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2011年 11月 30日

共感覚

私は小学生相手の塾をやっていて、自分の子供と仕事の話をすることもある。
低学年に効率よく『たし算・ひき算』を理解させるにはどうしたらいいかという話を、娘の「コシヒカリ(中2)」としていた。
そのとき、娘が奇妙なことを言い始める。
「8は魔女っぽいのよね、わたしの中では……」
「ん?どういうこと?」

よく聞いてみると、娘は1から9までの数字に、かなり具体的な人格を持ってイメージしていたのである。
「それは、いつから考えていたの?最近じゃないの?マンガの読み過ぎとか。」
「ううん、もっとずっと小さいときから。算数を習い始めたばかりのころから。」
母親は幼い我が子の心の中をなんでも見通していると思っているものだが、それはとんだ思い上がりで、現に私も、娘がそんなふうに数字をとらえていたことを、まったく知らなかった。

それからしばらくして、mixiニュースの「2と7は恋愛関係 共感覚の謎」という見出しにはっとした。
これ、うちの娘の話じゃないの?
共感覚の謎、最新技術で解明進む」という記事を読むと、娘のような感覚を共感覚者と呼び、19世紀以来、精神障害と見なされていたとある。
うわー現代に生まれてよかった。
(mixiニュースのリンクが切れるといけないので、Wikiの解説も貼り付けておきます。共感覚 Wikiより。)

このニュースを読んで興奮していると、「ササニシキ」が「なにを騒いでいるの」と言うので「コシヒカリ」の話をする。
すると
「それってふつうでしょ。」
「えっ?お前も持ってるの?数字のイメージ。」
「子供なら誰でも持ってるでしょそんなの。4は女の子。9はおばあちゃん。……」
ひえええええ!
娘だけじゃなくて、長男もだった!

遺伝的要素が強いと書いてあるが、私にはこの感覚はない。
ちなみに、次男と夫にもなかった。
わが家は、長男と娘が共感覚者か。
おたくは何人、共感覚者?

娘に書いてもらった各数字のイメージを載せておく。

1 男。赤くて、サングラスをかけている。ギターを持っていていつもえらそう。3が好き。
2 男。ナヨナヨしていて弱いのに3と付き合っている。黄緑のイメージ。8にかわいがられている。
3 みんなのアイドル的存在。ピンクのイメージでよくいる優等生。女の子。8に嫌われているけど気付いていない。
4 男。スネ夫みたいでいやな奴。3が好きでいつも言い寄ってくる。6は兄貴的存在で仲がいい。8のどれい。黄色のイメージ。
5 男。黒のイメージで特にこれといった特徴のない人。3が好きだけど8にかわいがられている。7と仲が悪い。
6 男。いい人。みんなのお兄さん。3を妹のようにかわいがっている。8の部下で7とは友達。黄緑のイメージ。
7 男。さわやかな人でいつもニコニコ。3が好き。水色のイメージ。8の手伝いをしている。5と仲が悪いが本気で相手をしていない。4を弟のようにかわいがっている。
8 女。魔女。女だといわれている。赤紫のイメージ。2を自分のものにしようとしているが3と付き合っているので3が嫌い。9を尊敬している。
9 男。老人で、みんなから長老と呼ばれている。1と気が合う。灰色のイメージ。つえをついていて、自分をえらいと思っている。


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黄緑がふたり?若い男はみんな3が好き?
「3がアイドルなのは、自分(娘)が兄弟の3番目だからじゃないの?」
「ちがうの!これはだいたい、10になる組み合わせなの。1と9は10になるから仲がいいの。4と6も。3と7も仲がいいでしょ。8が2を自分のものにしたいのは10になれるから。」
「でも2と3は付き合ってても10にはなれないよ。」
「全部が全部ってわけじゃないの。」
5に個性がないのは、ひとりでも(自力で、というのか?もうひとつ5があれば)10になれるからなのかなあ……なんてことを、あまり深く考えても仕方がないらしい。
“共感覚”は、きわめて個人的な感覚で、同じ数字を見てもそこに覚える感覚はまるでばらばらだからだ。

by apakaba | 2011-11-30 09:06 | 子供 | Comments(6)
2011年 11月 29日

今すぐどこででも働ける

「アキタコマチ」が高校の修学旅行から帰ってきた。
行き先は金沢と大阪。
金沢21世紀美術館の建築には感銘を受けていたらしい。
行ったことがないのでうらやましい!来年あたり行くぞ〜。

