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2010年 09月 30日

直島旅行その8・護王神社——“神”への階段

その7のつづき。

近所の飲み友達から、「直島に行って、ベネッセハウスにも泊まってきた。お料理もおいしくて、とてもよかった」という話を聞いたのは6年ほど前のような覚えがあるが、そのときは「どうしても行きたい」とまでは思っていなかった。
直島へのあこがれが決定的になったのは、5年前に行った「杉本博司 時間の終わり」展(記事こちら)でのことだった。
彼が手がけたという、直島の「護王神社」をつくるプロジェクトをそこで知った。

江戸時代から祀られていた護王神社は、老朽化にともない再建が待たれていた。
1998年から始まった「家プロジェクト」の一環として、この古い神社を、形式にとらわれず自由な発想をもって現代によみがえらせることとなった。
この模型が、5年前の杉本博司展に陳列されており、写真作品や造型作品に驚かされつづけていた私は、“ここにどうしても行ってみたい”と強く思ったのだ。

神聖な気に満ちた場に……神は宿る……この島の気が流れているところは……、もう少しか……?

同じ言葉を頭の中で反芻し、よろよろと山道を登る。
体調が普通どおりであったらどうということもない登り坂だが、今の自分には、快晴の暑さも相まって地獄の道中だ。
神の気を求めて地獄の道中とは皮肉、いや、世界の聖地をめざす巡礼だって困難な道を行くものだ!
ガンバレ!

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小山の頂に、とても小さな神社があった。

つづき。護王神社参拝など

by apakaba | 2010-09-30 10:42 | 直島旅行2010 | Comments(3)
2010年 09月 29日

大学病院での検査

※お食事中のかたは、またあとでお読みください。

体重ガタ落ちで胃腸がいつまでもすっきりしないため、近所の内科で紹介状を書いてもらって、今日、東京医科大学病院へ行ってきた。

消化器内科の先生は、ぼちぼちのイケメンであった。
病名がつくような病気ではなくて、ただたんに食中毒の名残で内臓が疲れているだけだと思っているので、そのように自分の感覚を伝える。
先生は、自分では「胃が痛い」と感じていても実は大腸の上の曲がり角部分であることも多いと説明してくれる。
図を見せながらしてくれた解説が、非常にわかりやすくてよかった。
大腸や胃の内視鏡検査で見れば一発だが、私が「そんな必要はないと思います。とても苦手です」と抵抗するとあっさり撤回。
先生も、たいした状態ではないと思っているのだな。

すい臓が弱っている可能性もあるため、一応、エコーで見てみようと言われた。
妊娠中は胎児を見るために、これをよくやったものよ。
すい臓は大丈夫だった。
胃や腸も異常なし。
「おお、キレイな肝臓だねえー。」と感心されて無性にうれしくなる。
容姿を褒められるよりも内臓を褒められるとうれしいお年ごろ。
容姿なんてお世辞に決まっているけど医者が内臓にウソを言ってもしょうがないもんね。
とくに肝臓というのがうれしくて、つい
「私ふだんはとってもたくさんお酒を飲むんです、でも最近はまったく飲めません。」
と、聞かれてもいないのにぺらぺらと告白する。

「エコーでは問題ない。一応、便の検査をしておきましょう。」
検査キットを渡され、年配の看護師さんがきわめて事務的に説明する。
「今トイレに入って、便が出ればそれを取ってください(朝しちゃったから出るわけがない)。出ないようなら、肛門にこの綿棒を6センチほど入れて、1,2分待つと便がつきますから、培養液の容器に突っ込んで、4階の検査部に提出してください。」
私がうなずいていると、先生が真顔で
「できそうですか?」
と顔をのぞきこんでくる。
こちらもできる限り事務的に「大丈夫です。」と答えるが……やりたくねーよーー。

「まあ、ガンとか、大きな病気ではなさそうですから、胃の薬で様子を見ましょう。2週間後にまた来てください。」
という、予想通りの終了。
こんなものだろうと思っていたよ。

