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2009年 12月 31日

「コシヒカリ」のお手伝いと、今年たのしかったことBest10!

きのうにつづき、またも朝早くからどたばたと音がして眠れない。
のろのろと起き出すと、廊下の壁に小さい張り紙がしてあった。

「ワックスがけをしておきました。
今日もお料理がんばりましょう! 『コシヒカリ』」

毎年、大掃除は子供たちがわいわいとやり、おせち作りは「アキタコマチ」がかなり手伝ってくれるのに、今年は人材不足。
受験生は大晦日まで丸一日、塾に行っている。
「ああ〜今年はつらいなあ。『アキタコマチ』がいないと、掃除もおせちもキビシイよ。」
私が何度もぼやくので、「コシヒカリ」は「わたしががんばらなきゃ!」と決心したらしい。

ワックスはムラだらけで、もう一度かけ直さないと意味ないような出来上がりだったが、でも心意気には意味ないってことはない。
私も、がんばる気になった。

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さて、去年の暮れにも書いた(こちら)今年をふりかえってたのしかったこと。

1...
2月、神戸へ行ったこと。
その話は「神戸・北野観光〜“異国の中の異教徒”と『細雪』を追う〜」と題して連載しました。

2...
4月、奈良へ行ったこと。
その話は「旅立て新婚旅行!」と題して掲載しました。

3...
5月、卒業以来、久方ぶりに大学のサークルの同窓会に参加したこと。
その話は「早稲田大学茶道研究会創立六十周年記念茶会」と題して掲載しました。
それに関連して、20年近く交流のなかったサークルの後輩と飲んだ話も、「後輩と会う」と題して3回連載しました。

4...
8月、受験生ふたりでもとりあえず家族の遊びはしておこう。
豪華都内旅行、ホテルオークラ東京」と題して掲載しました。

5...
9月、広島・岡山へ一泊だけの突撃旅行。
たった一泊だけの話を、「広島・岡山旅行」と題して、11月まで引き伸ばしての8回連載。
これを書いているほうが旅行の時間自体よりよほど時間がかかりました。

6...
12月、夫へ私からのクリスマスプレゼントということで、またも近場で豪華旅行。
フォーシーズンズホテル、一泊プレゼント」と題してクリスマスらしい写真満載。

7...
11月に入ってから、「女同士を毛糸でつなぐ夢、というより野望」に記したとおり、ここへきて編み物熱再燃。
ステキーなマフラーができたらすっかりその気になり、現在、無茶苦茶に難しい糸でケープを鋭意製作中。
できたら写真アップします!
今、これがネットより読書より最優先!

8...
今年もいろんな料理を作りました。

牛タンシチューの宴(副菜レシピつき)
トリ足(モミジ)の宴
初いのししの宴、コーシローの悲しい一日
鹿肉シチューを作ってみる

などなど。来年も、ゲテモノ満載でいきましょう!

9...
今年も、いろんな展覧会や歌舞伎などに行きました。
歌舞伎はあまり観ている方がいないので、「クリスマス歌舞伎・野田版 鼠小僧」ひとつしか書いていませんが。

横谷宣写真展「黙想録」——置換への断念/共有する感懐
東京国際キルトフェスティバル
安藤忠雄ギャラリートーク@21_21 DESIGN SIGHT
心はなにによって動くか・・・聖地チベット —ポタラ宮と天空の至宝—

このほかにもあちこちたくさん行ったけど、だんだんと書く気力が減ってしまい、よほど心を動かされた展覧会でないと書かなくなってきたな。

10...
いろんな人と言葉を交わせたことです。
ネット上のわずかなやりとりでも、忘れ難い思い出が残りました。
キヨシローが亡くなったことに関する話を書いていたとき、(日本科学未来館を満たすキヨシローの声)、制作に関わった方とコメント欄でやりとりができました。

「元気でな!」とイトヒロさんが手を振る」では、謎の年賀状を送ってきてくれた方が書き込みをくれました。

三世代の団欒・横谷宣写真展「黙想録」へまた行ったことなど」を書いたら横谷さんご本人がコメントをくれました。

Little fats & Swingin' hot shot partyを知っているか?」を書いたら、ボーカルの方がここを読んでくださっていて、しかもライブで話題にしてくれて、しかも会場にいたお客さんも、ここを読んで来てくれた……というすばらしいご報告をいただきました。