金沢で、和菓子作り体験教室に参加したという。

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……、キミ、いつ転職しても大丈夫ね。
いやそもそも彼はまだ一度も就職していなかったか。

見てわかるとおり、一つめの茶巾絞りのような形のお菓子は一番簡単。
二つめのぽろぽろした緑色のは、餡をごく粗い目のざるみたいなものに押しつけてぽろぽろにするのだな。
ここまではわかったが、三つめの花びらみたいなのは?
「小さいはさみでひたすら切って作る」
……私には、無理でーす。
そして四つめのサカナの形は、「アキタコマチ」の高校の生徒がデザインした作品だという。
型抜きじゃなくて、手作業でウロコとかも全部作ったんだって!
「アキタコマチ」の高校は普通科ではなく、ものづくりを専門に勉強する学校なので、天才的に器用な子が山ほどいるのだ。
だからこのお菓子だけ見ていると「うちの息子って天才?」と思ってしまうが、
「オレのなんてぜんぜんたいしたことなくて、この花びらちょきちょきするお菓子を、オレの2倍くらいの細かさで切っちゃうヤツもいるんだよ。
オレのはそんなに自慢できるレベルじゃないんだ。」
と言う。
自分よりよほど才能のある子に囲まれていると、天狗になりがちな性格の息子もこのとおり、謙虚になります!

いや〜でも私は、このお菓子を見たとき天狗になったねえ。
生まれて初めて作ってこんなにきれいに仕上げるんだから、和菓子屋に就職してもばっちりだなあ……有名老舗和菓子店なんてカッコいいなあ……などと夢想した。

by apakaba | 2011-11-29 07:56 | 子供 | Comments(3)
2011年 11月 28日

大阪は、遠くにありておもふもの。ではなく。

ゆうべのtwitterのタイムラインは大阪一色でした。

橋下氏が府知事になった当初はけっこう歓迎してたんだけどな(府民じゃないけど)。
だんだんファッショな感じになっていって、素直に支持しかねるようになっていった(府民じゃないけど)。
石原氏が当選したときさんざん言われた「これが都民の選択か」の言葉を、そのまま返すときが来たな(ケンカするつもりではないです)。
都知事選のときは「石原・ワタミ・そのまんま・いっそ共産党か」という苦渋の選択だったけれど、大阪はさらに二者択一の苦渋っぷり。

生粋の関東人の私には、大阪は、遠くから見ていると、理屈もなく東京を嫌うだけ嫌っているウザイ存在。
でも旅行者として大阪に実際行ってみると、人情の温かさに感動する。
気軽にやさしい言葉をかけてくれるし、困っていると次々に助けてくれる。

表面に出てこない(差別などの)問題もたくさん抱えているし、行政にお金はないし、富裕の差は激しいし、ヨーロッパ(≒東京)へのぬぐいがたい嫌悪感とコンプレックス……大阪はアメリカに似ているなあといつも思う。
「アメリカの悪いところは離れていてもニュースなどで見えるが、アメリカのいいところは行ってみないとわかりにくい」とある旅ライターが書いていた。
私は、まさに大阪もそうだなと思っている。
あくまでもタビビトの視線ですが。

とりあえず、橋下さんがんばってください。

by apakaba | 2011-11-28 08:36 | ニュース・評論 | Comments(12)
2011年 11月 27日

旅行中の一番の収穫。一生の収穫!

おひさしぶりーです!
友人タカモトさんの海外結婚式に出席し、ついでにあちこち遊び歩いてきました。
行き先は挙式のあったバリ島と、往復のトランジットで入ったシンガポールでした。
バリ&シンガポール?あれ?今年のお正月に、行ったのとまるで同じ……ええそうなんですよ。
そうなんですけど内容はあの結婚20周年旅行とはまるっきり異なった旅行になりました。

旅日記は、追々ぼつぼつと(だらだらと)アップしていきます。

今回の旅行は、大学の卒業旅行以来の、初めての女友達との海外旅行、というのが非常に新鮮でした。
何か月も前から「なに着る?」「靴どうする?」「雨降ったらどうしよう!」「冷房効いてるかな?」「バリエステ行っちゃうか!」「バリ料理で食べたことないものは……」と、メールで相談しあうのも、海外へはほとんど一人旅か家族と旅行している私にはおもしろくて楽しくて、現地でもふだんなら一人で日記を書いているような空き時間にはすべてビンタンビールを飲んであーでもないこーでもないとしゃべっているのが楽しく、感動にあふれた結婚式と同じくらいに、いい思い出になりました。

さてこのとりとめないおしゃべりの中から、私は一生の拾い物をしました!
旅日記スタートの前に、とにかく書いておきます。
モノスゴク個人的なことですが!

