<   2015年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧


2015年 09月 28日

松本方面へ一泊旅行

通勤もなく、人と会わず、黙り込んでPCに向かっている生活。
たまには外出をしよう。


c0042704_13104989.jpg


中央道で松本まで行く。
双葉サービスエリア。
海外旅行記事を書く仕事についてから、数日あれば近隣国へ行くようになり、国内旅行にめったに行かなくなってしまった。
ましてドライブ旅行は2年ぶりくらい。
だから「サービスエリア」にとことん疎い。
諏訪湖サービスエリアには、おいしそうなお土産物がいっぱい売っていて驚いた。
車だとおしゃれして出かける必要もないし、気楽な娯楽だなあ。
もっといろいろ買い物したかった。

c0042704_10002110.jpg

初めて松本城に来た。
平城(ひらじろ)なので、本気で攻め込まれたらひとたまりもなさそう。
残ってよかったね。
日本に現存する最古の木造の城だそうで、国宝。
松本の宝。

c0042704_10050799.jpg

木の城は風情があっていいなあ。
当時は風情なんかなかったんだろうけど。


c0042704_10073165.jpg

戦になったら、トイレにいちいち階下まで降りていたわけないし、きっと小は窓からしていたのだろう。
大は暗い四隅でしていたのかなあ。


c0042704_10112237.jpg

この窓から小用を足したのだろうか……歴史ロマン……


c0042704_10140720.jpg

松本城は市民の憩いの場のようだった。
この日は大変な混みようで、城に入るまで20分待ち、急勾配の階段(ほとんどはしご)を昇降する天守閣は大渋滞だった。
しかし京都あたりの観光スポットをイメージして行くと、食べる店も土産物屋もものすごく少なくて、平日はとてものんびりしているのではないかと思った。

天守閣でもっとも急勾配の階段は、61度あるという。
みんな真剣そのもので上り下りしている。
こんなに急だったら、戦のとき人々は踏み外して前歯を折ったり骨折したりしなかったのか?
しかし旅行は足腰が弱ったらダメだな。


c0042704_10282044.jpg

松本のパブでポテトフライとギネス。
松本の泊まりは「ドーミーイン松本」で、これが初めてのドーミーイン。
温泉につかって幸せ。
4月あたりから家ではずっとシャワーなので、ここのところお風呂にゆっくりつかりたい欲求が高まっていた。
朝食も種類豊富で、大変よかった。


c0042704_10395732.jpg


夜の9時半になると「夜鳴きそば」という名前のラーメンがサービスされる。
誰もいないのではないかと思って行ってみると、宿泊客が全員出てきたかのような大行列。
けっこうお年寄りが多数。
みんな「サービス」に弱いのね。私もだけど。


c0042704_10441131.jpg

翌日は松本市美術館と日本浮世絵博物館に行くつもりが、祝日が月曜の場合の翌日の平日(つまり9月24日)は休館とのことで(月曜休館なのは知っていたのに)、急遽予定を変更し、旧開智学校を見学する。


c0042704_10522742.jpg


とくに期待しないで行ってみたら、予想外によかった!
明治初期の小学校の校舎を現在の場所に移築したもの。
擬洋風建築のおもしろさにあふれている。


c0042704_10585893.jpg



私が小学校1,2年生のときに通っていた小学校の机と椅子は、これだった。
と言うと「まさか」と信じてもらえないのだが、本当にそうだった。
横浜市立磯子小学校という、明治6年からある小学校だった。
下敷きを敷かずにプリントなどやろうとすると、ガタガタの字になり、穴が開いたりする。


c0042704_11030647.jpg

オルガンはさすがにもう少し新しいものだったね……


c0042704_11054474.jpg

和洋折衷なディテールに和む。


c0042704_11084985.jpg

当時の小学生の描いた絵が展示してあったが、今の子と比べ物にならないほどうまくてびっくり仰天する。


c0042704_11161495.jpg

今は博物館として利用されており、このときは企画展「澤柳政太郎とその時代」展をやっていた。
これが大変おもしろかった。
澤柳政太郎は、松本で生まれ、開智学校に少し通って東京へ転校した、この地にゆかりのある人だ。
文部省に入ってから旧帝大の総長を歴任し、成城学園の基礎も築いた、教育畑の人物。

私は澤柳という人のことをこのときまで知らなかったのだが、いわゆる当時の大インテリの一人だったのだろう。
洋行してエジプトやカナダなど多くの国を歴訪し、日本に教育が必要だと生涯説いていた。

