あぱかば・ブログ篇

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2013年 09月 30日

おばあちゃんと言われる

おとといの夜から喉がガラガラしてきて、今日はまったく声が出ない。
100人の子供がいる保育園に毎日行っていると、風邪ももらうわけだ。
風邪だと内科へ行くが、症状が喉だけのときは耳鼻科へ行く。
内服薬は内科のほうが利く気がするけど、耳鼻科だと喉に直接薬を塗り付けるのと、ネブライザー(薬剤の吸入器)を使うから好き。

今日も、喉以外になにも不調がないから耳鼻科へ。
しかし、まず最初に「声が出ません」と言った私が悪かったのか、いきなり声帯ポリープの検査になってしまう!
あれっ、ただの喉風邪のはずなのに、なんで……という心の声は聞き入れられず、鼻からファイバーを通す(「経鼻内視鏡検査」というの?)、苦しく気持ち悪い思いをして検査されちゃった。
検査料3000円かかった。あーあ。
こんなことなら素直に内科に行くか、第一声で「風邪をもらってしまって〜」と言えばよかった!
しかもネブライザーはやったけど、腫れている扁桃腺には薬を塗り付けてくれなかった〜あれが楽しみなのに。

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喉の不調にアルコールは厳禁

ガックリしながら保育園の夕方の勤務へ。
「先生、これ読んで」「これ読んで」と、絵本をつかんで子供が寄ってくるが、「今日、声が出ない。」と息だけで発声して堪忍してもらう。
いつもよく通る声を出しているから、可笑しいらしく、子供たちはブッと吹き出す。
「どうしたのその声。」と、みんな聞いてくる。

女の子みたいにかわいい顔の5歳の男の子が「ねー、ほんとはおばあちゃんなの?おばあちゃん?」と聞いてくる。
つい先日は「ねー、おばさんなの?おねえさんなの?」と5歳児に聞かれたのに(誕生日きたー)、今日はおばあちゃんにされちゃった。
弱虫なくせに生意気な口をきくその男の子は、
「あんたおばあちゃんなんだろ。オレはあんたがきらいだ。あんたのしゃべりかたもきらい(しゃべり方というより今日の声のことを言っている)。」
わざと不良っぽい態度を取ってくる。
私も
そりゃそうだよね。嫌いだよ自分でも。こんな声じゃ。
と答えて床に座っていると、いきなりおんぶしてくる。
その上にもその上にも男の子がおんぶしてきて、3人が乗ってくる。
重い。私おばあちゃんなのに。一人一人は軽いけど。
と訴える。

やがてその男の子のお迎えが来たら、ジャンプして今度はがばーっと抱きついてくるので、お母さんのところまで荷物のように運んであげる。
こんなことでは身が持たない。

早く治さなければ……と思いつつ、なんでいきなりファイバーを突っ込まれたのか割り切れない気持ち。

by apakaba | 2013-09-30 22:59 | 健康・病気 | Comments(0)
2013年 09月 27日

のみちょれ、かぼす、大分土産

今日、仕事で疲れて帰ってきたら、とてもうれしいプレゼントが届いていた。
私はそれを見て、泣けてしまった。
昨年、たまたまFacebookで知り合った年上のお友達の八島さんから、大分土産を送っていただいた。

八島さんが大分を旅行しているという投稿に「大分に行ったらお土産は芋焼酎の『のみちょれ』でキマリです」とコメントを書いたら、1本送ってくださったのだった。
かぼすも添えて。

大分、のみちょれ、かぼす、それは私にとっては落涙を禁じ得ないこと。
4年前に亡くなった友人、K国さん(清国さん)にダイレクトにまつわることだからだ。

K国さんは「アキタコマチ」の不登校を救ってくれた恩人だった。
しかし、4年前、がんがあっという間に進行してあっけなく亡くなってしまった。

つい数日前、古いネット仲間の投稿へのコメントに、偶然私はこう書いていた。
「誰でも生まれてきた『使命』があると思う。
早く亡くなる人って、ふつうなら会わないままでいる残った人たちを引き合わせてくれるものだと思ってる。
残った人間の勝手な解釈だけど、みんないつかは死んじゃうし、先に逝った人はその時に大きな使命を果たしているんだよね。」

八島さんとK国さんはつながりがないし、なにもかもが偶然の産物だけど、八島さんも私のコメントを見たことがきっかけで焼酎を買いに行ってうれしい出会いがあったというし、縁とは本当に不思議なものだなあ。
やっぱり、自分でも無意識に書いたとおり、先に亡くなった人は、生きている人同士を結びつけてくれたり、過去を顧みる時間をくれたりするんだなあ、と思った。