いっしょに行った女友達は、タカモトさん共通の友人ぴよさんですが、彼女は非常に日光に敏感な肌で、帽子・日傘・長袖の服など、紫外線対策を完璧にとっていました。
しかし日焼け止めクリームにもアレルギーがあって、一般的な市販品ではかぶれてしまうため、試行錯誤をくり返したあげく、かぶれず日焼けもブロックするものにやっとめぐりあった、と話していました。
「“顔と体と両方に使えます”っていう、ウオータープルーフのとかあるじゃない?あんなの絶対にダメ。一発でかゆくなっちゃう!」
と言うのを、“ふーん、肌の弱い人って大変なんだなあ。私も強くないけどぴよさんほどじゃないや。”とひとごとのように聞いていました。

ところが、結婚式当日、私の顔に、徐々ににっくき湿疹が、あの、長年私を苦しめてきた湿疹が、少しずつ出てきたのです!
“ぎゃああ!結婚式の日なのに!誰も私の顔なんか見ないにしても、これはツライ!”
私は内心焦りまくりました。
その後、日を追うにつれて、じわじわとにっくき湿疹は広がってきて、カサカサ乾燥し始めました。
“なんで?きゅうに暑い国に来たから自分の汗に負けてるのかな?”
泣きたくなってきたそのとき、ぴよさんが言っていた「“顔と体と両方に使えます”っていう、ウオータープルーフのとかあるじゃない?あんなの絶対にダメ!」というコトバを、突然思い出したのです。
ぐわんぐわんと。
エコーがかかったような感じで。

そうだったのか!
私の湿疹は、顔・体両用のウオータープルーフ日焼け止めを使うと、出てくるんだ!
雷に打たれたようなショックを受けました。

パラパラとページをめくるように、10年以上にわたる、湿疹の出た場面が一気に思い出されました。

最初に湿疹が出たのは1998年の夏、ヨルダン・シリアに行ったときでした。
私はお化粧がすごく面倒で、外国にいるときはけっこう素顔のままで過ごしてしまいます。
でも顔の日焼けはしたくないので、まさに顔・体両用ウオータープルーフタイプの日焼け止めを、そのとき初めて使いました。
苦しんでやっとどうにか治った2000年の夏、インドに行ったときもやっぱりその日焼け止めをつけて、発症しました。
その後も、強い陽射しとたたかう旅行ではウオータープルーフ日焼け止めを顔につけて発症していたのです。
最後は、今年のお正月のバリ。
治った矢先、ああ、またバリに来てやってしまった。
結婚式の当日の朝、「少し時間があるから、プールで遊ぼうよ!」と、ウオータープルーフ日焼け止めだけつけて泳いでいたのです。

旅行中のほんのいっときしかつけないから、自分でもすっかりつけたこと自体を忘れてしまっていて、アレルギー反応を見るパッチテストでも、皮膚科に持ち込みそこねていたのでした。

一度つけて湿疹が出たところでぴよさんの言葉を思い出したから、もちろん旅行中に二度とはつけず、帰国してちゃんと薬を塗って、すでにすっかりよくなりました。

こんなに長々と一生懸命書いたところで、アレルギーに縁のない方にはなにを大騒ぎしているのかと思われることでしょう。
でも私は、1998年以来ずっと苦しみつづけ、次にいつまたあの醜い顔になるのかと毎日びくびく過ごしていたのです。おおげさじゃなくて。
その原因が、やっとわかったのです。
この晴れ晴れとした気持ち!
ぴよさんありがとう!
感謝してもしきれません!
私はもう、あのおそろしい湿疹に、二度とならなくていいんだよ!