彼の残した言葉が展示のあちこちに書かれている。
日本人のほとんどが無学だった時代、エリート官僚の目には、当時の日本は惨憺たるものに映っていただろう。
「教育は修飾ではありません。生活の必要条件であります」という彼の言葉は、エリートの侮蔑的な態度ではなく、国民のほとんどが無知無教養という当時の状況への魂の叫びに見える。


c0042704_12050868.jpg

企画展がおもしろくて長居する。
正面入り口には龍の彫刻がある。
その上には、あまりかわいくない天使の彫刻、その上には唐破風屋根……と、和洋のモチーフが順番に現れるミルフィーユ仕立て。
正面入り口は必見だ。


c0042704_12120336.jpg

茶色い羽の天使は「東京日々新聞」からデザインをとったという。


c0042704_12145083.jpg

旧開智学校から美ヶ原高原美術館へ。
が、到着すると濃霧の上に気温10度を切る寒さ。
散策をあきらめ、産直野菜をいろいろ買う。


c0042704_12165268.jpg

翌日が誕生日だったので、ケーキの代わりにマツタケを買う!


c0042704_12205114.jpg

諏訪大社へ移動。
有名な御柱(おんばしら)というのは4本あるらしい。


c0042704_12224515.jpg

この太鼓は牛の一枚革でできていて、その大きさは日本一だというが、本当か?
写真だとわかりづらいがものすごく大きい。
こんなに大きな牛がいるわけないと思うが、伸ばせばここまで伸びるのかなあ。


c0042704_12321042.jpg

参拝がまだだが、近くにやたらとしゃれた建物があるのでふらふらと入ってみる。


c0042704_12361595.jpg

この奥に水屋があり、茶釜から柄杓で抹茶を点ててくれる。


c0042704_12374568.jpg

点て方も大変よくておいしうございました。
諏訪大社周辺も、平日には観光客相手の店ものんびりしたもので、飲食店や土産物屋は軒並みシャッターが下りている。
そんな中で、ふと目に入ったこのお店がとても素敵だったので感激。

感激しつつくつろいでいると、シソジュースをサービスで出してくれた。


c0042704_12422744.jpg

さらに感激。
寒かったのでホットのシソジュース。

金子茶房という。
そこらへんの店とはレベルがちがう建築だと一目でわかるが、あとで調べるとそれもそのはず。
東京都現代美術館や東京オペラシティなど、多くの建築を手がけている柳澤孝彦氏の作品だった。


c0042704_12490742.jpg

柳澤氏は松本出身だという。
あれ、旧開智学校は? いや、あちらは澤柳、こちらは柳澤でしたね。
ふたたび諏訪大社へ。


c0042704_12544229.jpg

c0042704_12562033.jpg



時間があればもっと奥まで歩きたかったが、今回は時間切れ。


c0042704_12593329.jpg

信州なので蕎麦を食べて帰る。
そこそこ有名店らしい店で、鴨せいろ。
が、二八蕎麦だったのでやや落胆。
私は十割の方が好きだ。

一泊旅行だったがずいぶん楽しめた。
ふだん、とにかく人と会わない。
ずっと一人でいて記事を書き、ほとんどの会話がPCかiPhone。
ネットも、一日中つないでいる。
でも出かけていると、目の前のものを見て聞いて考えている。
ずっと昔のことを、急に思い出したりする。
もうちょっと出かけたいなあ。
新車になったことだし、これからは、もう少し運転して国内をまわろう。


by apakaba | 2015-09-28 13:20 | 国内旅行 | Comments(0)
2015年 09月 26日

歌舞伎座秀山祭九月大歌舞伎、夜の部連続ツイート

c0042704_13253691.jpg
歌舞伎座も、敬老の日、国民の休日、秋分の日と連続で日の丸掲揚していたのだろうか


シルバーウィーク、私はカレンダーよりちょっと遅めに取って、歌舞伎とドライブ旅行、アート鑑賞へ。
今日は歌舞伎の連ツイを転載しておきます。


9月22日歌舞伎座夜の部、伽羅先代萩。やったら見ておけ通し狂言。通しで見て初めて見えてくるものが多々あり。花水橋での梅玉に零落の美。梅玉はここ1年ほど素晴らしい。序の梅玉の佇まいあってこそ成り立つ、その後の悲劇。空腹の子供二人を待たせて茶釜で米を炊く玉三郎の所作に瞠目。(続

2)玉三郎が凄いのは毎度だが、あの延々と点前をやり、さらに点前と同じ動作で米を研いで炊き…永遠かと思われる茶釜シーン。並の役者だったら、やる方も見る方も耐えきれないあの長さ。あの長さで子供の空腹時間を我々も共有し、母親の辛さと美しさを決定づける。女子供シーンが長く続き、一転(続