少し長くなるが、K国さんへの追悼文を4年前に書いたので再掲します。
是非読んでください。
自分で読んで自分で泣いちゃった。

サヨナラ、K国さん

by apakaba | 2013-09-27 22:54 | 生活の話題 | Comments(7)
2013年 09月 25日

誕生日きたー

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バンザーイ!46歳になったよー。
父が死んだ年齢を超えた。
なんかもう大丈夫な気がする。
私はちゃんと84歳まで生きる。

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きのう、保育園で5歳児の女の子から「ねえ、(マキ先生って)おばさん?おばさんなの?おねえさんなの?」と真面目に聞かれた。
「おばさんだよ。」と答えると、「うっそ。ほんとにおばさんなの?」
私って子供っぽいからなあ……でも自分にとって鬼門だった年齢をついに過ぎて、心が軽くなったな!

(1年前の日記→父と同い年

by apakaba | 2013-09-25 23:02 | 生活の話題 | Comments(2)
2013年 09月 22日

台湾で、日本を考えていた 11.埔里バスターミナル〜日月潭サイクリング

10.台湾の真ん中の街・埔里へのつづき。(初回は台湾2013からどうぞ)

台中からバスで50分ほど内陸に入った、台湾本島のちょうど中心にあたる街が埔里(ほり/プゥリィ)だ。
ここからさらにバスに乗り、今日の目当ての場所へ行く。
バスターミナルではさまざまな人々が、のんびりバスを待っている。

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いかにも原住民の顔立ちなハンサムさんもいれば

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なんにもしていない人たちも

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「そろそろ来るかね?」「眠くなっちまうよ!」

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「ワシはバスに乗る前に牛乳を飲むんじゃ!」

おじいさんの後ろにあったコーヒースタンドで、私もカフェラテを買ってバスに持ち込むことにした。
暑いのにホットのカフェラテはしんどい気もしたが、若い真面目そうなカップルがやっているので好感を持ったのだ。
ジュースではなく、ここのカフェラテを飲んでみたいと思った。

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こんなに小さい街のバスターミナルのコーヒースタンドで、こんなに堂々と原発反対を主張していることにグッときた。
旗を指差してニヤッとしながら「NO NUKES.」と言うと、ラテを渡してくれた女性はにっこり微笑んで「Yes.」と言った。

さてバスに乗って向かう先は、台中最大の観光スポット日月潭(にちげつたん/リーユエタン)である。
日月潭はダム湖で、湖の形が太陽と月を組み合わせたような形をしていることからその名前がついているという。
といっても、湖は日本にもたくさんあるし、湖というのはイメージこそロマンチックだが、行ってみると波打ち際が汚かったりして案外飽きてしまうものだ。
私の目当ては日月潭そのものの風景ではなくて、湖のほとりに新しくできた「向山ビジターセンター」なのである。
ロープウェイあり原住民の文化村あり、ステキなリゾートホテルあり、その気になれば一日かかって観光するような場所だが、時間のないタビビトは他には目もくれず、レンタサイクルで湖の周りをビジターセンターまで力走する。

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サイクリングスタート地点。思ったとおり、湖はロマンチックとはいえない

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今ひとつな風景だぜ……

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水の少ない湖を横目に見ながら、心の中でブツブツ文句をいうが、サイクリングロードがしっかりとつくられていて漕ぎやすいのは気分がいい。
そうこうするうち、やっと水量が増えて見応えのあるポイントまでやってきた。

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なるほど、これくらい水が満々としていたら、朝夕の景色は幻想的であろう。
止まると暑いので力走を続けていると、またも水量の少ない場所に入ってしまった。
しかしそれまでよりも明らかに周辺の整備が新しく、力が入っている。
これはビジターセンターが近づいてきた証拠だな!
もう一息だ。

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まだつくったばっかりな雰囲気

12.日月潭ビジターセンターにつづく)

by apakaba | 2013-09-22 17:58 | 台湾2013 | Comments(0)
2013年 09月 17日

食べると太る、食べないと太らない

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ベトナム料理店でランチに出てきたチャーハン。
これに生春巻きと、かなりの分量のトマト味のスープと練乳入りコーヒーがつく。
チャーハンを見てふと思い出した、「このチャーハンのごはん、私が使っていたお弁当箱の2.5倍はあるな」

6月は幼稚園、7月は保育園のアルバイトに行っていて、お昼は弁当持ちだった。
6月に「生まれて初めてのお弁当箱」で書いた通り、私は初めて自分用の弁当箱を買って初めて弁当持ちの通勤をしていた。
その2ヶ月間で、みるみる痩せたのだった。
自宅で塾を開いていたころ、少しずつ太ってきていた。
2ヶ月間アルバイト生活をしたら、きつくなっていたスカートやワンピースが入るようになってた!