その方たちと、この先、会うことがあったりなかったりするのだろうけど、こういうときに「やっぱり、ブログを書いていてよかったなあ」と心から思います。

そして、ネットではなくて、1年前には知らなかったたくさんの人と、また新しく知り合えたことも、とてもたのしい思い出です。
悲しいことを通じても、やっぱり人と人はつながるものだということも知りました。

今年も1年、ありがとうございました。
来年も書きますよ!また読んでください。
最後に、昨年の暮れに書いた(年の瀬、つぶやく)のと同じことを書きます。


あなたと離れていても、愛するあなたの幸せを祈っています。

by apakaba | 2009-12-31 12:10 | 生活の話題 | Comments(2)
2009年 12月 30日

「ササニシキ」の年の瀬

今朝、まだ私が寝ているのに、「ササニシキ」がどたばたと支度をしている音がする。
とてもうるさい。
塾に行くには早すぎる。
出ていってしばらくしてから、私も起きた。

テーブルに、書き置きがあった。

「I'll play soccer in Minami Koen till 10 o'clock」

南公園というのはうちから徒歩1分の公園だが、……なんで、英語?
south park とか書かないの?
ああ southern park のほうがいいのか。
前置詞は in じゃなくて at じゃないの?
でも『Saturday in the park』というか。じゃあ in か。
でも in だと広ーい公園というイメージがあるよね。
南公園ってすっごくせまいのに。
トカナントカ。

10時前に帰ってきたから、「誰とサッカーしてたの」と聞くと、「ヤスオとか」という。
ヤスオか。
この子は小学校からの友だちで、フェルトのマスコットを作ってくれた話を4年前に書いた(こちら。笑えます)

塾に行く前に、早起きして幼なじみとサッカーとはね。
平和だねえ。
この前、2学期の通知表を持って帰ってきたが、他教科はぱっとしないのに体育の「9」が光り輝いているじゃないの。
学期中、体育の授業だけを楽しみにしていた。
天気予報を調べては
「ああっ、金曜は雨か!体育なのに!」
「ついに今度の土曜はラスト体育!」トカナントカ。
お弁当のことも同じで、
「あと○回で、ラスト弁当。」
「ついに明日がラスト弁当。」

小学校のとき、体育と給食の時間だけ元気になるヤツがいたでしょう。
あれですね。
そんなヤツだが、春には大学生になれるといいなー。

by apakaba | 2009-12-30 23:04 | 子供 | Comments(2)
2009年 12月 28日

鍋アンド鍋アンド鍋アンド鍋

ゆうべ、夫がワインを飲みながら、カレンダーを見てにこにこしている。
「なにがうれしいの。」
「いやーもうすぐ今年も終わりだなっと思って。」
彼は昔から、年の瀬が好きだ。

夫: もうあと4回しか、ないよ!
私: なにがよ……
夫: 晩メシが!
私: それがどうしたの。
夫: 明日から、なに食うか考えねえと!
私: あなたって本当に、食べることしか考えてないんだね。
夫: うん。そう。食って飲むのがほんとに好きなんだもん。

夫: 俺さー年末のあわただしいときに、自分だけちょっとぜいたくするのが好きなんだよね。
私: はー?
夫: 自分だけ、なにか買い物するとか。みんな忙しそうにしているのに、自分だけゆっくりするのが。
そりゃ全部を女房に任せて自分だけスキーに行ってくるとかは言わないよ。
たとえば、ちょっとヨドバシに寄り道しちゃうとか。
TSUTAYAで立ち読みしてるとか。
私: ……つ、TSUTAYA。……ちっちゃいなあ……
夫: そうだよちっちゃいことでいいんだよ!だから冬休みに晩メシを考えるのもだいじなんだ!