トイレに検査キットを持ち込む。
当然、便意はないので綿棒を入れるが、なんて痛いんだ!!!!!!
肛門が傷むじゃないか!
潤滑ゼリーも貸してよ!
あの、さっきエコーのときお腹に塗ってたヤツとか!
これで6センチも入れるなんて、なんと非人道的な検査だろう。
そして1,2分このまま待つ、と……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒマだよ!
携帯でも見てる?それもバカらしいし。
お尻に綿棒が突き刺さったまま携帯見てるって想像しただけでガックリする。
第一、座っていいのか立ちっぱなしがいいのか。
へっぴり腰のままで1,2分とは、まったくなんという凌辱だろうか。
それにどうして1,2分待たないと便がつかないのだ?
腸壁にこすりつけるようにすれば、そんなに長くへっぴり腰で待たなくてもいいんじゃないのか?
あまり無理をすると傷つけるということだろうか。
ヒマなのでいろいろと工夫をしてみる。

……抜いても痛いよ!
奥歯に物の挟まったような言い方というけど、抜いても肛門に綿棒が入ったままのような一日。
サイアクの感触。

これを中の見えない茶封筒に入れて、検査部に提出する。
検査部の受付では、私の検査キットを受け取ると、茶封筒から上半分だけを出して名前のシールを貼る。
全部取り出すと綿棒部分が見えてお互い気分が悪いことだろう。
でも、きっとどこか別の国だったら、そんなのおかまいなしにプライバシーゼロで提出させられることだろう。
いい国だな、ニッポンは。
さっきまでは非人道的だとか凌辱的だとか、頭の中で罵倒の限りを尽くしていたけど、ここへきてちょっとした気遣いは大事ね、と思ったりする。

会計が済んだときには、来てから3時間が経っていた。
大学病院なんてこんなもんだ。とにかく時間がかかる。
検便で気分的にむしゃくしゃしたので、すぐそばのハイアットリージェンシーに入って食事をして、ついでに甘いものをたくさん食べる。

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おしゃれな内装だが料理はごくふつうだった。

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こんなに食べられるんだから、もう大丈夫だ私は!
直島連載も、ちゃんと再開します。

by apakaba | 2010-09-29 18:07 | 健康・病気 | Comments(13)
2010年 09月 26日

体重ガタ落ち

9月2日、ベスト体重?を書いてから、一度も体重計に乗っていなかった。
3週間経って「そろそろ、元の体に戻ったかも」と思って測ってみたら、ああ、未体験ゾーン(詳しくは「ベスト体重?」参照)の3キロ減のままだった。

今日、朝はなんともなかったのに、冷えたせいだと思うが、午後になってから突然、胃に激痛が走る。
何時間か我慢していたが、食中毒のときの初動の遅れを反省し、痛みを我慢し過ぎるのはよくないと思って、日曜でも診療している病院をさがす。
行きたくない行きたくないと思いながらさがしているうちに、どうにか我慢できる程度に治まってきたので、結局行かずじまいにしちゃった。
休日診療って、できる限り行きたくないもんね。

そして体重が、未体験ゾーンのその先、4キロ減へ!!
もともとあまり痩せていないから、4キロ減ったといっても人には「どこが?」と思われるかもしれないけれど、これにはショックだ。
手を下に向けていると、指輪が落っこちる。
白髪激増。
あばらが体の前にも後ろにも。

もう食中毒が直接的に関わっているのではないはずだが、短期間でがたがたと痩せたから、抵抗力が弱っていて、ちょっとしたことで胃や腸がまた不調になってしまうのだろう。
家族にも迷惑をかけっぱなしだし、本当に痩せりゃいいってもんじゃないわ。
健康が第一だわ。

by apakaba | 2010-09-26 21:58 | 健康・病気 | Comments(7)
2010年 09月 23日

歌舞伎の観客のマナーの問題

ここではほとんど話題を採り上げないが、私は歌舞伎が好きで、ここ20年ほど、延べにするとほぼ毎月1回くらいの頻度で行っている。
きのうも昼の部に行ってきて、今日もこれから夜の部に行く。

歌舞伎の芝居は、日本が世界に誇る芸能だと信じているが、歌舞伎の観客は最低最悪だといつも思う。
来ている観客は中高年が中心。
彼らには、モラルはないのか??

