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2013年 11月 26日

身体からの声に耳を傾ける

「アキタコマチ」は高校を卒業してから、調理の学校にかよっている。
2年かけて西洋料理・日本料理・中華料理に加え、エスニック料理と製菓もすべて学ぶ。
座学もどっさりあり、食品栄養学などはもちろん、料理に必要なフランス語とイタリア語も習う(会話ではなく料理に関係のある単語を覚える)。
名門のスクールなので、さぞ同級生たちも志の高い人ばかりなのかと思いきや……案外そうでもないらしい。
やはり受験なしで学費さえ払えば誰でも入れるというのは、雑多な人が集まってくるのだな。

「アキタコマチ」は人気のビストロ&バーでのアルバイトがハードなので、めったに家で晩ごはんを食べないが、たまに家に帰れる日は「あれが食べたい、これが食べたい」とメニューをリクエストしてくる。
オマール海老のナントカだの最上等の一番だしを使った椀ものだの、学校の実習では超豪華なごちそうを作って食べ、バイト先でもおいしいまかないを食べていても、私の作ったくだらない家庭料理はそれとは別に食べたいものらしい。
前はよく子供のころから好きだったメニューを挙げていたが、最近は言うことが変わってきた。

「生野菜が食べたい。サラダを山ほど食べたい。ビタミンCが足りない」
「カロテンが足りない。身体がカロテンを欲している。」
「ごぼう、ブロッコリー、ほうれん草の胡麻和え、茄子が食べたい、ポリフェノールが足りてないのかも」

なんか、言うことがピンポイント過ぎ?

でも、私はすっごくよくわかる。
私もしばしば「あれが食べたくてたまらない」と思うからだ。
この前まで「海藻類を山ほど食べたい……」と切望していた(その後おでんの昆布やわかめの味噌汁などで満足した)。
体調が悪いと決まってカレーが食べたくなる。
カレーは体調がよくても好きだが、体調が悪いと“切望”する。
ふだんは牛肉なんて見向きもしないのに、年に数回「肉、肉、それも牛肉」と中毒者のように牛肉のことしか頭に浮かばないときもあるのだ。

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ボルシチを切望したのはなぜ?

あの“切望”の感じは、「最近洋食続きだからあっさり和食がいいなあ」とか「明日のランチは麺類がいいな」といった、漠然とした嗜好から来るのではなく、文字通りその栄養素を切に欲望するのである。
わかるかしらこの感じ。
わかる人にはわかるし、わからない人にはピンと来ない感覚だ。
自分でも、次男と同じく「どうしてこんなにその食べ物を欲するんだろう。ヨウ素が足りないのか?」「鉄分が欲しいのか?」などと考えたりする。
私も高校生のころ食物の勉強がとても好きで、家庭科で「被服」や「住居」などはアウトでも「食物」のときだけは10段階で10を取っていた。
次男の、小さいころからの食物への関心は私から来ているのかもしれない。

だが調理学校の同級生は、食生活が大変荒れていて、「朝ごはんは抜き、昼は学校の実習で作ったものかコンビニかオリジン弁当、夜は学校の製菓科が作って販売しているケーキ」といった調子だという。
たまたま次男が家からおにぎりを持っていった日には、「わあ!いいなあお母さんの(作った)おにぎりだ!」「お母さんのおにぎり!」と友達は心底うらやましがったという(彼らはコンビニおにぎりしか食べないから)。
なんという話よ。
調理のプロをめざす人材の舌も身体も、そんなことでは育たないではないの。
だが、考えてみればこの学校を志望した動機は人それぞれで、中には「社会人になるのを2年先延ばしにしたかっただけ」「親に『手に職を付けろ』と無理矢理入学させられた」「人より少し料理がうまくなりたいだけ」「就職といっても牛丼屋かファミレスで御の字」という学生さんもたくさんいるにちがいない。

それでもやはり、せっかく食の勉強をすばらしい環境(一流の食材や先生)で2年もやれるのだから、心身を研ぎすまして、食と身体に真剣に向き合ったらいいのに、と親心で思う。
身体がどんな栄養素を切望しているか、身体と向き合えば感じるようになると思うから。
栄養素だの勉強だのというと「頭でっかち」になっていて、そのせいで食べ物を欲していると思われるかもしれないが、逆だ。
それは内田樹先生が昔からよく言っている言葉「身体からの声に、耳を傾ける」ということ。
「アキタコマチ」が「あいつには敵わない!」と思うようなライバルの同級生が現れるといいなあ。