私: それでなにが食べたいの。
夫: 大晦日は、ふぐで決まりだろ?(義母がふぐを買ってくれる)
だからあと3日分……俺おでんが食いてえんだよ。おでん。あと、トマト鍋っていうのをやってみたい。
私: おでんは二日がかりで作るから明日はむりだよ。それにトマト鍋なんてやったことないよ。
夫: テレビで見たんだよ、水を使わないで、トマトの水分だけで煮込むっていう……(どうせはなまるマーケットでも見たのだろう)、それをやるとして……あとはあいつら(子供)が、キムチ鍋が食いたいって言ってたから……これで決まり。

私: え、それじゃ全部、鍋じゃないの。トマト鍋・おでん・キムチ鍋・ふぐちりでしょ?ホットプレート出しっぱなしってこと?なにそのメニュー。
夫: だって全部食いたいんだもん!いいじゃねーか鍋つづきで!簡単でいいだろ!
私: たしかに鍋は簡単だよ。掃除もあるしおせちも作らなきゃいけないから助かるよ。しかし4日連続!

「コシヒカリ」: おすもうさんみたい。

今夜はトマト鍋というのをテキトーにやってみる。
おいしくできるのかなあ?

by apakaba | 2009-12-28 19:09 | 食べたり飲んだり | Comments(4)
2009年 12月 26日

封印ソング、ありますか?(キヨシロー追悼に寄せて)

今年に起きたかなしい出来事の皮切りは……5月の、忌野清志郎氏他界、であった。
5月だけで4回も、追悼しちゃった。
5月の目次はこちら
「キヨシロー」とタイトルに入っているのがすべてそうです。

この前、ネット飲み仲間の忘年会に行ったら、メンバーのひとりがキヨシローの生写真をくれた。
見た瞬間に、グッと涙がこみ上げた。
それから二次会のカラオケに移動して、封印を解いて(訃報以来、カラオケ歌唱は悲しくてできずにいた)『トランジスタ・ラジオ』を唄ってみたが、やっぱり泣きそうになってうまくは唄えなかったねえ。
でも、そのときにほかのメンバーが、古い古い名曲『国立市中区3-1(返事をおくれよ)』をリクエストして、なにかすごく、吹っ切れたんだ。

君が(君が)君が好きさ わかっておくれよ 返事をおくれよ

もう1本のマイクで、そこにいたほかのだーれも知らないこの曲を、いっしょに唄いまくる。
キヨシローは私を知らなくても、私はキヨシローを知っている!
キミが、ボクを、知ってるー。いや、逆だけど、いいやこの際。

きのう、クルマの中で、アルバム「HEART ACE」所収の、『海辺のワインディングロード』をかけてみる。
RCの歌の中で好きな曲はたくさんあるが、この曲はいわゆる“封印ソング”——過去のあるピンポイントな状態に引きずり戻される曲なのだ。
だから、ほとんどここ20年ばかり、聴いていなかった。

この曲が封印ソングなのは、半年だけ強烈に好きで秘密でつきあっていた人を思い出すからです!
あの人は……よかったなあいろいろと←思い出し中
半年の間、一度も言い合いもしたことなく、思い出すのは楽しかったことばかりです。
だからといって、今、会いたいかと言われたら、ちょっとねえ〜。
当時からすでにデブだったから、今はそうとう、醜い中年になっていることでしょう。
そんな姿、見たくないもん。(もしかしてこのブログを探して読んでいたりして!コワイです!)
あ、向こうも見たくないか。
ああ悪かったよ。
でも、きっとあの人も、今年の5月には衝撃を受けたと思うし、「わかっておくれよー 返事をおくれよー」と口ずさんだり、「『海辺のワインディングロード』は、あなたを思い出すテーマソングよ。」とかつて話した私のことを、うすぼんやりと思い出したのではないかなっと思ったりする!
いや、きっとそうだと信じてる!

by apakaba | 2009-12-26 22:36 | 思い出話 | Comments(8)
2009年 12月 25日

クリスマス歌舞伎・野田版 鼠小僧

野田秀樹の芝居を、ずーっと観たいと思っていてチケットが取れず、ゆうべやっと歌舞伎で観ることができた。

今年は毎月一度というくらいの頻度で歌舞伎座にかよっていた。
今年観た名演の数々を、思い出すだけでもうっとりしてしまう。
奇しくもクリスマスイブに当たったきのう、『野田版 鼠小僧』は今年最後の鑑賞を締めくくるにふさわしい作品だった。