開演のブザーが鳴り、舞台が始まっても着席が間に合わず、ぞろぞろ扉から入ってきて歩き回る。
そりゃ映画館でも舞台でも、開演に少しは遅れる人っているけれど、その人数が異常なのである。
通路に人がつながっているから、座っていると見えない見えない。
しかも終演前に、出口が混雑するのが嫌だからだと思うがどんどん立ち上がって帰ってしまう。

まったく笑うシーンじゃないのに、ギャグと勘違いして笑う。
大きな声でしゃべりながら観る。
せんべいや飴などを、バリバリ音を立てて袋を開ける。
バッグの中になにがしまってあるのか、しょっちゅう覗いてはかきまわしている。
ここぞ見せ場という瞬間に、どさっとモノを落としたり、ビニール袋を触ったり!
もはや嫌がらせか?
悪夢だよあの人たちといっしょにいるのは。

きのうは、中村吉右衛門が中村歌六と連れ立って舞台から観客席へ降りてきて、ぐるりと通路を一巡するというサービスシーンがあった。私と夫の席はまさに通路に接した席だったので、至近距離を通り過ぎる吉右衛門を見られて感激したのだが、なんと携帯カメラを出して撮っているババー(ババーと言わせてもらおう)がいる!
開演前に何度も何度も「携帯電話は電源からお切りください。撮影は禁止です」とアナウンスしているし、アナウンスしなくたってそれは常識……

皆さん、歌舞伎の客がこんなにひどいって、知ってましたか?

あそこに来る年寄りのモラルのなさは、子供以下です。
若い人や子供は、絶対ここまでひどいことはしませんよ!

夫が仕事で宝塚の舞台を観に行ったことがあるが、宝塚の芝居は好き嫌いがあるにせよ、“ヅカファン”の皆さんのマナーは大変よかったと感心していた。
みんな宝塚が心から好きだから、うるさい音を立てたりしないし、夢中で舞台を観ていると。
それが客として当たり前の態度だよね。
他にいろんなコンサートや舞台に行ってみても、歌舞伎ほどひどい客層を見たことがない。

彼らはおそらく、生の人間が目の前で一期一会の芝居を演じているという重みをわかっていなくて、テレビをお茶の間(トホホ)で見ているのと同じ感覚でいるのだと思う。
だからせんべいバリバリ、好きなときに立ち歩く、声をひそめずに普段どおりにしゃべるのだろう。
それに歌舞伎をほんとに観たくて来ている人でもないのだろう。
招待券とか、はとバスのツアーに組み込まれていたとか、そんなチケットじゃないかな?
そうでなければあの傍若無人さの説明がつかないもん。

私の20年など足もとにも及ばない、昔々からの年配の歌舞伎ファンが、「播磨屋!」「中村屋!」「待ってました」「大当たり!」などと声をかけるのは、なんとも粋だ。
もともと歌舞伎は高尚な芸能というよりは庶民の娯楽だ。
だからかしこまって観るのではなく、本来は好きに飲んだり食べたりしながら観ていい、肩の凝らないよさがある。
ただ、あきらかな迷惑行為はしてはいけないでしょ。
ああいう年寄りにはなりたくないなあ。
それより、もっとマナーのいい若い人が気軽に歌舞伎を観に行けるように、チケットの販売方法を考え直してもらいたいな。

直島旅行(当ブログ連載中)で、来島者がマナーのいい若い人ばかりだったことに感動しただけに、きのうの新橋演舞場では落胆がますます大きかった。

by apakaba | 2010-09-23 11:01 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(13)
2010年 09月 21日