(「酒」と「ジャンク系フード」については触れなかったが、あれらも切望するときはある。でもあれは栄養素を身体が切望することとは正反対の心の動きだと思う。)


by apakaba | 2013-11-26 14:57 | 健康・病気 | Comments(2)
2013年 11月 22日

気が早い

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川沿いの遊歩道でアウトドアライフを楽しむ人の住まいには、すでに鏡餅が二つも飾られていた。
もう年の瀬とは。
気持ちが焦る。
「今年はいい年だったか?」
散歩をしながら、鏡餅に尋ねられるような気がする。

by apakaba | 2013-11-22 16:19 | 生活の話題 | Comments(0)
2013年 11月 19日

一泊二日大阪京都・後編(ナインアワーズ・東寺・東京にてダライ・ラマ法王と科学者の対話)

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前編(Cafe & Bar Sabaidee・京都水族館・六波羅蜜寺・イノダコーヒ・焼き肉いちなん)のつづき。

京都は一年中混んでいるけど、紅葉と桜の季節の混み方にはついていけませんね。
なにしろホテルが、ない!!!!!!!!!!
予約が取れずほとほと参りました。
バックパッカー宿しか空いてない。
ドミトリーのベッド一床で5000円ちかくするなんて、ぼりすぎ。
いくつかドミトリーを当たったあと、ラッキーなことにこのカプセルホテル「ナインアワーズ」が取れました。

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ナインアワーズは、2009年の開業当時、コジャレ系カプセルホテルブームの火付け役となったホテルでした。
古典的なトホホなカプセルではなく、ひたすら機能的で未来的なデザインが目新しく、話題沸騰でしたが、10月いっぱいでなぜか閉店。
ホームページも閉じ、旅行予約サイトもすべて「閉店」のお知らせ。
ところが、不思議なことにホテルズドットコムだけが受け付けていて、首をひねりながらも予約を入れてみました。
どうも経営者が変わったらしく、リニューアルオープンの混乱を避けるために11月初めの数日間だけ休み、こっそり再オープンしていたみたいです。

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フロントを過ぎたところからすでに男女別のエレベーターに乗り、ベッドのある階はもちろん、シャワー室やラウンジもすべて男女別です。
寝間着姿でウロウロしているところを異性に見られることはありません。

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目覚まし時計をセットすると、アラームが鳴るのではなく目の上の光が徐々に明るくなり、起床時刻にはパアーッと猛烈に明るくなって目が覚めるというシステム。
自分もだけど、けっこうおばさん客が多かったな。

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これからもがんばってください。
朝早くチェックアウトし、東寺へ。

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朝の光の中、まだ観光客もほとんどいなくて気持ちがいい散歩!

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まるで誰かが一枚一枚、葉っぱを置いていったみたいです。

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立体曼荼羅も10年ぶりくらいに見られてうれしいな……と思っていたけれど、よく思い出したらつい2年前に、東京に来たのでした。
「空海と密教美術」展がトーハクに来て、あまりのすばらしい展示に何度も足を運んだのでした。
風に翻る持国天の衣。
「日本で一番恐ろしい四天王像」と呼ばれているのもむべなるかな。
また見ることができてよかった。
それにしても、本場で見るのもいいけど、あのトーハクの展示はかえすがえすもハイレベルだったなあ。

秋の京都を満喫とまではいかなかったけれど、六波羅蜜寺の空也上人立像と東寺の持国天立像を見られただけで、今回はよかったとしましょう。

まだ9時台なのに急いで新幹線で東京に戻る、そのわけは!
「ダライ・ラマ法王と科学者の対話『宇宙・生命・教育』」という講演に行くからなのです。

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品川駅構内の「シターラダイナー」で、期間限定メニューのエビとカボチャのカレーをかっこむ。
からいの苦手な私にも大丈夫なマイルドさ。

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2000年にインドでカーラチャクラ法要に参列して以来、2003年(ダライ・ラマさんの講演会)、2010年(奈良 東大寺でのダライ・ラマ講演)、2011年護国寺で東日本大震災四十九日法要に続き、5回目の拝謁となります。
お元気そう!
2010年の東大寺では、具合が悪そうで、「もう生きて日本でお会いすることはできないかも」と本気で思い、涙があふれましたが。
凛々と張りのあるお声も昔のままです。

