あぱかば・ブログ篇

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2016年 01月 29日

大人は“いそいで”る

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コーシローは急ぐことを知らない
甘えたいときは顎を膝に乗せてくる


今朝、用事があって急いで支度をしていると、娘の「コシヒカリ」が起きてきて「洗濯物はどうするの?」と聞く。
「うーん、急いで支度して時間があったら干す。洗濯物を干すのってけっこう時間がかかるのよ。」
「え、でもおかーさん洗濯物を干すのは速いじゃない。」
「それは急いでるからよ。」
「台所の洗い物は?」
「急いでやる。」

「コシヒカリ」はふふふふふっと笑って、
「おかーさんの“いそいでる”ってすごいね。“いそいで”やるとなんでもできちゃうんだね。この前、りんごをすごいスピードでむいてて、『速いねえ』って言ったら『いそいでるから』って言ってた。なあに“いそいでる”って。すごい力。」
「コシヒカリ」は、よく小さい子供のようなことを言う。


by apakaba | 2016-01-29 17:45 | 子供 | Comments(0)
2016年 01月 17日

友達と、大学受験に行ってみよう

30年前のいまごろ、高校で同じクラスの平田くんという人が「お前、早稲田受けるんだろ? 俺も受けるから一緒に行こうぜ!」と言う。
平田くんはすごく勉強ができなくて、成績はクラスでも最底辺というくらいだった。
「ええーあんた早稲田なんてどうして受けるの? 絶対合格しないのに! 受験料の無駄だよ!」
昔も今も、私はヒドかった。
平田くんは
「受かんないのは初めからわかってるよ、記念記念。“早稲田受けて落ちた”って言えば、親にもカッコがつくだろ?」
ハンサムな顔でニヤッと笑う。
彼はものすごくハンサムな顔をしていて、春のクラス替えのとき、私が友達に「あいつ、やたら顔がよくない? ピカイチだよねえ」と言ったことで、あだ名は「ピカイチ」に決まってしまった(堂本光一さんはそのあと登場しましたね)。

「そんな受験生もいるのか」と、とても驚いた。
私が親だったら絶対許さない。
でも彼は「親はどうせ受験のことなんてわかってないから。“息子は早稲田を受けて落ちた”っていう事実が大事なんだよ!」と言うのである。
彼は大学への行き方も調べてくれて、当日の朝、いっしょに早稲田に向かったのだった。

親のお金をなんだと思ってるんだよ……とむかっ腹が立ったが、同時に、「たしかに、友達と一緒に行くのはいいものだな」とも思った。
平田くんは、なにしろ受かる気ゼロの人なので、周りの受験生とちがって、へらへらと明るく、気楽そのものである。
電車やバスの中でもべらべらしゃべって、「じゃあ俺はこっちの校舎な。昼メシ一緒に食おうぜ。大隈銅像の前にいるから! いいよなあ楽しいよなあ。大隈銅像で待ち合わせなんて、大学生みたいじゃん?」と、完全に“遊びの日”の顔である。

一人になって、大教室の試験会場に座ると、みんな暗い顔をしている。
この年の倍率は25倍くらいだった。実質倍率でも12倍くらい。
前から人の頭を数えて、「1、2、3、4、……ここまでの人数で、たった一人しか合格しないのか……」と考えたりした。
しかし、すぐに「じゃあな、ともかくお前はがんばれよ!」と笑って立ち去った平田くんのことを思い出し、
「いや、でも、あいつみたいなフザケタ受験生もいっぱい紛れ込んでるわけだ。だから見た目ほどには、デキる奴は来てないわけよ。大丈夫だ。」
と考えると、とても落ち着いた。