そんなわけで、やっぱり同性のお友だちとのおしゃべりは、すっご〜〜〜く必要だな〜〜〜〜〜っと、今回は実感したのですよ。

by apakaba | 2011-11-27 22:45 | 健康・病気 | Comments(4)
2011年 11月 14日

媒体に乗せられよう!〜秋の京都 その3 美御前社・山崎蒸留所・京都国際会館

その2 松尾大社・錦湯・MARU・膳處漢ぽっちりのつづき。

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お友だちのライターである内田和浩さんが、編集に深く関わっていた京都のガイド本が発売された。
京都恋めぐり』という本で、京都出身のタレント杉本彩が、“恋愛”や“美”をキーワードにして名所を案内するという、ひねりの効いた旅ガイドである。
かならずしもメジャーではない京都の名所を思い入れ豊かに語る女らしい文体も読んでいて楽しく、味気ないガイドブックではなく情緒のある一冊である。
古都の美しい写真も満載で、自慢のボディーの露出度少なめな杉本彩は、神社仏閣をバックにして意外なほどしっくりはまっている。
女性なら「こんな女性になって、京都を歩きたい」と思うだろうし、男性は「こんな女性と二人で京都を歩きたい」と思わせるようなカットばかりだ。
私も彼女にあやかるわけではないが、載っている名所のひとつくらいには行ってみようと思った。

つづき。2日目も精力的にまわりました

by apakaba | 2011-11-14 12:24 | 国内旅行 | Comments(2)
2011年 11月 12日

媒体に乗せられよう!〜秋の京都 その2 松尾大社・錦湯・MARU・膳處漢ぽっちり

その1 西芳寺のつづき。

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松尾大社は結婚式や七五三のお祝いでにぎわっていた

行く予定がなかった松尾大社にも立ち寄ってみた。
予備知識なしで飛び込んだが、思いのほかいいところだった。
昭和の作庭家である重森三玲の設計した庭園がある。
何年も前に京都で初めて彼の作品を見たとき、「アバンギャルド」という言葉が浮かんだ。
さきほどの西芳寺の堂本印象の襖絵もそうだが、格式あるお寺とか神社というとずっと変化しないようなイメージを持ちやすいがそんなことはなく、現代作家の野心的な取り組みとうまくマッチしているのを見るのは痛快である。

つづき。残りの半日を、歩き回ろう!

by apakaba | 2011-11-12 11:04 | 国内旅行 | Comments(2)
2011年 11月 11日

“状況”が“起きる”?

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娘はマンガが大好き。少年マンガ雑誌に埋もれて生きていて、懸賞にしょっちゅう応募している。そしてけっこう当ててます

晩ごはんのときに「コシヒカリ」が急に聞いてきた。
「ねえ、“状況が起きる”って言い方、するの?」

中学の体育の先生や家庭科の先生たちが、しばしば「こういう状況が起こってくるわけです」などという表現をするらしい。
その言い方を聞くたび、な〜んか引っかかるのだと。
「だってさあ。“状況”って……“その状態がずっと続いている”というコトをいうんじゃないの?もともと“ある”コトなんじゃないの?
その“状況”が、なにもなかったところからいきなりバーンと“起きる”って、なんか、なんか矛盾している感じがするの。
でも『先生、その言い方おかしくないですか』とか言うわけにもいかないし、なんか気持ち悪いの。」

うん、なんでも先生に言えばいいってもんじゃないよね。
楯突いてるみたいで、生意気と思われて成績下げられちゃいそうだし。
なにしろ娘は成績がボロボロだからねえ……というのは親のホンネとして措いておくとして、娘の、言葉への敏感さにはみんなで少し感心した。

私はつい
「ああ、わかる、もにょるわけね?」
と返事しそうになって、“子供がコトバの問題を言っているのに、これじゃあまりにもダメな親”と恥じて「もにょる」は引っ込め、マトモコメントをした。

「“状”も“況”も、本来ものごとの様子とかありさまとか、継続的な状態(まさしく“状”)を表す字だから、やっぱり突発的な“ハプン(happenと言いたかった)”とは語義的に相いれないよね。
だから決定的にまちがっているとまでは言えないけど、自分は使いたくないなって感じね。
そういう感覚は大事だよ。
自分が言葉を選ぶときに、どの言い方がいいかなということを真剣に考えることは、とてもいいことだよ。」

しかし我ながら“○○的”の多いことよ。
“○○的”をたくさん使う女はモテないってどこかで読んだよ。

by apakaba | 2011-11-11 09:39 | 文芸・文学・言語 | Comments(6)
2011年 11月 10日

カレーは薬膳?