それにしても、このダイアログには、これまでの法要や講演とはちがった歯がゆさを感じました。
宗教者と科学者の対話は、試みとしては意義深いけれど、同時通訳の困難さのためか、どうも議論が噛み合っていないというか、明らかに意見の交換が矛盾しているのになんとなく一致した感覚だけで先へ進んでしまうというような場面がしばしば見られました。
イヤホンを通して聞く日本語通訳がきわめて心もとないのと、司会進行の池上彰さんの老練なまとめあげで、聴衆はあんまり深く議論を飲み込んでいないながらも法王に会えて満足……といった雰囲気でした。

この会に誘ってくださったネット友達の下山さんと、終了後に少しおしゃべりしました。
会うのは2回目で2年ぶりです。
彼女のブログをたまたま見つけてファンになり、いろいろ教えてもらっています。
すごくインテリで文章もかっこよくて、同年代の親近感もあり、今やSNS中心でほとんどブログを読まなくなってしまった私も続けて読んでいるブログです。
そこにこの会の感想やチベットのことが書かれていて、まさにまさに私がもやもやと感じていたことを書いてくれていました。

ダライラマ法王と科学者の対話
是非、読んでください!!!!!!!!!!

一泊二日、ほんとにたくさんの人と会ってしゃべりました。
よく考えてみると、この全部が、ネットつながりでした。
私のような引きこもり生活をしている主婦には、まったくありがたいことです。

by apakaba | 2013-11-19 12:07 | 国内旅行 | Comments(2)
2013年 11月 18日

一泊二日大阪京都・前編(Cafe & Bar Sabaidee・京都水族館・六波羅蜜寺・イノダコーヒ・焼き肉いちなん)

保育園の勤めはなかなか休みを取れないけど、土曜の休みは比較的申請しやすい……というわけで、16日におずおず有休を取り、土日でぎっしりと遊んできました。

まず大阪へ。友達の飲食店開業祝いに。

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私のネット友人の中で一番古い仲間の一人ヒデヤくんが、脱サラというか起業してアジア料理のお店を始めました。
Cafe & Bar Sabaidee(さばいでぃー)というお店です。
お近くの方はぜひ。Facebookページはこちらです。

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チキンライス600円。
フライタイプのチキンライスかと思っていたら、たんにおしゃべりに興じていてゆで鶏を載せ忘れていただけでした。
左の唐揚げは付け合わせです。
ごはんにしっかりと鶏の味がしみ込んで、ビールを飲みながらでもおいしく食べられます。
ごはんとともにおいしくビールが飲める唯一の料理だと私は思っています。

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友達といっても、この遠距離ではちょくちょく来られないので、あれこれ頼んでせめて売り上げに貢献したい。
タイのクレープとベトナムコーヒー。
バナナを生春巻きの皮でくるんで焼いています。
オリーブオイルを使うのがヒデヤ流らしい。
現地では何を使うんだろう?パームオイルとかかな?
コーヒーの練乳の加減が甘すぎずピタリと決まっていて、食後の満足感が高まります。
ヒデヤくんがんばってください。
遠くから応援しています。

京都に戻り、京都水族館に行きました。
だいたい生き物はなんでも好きなので、興味深く見学しました。
とくに感銘を受けたことの一つは、絶滅危惧種の小さなサンショウウオの展示での、姿のおんなじっぷり。
「どれも、似たり寄ったり……」
でも一種類ずつに名前がついていて(トウキョウサンショウウオとか)、大事に飼育されています。

もう一つは、ヒョウモンオトメエイというエイの柄が、あまりにも豹に酷似していたことです。
まったく別の生き物なのに、なんでここまでそっくりな模様なんだろう。
豹の斑点は、草原で獲物となる動物の目をくらますためにああなっているといいます。
このエイも水の中で、獲物の目をあざむいて近づくのだろうか?
それで一緒の斑点になったのか?
生き物の不思議に心を打たれました。

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前から行きたかった六波羅蜜寺。
空也上人の像で有名です。
この立像を見たとたん、完全に足が止まり、身動きできませんでした。
「仏像」を見るときの感動とは別の種類の戦慄が押し寄せました。
「これは、“人間”そのものだ。人間の姿を写している。」と思えました。
どの角度から見ても、まるっきり“人間”です。
この空也という“人”が見てきた、この世の苦しみや悩み、それを細い体に引き受けて「南無阿弥陀仏」を口から吐き出す瞬間を、写真のように写している姿でした。

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今年は六波羅蜜寺が開山して1050年にあたる年で、ちょうど玉三郎が舞を奉納する日に当たったのだけど、これには間に合いませんでした。
でも空也上人像はすばらしかった!

