになったら、眠くなるかもしれないよ。オレ、実はガム持ってるんだよ、一枚あげようか?」
くらいのことはぺらぺらぺらぺら言うだろうな。
でもそんな「アキタコマチ」だから、すぐ疲れて倒れるんだろうな。
これくらい図太い無神経なヤツのほうが、結局は勉強もスポーツも生き残るんだよね。

とかなんとか、黙って運転しながら考えていた。
男子生徒がぞろぞろつながっている道路の脇に停めた。
「じゃあ。」というと、「うん。ありがとう。」と、降りながらあっさり言う。
へええー!
その言い方が夫にそっくりで面食らう。
すらすらお礼を言われるより、言うはずもないとあきらめていた子から最後にお礼を言われると、ぐっとうれしい感じがした。
そうなのか。あいつもやればできるのね。
「人にお礼を言うこと。挨拶をすること。」と、うんざりするほどくり返してきたことは、まあ、まったくの無駄というわけでもないってことか。
今日の、ちょっとヨカッタこと……と思いながら高速で戻る。
案の定、疲れがどっと出て、「疲れた。眠い。危ない。」と声に出して言う。
この疲れやすさが、「アキタコマチ」に受け継がれちゃってるのね。



という調子で、なにをしているわけでもなく、病院通いと世話で時が過ぎております。
でも週末は出かけていて、楽しかった!

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ナゼかずーずーしくも披露宴のお席に座っているワタシ!
京都で、友だちの結婚式に出席していました。
近江八幡もまわり、いろんな友だちとおしゃべりして、ウイークデーは母親業フル回転だからいい週末になったわ!
その話はまた。

by apakaba | 2008-06-11 15:56 | 生活の話題 | Comments(19)