長屋で嫌われ者のけちな棺桶屋を営む三太(さんた)が、ひょんなことから盗みを犯し、街では勝手に三太の盗みを鼠小僧の仕業と噂するようになっていく。
三太は、長屋の連中には正体を隠しながら、夜な夜な、カッコいい義賊の鼠小僧になりすますことに快感を覚えるようになるが……という、野田秀樹が書き下ろした現代歌舞伎だ。
お金にしか興味のなかった三太が、幼いみなしごとの交流を通じて、だんだんと人間らしい情愛を取り戻し、クライマックスには
「おい、今日は何日だ?24日だろ?師走の24日っていったらお前、三太(=サンタ)が年に一度の大仕事をする晩だよ……」
と、ある決意をするのだが、このセリフ一つでもわかるように、現代の小劇場らしい芝居と、伝統的な世話物歌舞伎の要素が同居する。
腹の皮がよじれるほど笑い、最後には涙をぬぐう。
現代に生きる我々は、昔の歌舞伎ファンが想像もつかないようなイブの夜を、この上なく贅沢に過ごすことができる。

野田の天才ぶりは私が学生だったころから名高かったけれど、実際に観てその名が伊達ではないことがわかった。
歌舞伎という芸能をとことん理解している、その上で、今を生きる人間にしか作れないものを差し出す。
舞台という限られた空間の特性を120%生かす。
勘三郎・勘太郎・三津五郎・染五郎をはじめとする、当代きっての役者たちを使い切る。
野田秀樹は、当代きっての劇作家であり演出家だ。

歌舞伎役者の身体能力の高さときたら、そこらへんのちゃちなタレントあがりの俳優などには決して務まらないだろう。
染五郎が追っ手をかわして屋根瓦のセットを駆け抜ければ、そこは江戸の夜になるし、目明しの勘太郎が花道を走れば10メートルが150メートルも走ったように伸びて見える。
歌舞伎役者は、鍛え方がちがうもの。

きのうはちょうど、市川海老蔵と小林麻央が結納を交わした日でもあった。
セリフの中に、
「いえいえ、誰もおりまでせんでした。ましてや小林麻央なんかおりませんでした〜」
と勘三郎がふざけるシーンもあるが、歌舞伎を観ない人にとってはこの縁組みは“女たらしの海老蔵に嫁ぐ小林麻央がかわいそう”という見方になるのかもしれない。
しかし、歌舞伎を観る人間にとって、歌舞伎役者というものは、なにもかもが常人のレベルをはるかに超えた存在ですから。
テレビに出ている一般的な“芸能人”と同レベルでくくられるような人生を、彼ら、送ってはいません。
そうでなければ、あれほどの踊り、あれほどの所作、あれほどの声音、あれほどのカリスマ性を、舞台の上で発揮できないもん。
くだんの海老蔵も、セリフ回しはまだまだひよっこだが、二枚目役のときの立ち姿なら、花道に出た瞬間、客席全部から感嘆のため息が漏れるほどに美しい。
血筋としか言いようがない美しさだ。
小林麻央嬢には、とにかく美しい男の子を生んでくれとしか思わない。

梨園の妻といえば、きのう三田寛子が来ていたが、無地の明るい紫色の着物があまりにも美しいので、夫とふたりで見とれてしまった。
三田寛子だと気がつくよりも「いい着物着てる人がいる!……あ?三田寛子?」と気づいたというくらいに、いい着物だった。
夫は、
「いやーきれいな着物だなあ。柄もなにも入っていなくて、あそこまで目を惹くってことは、相当にいい着物だぜ。
歌舞伎役者の妻なんて、挨拶まわりとかで、ほんとに裏に回って支える役だからな。気を遣う仕事だよな。派手な柄物で目立ってもだめ、でもいいものは着ていないとだめ、と。
ああいうふうにして差をつけるんだな。」
と、しきりに感心していた。
歌舞伎座に行くと、富司純子を見かけることもあるし、この先、小林麻央嬢を見かける日も近いかもしれない。
小林麻央嬢には、市川家のために、がんばってほしい。
いや、本気で言ってるんですよ。
そして末永く、歌舞伎を楽しませてもらいたい。