3)松緑登場で一気に男だらけの世界へ。女子供だらけから男だらけへの見事な転換。吉右衛門、芝居はうまいのだけどやや声が小さい?昼の部でお疲れか。通し狂言で必要な要素は、「もう出てこない人」がいかにその後のシーンに影を残しているかどうか。冒頭の梅玉、中盤の玉三郎あってこその後半。(続

4)対決・刃傷。舞台上、殺された子供とまったく同じ配置で悪者(吉右衛門)も果てる。因果応報を感じさせる瞬間。素っ頓狂なサワヤカさを撒き散らす染五郎、ああいう人よく歌舞伎で〆のあたりに出てくるよね。染に「歌え、踊れ」と無理強いされる重傷の歌六の構図は、空腹の実子に「歌え」と(続

5)無理強いした玉三郎と呼応する。ようするにパワハラ。それは当時の社会が、とてつもなく大きなパワハラの構図の中にあったことを示唆する。大団円、無駄に色気をだだ漏れさせる染のニヤニヤ笑顔の中で幕。理不尽の中に生きることが当たり前だった時代、人は芝居小屋でカタルシスを得た。(続

6)それにしても、当時相撲取りはほぼやくざ者のような存在だったのだな。濡髪長五郎とか見ても思うけど。ご贔屓筋の用心棒。今は変に「品格がー」とか窮屈になって、かえって気の毒にも思う。そして、三大義太夫に較べればストーリー的に劣るけど、なかなかうまい作りだったなあ。やはり通しはいい。


by apakaba | 2015-09-26 18:17 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2015年 09月 20日

「コシヒカリ」の就職への道?

高3の娘「コシヒカリ」は勉強が嫌い。
兄二人に較べて、知的好奇心が弱く、そのツケがいま回ってきている感じだ。
もちろん娘に「おかーさんの出た大学に行かなきゃだめよ!」なんて押し付けるつもりはないし、学力がまったく追いつかないから、とっくにあきらめてはいる。
しかし、人間、やっぱり自分が基準だから、子供にはせめて自分くらいの学力や知識を持っていてほしいと思ってしまうのは自然な感情だ。
会話をしていると、「こんなことも知らないのか」「この時期に来て、まだこんなことも覚えていないのか」と確認することとなり、それを出さずに励ますのはきつい。

自分の子供がそこそこ大人になれば、それなりに対等に知的な会話ができる相手になるものだ。
先日、長男「ササニシキ」がいきなり
「“好きこそものの上手なれ”の“なれ”は、なに。」
と聞いてきたが、
「断定の助動詞“なり”の已然形。“こそ”の係り結び」
と即答できる。
「ふーん、じゃあ主語は“好き”?」
「そういうことだね。」
これは国語が専門だったから当たり前だが。

ゆうべ、次男「アキタコマチ」がバナナを食べながら
「バナナの栄養素ってなに?」
「カリウム。」
栄養素を即答できるお母さんもあまり多くないと思うが、私は食物が大好きで、高校時代よく勉強したので。
「カリウムか! カリウムは大事だよ。オレ最近、塩分の多い食事をしがちだからたくさん摂らないと。カリウムはナトリウムを排出してくれるんだ。でもカリウムばっかり摂っていたらだめ。ナトリウムとカリウムは拮抗していないと体のバランスを保てないんだ。両方とも必要なミネラルだからね。」
「ふーん。」
こういう会話は楽しい。
バナナにカリウムが豊富だという知識を与えると、私の知らない知識を与えてくれる。

娘と話していて、こういう会話になることがほとんどない。
生き物が好きといっても、私より動物の名前をぜんぜん知らない。
娘はメルヘンの世界に生きている。
「ゆうべ、勉強してたら、羽虫がわたしのシャーペンの先に止まって、ずーっと止まってて、見てるとかわいくなって、ずっと一緒に勉強してた。動きがかわいいの。ハエみたいで(娘はハエもかわいくて好き)」

これはこれで、ひとつの才能だと思うが、もう一歩、知的な欲求につながらないだろうか?

c0042704_12023099.jpg
ある日のごはん。
「アキタコマチ」が牛丼を作ってくれた。
ポーチドエッグがよかった


娘は動物園で働くことが夢だった。
どんな生き物も「かわいい!」と思う稀有な女の子なので、私も大賛成。
しかし理系科目が全滅なので、獣医や、動物の飼育員は厳しそうだ。
しかも東京都立の動物園は職員の募集が稀で、一時期ずっとサイトをチェックしていたが、いつも「現在、採用の予定はありません」だった。
夢を見失って、娘は高校時代をふてくされて過ごしてきた。

今朝、たまたま都立動物園のサイトを開いてみると、「職員募集」のお知らせ!
何年もチェックして、初めて見た!