お昼に会うと、「いやー難しいね。ていうか俺には意味不明だよ! はははっ! どうせわからないから、ずっと寝てたぜ!」と大笑いしている。
「帰りも一緒に帰ろうぜ!」と言われて、結局一日中、親友のようにともに過ごした。
特別仲のいい友達でもなかったけれど、この日だけは、もしかしたら、彼が頼りだったのかもしれない。
あとの大学はすべて一人きりで行ったが、早稲田の入試日が一番、気持ちが楽だったように思う。
今になると、私が合格したのは、平田くんのおかげのような気もしてきた。
当然、彼は落ちて、浪人して他大に進んだが。


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今日も、受験のない人生を生きるコーシロー


きのう、娘が友達と一緒にセンター試験(ブログ記事はこちら→May the Force be with you.〜センター試験)の会場に行ったという話を聞いて、30年忘れていた平田くんのことをとつぜん思い出した。
大学受験って、なんともいえない心持ちになるんだな〜。


by apakaba | 2016-01-17 10:54 | 思い出話 | Comments(0)
2016年 01月 16日

May the Force be with you.〜センター試験

「おかーさん、朝起きたら、お父さんからメールきてた。見て。」
娘の「コシヒカリ」は夫の出勤後に起きてくる。

May the Force be with you.

今日、「コシヒカリ」のセンター試験の日だ。
勉強が嫌いで、ちっとも勉強ができない「コシヒカリ」は、中堅私立大も難しい状況だけれど、明るく、心やさしく、かわいい女の子だ。
教師生活25年(町田先生)、ベテラン女子校教員のお父さんも、年頃の娘との付き合い方には戸惑うことが多いようで……直接話すと、どうしても勉強が苦手な子供に対しての言葉がキツくなるからか、メールで言葉をかけているらしい。

フォースと共にあれ。
カッチョいいじゃん。
娘を育てるのも、苦労だねえ。

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先日の次男「アキタコマチ」の定休日、「コシヒカリ」は「『アキタコマチ』さん(最近、「お兄ちゃん」と呼ぶのはやめて、さん付けをしている)が作った親子丼が食べたーい。」と甘えている。
「アキタコマチ」が「いいよ。」と答えると「やったー。」

長男「ササニシキ」は、去年の娘の誕生日プレゼントに「合格守引き換え券」を渡していた。
初詣に行った時に、「合格守」を買ってやるという券(手作りの汚い紙切れ)だった。
今年の家族揃っての初詣、「コシヒカリ」が「『ササニシキ』さん、これで買って。」と引き換え券を渡すと、「ササニシキ」はちゃんと買ってやっていた。
なんだかんだと、末っ子はいいね。
みんなにかわいがられて。

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受験のない人生を生きるコーシロー


夫が娘より先に帰宅してきたので、「あなた『フォースと共にあれ』って書いたらしいじゃないの。」と言うと、「あんなのシャレだよ。」と言っていた。
「コシヒカリ」は「あー疲れた。お腹すいた。英語はだめだけどー、国語と世界史はできた。」と帰ってきた。
「今日会った友達みんなに、お父さんからのメールを見せたんだー。みんなウケてた。」

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「ササニシキ」は勉強が好きだったから浪人も許した。
「アキタコマチ」は大学の勉強に意味がないというから大学進学をさせなかった。
「コシヒカリ」はそのどちらでもない。
まだまだ、なんにもわからない白紙のままの子。
今日からあと1ヶ月ばかりの入試本番生活、どうなることやら。


by apakaba | 2016-01-16 21:48 | 子供 | Comments(0)
2016年 01月 12日

大変遅くなりましたが、今年の抱負!

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毎年恒例、「ササニシキ」が書く我が家の絵馬。
今まで、なんだかんだと個人的な願いばかりだったが、今年は満を持して「世界平和」に。

自分の今年の抱負をずっと考えていたが、今年はやっぱり、
「声を出せる体をつくる」
にしよう。

影絵の劇団で声担当をやっていると、年々、喉が弱くなり、体が衰えていくことを痛感する。
でも劇のクオリティーとボリュームは年々アップ。
私のコンディションとは反比例じゃないのー!

