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2014年 02月 26日

パズーで行く

見えた!という気に、ようやくなった。

今週末は影絵『たつのこたろう』の収録がある。
私はずっと主演なのでたろうの声役。
『青い鳥』が終わったばかりですぐ次なのは喉がキツいが、だんだん大掛かりになっているので仕方がない。
テレビ局が入って収録をし、DVDにする。

いつも、だいぶ練習が進んでしまうまで、どういうふうに演じるか悩んでいるけれど、今回は娘が「おかーさんのたろうの声はパズーみたいだ」と言うのでそれでイメージを作ることにした。
パズーって『ラピュタ』の男の子ね。
私は比較的アンチジブリでラピュタもろくすっぽ見たことがなかったけど、きのうからぶっつづけで見て、パズーなる男の子を研究する。
やはり、アタマの中で悩んでいるより、プロの声優の演技が一番参考になる。

「たつのこたろう」は、2012年12月に学校の体育館でやったことがある。
あのときの録画を今見てみると、自分の声は「うまい」と思うところと、「流してるなあ」と思うところがあり、完璧とは言いがたい。
今回はDVD製作のために再演するわけだが、観客がいないのでさびしい。

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「アキタコマチ」のバイトがない日だと、ごはんを作ってもらえる。ボッタルガのスパゲッティー


演技は本当に楽しい。
悩んでいたところから一つ抜け出て、「(役が)見えた!」という手応えをつかんだときが一番やる気になる。
これでいく!と。
そこまでは自信がなく、そこまで行くといきなり無敵。
「まあ見てな」という気持ちになれる。

しかしこんなに少年役ばかりやっていると、男の子になってしまいそうな感じがする。
やはり、体の中に、演技をしていた余韻が残るのだ。
孫悟空をやっていたときは、体の中に小さいサルが住んでいるような感覚があったな。

by apakaba | 2014-02-26 14:37 | 生活の話題 | Comments(4)
2014年 02月 23日

食の文化シンポジウム2014「料理すること」

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公益財団法人 味の素食の文化センターが主催しているシンポジウムに参加してきた。
「食の文化シンポジウム」という公開シンポジウムで、参加費はなんと無料。
毎年開催されているらしい。
今回のテーマは「料理すること」。
パネルディスカッションに、森枝卓士さんや関野吉晴さんなど、以前からファンだった方たちが登壇されるので、ミーハー心のみで行ってみた。

第1部では基調講演があり、京都大学大学院農学研究科教授の伏木亨氏から「味わいの社会性」というサブテーマに沿ったお話を聞いた。
なかでも、“人間は、「油(脂)」「砂糖」「だし」のうまみから未来永劫抜け出せず、その三者を追求していくことは、食の唯一最大の目的であった「生命の維持」とは別次元で大きく目的化していくことである”というお話には感銘を受けた。
また、“家事としての料理がイコール(家族や近しい人間への)愛情表現と見なされ、たとえレトルト食品などの便利なものを使っても家庭料理ということへの規範は今も昔もさして変わらない”という話も、主婦として生きている身には興味深かった。

第2部のパネルディスカッションでは以下の方々が登壇した。

森枝卓士氏(フォトジャーナリスト)
川崎寛也氏(味の素㈱ イノベーション研究所研究員)
関野吉晴氏(武蔵野美術大学教授、探検家、医師)
伏木亨氏(京都大学大学院農学研究科教授)
村瀬敬子氏(佛教大学社会学部准教授)

それぞれのご専門の分野から「料理すること」を分析していったが、村瀬氏の“「家事時間の短縮」と「家庭料理の規範(=料理が愛情表現として存在する)」は、対立するようでありながら、実は両者が支え合っているのではないか”という提言には活発な議論がなされた。
村瀬氏は
「(料理や食に関して)日本人は、消費者としては自由になったが、作る者としては簡略化を罪悪であるかのように感じる気風が色濃く残っている。」
ということを強調なさっていた。
つまり、「毎日コンビニ弁当を家族に食べさせている主婦がいたとしたら、彼女は後ろめたくて、そのことを他人には言えない。たとえ買ってきたポテトサラダでも、お皿に盛りつけて、主菜は手作りして一緒に出したりする」といったようなことだ。