興奮して「コシヒカリ」を呼び、
「これの“総務・サービス部門”なら、ふつうに大卒で応募できるよ。獣医師の資格とかいらないよ!」
と言うと、
「どんなことをやるんだろう?」

「総務事務、雑誌編集、園内サービス、案内接遇。なんだろうね。でも、あんた理系は全滅なんだし、獣医師免許は取れないし、だったら資格なしでもとにかく動物園に入れたらいいじゃない。好きなもののそばで働くって、それだけで楽しいじゃん。メルマガ出したり、園内の取材とかして雑誌やホームページ作ったりするんじゃないの? 動物の写真撮ったりしてさ。」
「へえ〜やってみたいな! えっ、応募に800字の作文。試験でも90分で小論文とかあるのか。」
「そんなの書くのは簡単。おかーさんが見てやるよ。」
「ありがとう。でも、こんなのの募集に応募する人ってどんな人だろう? わたしで大丈夫かな?」

「あのね就職の応募っていうのは、とにかくいろんな人が来るものよ。動物が好きな人ばかりが応募するなんてないの。あなたはふつうの人にないものを持ってる。あなたほど生き物が大好きという人も、なかなかいないよ。それはあなただけの強みなの。もしも、大卒といっても底辺校で、動物もたいして好きじゃないけどとにかく就職したくて……という人と、あなたがちょっとでも上の大学へ行ってて、生き物がこんなに好きですというアピールをうまくできれば、『この子を採ろう』ということになるでしょう? そういうものなの。だから今やれることは、がんばって勉強して、ちょっとでも上の大学に行くことなのよ。そして大学生になったら、動物園でバイトするんだね。そしたら雇ってもらいやすいよ。」

やっと、受験勉強に希望を見出したようだ(お、遅い)。
動機がなきゃ、勉強なんてしたくないのが当たり前だ。

「わたしがんばる。(動物園サイトを見ながら)この、アビシニアコロブス……って、なに?」
「サルだよ(動物好きのくせに、そんなことも知らないのか)。とにかく今やるべきことは勉強。大学生になったら、動物園でバイトしながら、図鑑とかをちゃんと見て、いろんな名前を覚えなさい。どれもこれも『かわいい〜』だけじゃ済まなくなってくるんだからね。」
「そうだね。そうする。」

本当に、動物園に就職できるかどうかはわからない。
募集がなければ応募もできないのだから、現実的には、確率はごく低いだろう。
それでも、子供が目標もなく、ふてくされたままで大人になって、ふてくされた就職をして、「こんなはずじゃなかった」と思いながら働くのは親としてつらい。
あの子がスーツを着てきれいな会社で働くところは、どうしても想像できない。
動物の赤ちゃんを自分の手で育てるような直接的な仕事ができなくても、好きな場所に身を置くのは楽しいだろう。
そこで動物を取材して、記事を書いたりできたら最高だろうな。
ていうか、その仕事なら私がやりたいよ。


by apakaba | 2015-09-20 12:04 | 子供 | Comments(2)
2015年 09月 14日

模倣から始まる

先日「小学校の影絵上演体験授業を受け持つ」に書いたとおり、6年生の授業をやってきたが、その録画が上がってきた。
3クラス見比べてみると、私にはどのクラスも似たようなレベルの仕上がりに見えた。
人によっては、人形の動きや声の演技の出来に差があるように見えるらしいが、私の見る目が甘いのかな。

私は声担当なので声の話を書くが、子供の演技を聞いていると、つくづく大人の私たちとは技量がちがうものよと思う。
これでも相当、個人個人にイメージを伝え、見本を見せて(聞かせて)、一つのセリフの中でも「ここまでは明るく、ここから暗い感じに転換させて」と、事細かにやり方を教えたのだけど。
やはり時間内では指導にも限界がある。
同じ演目を、7月に外部公演でやっていたのだが、あのときを思い出して、「団員はみんな、本当にうまかったなあ……(私は声担当を外れていたけど)」と一人しみじみした。