弁当生活はストイックだ。
私はすぐお腹が空くのだけど、自宅の仕事とちがってお昼まで決して食べることができないし、お弁当箱は小さくて満腹にならない。
夕方お腹が空いても、正規の職員とちがって、アルバイト職員はおやつ休憩がないから夜まで食べられない。
私ときたらこういうストイックな食生活自体が初めてだったのだ!
ようするに今までずっと摂取カロリー過多だっただけのことだ!
自宅でだらしなく食べ続けるかランチに外食するという以前の生活をやめて、お弁当持ちでおやつをまったく食べずに体を動かす通勤生活になれば痩せるのは当たり前なのだった。
夫があのトシにしては世の中年男性に較べてちっとも太っていないのは、長年の弁当持ちのおかげのような気がする、痩せ型の遺伝もあるけど。
多くの中年男性ってお昼は外食だもん。
私みたいに、知らず知らずのうちにカロリー過多なんだろうなあ。

私の勤めは、またお昼を家で食べるタイムシフトに変わってしまったから、またちょっとずつ太ってきたように思う。
だからといって、まさか家で食べるために、わざわざ小さなお弁当箱に詰めるのもねえ……

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次男「アキタコマチ」が作ったある日の晩ごはん。
上から豆あじの南蛮漬け・はすいもの煮浸し・空芯菜とパクチーのにんにく醤油炒め・アロエベラの海苔の佃煮風味和え。
家の食事はだいたいこんな感じで、野菜中心のローカロリーだ。
だから私がちょっとずつ太っていったのは、昼の間の不摂生のせいだ。
うーん、でも食べるのが好きなのよ。
痩せるほど運動するのもめんどくさいし!

by apakaba | 2013-09-17 22:21 | 食べたり飲んだり | Comments(4)
2013年 09月 16日

同じものを選ぶ

読みたい本があって、自分で買うつもりでいたが「3000円。ちょっと高いなあ。夫が買ってくれないかな。ダメもとで頼んでみよう」と思い、「買ってほしい本があるの……」と切り出してみる。
「『ビルマ・ハイウェイ』っていうんだけど。おもしろそうだから。」
と言うと、
「あ?俺も読もうと思ってて、もう買った。アマゾンで注文した。今日届く。」
同じ本を読もうとしていたことにびっくりする。
と言っているうちに本が届き、私が先に読んでいいことになって、譲ってくれた。

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ウェブライターの仕事を始めたら、PCを真剣に見ている時間が長くなり、目が疲れる。
JINS PCというPC用メガネを買ってみた。
すでに夫と次男の「アキタコマチ」が使っていて、夫は「正直言って、効果がわからない」と言うが、「アキタコマチ」は「すごく楽。かけないと目が疲れるようになった。」

私は視力がいいので、サングラス以外のメガネを買うのは初めてのことだった。
あれこれ見比べて、明るい紫色のフレームにした。
夫に見せると、「俺のと同じ色だな。」
16色展開なのにその中で同じ色を選ぶとは、やっぱり似た者同士だなあ。
興味を持った本といいそれを買うタイミングといい、まったく同じ。
まだ夫婦としての道半ばにしてこんなでは、夫婦って、しまいには同一人物になるんじゃないの?

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by apakaba | 2013-09-16 16:20 | 生活の話題 | Comments(2)
2013年 09月 05日

武田尋善さんの個展「とりのつえ」

目が合って居竦まる。
この絵の中で唯一、カラーで塗られた目玉と。

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「いもり島」

ただ黒く塗られているように見える顔の部分には、実はびっしりと葉が生い茂っている。
黒を塗り残しているように見える口のなかの白い粒は、実は輝く星。
それなら点々が散りばめられた舌は、銀河?
いもりは島、いもりの背に森、なごやかな海、いもりの鼻先で釣り、舌が銀河、黒い口のなかが、宇宙……?
大きなものと小さなもの、この世の共通認識、宇宙になぞらえるなら“cosmos”は、解体されぶちまけられ、そしていもりの形をとって新しい調和が立ち上がった。
いもりの新しいコスモスを美しいと感じる人間だけに、見える世界。
古い秩序から逃れられない人間は取り残され、ただ一点のカラーである目玉を見つめては混乱するばかり。

武田さんが、パワーアップして帰ってきた!