平日も休日も仕事と遊びの予定がぎっしりで、過労アンド睡眠不足。
今週はずっとお腹の具合が悪い。

私はからいものが絶望的にニガテなのだが、たまに、猛烈にカレーが食べたくなる。
昨年、食中毒にあたってしまって何か月も具合が悪かったときも、後半にカレーばかり食べていた。

今週のお昼のメニュー。

月曜日
仕事が詰まっていて外出できず、納豆ごはんと、カップヌードルカレー味。
画像ナシ。べつにいらないよね。
この日から、お腹が具合悪かった。

火曜日
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前日のカップヌードルカレー味はミニサイズで飽き足らず。
吉祥寺のクルン・サイアムというタイ料理店で、「エビとタマゴのカレー」。
プーパッポンカリーはカニのカレーだが、これはエビ。
カニより、ちょっとダシが足りないけど、イカのぎりぎりな火の通り具合がすばらしく、生春巻とスープとタピオカココナッツもついて幸せいっぱい。この店はなんでもおいしい。
スープは味見してすぐにスプーン一杯の砂糖を溶かした。
こうしないと、からくて飲めません。

水曜日
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吉祥寺の名店カフェ・モンタナのブラックポークカレー。
この日はピークに具合が悪く、店に入って座ったら目がチカチカして視界がグルグル回転し、メニューがぜんぜん読めなかった。
最初に目に留まったのがこれ。
出てきたらほんとに漆黒でびっくり。
なんでこんなに黒いんだ?と不思議に思いながら口に入れると、ポークのはずなのに魚介の風味でまたびっくりする。
イカスミだったとは……!
ポークのかたまりはとろとろに煮込んであり結構であるが、ふと気づくとすごいアブラが漆黒のカレー部分に浮いている。
肉のアブラが苦手だが完食。
ふだん、食後3時間でお腹が鳴り始めるのだが、この日は夕方6時までお腹が空かず、やはりアブラは腹持ちがいいと再認識した。

木曜日(今日)
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品川駅構内エキュートの名店シターラ・ダイナーの季節モノのカレー、「エビとかぼちゃのカレー」。
イメージ写真よりはエビが小さくてさみしいヴィジュアルだが、安定したいいお味。
付け合わせのオニオンバジル(揚げ物)とライタ(塩味のヨーグルトサラダ)も好きです。
みんなの好きなナーンより、私はインドのコメか薄焼きのチャパティーやドーサのほうが好きです。

カレーつづきで、すっかり体調がよくなった気がする。
私はイカスミを食べると便秘気味になるのだけど、今回は下痢気味だったのでちょうど相殺されて、元に戻ったし!
これからは下痢のときはイカスミにしよう!

友人(だと私は思っている)の料理人の、渡辺玲さんが執筆した『カレーな薬膳』という本がある。
タイトルがいいなと思っていたが、今週はまさにカレーの薬膳ぶりを身をもってたしかめた。
スパイスの効力を、体が要求するというのはたしかにあると思った。
私の場合はね。
おかゆのほうがいいという人も多いと思いますが。
でも、軽い風邪や疲労などは、カレーで軽減するようには思う。

by apakaba | 2011-11-10 23:12 | 食べたり飲んだり | Comments(4)
2011年 11月 09日

媒体に乗せられよう!〜秋の京都 その1 西芳寺

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日々目にする、メディアからの“どこかへ行こうよ”の手招き。
たいていは目の前を流れ去っていくだけだが、ばらばらな情報が自分の中でカチリカチリと音を立てて嵌まるような感触のあるとき、できるかぎりそれに従うことにしている。

facebookの旅関係ページで見かけた京都の世界遺産。
病院の待合室かどこかでぱらぱら見ていた、ちょっと前のHanakoの京都特集。
友人が編集に深く関わっていた、京都のガイド本。
六本木の森美術館の一隅で見た京都の写真。

紅葉で大混雑する直前の京都へ、一泊で行くことにした。
写真を載せながら、行き先を選ぶきっかけとなった媒体を紹介していく。

つづき。西芳寺に入るよ!

by apakaba | 2011-11-09 10:25 | 国内旅行 | Comments(2)
2011年 11月 08日

20年の子育てで

ゆうべ、晩ごはんの途中で、家の固定電話に電話がかかってきた。
義母が憔悴しきった声で、「iPhoneがなんだかおかしいの。」と言う。
4sが発売されて、義父母を含め一家で乗り換えたのだ。