イノダコーヒは東京にもあるけど京都以上に行列するので、清水店へ。
イノダの甘いコーヒーをたまに無性に飲みたくなります。

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一乗寺へ移動し、焼き肉の「いちなん」さんで宴会突入。
自家製のいのしし肉のソーセージやベーコンなど、なんでもおいしいです。
5年以上会ってなかった友達や初めて会うネット友達とも、飲めばマブダチ。
というか金曜の夜はママ飲み会もあったのにそれからずっと私は飲みっぱなしだ。大丈夫か。
このワインは、残念ながら不参加だったマーヒーさんからの差し入れ。
しっかりしたボディーで、2本はあっという間に空いてしまいました。
ごちそうさま。

1回で仕上げようと思ったけど、長くなったから2回に分けます。
後編(ナインアワーズ・東寺・東京にてダライ・ラマ法王と科学者の対話)

by apakaba | 2013-11-18 11:44 | 国内旅行 | Comments(0)
2013年 11月 12日

空気のような保育補助職員

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花はみんな同じに見えて、区別はつかないけれど

毎日夕方、保育園で保育補助のパートに入っている。
おもに担当しているのは4,5歳児合同の遊び部屋だが、手が足りないときは0歳から5歳児までの部屋すべてにちょっとずつ入る。
孫が100人いるような感覚で、かわいくてたまらない。
毎日おおぜいの子供に会えるのが楽しい。

子供のほうも、パート職員のことが好きだ。
毎日短時間、入れ替わりで相手をしてくれる大人は、まる一日いっしょにいる担任の先生とはまたちがった新鮮さがあるらしい。

「マキせんせーい!」
と、次々抱きついてくる、耳たぶをさわる、ほっぺたとほっぺたをくっつけてくる、腕にぶら下がる、髪にさわる、おもちゃや絵本をひっつかんで駆け寄ってくる、などなど、ありったけの歓迎を受けて、毎日感激。
「マキ先生に勝とうと思って、オセロの本を買って読んでるんだ!」
「ねーマキ先生、あやとり教えてー。四段バシゴ教えて。」
「マキ先生、絵描いて。」
「マキ先生、パズルやろう。先生へただから、絶対にボクが勝てるし。」
「マキ先生、将棋やろう。ボクが教えるから。」
「マキ先生、折り紙教えて。」
「ねーねーマキ先生、遊ぼう、遊ぼうよう!」
しまいには、「待ってください。順番!順番!」と、私と遊びたい子供を並ばせないとけんかになってしまう。
今まで生きてきてここまでたくさんの人に愛されたためしはない(なにしろ、100人なので)。

とにかく私がいる間じゅう、私からべったり離れない子供というのも、何人もいる。
気に入りのおもちゃにいっとき執着するのと同じで、私がその子にとっての“ブーム”なのだ。
それはそれで仕事なので辛抱強く付き合うが、気になっているのは、彼らの親の態度だ。

午後6時半、子供があらかた降園したあと、私は空いた保育室の掃除をする。
土曜の勤務では、子供はほとんど来ないので、ほぼずっと掃除をやっている。
掃除をしていると、保護者からは私は「保育補助の職員」ではなく「掃除のおばさん」と認識されているらしい。
ていねいに挨拶をしてくれる親御さんも多いが、たまに、私がまるで見えていないように素通りしていく保護者や、挨拶も先生たちに対する挨拶とは別な、きわめてぞんざいな態度を取る保護者もいるのである。
なるほどこれが世間というものか。

保育園には、私のような「保育補助」の職員とは別に、いっさい保育に関わらないでひたすら掃除と洗濯をやる「用務員」というパートの人もたくさん働いている。
しかし、中の人間は、保育補助だろうと用務員だろうと、みんなで保育園を支えている仲間だという意識がある。
そこに上下関係などない。
私は子供と関わるほうが好きだから、用務員には応募せず保育補助になったが、だからといって用務員さんたちにぞんざいな態度を取ることはない。
でも一部の保護者の態度からありありとわかるが、私ははっきりと“下”の人間に見られている。