ベトちゃんドクちゃん

娘は金魚すくいが大好きだ。
先日のお祭りのとき(「コシヒカリ」の、初めての浴衣)も2匹持ち帰ってきた。
娘が小さいときから、私はいっさい手を出さずに世話は本人にさせているが、ちゃんと数年は生きている。
でもこの2匹は、見たとたん「これは、ムリかな」と思った。

娘はいつものように、「名前をつける!」と張り切っている。
前の金魚は小さ過ぎて、まだ体の赤い色もきれいに出ていないくらいの子供だった。
だから「幼名を牛若丸にする。赤くなってきたら、義経にする。」と言って、そう名付けていた。
うちの子供たちは、金魚の名前をつけるといちいち紙に「命名・何々」と書いてしばらく貼り付けている(「アキタコマチ」も何年か前に「命名・紅丸(べにまる)」と書いてたんすに貼っていた)。

「でも今回の金魚はちょっとムリかもよ。下手に名前をつけるより、何日か待って持ちこたえそうならつける、ってことにしたら?なんか、名前をつけて死んじゃうのって、よけいに悲しくない?」
私が言うと、しょんぼりしている。
娘からすると、これまでお祭りの金魚はつねに長生きしてきたから、“お祭り金魚はすぐ死ぬ”というのが信じられないらしい。

「でも……、つけようよ。2匹だから、双子ってことにしよう。誰か双子の有名人、いないかな?……ベトちゃんドクちゃんにしよう!きめた!」
あきれ返る兄二人。
「そんな名前じゃますます……(長生きは)……」
「いいの!どっちがどっちって決めないで、先に死んじゃったらそっちがベトちゃん。生き残ったほうがドクちゃんってことにする!」
なんという命名の仕方なの。

おおかた、小学校時代に図書の時間にでも本を見て、感銘を受けたのだろう。
「体がくっついてたけど切り離したんだよ。ひとりは死んじゃったけど、もうひとりは生き残ったんだよ。だから、金魚のどっちかがだめでも、1匹は残るかもしれない。」

願いむなしく、きのう、1匹浮かんでいた。
「あ!ベトちゃんだめだった。」
と、あいかわらず迷いなく(“この子には敵わない”)ぼしゃっと水に手を突っ込んで死んだ金魚を手づかみする。
私は、調理するための魚ならなんともないのに、死んだ金魚はどうしても気持ちが悪くて手づかみはできない。
矛盾しているとわかっているけど。

そして今朝、ドクちゃんも天に召されている。
娘が学校から帰ってきたら、がっかりするだろう。嗚呼。

*ほんもののドクちゃん、いやドクさん、こんなところで名前をつけてしまい、本当に申し訳ありませんでした。お詫びいたします。

by apakaba | 2010-09-21 13:22 | 子供 | Comments(10)
2010年 09月 20日

こんな連休最終日

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エヴリデイホリデイなボク。
ずっと私の体調が悪くてあまりかまってやらなかった間、ふだんよりぺたぺたと甘ったれてきていた。
下痢つづきでふらふらしていたら、犬をかわいがる精神的肉体的な余裕がない。
毎日、何度かちょこっと触ってやって、話しかけてやるだけで満足するのに、それすらできなかった食中毒な日々、ごめんよコーシロー。
罪滅ぼしというわけでもないが、首輪を新しくしてみた。
今までと路線を変えて、ひょうきんなイメージに。
柴にはやっぱり赤が似合うよね。

首輪を替えても意に介さず、ぐでぐで寝ている。
私が元気になってくるのに反比例するように、甘ったれじゃなくなった。
無意識のうちに、私がなでてやるようになってきたのだろう。
犬と飼い主は合わせ鏡だ。

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今日、「コシヒカリ」が、
「わたし、今日なんにもいいことがない。」
と言い出す。
お腹も元気になった私が、
「あー『コシヒカリ』が作ったケーキが食べたいな。バターケーキに、生クリームをゆるくホイップしたのを付けて食べたいな。」
とおねだりしたら朝のうちに作ってくれていた。
「でも、自分のためじゃなくておかーさんに作ったんだし。わたしおもしろくない。わたし……わたし銭湯に行きたい!」