きのうは天才・野田秀樹と、サンタの勘三郎のおかげで、すばらしいクリスマスイブになった。

by apakaba | 2009-12-25 18:46 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(4)
2009年 12月 24日

ローストチキンの焼ける間に

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「新天皇誕生日は、なかなかありがたいねえ。いいときに生まれてくれたねえ。クリスマス予備日として価値ある休日だよ!」
と私が満足して言うと、皆
「新、って、もう新天皇になってから20年たってるのに。」
とあきれる。

今年のクリスマスは、家族全員がそろうことができないので、きのう一日中料理をしていた。
ローストチキンのスタッフィングに、ここ数年はタイ米を使っているのだが、きのうはコメを炒めている最中に「レンズ豆も入れてみるか?」と思いついて入れてみた。
レンズ豆が入るだけで、遠い異国の不思議料理という感じが出てステキ。

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トリをさばく「アキタコマチ」と、軟骨をいつまでも噛み砕く「コシヒカリ」。
料理上手な「アキタコマチ」は、受験生なので今年はなにも料理を手伝わず、ただ切り分けるだけだったが、長く家族をやっていればこういう年もある。

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照りを出すのに、バターも塗り、アーモンドオイルも塗り、白トリュフオイルも塗り、と、なんでもかんでもテキトーに塗る。
年にいっぺんだけ作るローストチキンは、クリスマスという行事がなければ一生やろうと思わないたぐいの料理だな。
ナンコツやボン尻やレバーを取り合ったり譲り合ったりしながら分けていくのは、人が集まるからこそできること。

もうすぐ、今年も終わりだねえ。

きのう、オーブンの見張りをしている合間に「去年の年末には、どんなことを書いていたっけ?」と、過去記事をさかのぼっていた。
自分の書いたものって、読み返すとおもしろいわねえ〜。
なにしろ書いたそばから日々忘れているものだから、とても新鮮。
思わず読みふける。
12月になると、皆さん忘年会や仕事のシメや旅行や帰省があるためか、あまり読んでくれなくなるのがつまらない。
なので昨年の12月分の目次をこちらに再録してみる。

どれもけっこうおもしろくて気に入っているが、なかでも好きなのが「年の瀬、自転車」で、5人で連なって自転車に乗ることは、あと何回あるだろう……としみじみする話(短いので読んでね)。
年の瀬になると、どうしても、「この家族、いつまでこういう年末を過ごすのだろうか」と感慨にふけってしまう。
子供たちはそんな感慨とは無縁に、単純にクリスマスのごちそうやおせち料理を楽しみにしているだけだけど。

by apakaba | 2009-12-24 11:34 | 生活の話題 | Comments(0)
2009年 12月 23日

男たるもの、

無気力脱出のためにとりあえずおいしいものを食べよう。
ランチに、東京で一番おいしいボルシチが出ると思っている近くの店へ。
以前、ボルシチの写真を載せた。
これを書いたのが5月だからそれ以来である。

隣のテーブルに、60歳を少し超えたくらいの男性ひとりと、同年配の女性ふたりという三人連れが座ってきた。
前にも書いたが、ロシア料理店のお客は平均年齢が高いと思う。
しばしば、これくらいの年代以上の初老紳士淑女の皆さんが憩っているのを見かける。

その男性は、ロシアに留学をしていた経験があるらしい。
席間がせまいので、彼のよく通る声でなんでも筒抜けなのである。
茶色い柄物のセーターを着た、黙っていれば地味そのものの小柄な男性なのだが、“ココはオレの場”とばかりに、座った瞬間から自信満々。
安物のブローチ1個が、せいいっぱいの外出着の飾りになっているような、野暮ったいおばさんふたりを相手に、この食事をカンペキに楽しませようと心を砕いているのがありありと伝わってくる。

「ボクは、ここには週一回のペースで来ていますからね。ここ、ジュースもおいしいですよ、○○さんはこけもものジュースなんかどうですか?」
「へえ、こけもも?そんなジュースがあるんですか?」
素直に喜ぶ女性陣。
「ええありますよ、では食前にどうぞ。」
ハンサムな若いロシア人のボーイを呼び、ロシア語でそのボーイの名前を聞き出し、注文。
こまごまと、デキルところを見せている。
淑女たちにはジュースを……そしてボクには、冷凍庫から出してきたウオツカをね。
「まあ!××さんって、お強いのね!」
「いや、はっはっは。これくらいは……」