今日、7ヶ月ぶりに声チームに復帰して1回だけ練習をやってみたが、演技のカンが狂っているのは徐々に修正できるとはいえ、声を出さない生活のツケでバテバテ。
しばらく自覚していなかったが、耳硬化症による難聴もやっぱり少し進んでいるとわかった。
ああ、また「聞こえ」と「発声」のストレスフルな日々がやってくるのね……

毎朝、発声のために少しずつトレーニングをしているが、それを増やして、さらに体を鍛えることにする。
そしてもっと発声の勉強をする。
ガンバロー!!!!!!


by apakaba | 2016-01-12 17:13 | 生活の話題 | Comments(0)
2016年 01月 11日

東京右半分の旅

友人がいきなり「柴又に行ってみよう!」と言う。
寅さんのファンだそうで、寅さんファンにとっては聖地らしいが、私は寅さんを1本も見たことがなくてぜんぜん興味がなかった。
しかし人に誘われでもしないと、この先一生行くこともなさそうだと思い返し、付き合うことにした。


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どうせなら“東京右半分”満喫ということで、まずは浅草からスタート。
お参りをしたあとに振り返ったところを撮るのが、昔からの癖。

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浅草は何度も来ているけど、そのたびに来たことをきれいに忘れてしまう。


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フィリップ・スタルクのビルも久々に見たな。


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地下へ。
大阪の地下にここと似た感じのところがあったな……


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この地下の雰囲気は悪くないね……


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お昼は友人ご推奨の「ヨシカミ」へ。
開店前にずいぶん並んで待つんだなあ。
一人か家族とだったら、行列を見たとたんに回れ右で帰るところだけど、友達と一緒だと待ててしまうものね。
山のようなコックさんの数にビックリする。7,8人いた。
うちの次男のレストランはコック3人(シェフ含め)。分けてくださーい。


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カニ入りヤキメシ。


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ビーフシチュー。
洋食屋の味で大変おいしい。
デミグラスソースは、かすかな酸味と、かなり前面に押し出したほろ苦さ。
ぼんやりした隙間のないデミグラスソース。
野菜が焦げていく過程に加わる苦味と香りをちゃんと出している。


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スカイツリーに最接近してみた。
登らないけど。
ふもとに小さなアイススケートリンクができていたので、急に滑りたくなり、十数年ぶりにやってしまう。
友人は「ま、まさか本気で滑る気とは……」と呆れるが、結局けっこうエンジョイする。
あんなに子供だらけじゃなくてもっと広かったら、もっとスピードを出せたのだけど、無茶苦茶に混んでいた。
人混みに飽きて退散。


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ここは唯一、私のたっての希望で来てみた。
美しい斜張橋、かつしかハープ橋。
ウィキによれば「世界初の曲線斜張橋であり、さらにその曲線はS字を描き、路面には勾配もあるため、複雑な立体構造をしている」とのこと。
日本の土木技術バンザイだ。
香港に、世界第2位の中央径間を持つ斜張橋「ストーンカッターズ橋」があり、その美しい姿を見るために、入国すると毎回わざわざバスを使って中心部に行く。
エアポートエクスプレスに乗れば早くて便利だけど、バスからしかその橋が見えないからだ。


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広い風景はいいね。
家から出ない暮らしをしていると、遠くまで見渡せる風景はそれだけで気持ちが晴れ晴れする。
しかし東京右半分は川だらけだな。
浅草からこっち、川ばかり見ている。
海抜が低いエリアなのね……


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悪目立ちといってもいい色彩の避難橋。
警戒の色ということで。

ここからさらに移動して、ついに“聖地”柴又へと入ったわけだが……
うーん、参道を歩いてもまったく感慨がない。
下町とかいってるけど、ここって一昔前までは東京ですらなかったわけだし、私からすると感覚的には「鎌倉」くらいの距離感かな。
だが寅さんファンの友人は感激至極で、「ここがそうか……」とか「とうとう来た」とかいろいろ言っているので、思い入れによって目に映るものは異なるのだね。