「はー?銭湯?なんでまた急に。温泉じゃなくて?(近所に、温泉も銭湯もある)」
「わたし温泉よりも銭湯のほうが好き。あの感じ、いい。古っぽい感じっていうか。」
もう少し語彙があれば「昭和レトロな雰囲気が好き」とでも言いたいのだろう。
それぞれいろんなことをしている男メンバーはほっといて、女二人で、行くことにした。

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はい、昭和レトロ風です。
レトロ“風(ふう)”ではなくて、本当に昭和の銭湯そのものの、私にとっては細部がいちいち懐かしいモノばかりの建物だ。
うちのお風呂はとても小さくて二人で入ることは不可能である。
今日はちょうどいい機会だから「コシヒカリ」にタオルでターバンを作るやり方を教えてやった。
「もう小さい子じゃないんだから、こういうところでは髪の毛がお湯に浸からないように、気を遣わないとね。タオルで髪の毛を包むようにして上げるんだよ。」
「この方法は、おかーさんが発明したの?」
「昔からこうやるって決まってるんだよ。」

家とちがって、今の子には不便に思えるだろうカランのお湯と水や、水圧が非常に低く、立って浴びることができない固定シャワーも、難なく使っている。
「これはまるでネパールの宿のシャワーみたいだな。『コシヒカリ』はバックパッカーの素質があるねえ。」
「バックパッカーって、なに?」
「旅行をする人だよ。あまりぜいたくなことを言わないで、不便そうな宿でもへっちゃらな人。」

しかしこの銭湯は、建物はレトロだがお風呂場は非常に清潔で、ペンキ絵も床もぴかぴかにきれいだ。
「あーたのしかった。やっぱり銭湯はいいねー。また行こうねー。」
「でも、銭湯はどんどんつぶれてしまっているのよ。『コシヒカリ』みたいな人が、どんどん盛り立てないとね。」
「そうなの?銭湯たのしいのに。ふーん。わたし、もっとみんなに銭湯のよさを知ってもらいたい!また来よう。」

by apakaba | 2010-09-20 23:37 | 生活の話題 | Comments(12)
2010年 09月 19日

直島旅行その7・ディナー後の散策と三日目の体調不良

その6のつづき。

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ディナーで調子に乗って食べ過ぎたかな。
といっても、一人前の半分以下しか食べていないのだが。
テーブルに座っているときはいい気分だったが、急速にまたお腹の様子が悪化してきた。
しかし食後酒まで飲んで幸せいっぱいな夫(@重症クサマ中毒者)は、
「散歩をしよう。黄かぼちゃを見に行こうぜ!」
と、夜の浜辺へ歩き出す。
すぐに部屋へ帰って横になりたい気持ちを抑えて、笑顔を作る従順な妻のあたし!

つづき。もうひとがんばり

by apakaba | 2010-09-19 16:52 | 直島旅行2010 | Comments(14)
2010年 09月 18日

「コシヒカリ」の、初めての浴衣

2週間前に、「コシヒカリ」が、近所の神社のお祭りに浴衣を着て行くときゅうに言い始めたから大慌てだった。
夫の実家に預けてあった、私が中学生から高校生くらいに着ていた浴衣を受け取りに行き、義母の下駄を貸してもらった(私の下駄では小さすぎる)。
私の着物は、すべて夫の実家できれいに保管してくれている。

私は着付けができないので隣に住む母にやってもらう。
初めて着るから、ぶっつけ本番では不安なので、2週間前にだいたいの着付けと髪のセットもやってみた。

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先ほど、帰宅したところ。
ちょっと半幅が曲がり気味かな?