飲み物が出てきたところまで聞いていて、可笑しくなってきた。
“男たるもの、こうあるべし”という固定観念の一典型を演じきっているじゃないの、このおじさんは。
男たるもの、淑女の飲み物の注文はリードすべし。
男たるもの、酒に強くあるべし。
男たるもの、外国人との意思の疎通はさりげなく。

「まあこのボルシチ、きれいな赤ねえ!これはなんの色かしら。ビーツからだけじゃ、こんなには、無理でしょう?」
「いやいや、これはビーツの色ですよ。砂糖大根の一種ですからね、甘いでしょう。レシピ、うちにありますよ。教えましょうか。
ああそれとビーツで思い出した、ぜひおふたりに食べさせたいものがあるんですよ!ビーツを使った、非常におもしろい料理でね。見てびっくりですよ!ダレダレさん(ボーイ)、あれ、持ってきて。」
「まあっ、なにかしら!」
男たるもの、料理にも造詣深くあるべし。
男たるもの、淑女を退屈させてはならず、つねに話題を提供すべし。

「ボクがロシアの寮にいた時分にはね、夏にはこれが出たんですよ。きのこ類も重宝したものです。
ああ遠慮せずに食べて。これはぜひごちそうしようと思っていたから、ボクおごります。
ああそうだ。(席を立ち、厨房へ半身をつっこみロシア語で指示)いま、コーヒーをサービスでつけるように言ってきました。料理の値段は下げないけど、ボクは週1で顔を出してるからね。これは店からのサービス。ボクはロシアンティーで。バラのジャムを入れてね。」
「バラのジャム、きれいですわね!」
男たるもの、なじみの店を持つべし。
男たるもの、食事のしめくくりはスムースにロマンティックに。

華麗なまでの陳腐さに、隣の席で失笑しそうだった。
彼の心は、“今日は、女性をふたり喜ばせた。”という幸福感で満たされているのだろう。
私なら絶対に同席したくないなあと思いながら、このふたりのおばさんもよくやるよと気づいた。

女たるもの、つねに男性よりモノを知らず、男性の前では無邪気に喜び、すすめられるままにおいしく食べ、男性のホストぶりに感嘆する態度を貫くべし。

どうなんだろう?
この手の“男たるもの男(ああややこし)”は、ある年代を境に絶滅するような気がする。
若い男は決してこんなトークで食事をリードしない。
昔懐かしいといえば懐かしい。
昔懐かしいけど懇意にはなりたくないタイプ。
しかし、徹底的に男性の下にポジションを確保する女というのは、まだいるのかな?
なんでもかんでも「あら!」「まあ!」と感嘆するの。
「あら!」「まあ!」がおばさん風であるなら、「すごーい!」とかをとりあえず連発するような。

ほんとに、男と女っていうのはなあ……
それよりも、この男性が週1でかよってきているというのは、私にとって気が重い情報だなあ。
気に入りのボルシチが、彼と近い席では台無しになってしまう。
新たな悩みが生まれて、無気力のことを忘れていた。

by apakaba | 2009-12-23 01:03 | 生活の話題 | Comments(5)
2009年 12月 17日

無気力な日には

無気力と編み物は、相性がいい!

ということを今日発見した。
今日はなんにもやる気が起きなくて、朝からぼんやりしていたが、編み物をし始めたら一日中やってしまった。
いよいよマフラーが仕上がりそう。
マフラーは、初めは久方ぶりに再開した編み物で楽しかったが、単調なのですぐ飽きてしまった。
私には、もっと柄の難しいセーターとかのほうが、ぼけ防止にいいような気がする。

無気力な日って、メイクも面倒だし、外に出かけるのも面倒だし、料理を作るのも面倒だし、文章を書くのも面倒だし、本を読むのすら面倒。
でも、どれほどなにもかもが面倒な無気力の日でも、編み物ならできるんだわ!
手がずっと勝手に動いているだけで、それなりに生産的な活動ができるのよ。