「ボタンを押すと、いきなりかけてもいない親戚のところに“発信中”になってる。誰かからかかってきても音がしないか、設定してもいない聞いたことのない着信音が鳴って、“複数から着信あり”と出る。鳴っているから出ようとしてもつながらない。ためしに固定電話からiPhoneにかけてみると、かすか〜な着信音が鳴ってるけど、やっぱりつながらない……今日一日振り回されて、疲れちゃった……」

……聞いても聞いても、なにがなんだか、ワカリマセン。

「駅前のソフトバンクショップに行ってみたけど、あそこで買ったものじゃないから対応が冷たいの。買うお客さんが来たらそっちばっかり優先して、使い方なんて親切に教えてくれないの。だから行きたくないのなるべく。」
今はまだ4sの入荷待ちをしている人が殺到中なので、それも仕方ないかなとも思うが。

「こっちで調べて折り返しかけかえします。家の電話にね。」
と言っていったん切り、「アキタコマチ」に言うと「バグでしょ。一度強制終了させてリセットすれば大丈夫だと思うよ。」とあっさり。
「おばあちゃんはどこも触ってないって言ってるけど、きっとパニックになってあちこち押しまくってキカイが固まっちゃってるだけだと思うよ。」

「そしたらあんたが説明したほうがうまくいくから、あんたが電話してよ。」
と「アキタコマチ」に押し付けた。
すると、いましがた「家の電話にかけかえしますね」と言ったのに、家の電話を留守電にセットしてしまっている。iPhoneがダメになっていて家の電話も留守電では通話できないじゃないの……ああ、年寄りってこうなのよね。

「アキタコマチ」は「おじいちゃんのほうの携帯にかけよう。」と、義父のほうにかけた。
そして、たった今「これだからさあ……留守電ってどういうことよ?」と悪態をついていたのに、義母にかわるとがらっと態度を変えてやさしく説明し始めた。
「おばあちゃん、オレだよ。家の電話、留守電になってたよ。だからおじいちゃんのほうにかけたからね。
ええと大体聞いたけど、もう一度、どうなってるのか症状を教えてくれる?」
なんてやさしいんだろう。
症状は私がすでに聞き出していて、「バグだろうから強制終了」という結論も出ているのに、気が済むまで相手の不満を一度吐き出させるとは、すべての苦情処理係、すべての営業職、すべての客商売、すべてのオトナに必要な態度だ。
強制終了のやりかたもていねいに説明している。
「下の真ん中にあるボタンと、右上に出っ張ってるボタンがあるでしょう、あれをいっぺんに長押しするんだよ。……りんごのマーク出てきた?……くるくる回ってるような表示になった?うん、いいよいいよ。そしたらね、……」
iPhoneの動作は正常に戻った。
こんなにやさしくされたら、年寄りはショップの店員なんかより、彼に頼るわなあ。

今日は「ササニシキ」の誕生日である。
数日前から、「コシヒカリ」が
「『ササニシキ』お兄ちゃんも二十歳だし、そろそろオシャレに気を遣ったらいいと思う。
服を買ってあげようと思うの。でも一人じゃお金が足りないから『アキタコマチ』お兄ちゃんと半分にしよう。」
と言っていた。
「アキタコマチ」は、
「バカだね、服なんて高くてオレらの小遣いで買うのは大変だよ。むしろ小物の組み合わせとかのほうがいいよ、あの人そういうオシャレなもの持ってないし。手袋とマフラーのセットとか。それなら気が利いてるしオレらでも買えるでしょ。」
と提案し、二人で渋谷のパルコに行って買っていたようだった。
この二人は、さんざんバカ兄貴にひどい目に遭わされているのに、どうしてこんなにやさしいのだろうか。
まあ、今までも誕生日のたびに、「ササニシキ」は、「アキタコマチ」に料理の本、「コシヒカリ」に青春小説などをプレゼントしていたんだな。
なんだかんだと仲よくやっているのか。

今日で、一番上がやっと成人になったが、着実に世代交代は進んでいるなあと感じる。
ぼさっとしたバカ長男。
オトナみたいな次男。
心やさしい娘。
だんだんと、彼らを“かわいがる”よりも“頼り”にし始めている祖父母世代。

by apakaba | 2011-11-08 08:41 | 子供 | Comments(6)