この浴衣は、母が縫った。
私は娘のころ、この浴衣が大好きだった。
菊の花だが、しだれやなぎの花火みたいに見える。
菊の花が好きだし、花火はしだれやなぎが好きだから。

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髪のセットも、母がやった。
母は私とちがってなんでもできる、というより母親がなんでもできると、娘は頼ってしまって逆になんにもしない子になる。
ちなみに写っている髪飾りは、全部、一人息子しかいない義母が私に買ってくれたものである。

2週間前、練習として着付けてみたら、あまりにもかわいくておかーさん感激。
「かわいいー!かわいいー!」
しか、私の口からは出てきません。
表に出て、「アキタコマチ」が撮影をして、おじいちゃんはレフ板で娘の顔を明るくして、私と母は「かわいいかわいい」。
親バカを通り越して、バカご一行さまです。わかってます。
でもこればかりは、男の子にはない感激だわ。
自分の昔の浴衣を娘が着るなんて。
そんな日が来るなんて。

きのう、「コシヒカリ」は弱気になって、「下駄をやめて、ビーサン(ビーチサンダル)で行こうかな……友だちもビーサンとか言ってたし……」と言い出した。

私「それは、ダメよ。」
コ「どうして?もしも足が痛くなったら、イヤだもん。」
私「うーん、そういうのって、美意識の問題なのよね。よく夏の間に、愚かな恰好をしている女の子がいたでしょ。バカボンみたいに裾を短ーくしている人とか。花魁みたいに、襟を異常に抜いて着てる人とか。髪の毛が肩にかかっているのも、おかーさんは嫌だな。あと、イマドキの浴衣でレースとかがびらびらついているのも、どうかと思う。
やっぱり、和服というものは、スタンダードを知らないと。
浴衣にビーサンが許されるのは、おかーさんの感覚では、まあ、幼児まで。
もしも足が痛くなるのが不安なら、絆創膏をたくさん持っていって、それでも不安なら一応ビーサンを用意していったら?帰り道でこっそり履き替えればいいじゃない。
でも、和洋問わず、ファッションというものは、“楽”なだけじゃダメで、いつもとちがう恰好をしようと思えばそれなりに気合いを入れて無理もしないとね。」
コ「うーん、わかった、でもカバンは?わたし、プールに行くときのバッグでいいかと思ってるんだ。」
私「だめよあんなスポーツバッグじゃ!じゃあ、おかーさんがこの前買ったインド製のかごバッグを貸してあげるから。」

結局、お友だちもみんなちゃんと下駄を履いてきたらしい。

私は今日、夫の実家に用事があって出かけていて、着付けも見ず、見送りもしなかった。
実家へ向かいながら、運転している途中でどうしても心配になって、路肩に停めて娘に電話を入れた。
「あのね歩き方だけど、大股で歩こうとしたら崩れるからね。いつもより歩幅を小さくするんだよ。あと、ふだんのように足をまっすぐ前に出そうとしても裾がからまってくるから、少し内股気味で回すようにするとうまく裾がさばけるからね。
つま先が外を向いていると見苦しいから、立っているときや歩くときはつま先に気をつけるんだよ。
着崩れた着物姿ほどみっともないものはないからね。おばあちゃんに、崩れたらどこを引っ張ったらいいか、聞いておきなさい。
あと金魚すくいのときは袖を濡らさないように、そのときだけは腕まくりしてもいいからね。
あと、どんなに暑くても襟元をはだけたらだめだよ。
うちわか扇子があったら、持っていきなさい。
うちわがよければ、帯の後ろに差してもいいからね。
とにかく着崩れないように、いつも気にしてね。がんばって。」

往復の運転中、ずっと“大丈夫かなあ、絶望的に着崩れたりしていないだろうか。胸が締めつけられて苦しくて、困っていないだろうか。”と、気になって気になってしかたがない。
でも“もしどうしようもなく困ったら電話が来るはず。助けを求めていないのだから、大丈夫。”と自分に言い聞かせた。

門限に、金魚を提げて上機嫌で帰ってきた。
きれいに着ていて、まったく着崩れていない。よかった……!
かわいいかわいい女の子。
今日のこの浴衣姿に、義母と、母と、私のいろんなモノが託されているって、わかっているかなあ?