私は保育士の資格も持っていないし、母親としてはそこそこベテランとはいえ、保育の仕事は新米といってもいい。
だから正規の先生たちを敬う気持ちは素直に持っている。
しかし、私を空気のように無視して通り過ぎる親御さん、あなたが抱っこしているその子は、つい5分前まで、私から片時も離れなくて、私を独占したくて、他の子を蹴散らして、泣きわめいていたんですよ。
と、一言言いたくなっちゃう時もあるのよね。

by apakaba | 2013-11-12 23:42 | 生活の話題 | Comments(4)
2013年 11月 09日

早すぎるサンタのような「コシヒカリ」

娘以外の4人が秋生まれでしばらく誕生日ラッシュが続いたが、きのうの「ササニシキ」の誕生日をもってラッシュは終了した。
といっても、5人全員がそろって食卓に着くことが月に2回程度になってしまった我が家では、誕生日パーティーも今は昔。
今日たまたま全員そろうことになったので、あわててケーキを買ってきた。
“秋生まれさんおめでとう”の会なのだが「ササニシキ」の誕生日が一番近かったので、一応ケーキのプレートには「『ササニシキ』さんおたんじょうびおめでとう」と書いてもらった。

ハッピーバースデーの歌をみんなで唄ってケーキを食べ始めると、娘の「コシヒカリ」がプレゼントを配ると言う。
それも、自分以外の秋生まれさん全員分を用意したと言う。

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夫にはカルバンクラインのハンカチ、私には膝掛け、「アキタコマチ」にはラルフローレンのハンカチ。
末っ子ながらなんと太っ腹。
そしてきのう22歳になった「ササニシキ」へのプレゼントは?

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ええええええ。
22歳のお兄ちゃんへのプレゼントは、思いきりファンシーなクマのカードと、「パシリ券(お手伝い券)」でした〜!

by apakaba | 2013-11-09 23:34 | 子供 | Comments(2)
2013年 11月 08日

老いを自覚する年頃

夫は40代後半だが、10歳若く見える。
人間ドックでも結果は超良好。
自分でも「俺はいつまでも若い」と思い込んでいる節があった。
しかし、たてつづけに車をぶつける事故を起こしてしまった。

夏に家族で瀬戸内旅行へ行ったとき(直島・犬島・豊島 瀬戸内へ家族旅行して考えたこと)、レンタカーを駐車場でバックさせているときに後ろのバンパーをへこませた。
そのときは、「慣れないワンボックスカーだし、駐車場のラインの引き方も変だったし」と、それほどは気にしていなかった。

しかし、先日、家の近所のせまいT字路で左折しようとして、右から来ていた直進車とぶつかってしまった。
低速だったから双方ともバンパーをこすったくらいの傷で済み、本人も、歩行者や相手の体も無事だった。
それだけで私はほっとしたのだが、夫は「右方向をちゃんと確認したつもりだったのに、見方が足りなかった。夏の旅行と合わせて2回も。」と、ひどく落ち込んでいる。

「ここ何年か、視野が狭くなっているということをすごく自分で感じているんだ。」
「それは比喩的な意味じゃなくて、字義通りに視野が狭いの?」
「うん。だから眼鏡をやめてコンタクトレンズにしてみたり、運転のときは今までよりスピードを落とすとか、確認をするとか、かなり気をつけるようにしていたんだ。それなのに続けてぶつけるなんて、いたたまれない。」

夫は目だけは悪く、老眼になり始めたのも早かった。
「俺は、体は健康だし見た目も年取ってないけど、目が年相応に着々と年取っているってことなんだな。」
「いつまでも若いと思って調子に乗るなよというお告げなんだよ。」

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花は老いず、ただ枯れて花びらを落とすだけ

“若さの勢い”というものは、永遠に続くものではない。
続くとしたらよほどおめでたい人か夭折する人かどちらかだ。
女にとっては、初めて自分の老いを意識するのは30代のどこかの時点でだと思う。
男はもう少しおめでたい生き物なので、初めて老いを意識するのは40代半ば過ぎ、なんじゃないかな?
ちょうど夫くらいの年頃で。
周りの男性の友達を見ていても、そう感じる。
私の父は45歳で急死したから、もしかしたら若さの勢いだけで突っ走って、走りきってしまったのかも。
見た目は夫よりずっとおじさんだったけど。