「ここまでは明るく、ここから暗い感じに」などと指示を出して、本人は一生懸命そのとおりに言っているつもりなのだけど(その気持ちは様子でわかる)、残念ながら、声に反映されていない。
大人だと、同じように私が指示をすると、すぐにイメージをつかんでくれて、次の練習にはできる。
次の練習にはできていなくても、最終的に本番には絶対にやれている。
大人の本気はすごい。
子供が本気ではない、というわけではないけど、どうしたらうまくできるのか、まだコツがつかめないのかもしれない。

子供でも、なかなかいい線いっている子もいる。
そういう子は、概して、力んでいない。
カッコつけるよりも、ウケたい。
自分なりに役の像を持っていて、積極的に声を発して試してみる。

もしももっと時間があったら。
どうしたらうまく聞こえるのか、そのコツを教えたい。
声の強弱と上げ下げのポイントと間の取り方、全部教えられたらみんな名優になれる!
「とにかくまずは、同じように言ってみて。」と、“完コピ”をさせる。
それでなにか、つかむはず。

まあそんなこと不可能だけどね。体験学習は演劇部じゃないし。
ただ、初学者にとって、音楽でも、絵でも、字でも、なんでも、表現するには、まずは手本を完コピすることで、そこから自分というものが相対的に見えてくる。
私は、日々、自主トレじゃないけど、よく歌真似をしている。
いいなと思った歌を、そっくりに歌ってみる。
だいたい、昔からモノマネが好きだった。
学校や塾で、先生のモノマネをして、笑いを取っていた。
カッコつけるよりも、ウケたい。
あらら、6年生たちと同じ。

c0042704_18293556.jpg
ひとつひとつの花は、模倣の集合か
すべてオリジナルか


ちょっと前に「パクリ問題」がだいぶにぎやかだったが、あの問題の関連で、パロディー(本歌取り)のような芸術表現、またそもそもオリジナルを模倣することについて、論争があった。
模倣が模倣のままだったらダメだけど、まず出発点は上手な模倣。
次回、高学年の担当になったら、そこらへんをもう少し詰めていきたいなあ。


by apakaba | 2015-09-14 18:34 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2015年 09月 13日

「アキタコマチ」の誕生会の「ササニシキ」

c0042704_22193394.jpg

先週、次男「アキタコマチ」の誕生日があり、店の定休日に誕生会をした。
誕生日にも自分でディナーを作らせるという鬼な母親の私。
トリッパおいしうございました。
もう、そこらへんの料理上手な主婦とはまるで別のステージに上がっている味。
当たり前だけど。

この日の前夜、長男「ササニシキ」は「明日、夕飯いらない。映画に行く。」と言っていた。
もしかしてデートとか?
そうだといいなと思いつつ、「あらー残念ね。明日は『アキタコマチ』の誕生会なのに。あいつがなんか作るよ。」と言うと、
「えっ。」

迷いなくiPhoneを取り出し誰かにメール。
「なにしてるの。」
「映画断った。帰ってくる。」
「なんで?」
「うまいものが食える。」
と、にこにこ。

デートじゃないのか……たかが弟の誕生会であんなに一瞬で予定を断るんだから、デートじゃないんだな。
それにしても……「別に毎日うまいものは食わせてるよ!失礼だね。」
「えへへ。」にこにこ。
そんなに弟の料理がおいしいんですかそうですか。

いつまで、この5人の暮らしが続くか。


by apakaba | 2015-09-13 22:27 | 子供 | Comments(0)
2015年 09月 12日

小学校の影絵上演体験授業を受け持つ

c0042704_16524631.jpg
体育館で。
中央にスクリーン、右側にかたまっているのが声チーム、左側が音楽チーム。
PC操作と人形チームはスクリーン裏。


私のやっている影絵人形劇団は、こういうこともしている。
小学校の授業時間を使って、影絵の上演体験をさせる。
今日は地元の6年生に、「おやゆびひめ」の上演体験をさせた。

この学年には、私が昔やっていた小学生の塾の教え子がまだたくさんおり、すっかり大きくなっていてまず感激。
「私のこと覚えてる?」と聞くと、「覚えてますよ」と大人っぽくにっこり。
む、昔と調子がちがう……さすが、中学校進学を間近に控えた学年だ。

たった3校時分の授業時間内で練習して本番までやらせてしまうから、とにかく時間がない。
いかに集中してもらうかにかかっている。
そのためには最初が肝心。

自己紹介をして、
「皆さんは、私の声を絶対聞いたことがあります。」
と言うと、
「ええ?なんで?ないよ?」
「いえ、あります。私はこの学校でやってきたすべての公演のすべての主役をやっているからです。」
と言うと、一気に
「あっ!そうか!」
子供は本能的に“この大人は尊敬に値するか、言うことを聞くべき人間かどうか”を見分けている。
「そうです。だからこのクラスは一番上手にできます。だって私が来ているんだからね。私の言うことをよく聞いてください。」
最初にぶちかます。
ちょっとした競争心も煽っておく。
「円陣を組んで掛け声をかけます。私が『6年2組声チーム、がんばるぞ』と言ったら、『オー』でよろしく。」
「オー!」
発声練習代わりに一度大きな声を出させて、一体感を持たせる。