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「ジャングルの河」

武田さんは大人気インド料理ユニット「マサラワーラー」の一員にして、ありふれた文房具だけでこんな異彩を放つアートを生み出す、正真正銘のアーティストだ。
1年前、「茸帽子道中見聞録」で茸の帽子をかぶって旅をしていた旅人さん(武田さんの姿か)は、今年は“とりのつえ”に導かれて旅をしている。
一足先に個展に出かけた次男の「アキタコマチ」は、「武田さんの絵は、少し変わったね。」と言う。

「前は遠近感をなくした平面的な絵が中心だったけど、今回は、遠近法を使った絵が増えたというか。これ(「いもり島」)もそうだし、これ(「ジャングルの河」)なんかは特に。奥行きがあって、河に向かって進んでいく一点透視図法。これが、武田さんの進歩なのか、それともたまたま今回はそうなったのかは、オレらにはわからない。
ただ、言えるのは、武田さんには自分のやりたいことがはっきり見えているということ。
ダメな奴は迷いがあって、自分のやりたいことが自分でわかってないくせに作り始めちゃうから、できあがったものが自分にも見えず結局見てるほうにも見えない。
でも武田さんの絵は……武田さんには明確に見えてる、やりたいこと、作りたいことが。
オレらに見えなくても、武田さんにはわかってる。
だからあとのことはもう、見る側に投げられてるんだよ。」

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「象の記憶」足にまでびっしりといろんな生き物が

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「森の王」ライオンの背で踊っているところまでは見えても、隠れた鳥や木を這うアリが見えるかな

色調はポップになっているものの、たしかに、この2点などは前回の個展とつくりが似通っている。
平面に、遠近感を排除してフラクタルな永続性を感じさせるつくり。
「アキタコマチ」に言われて初めて、私も気づいた。
真のアーティストが感性を目覚めさせてくれる。

各作品に添えられた、詩のような短文がまた凄い。
前回の個展のレビューにこう書いた。

文章は飾り立てていなくて平易なのだけど、まるで絵のような別の世界を開いてくれるというか……そこに掛かっている彼の絵と、ビリビリと共鳴しあって、その場にボワッと旅世界のホログラムが立ち上がってくるような感覚だ。
魔法使いみたいな人だ。
茸帽子をかぶった魔法使い。
異次元な音楽とともに、別の世界へ連れていく。


今回も、胸に迫る言葉がたくさん書かれていた。
とくに武田さんの絵の世界と響き合っていると感じたのは、上に載せた「象の記憶」の分だ。

象の記憶は受け継がれ、古代の想い出を忘れない。

わたしはあの森の子象
そしてあの眠る虎。
象に乗る人間。

そして
とりの杖。

わたしはこの森のすべてであり
その中の一頭の象。

そして
一羽のことり。


すべてのなかに、すべてが遍在している。
かたちの大小や美醜にとらわれることは無意味だ。
まさに武田さんの描き出す、“解体後の世界(=新しいcosmos)”だ。

また、岩と鳥が一体となったような作品に添えられた短文には、感動して涙が出そうになった。

昔から気になっていた
あの山に登った。

岩でできているあの山に
子供のころは行けなかった。

大きくなればどこにだって行ける
だれにだって会える

岩山の頂上でとりに会った。
岩山の壁に描いてあった
大きな大きなとりに会った。

大きくなったからどこにだって行ける
大きなとりにだって
会うことができたんだから


「大きくなる」、大人になることを、私やあなたはこんなに素直にすてきだと思えるだろうか。
大人になると、どこにも行けない?
決まりきった生活に追われるだけ?
それは心が自由でないだけ。
心が“とり”のように自由なら(=“とりのつえ”を手にすれば)、大丈夫なんだ。
たとえば、決まりきった生活をしている大人の私は、武田さんの絵と文章を見て自由になった!

個展最終日の夕方に滑り込んだから、こんなレビューは今さら遅きに失しているのは重々承知だが、どうしても今年の感動を書き残しておきたかった。
また次回にも期待している!
見られなかった皆さんも、次回は是非!

*昨年の個展で書いたレビューはこちらです
異彩はホログラムとなり、旅路を照らす——武田尋善さんの個展「茸帽子道中見聞録」
併せてどうぞ。
なんか展開が今回とまるで同じだが。
(私が感動して、次男がうまいことを言う)

by apakaba | 2013-09-05 11:18 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(4)