夫は、婿として私の父と話をしたかったとしょっちゅう言っている。
父と話していたら、夫ももう少しちがう男になっていたように思う。
いずれにしても、これから、いやというほど老いを自覚しつづけることになるのだろう。

今日は長男「ササニシキ」の22歳の誕生日だ。
長男をはじめとする3人の子供たち、彼らは身も心も、ピカピカに若い。
彼らのために、一世代上の私たちは、手を取り合わなければな。

by apakaba | 2013-11-08 13:19 | 生活の話題 | Comments(8)
2013年 11月 07日

「ササニシキ」の伊勢旅行報告を聞く

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人の風邪は犬には移らない

何年ぶりかの大風邪を引き、きのうから今日にかけて熱で動けなかった。
今日の午後、病院の薬が効いて起き出してみると、長男「ササニシキ」が風呂上がりのさっぱりした顔をしている。
おとといの深夜から、突発的に旅行に行って戻ってきたばかりらしい。
友達と車で伊勢まで行ってきたと言う。
お土産の赤福がテーブルにある。

「おかえり。楽しかった?」
「うん。」
「おかーさんは見ての通り風邪で具合が悪いんだ。」
「赤福を食べて。」
「ありがとう。赤福大好き。うれしいな。」
「うまいよね。」

「ササニシキ」は運転が下手だ。
いくら運転がうまい友達と一緒とはいえ、たまには交代するだろうから、夜中の東名で大丈夫だろうか……と、おとといは夜通し心配していた(それで体調を崩したともいえる)。

「どこに行ったの。」
「伊勢神宮と、ナガシマスパーランド。そこは“東の富士急、西のナガシマ”と呼ばれているらしい。“東のディズニーランド、西のUSJ”みたいなもんで。」
「ああおかーさんも行ったことあるよ。そんなにすごかったっけな?伊勢神宮は式年遷宮だからきれいだったでしょう。でもえらそうだよねあそこ。」
「うん。きれいだった。木が真っ白だった。それでえらそうだった。あそこって政教分離ぎりぎりだよね?
泊まりは鳥羽の旅館に飛び込んだ。
けっこう金使った。友達が金持ちで、遊び方が豪勢だから……」
「そりゃ慶應ボーイと遊ぶのは金がかかるだろうよ。」
「うん、付き合うのが大変。伊勢海老を食べた。お造りで。あと松阪牛も。オレあの辺が名産地だって初めて知った。松阪牛の串焼きが一串800円で……しかも帰りに、その金持ちの友達が『せっかくだから、浜松で降りて』」
「『うなぎを食おうぜ』って?」
「うん。うなぎも食った。うまいもんばかり。だから金がない。金持ちの友達に付き合って、iPadを買うお金がなくなった。」
「でも学生のときのそういう旅は、いいものだよ。勤め始めたらなかなかそう突発的な旅行って行かれないからねえ。無理しても、行くのは楽しいものよ。」
「うん。だから行ってきた。」
「ふーん。おかーさん疲れた。少し寝るから。」
「赤福を食べたら。」
「そうだね。『ササニシキ』がお茶を淹れてくれたら食べようかな。」

病み上がりのきしむ体で話しているのはつらかったが、子供が旅の話をするのを聞くのはおもしろい。

そのときふと思った。
私は、この子の年のころ、あちこち旅をし始めていたけれど、母親に細かい話をしたことなどなかった。
ましてお土産なんて、買ってきた記憶はまったくない。
うちの子供たちは、どうしてこんなに親と話すんだろう?