ここまでやっておけば、あとは素直。
「先生、先生(先生と呼べとは言っていないが)」と質問をしに来る。
「ここ、こういうふうに言ってみるのはどうですか?」と積極的に聞いてくる子と話し、もじもじしている子にはスキンシップ、褒めて持ち上げる。
短時間の練習では演技が大幅に伸びるということはそれほどなくて、芸達者な子はもともと上手で、もじもじな子が別人のようになることはないのだけど、それでもその子の持ち分の中で、何かがたしかに伸びて変わる。
そこをすかさず汲んで褒める。
犬のように体をさすって褒めたりする。

上演は、もちろん私たちがやるレベルには程遠いのだけど、それでもこの短時間の仕上げとは思えないほどうまい。
本番を見ながら、これはこの子たちにとって確実に小学校時代のいい思い出になるよね……と思っている。

私は、「指示待ちの子」になってほしくない。
指示待ちで勉強や行事を“やらされ”てきた子は、ろくな大人になれない。
やらされ感を強く持っている子は、責任も取らない。
なにかよくないことが起きたとき、その原因を外に求める。
でも「あなたがあのセリフをやるんだ。あなたの声がすべてのきっかけになる。絵を生き生きと見せる。人形が生きているように見えるようになる。」と真剣に言うことで、子供は自分の役に責任を持つ。
「全員にとって、私にとって、他でもない、あなたが大事だ。あなたはそれに応えよう」と言い続ける。

前からこのブログに書き続けているが、演劇はセラピーになると思う。
今、私の中ではやっとそれが始動したところ。
小学生の授業はクタクタに疲れるけど、みんなに立派な大人になってほしい。
その助けをしたい。

まあ、公演の方が楽しいけどね!(根が目立ちたがりなんで……)
今回は、指導のためにいろんな役を演じてみせて、いつもはやらない女の子の声(姫)を出したりして、それは楽しかったな。
ほんとは女の子の声もできるんですよ。

つづきはこちら→模倣から始まる


by apakaba | 2015-09-12 17:40 | 生活の話題 | Comments(0)
2015年 09月 11日

犬の救助

c0042704_09005572.jpg
大雨で被災された方々に、お見舞いを申し上げます。

きのうの鬼怒川決壊で、犬ごと救助される人の映像とか、犬を背負って避難しているおじいさんの写真とかを見る。
東日本大震災のとき、避難しなければならない住民が、動物と一緒に避難できないという話が問題になっていた(話題にならないだけで、今も続いているだろう)。
大水の被害を見ていると、いつも「鎖でつながれている犬は助からないなあ」と思う。
あんなにあっという間に水が出てしまっては、鎖を解く暇もない。

ネット情報を見ると、「人命の方が大事なのに」と言う意見(ていうか自席発言)が必ず現れる。
犬どころじゃないだろ。
その犬を助けている暇があったら、他の人間を救助しろ。
云々。

c0042704_09293811.jpg
きのう、鬼怒川の犬たちが全国の視聴者の涙を誘っていたころのコーシロー


自分ならどうするかな。
やっぱり、犬を連れて行ける限り、連れて行こうとするだろう。
でも、もしも災害時に「犬か、子供か」のどちらかを選ばなければならない場面になったら、犬は捨てて、子供を助けるしかないだろう。
それが人間だし、親だから。

でも、子供がいなくて、夫婦に犬しかいなかったら。
もしくは犬と自分だけの暮らしだったら。
その人にとっての犬は、私にとっての犬とは、存在の重みが段違いだろう。
そういう人に向かって「たかが犬だろう、置いていけ」と言えるか。
「家族を置いていけ」と言うに等しい。
この大雨で逃げられず、死んじゃった犬はかわいそうだけど、やっぱり死なれてしまった飼い主は、本当に気の毒だなあと思ってしまう。
助かった方々(と、犬)は強く生きてほしい。
なんかすごく傍観者的発言で気が引けるけど、あっという間にあんなことになってしまって、とりあえず今それしかいえない。