自分のお昼ごはんを作るのももちろん面倒なので、オートミールにした。
昔はオートミールを「これは人間の食い物デスカ?まるでゲロみたい(すみません。本当に。)」と思っていたけれど、なんだかあれも年とともにおいしく感じるようになった。
そういえば、父方の伯父がドリアとかグラタンのことを「俺はこんな、猫が吐いたようなものは食いたくねえなあ」と言っていたことがあったな。
同じ発想か。

とにかくそんな暴言はとっくに引っ込めました。
オートミールを塩少々といっしょに煮て、梅干しで食べるとおいしい。

今日はなにもやらなかった。
オートミールと、編み物だけ。
もう小学校の委員会活動もすっかり済んで、冬休み気分なんだ。

by apakaba | 2009-12-17 22:30 | 生活の話題 | Comments(5)
2009年 12月 16日

失敗・三題

きのう、「アキタコマチ」が受験生らしく日本全国の「ナントカ工業地帯・ナントカ工業地域」を挙げていた。
私が
「やっぱりアレでしょ、なんといっても京浜工業地帯が、生産ニッポンいちでしょ。」
と言うと、
「ちがうよそれは昔の話。今は東京あたりは第三次産業ばっかりなんだから、とっくに中京工業地帯に抜かされてるんだよ。」
「ひええ!そうか!おかーさんが子供のころは、『京浜工業地帯が圧倒的トップです』と習ったのに。考えたら当たり前だよね!」
知識が、30〜40年古かったですね。

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フォーシーズンズホテルでにわかゴージャスカポーを演じた我々だったが、ミニバーの精算をし忘れていたことに気づく!
夫が、空腹に耐えかねてプリングルスを食べていたのだった。
420円、踏み倒していた。
きのう、電話をかけて謝ると、私の会計を確認して(=踏み倒したことを確認して)、
「いえいえ、このお電話だけでもう十分でございます。またご利用ください。」
と、予想はしていたがやっぱり教科書どおりのお答え!
思わず
「どうもすみません!本当にいいお部屋でしたし、レストランもとてもおいしかったです!また近いうちに寄らせてください!」
とウソを言ってしまいましたねえ。
気持ちとしてはウソではなくて、希望なんだけどね。

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今日、首都高を走って遠出していた。
行きは首都圏道路地図帳を見ながら運転していたが(カーナビ反対派なので!というより経済的な理由で!)、帰りは「もうあとは来た道を帰るだけだから、道路地図はいらないっと。」と、ダッシュボードに乱暴に放り込んだ。

地図帳の背表紙が、ダッシュボード内のETCカードのスイッチを押してしまっていたらしい。

帰りの高速の入り口で、前のクルマにすぐつづいて、なにも考えずにゲートを通ってしまったら、
「ETCカードガ、ソウニュウサレテイマセン。クルマヲ、トメテクダサイ。」
という音声が!!!
こんなメッセージは初めて聞いて、仰天した。
とても空いている入り口だったので、すぐ脇へ寄せて停車し、人のいる料金所ブースへ走る。
「すみません!カードを入れていなかったみたいで……!(ゲートを知らずに突破していたのですね)」
と言うと、料金所のおじさんが
「危ないですから、戻って待っていてください!」
と言い、カードを通して、クルマまで持ってきてくれた。
定年後のいいお年のおじさんを走らせてしまい、申し訳なかった。

しかし危なかったなあ。
あのまま、メッセージを無視して走ると、どうなるんだろう?
初めての経験だからこのあとの展開がわからないけれど、どうなるんですか?←誰に尋ねているのでしょう……

by apakaba | 2009-12-16 23:54 | 生活の話題 | Comments(2)
2009年 12月 15日

フォーシーズンズホテル、一泊プレゼント

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先月に書いた、なにをクリスマスプレゼントにするか?の記事のとおり、夫へ早めのクリスマスプレゼントです。
目白のフォーシーズンズホテル一泊朝食付きが半額以下で泊まれるチケットを偶然に手に入れたので、土日で都内豪遊をしました。

写真が多いので、つづきはこちらへ

by apakaba | 2009-12-15 12:59 | 国内旅行 | Comments(14)