私が旅の話を聞くのが好きだからかもしれない。
私も、ナガシマスパーランドも伊勢神宮も行ったし、夜中に東名を走って名古屋まで行ったことがある。
楽しそうに話を聞く相手には、話したくなるものなんだろうな。

by apakaba | 2013-11-07 23:14 | 子供 | Comments(0)
2013年 11月 05日

千葉方面一泊旅行、「中世の古文書—機能と形—」その他

「佐倉でやっている『中世の古文書』展に行きたい。どうしても行きたい。」
と夫が言うので付き合って見に行ってきた。
ついでに成田ヒルトンに泊まってプールで泳ぎまくり、翌日は成田山新勝寺に行ってみることにした。

古文書展の会場は、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館(“れきはく”という愛称らしい)。
まず常設展示をまわってから、企画展「中世の古文書—機能と形—」を見ることにしたが、この常設展示室の広いこと広いこと!
大阪の“みんぱく”を彷彿とさせる、展示の気合い入り過ぎを恨んでしまうほど見応え十二分。
クタクタになっちゃった。
それでもほとんどの展示が撮影自由というのがよかった。

あまりにも展示数が多いので、よほどおもしろかったものだけをiPhone撮影。

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こういうのを見ると「古代の日本人すごい」って心から思うなあ

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中国から渡ってきた、元祖・活字。美しさに目を見張ったがピンぼけ、残念

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いきなり時代は近代へ。日本初の「山葉」オルガン

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昭和初期の街角再現

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そして戦争へ。「佐倉遊郭が作成した凱旋歓迎ハンカチ」という説明にグッときた

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「祝・入営」自分の息子たちの名前が書かれているところを想像したら、「絶対に戦争反対」と強く思ったなあ

まだまだたくさんの展示物があったが、とても全部をじっくり見ている時間がない。
ぐったり疲れながら企画展へ。

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国文科卒か歴史好きの人間しか興味を持ちそうにない、きわめてせまいストライクゾーンのこの企画展に、こんなに気合いが入っているとは。
頼朝や義経をはじめとする中世の人々直筆の手紙を中心に、紙の質や紙面の使い方、そして「花押(かおう)」と呼ばれる一種のサインのデザインや位置などから、手紙を書いた人間と宛先の人間との上下関係などを読み解く。
とくに後醍醐天皇の筆跡の美しさが印象深かった。
そして、有名人の「花押(かおう)」のおもしろいこと。
足利尊氏の花押は、名前の「高」を簡略化したもので、いかにも誰でもちょっと練習すれば真似できそうな簡単なものだ。
それに較べて信長の花押はものすごく奇妙。
霊獣の麒麟の「麟」の字をもとにデザインしている。
麒麟は天下太平のときに姿を現すと信じられていたことから、自らの天下統一への意志を象徴しているという。
でもつくづく変な形だ。
顕微鏡で見る海の中の微小な生き物みたいだ。
「信長ってやっぱ変わってるよな。」
「『麒麟で行く。』とか……」

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“れきはく”を満喫して、成田ヒルトンへ。
羽田空港国際線ターミナル開業後、落ち込みが激しい成田のホテル群の中では一応一番マシな部類だが、ただの古びた空港ホテルである。
昔からヒルトンホテルが好きではなくて(いやに高いし、パリスが嫌だ)自力で泊まったことがなかったが、凋落のおかげで大変安くなっていたため初めて自分のお金で泊まってみた。

高級ホテルだと思わなければなんの問題もないのだが、高級ホテルという頭があると悲しくなる設備。
いいのはプールが25mあることくらいである。
料理もすべてがアメリカンな情緒にあふれており、アメリカ旅行に来た気分になれる。
すべて塩こしょう多め、火を通し過ぎ、タバスコ味が好き、せっかくおいしいバスペールエールとワインを飲んだのにアメリカンな料理ですべて吹っ飛ぶ。

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翌日の朝食しかりで、種類豊富だがどことなくアメリカンな大雑把さ。
ワッフルはしっとりさくさくではなくボロボロしていてクッキーのよう、プレーンオムレツも火を通し過ぎ、コーヒーはちょっと薄くてアメリカン気味。
義父母といっしょに小田原ヒルトンで遊んだことがあるが、あそこは食事がおいしかったし、東京ヒルトンのランチバイキングもおいしい、ということは、すべてのヒルトンがこんなにアメリカンなのではなくて、成田クオリティーということか。
宿泊しているのは航空会社のクルーやビジネスの外国人が多く、よりアメリカらしさが打ち出されている……ということでよろしいでしょうか。
なんとなく全体に苦笑してしまう滞在だった。

さて私の希望の成田山新勝寺は、いきなり悪天候になったため中止。
さっさと東京に戻り、新宿で洋服を買って帰った。
成田から車で50分で戻ってこられたので、新勝寺にはまた行こうということにした。

by apakaba | 2013-11-05 16:00 | 国内旅行 | Comments(2)