追記:
これを書いたら「犬以外の生き物はいいのか、ということになりかねない」という意見があった。
「犬」は一例であり象徴のつもりで書いたのだが、どうやらそれを理解しない人もいるらしい。
「犬」は一例であり象徴です。


by apakaba | 2015-09-11 09:39 | ニュース・評論 | Comments(2)
2015年 09月 07日

新車

c0042704_09150685.jpg
うちの車庫じゃありません。
こんな立派な車庫があるわけない!
ディーラーで撮りました。


8月の香港旅行から帰ってきた翌日、車が壊れた。
ハンドルをチルトさせようとロックを解除させたら、いきなりハンドルがぐにゃぐにゃに。
ロックされなくなってしまった。
ぐにゃぐにゃとハンドルの位置が定まらないままヤナセへ持って行くと、奥の金具が折れてテレスコが効かなくなったと。
これじゃ当然車検は通らず、修理には20万。

他にも日本車では考えられない不具合を抱えている。
ドアミラーに付いた右ウインカーが点かなくなっている。
運転席横のパワーウインドーのスイッチがすべて折れて吹っ飛んでいる。
運転席からだと、後部座席の窓は開くけど閉まらない。
運転席のシートの高さを調節するレバーは折れた。
運転席のシートの前後を調節するレバーも折れた。
つまり、運転席周りのプラスチック製品はすべて折れたということだ。

10年乗ったメルセデス・ベンツのAクラス。
キミ、壊れすぎよ。
「2階建フロア」と呼ばれる、やたら車高が高くて見晴らしのいい運転席が大好きだったが、さすがにサヨウナラ。
新しいAクラスは車高も低くなって囲まれ感が強く、別物になってしまったし、もうメルセデスはいいや。
これの先代もAクラスで、ガチガチの足回り、ゴーカートっぽい乗り心地、車体はひょうきんで、カラーはポップなブルーで好きだった。
今のAクラスに替えたとき、先代とはまったくちがう乗り心地になっていて驚いた。
いきなりラグジュアリー。
サスペンションがやたらと効いていて、ガタガタしない。
オーディオも音がいい!
快適な居住性。
で、運転していても眠くなってしまう。

大好きだったが、修理にそんなに払うよりは、新しくすることにした。
13年続けたメルセデスオーナーを降り、アウディへ。
アウディの一番小さいA1にした。
これならサイズも今までの車とほとんど変わらず、乗り換えても違和感がない。


c0042704_09333109.jpg
新車の引き渡しでディーラーへ行くと、「おめでとうございます」とか書いてあるー。
なんかハズカシー。
一番小さい安いやつなのに。


ディーラーさんはやる気があってみんな感じがいい。
えらい人も出てきてくれて、「奥様、どうぞ」とか言ってお花までくれる〜。


c0042704_20571557.jpg
営業さん、所長さん、サービス部長さん、フロアの若い女性、一同で拍手〜。
いやさすがにここまでされるとハズカシーですよ。
一番小さいやつなのに。

さんざん照れ臭い思いをして買ったアウディは、とてもすてき。
前の車と較べて、走ることに重きを置いている感じがする。
前の車よりも、路面にグッと近くなって、這うように進む感覚。
前の車の方がラグジュアリーだったけど、今の方がやる気がある。
しばらく、走りまくろう。


by apakaba | 2015-09-07 21:10 | 生活の話題 | Comments(0)
2015年 09月 05日

プロの料理人と試食係の我が家

c0042704_10393628.jpg

先月の夕飯写真。
香港旅行から帰ってきた翌日、「疲れたよう」と言っていると、次男「アキタコマチ」が作ってくれた。
前菜、サーモンのマリネをズッキーニのスライスで巻いて、トマトのソース。

c0042704_10462010.jpg

メインは豚肩スペアリブの軽い煮込み。
ガルバンゾーとキャベツ。

きのう、「アキタコマチ」は北海道旅行から帰ってきた。
帰ってきたら家のごはんを食べさせるのがふつうの母親だけど、それをしないのが私、帰宅直後からやっぱり作ってもらう。
勤め先のレストランが契約している農家さんの野菜を分けてもらってきたから、「なんかこれでおいしいもの作って」と頼んでみる。


c0042704_10541532.jpg

フェデリーニ。丸ズッキーニ、ミディトマト、じゃがいも。
これが仰天のおいしさだった。
野菜しか使わず、ブイヨンなどの調味料をいっさい使っていないのに、何もかもがピシーッと決まっている。
プロの仕事!
先月の2品も、見ればわかるとおりにおいしかったが、むしろこのシンプルそのもののパスタで、腕の上達ぶりがわかった。