なかなか痛いところを突いてくる。
が、私は、もしも聴講者にも発言の機会を与えられたら、挙手して以下のようなことを言おうと思っていた。

食は生物として生命を維持するための根源的な活動であるから、すべてを人任せにすることには、生物としての恐れがあるのではないか?
ほんの一部分でも、自分が食べるものの料理に関わることで、自分の生命を自分が直接管理しているという気持ちが担保されるのではないか?
家族や恋人のような、“他者”との関係性を表象するモノとしての「料理」である以前に、自分を愛すること。
自分の健康な生命を維持するための「儀式」のような行為。
自己愛を純化した形としての料理。
議論ではひたすら他者との関係性に焦点を当てていたが、私は料理することをそのような行為と感じてきた。

まあ発言する時間は用意されてなかったんだけど。
ふだんあまり考えない物事を考える時間となった。
そしてあいかわらず、森枝さんはかっこよかった。

by apakaba | 2014-02-23 22:54 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2014年 02月 21日

おばさんだが少年役

私は影絵の劇団で声を宛てる担当をしていて、ここ数回は代表から「声のパートのリーダーとして皆の指導に当たってほしい」と言われている。
そういう立場になってしまうと、かえって、昔のように気軽に「ミタニさんうまいんですねえ。もと声優ですか?」とかいうお世辞も言われなくなってしまった。
ピアノの先生に向かって、生徒やその親が「ピアノうまいですねえ」とは言わないのと同じだ。
前よりなんとなく窮屈。
なんとなく孤独。
でもボトムアップのためには小さいことにはこだわらないでいこう。

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この人形は前回やった『西遊記』。

先週に本番があった『青い鳥』の練習中、仲間に言われた一番うれしかった言葉。
「ミタニさんの声は、色気があるんですよね。」
あっ!アナタ今、笑いましたね。
その人が言うには、女らしい色っぽさ、という意味ではなくて、その逆で、
「ミタニさんが少年の声をやって『ミチル、大丈夫かい?今助けてあげるよ』とか、『手をつないであげる。ついておいで。』とか言われると、かっこよくて、ぼーっとなっちゃう。女なら、ついていきたい!って感じ。」
だそうで。

私は、おじいさんおばあさん、母親、女の子、たいていの役をやれる。
でも得意なのは「少年」だ。
劇団代表もそのことをわかっていて、“話の主人公が少年なら主演は絶対動かさない”つもりでいる。
うまくやれるのは、私の中に、男っぽさ・子供っぽさがあるからなのだろうな。
これからもたくさん、カッコいい男の子をやりたいなあ。
会場に来た女の子がみんな、カッコよくて好きになっちゃうような少年を。

by apakaba | 2014-02-21 23:17 | 生活の話題 | Comments(0)
2014年 02月 15日

今日一番のお客さん

小学校で影絵を上演する劇団をやっていて、今日がその公演日だった。
演目は『青い鳥』、チルチルとミチルの兄妹が、見つければ幸せになれるという青い鳥を探しに行く話である。
素人集団とはとうてい言えないようなハイレベルな公演で、今日も大雪のあとにも関わらずたくさん保護者が見に来てくれた。

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特別サービスで給食をいただきましたー。ハヤシライス・ほうれんそうとキャベツのサラダ・冷凍ポンカン・牛乳

私の勤め先の保育園はその小学校とも近いから、園児の上の子が小学生の場合、この学校に行っている確率は高い。
今日は土曜日だから、小学校の参観に、下の子である園児も連れてくるかもしれない。
私は保育園ではひたすら下っ端のパートタイマーだから、保育園の保護者が影絵劇団での私を認識していることはまずない。
園児さんが来ているといいなと思っていた。

でも上演中は会場が暗いし、終わるとすぐに生徒も保護者も退場して片付けになるため、誰が来ていたかわからなかった。
結局わからずじまいか……とがっかりしていたとき、4歳児クラスにいる女の子が、お母さんと一緒に私の前を通った。
「まあちゃん!」と声をかけると、きょとんとして、「マキ先生……?」なんでここにいるの?という顔をしている。
お母さんは目礼しながらも「誰?どうして下の子を知ってるの」という表情。
「ええと、保育園で保育補助に入っています。今、チルチルの声をやっていました。」
と言ったらビックリしていた。
それでもまだまあちゃんは、いつも折り紙やトランプで遊んでくれるマキ先生と、今しがたの舞台の主役がぜんぜん結びつかない。
「まあちゃん、やだなあ先生だよ。今チルチルだったよ。」