by apakaba | 2010-09-18 22:40 | 子供 | Comments(13)
2010年 09月 16日

直島旅行その6・ベネッセハウスミュージアムと、ホテル贅沢三昧

その5のつづき。

体調最悪のため、おいしそうな朝食をほとんどなにも食べられないままで、散策をすることになった。
今日は遠出をせず、我々の泊まっている“パーク”棟から歩いて行かれる“ミュージアム”棟へ。
“ミュージアム”は、美術館ベネッセハウスミュージアムと、ホテル、そしてきのうの夜、私が夕食をほぼ食べられなかった日本料理「一扇(いっせん)」のある棟である。
“パーク”から“ミュージアム”まで、宿泊者専用バスも出ているが、徒歩なら、途中に点在する屋外アートが楽しめる。

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きのう地中美術館で見たウォルター・デ・マリアの作品が、海辺にあった。
つるつるに磨かれた石は、このように晴れていれば鏡のようになる。
撮影している自分の姿が、2個の目玉に映っているみたいだ。

つづき。またまた写真満載でいくのだ

by apakaba | 2010-09-16 18:00 | 直島旅行2010 | Comments(6)
2010年 09月 15日

こんな休日(快癒までの遠い道)

今日は仕事がない日。
平日が休みでも、食中毒が長引いてしまったおかげで、ここのところはずっと寝込んでいて、起きたら家事をするばかりだったので、今日は思いきってゼータクに過ごすことを決意しました!

まずはプールへ。
ふだんなら30分で1000メートル泳ぐのに、今日は500。
やっぱりまだ、体力が戻っていないんだな。
ムネはぺちゃんこになっちゃうし、あばらがガリガリと浮き出ているような体だもん。
下痢つづきというのは実にイヤな痩せかたをするものだ。

それから吉祥寺へ移動し、私が東京で一番おいしいと思っているベトナム料理の「ミスサイゴン」へ。
新メニュー「バターきのことレモン果汁のフォー」にしてみる。
ここは季節ごとに新メニューを出してきて、それがいつもおいしい。
ところが、いつも完食するフォーも食べきれずに残してしまう。
おいしいのに、ああもったいない。
我ながら、食べきれないなんて信じられない。
食べ過ぎでお腹が重くなってしまったので、しばらく吉祥寺を散策する。
あいかわらず来るたびに、イマイチだった店がつぶれて新しい店がオープンしている、シビアな街だ。

それから近所の温泉へ。
夏の間、シャワーばかりだったから、ずっと欲求不満だった。
よく女性誌とかには「シャワーだけでなくきちんとお風呂で温まりましょう」と書いてあるけど、せめて今日くらいに涼しくならなきゃお風呂なんてとてもとても浸かれませんよ。

それから足裏マッサージへ。
3月にシンガポールで中国人マッサージ師にかかって以来だ(そのときの回)。
私は、ふだんは足裏をやってもあまり痛がらない健康体なのだが、今日は悲鳴連発。
「十二指腸・小腸・大腸が弱っている」
いつも思うけど、足裏のヒトって占い師になれるよね。
ああ弱っているとも。
回復まで、約一ヶ月も長引いたさ。

こんなゼータクな日を過ごしてみて実感したことは、「私って、やっぱりまだ本調子じゃないのね」。
プールでもランチでも足裏でも思ったわ。
焦らずに全快をめざすことにします。
明日はおとなしくして直島のつづきをつくります。

半日遊んで帰ってみると、「コシヒカリ」がスコーンを作ってくれていた。
「最近、おかーさんが元気ないから、力づけようと思って、サプライズで作っておいたの。片付けもちゃんとやっておいた。」
私がスコーンを好きなのを知っていて、こっそり一人で作ったらしい。
しかーし、昼のベトナムフォーがまだ胃に残っていて、ひとつも食べられなかった!
なんという、子不孝者なあたし!

by apakaba | 2010-09-15 22:58 | 生活の話題 | Comments(13)