「アキタコマチ」の働いているレストランでは、魚を三陸の宮古と萩から、野菜を北海道の美瑛から仕入れている。
これまでも、休みを使っては、契約先へ行く旅行をしてきた。
どこもおいしさに感動して帰ってきた。
訪ねていった契約先でも、「東京のお店の若い人が見に来てくれた」ということで、だいぶよくしてくれたらしい。
あんな若造に、どうもありがとうございます。

北海道では車も貸してもらったという。
レンタカーを借りて回ろうとしていたら、「うちの車使っていいよ」と言われたと。
それがマニュアル車。
私は、運転免許は絶対にマニュアル車の免許を取っておくべきだという主義で、息子二人にはマニュアル車のコースで免許を取らせた。
夫は「オートマでいいんじゃないの……」と言っていたけど、
「だめよ! いつか役に立つ日が来るの!」
と言い張った。
やっぱり役に立つ日が来たねえ。

私も今の次男とまったく同じ年のころ(ハタチの夏休み)、道内の友達の車を借りて、夜道をマニュアル車で走ったことを、急に思い出した。
似たようなことをやっている。
でもやっぱり私は学生、息子は社会人だなあと思う。
イタリアン、フレンチ、寿司など、名店中の名店を食べ歩き、身の上を明かして、店主からいろいろ話を聞かせてもらったという。
夏休みが終わり、また今日からめいっぱい修行に励んでほしい。
そして、たまに我が家を試食係にさせてください。


by apakaba | 2015-09-05 11:17 | 子供 | Comments(0)
2015年 09月 04日

コーシローの足の具合い

c0042704_23052748.jpg

おととい、急にコーシローが左後足を持ち上げて、三本足で歩くようになった。
もう9歳半でいい年なので、だんだん体に不具合が出てもおかしくない。
左後足が少し腫れているように見える。
関節炎か、腫瘍ができたか、椎間板ヘルニアとかその辺かなあ?

ネット検索しようと思い、「犬 足」と打ち込むと、すぐ「犬 足 びっこ」と予測で候補が出てきた。
同じことを検索している人がいっぱいいるのね。
それにしても、「びっこ」って差別用語になったんじゃ、なかったの?
びっこという言葉自体は差別用語ではなくて、人間を指して使うと差別になるのかな。
犬ならいいのか。
トカナントカ。

動物病院に行くと、毎度なんだかんだと軽く20000円は吹っ飛ぶので、ほんとは行きたくないけど、重大な病気だったら早めに行くに越したことはない。
悩ましい飼い主ゴコロよ。


c0042704_23025699.jpg

悩みなどなくてただストレートに病院が嫌いなコーシロー。
暴れて嫌がるのを押さえ込み、診察してもらうと、予想していたような病気ではなかった。
左後足が腫れているように見えるのは、骨の形がそうなっているだけで、一種の奇形だった。
今まで注意して見ていなかっただけなのね。
この犬は、両前足にも奇形があって、小指(というのか)が地面に着かない。
だから小指の裏の肉球は柔らかいままだし、爪が猛烈に伸びてしまう(冒頭の写真にもチラッと写っています)。
後足も奇形か。
顔はいいけど、こういう犬は、コンクールには出せないタイプだ。

後足を痛そうに持ち上げているのは、奇形のために足裏の着地の角度が悪いせいと、爪が伸びすぎていて肉球が持ち上がり気味になり、それも着地の角度が悪くなっているためとのことだった。
爪を切るのが大嫌いで、家でなかなか切れない。
奇形の長く伸びすぎた爪だけ、たまに必死で切るだけ。
他の爪など散歩で勝手に削れると思って放置していた。
(だって爪を切るだけで1080円かかるんだもん。)

押さえ込んで爪を切って、消炎鎮痛剤が出て終わり。
5000円也。
実は50000円は覚悟していたので(手術になると10万円かなあとか)、心底ほっとした。
そして、原因もわかって、重大な病気でもなくて、ほんとによかった。
苦しみが長く続く余生じゃお互い悲しいもの。
まあ犬の場合、いつから余生になるのか知らないけど。

私はあまり犬を猫可愛がりする飼い主ではなくて、割と冷淡なタイプなのだけど、きのうはさすがに心配した。
費用も心配だったが、いろいろ悪い想像をしていたときはかなり不幸だった。
うれしくなって、奮発して常陸野ネストビールの「アンバーエール」を買っちゃった。
そしたら夫はヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」を買ってきた。
贅沢。祝杯。


by apakaba | 2015-09-04 07:07 | 生活の話題 | Comments(0)