腰をかがめて、小学校低学年よりももっともっと小さいその子の両手を握って揺すりながら、いつもの声とは別人の少年の声で、チルチルのセリフを言ってあげた。
「今こう言ってたでしょ。『ねえ青い鳥、大人になってぼくがそのことを忘れてしまいそうになったら、また探しに行くよ……!』」
私の目をのぞきこんでいたその子の目はみるみる星がいっぱいになって、「マキ先生……!」やっと結びついたんだな。

今日は40分という長い劇を、リハーサルと本番と声だけの収録で、計5回通した。
私は絶対にとちらない。
それは声の出演者を引っ張る立場では最低条件だと思う。
もちろん5回ともちゃんと通した。
でも、今日一番の出来は、まあちゃんの両手を握って言ってあげたセリフだったな。
こういういっときがあるから、劇はおもしろいな。

by apakaba | 2014-02-15 23:47 | 生活の話題 | Comments(5)
2014年 02月 13日

インフルエンザ濃厚接触者の私

勤めている保育園で、インフルエンザが猛威を振るっている。
毎日、消毒液で床やおもちゃを拭いているが、まったく追いつかない。
そうこうするうちに、正規の先生やパート職員も次々に感染してしまった。

私はおもに4,5歳児クラスの保育補助に当たっているが、欠員が出ると、そのクラスに入る。
倒れた先生の穴を埋めるためである。
つねに最も“ウイルスたっぷり!”なお部屋に入るわけだ。
これはけっこうプレッシャーよ。

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東京にたくさん雪が降った日のコーシロー

きのうから週末まで、欠員補助で2歳児クラスに入ることになった。
幼児に較べて2歳児(ほとんどが3歳になったが)は、当たり前だが赤ちゃんに近い。
それでなくても、子供はだいたい“お手々とお口がなかよし”だ。
しばしば口に手を突っ込む。
鼻の穴にも突っ込む、そしてそのあともれなく口へ。
そのまま「せんせーい」と抱きついてくる。

きのうは、ハナタレな男の子がおんぶしてきて「せんせい、ちゅき(好き)」と言って、気がついたら私の顔を後ろからべろべろなめている!
今日は、外へ出られる戸を勝手に開けた別の子を止めに行ったらその子は怒って、気がついたら私の服の裾にかみついている!
「濃厚接触者」って、こういうコトを言うのね……。

毎年、インフルエンザの予防接種は受けているものの、ここまでされたら、感染を免れる自信が、またーくない。
学校や幼稚園より、保育園の子供はは最長12時間を園内で過ごすのだから、状況はシビアだなあ。
私も保育園で働くようになって初めての冬で、とても緊張している。

by apakaba | 2014-02-13 23:01 | 健康・病気 | Comments(2)
2014年 02月 05日

ここ三日間

おととい・・・

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「ササニシキ」のチノパンが5センチくらい切れているのに、「こんなの切れているうちに入らない」と言うから、写真を撮って見せる。
それでも「こんなの誰も気づかない」と言う!
「切れてるでしょう!パンツが丸見えだから!あんた今日はグレーの縞のパンツでしょう。」
と言い当てると爆笑して、それでも「まだ穿く」と。
もう勝手にしなさい。

きのう・・・

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友達が送ってくれた青森土産のフレッシュなにんにくを使って、「なんか作ってー」と言うと、「アキタコマチ」がバーニャカウダソースを作ってくれた。
完全に乳化されていて、ウマイ!!!!!!!!
ふわっふわ!
しかもなぜか翌日ほとんどにんにく臭くない!

今日・・・

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代休の夫が「せっかくの平日休み、葛飾応為を見に行きたい」と言うので、寝不足と貧血でふらふらだったが付き合って原宿の太田記念美術館(特設ページ)へ。
葛飾北斎の娘である応為(おうい)は、その他の浮世絵作家から完全に図抜けてしまっていた。
北斎は言うに及ばず。
北斎親子だけが、フェルメールの時期のフェルメールのように、突拍子もなく天才だった。

そんな感じでぼつぼつ暮らしてます。

by apakaba | 2014-02-05 23:08 | 生活の話題 | Comments(2)