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なぜかカメラの設定をいじくってしまい、偶然に1枚だけモノクロに撮れた。
柴又帝釈天でございます。
寅さんには興味がないが、帝釈天ということばには惹かれる。
ヒンドゥー教の古い神インドラだからね。


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インドラを感じさせるものがどこかにあるかと探してみたが、とくそのようなことはなく、代わりにびっしりと木造の装飾彫刻に覆われていることに驚く。


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二天門からすでに彫刻だらけだったが、帝釈堂の中もびっしり。
まるで蔦がぐいぐい絡みついていくように、いつか建物を覆い尽くしてしまうんじゃないかというほどの、勢いのいい彫りあげぶりだった。
「喜見城」と書かれた額の周りにも、屋根の裏側にも、はびこるようにびっしり。
インドラは、最果ての国でまるでちがう熱気を身につけていた。

友人が「ここは映画で見ていたよりずっと小さい!」と驚いていたけれど、そのコンパクトさは、生き物じみた、くどいまでの装飾彫刻によって凝縮感が増すと思えた。
しかし、おそらく映画を見ているだけでは(見たことないから予想だけど)、そのギュッと詰まったような凝縮感は描かれていないだろう。
やはり、行ってみるだけのことはあるね。


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さらに木造彫刻を堪能したい方は、こちらへどうぞー。
帝釈堂の裏手に彫刻ギャラリーというものがあった。
ガラスで建物をテキトーに覆っているところがなんともおもしろかったな。


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矢切の渡しは片道200円。



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200メートルほど先の対岸は松戸市だ。
ただ渡って戻ってくるだけの観光渡し舟だが、お客さんをいっぱいに乗せている。

来てみて初めて、異様な静けさに気づく。
乗船を待つ人々だけでなく、なぜか自分たちもいつの間にか小声でひそひそとしゃべっている。
無意識のうちに、静けさに圧されている。

気づいてみると、周りのさまざまな音が耳からひどく遠ざかっているとわかる。
難聴のせいかと思ったが、そうではなくて、音がどこにも「ぶつからない」からなのだった。
こういう音の聞こえ方をする場所に来たのは、本当に久しぶりだ。
せまい室内にいれば声や物音は壁にぶつかるけれど、その反響がまるでない。
車の音もここまで届かない。
河原で散歩やスポーツをしている人の声も、圧倒的に広い屋外ではたちまち空に吸われていく。

自分と、周りの空気に、ふだん感じることのない一体感のような親密さを感じる、だが同時に虚空に放り出されたような孤独さも感じる。
ただのだだっ広い河川敷の風景なのだが、目に映る風景よりも、音の聞こえ方が気持ちの振幅に沿ってしまう、不思議な時間だった。




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立ち去りがたい気持ちで振り返り、矢切の渡し遠景。
土手に立って見渡すと、さらに茫漠とした気分になる。
東京の最果てを見たという気分。
東京はいろんな県と境を接しているけれど、ここが最も「国境(くにざかい)」を感じさせると思った。
歌舞伎や古典の物語に、しばしば「国を越えていく」話は出てくるが、現代でその感覚を意識できるチャンスはほぼない。
多摩川を渡って神奈川県に入ろうが、西武線や東上線に乗って埼玉県に入ろうが、古典の世界に現れる「国を越えて遠くへ落ちていく」感覚にとらわれることはまずない。
もしかしたら、ここは東京、のみならず日本に残された最後の、昔物語の世界へと通じていく「国境(くにざかい)」ではないか?


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最後に寅さん記念館へ。
私はなにしろ見たことがないので感じるところは何もないのだが、唯一、寅さんの少年時代を再現したジオラマはおもしろかった。
というか、少年寅さんの声の声優が、私の影絵の声の参考になると思って一生懸命聞いちゃった。
「あんまり食らいついて見てるから、東京大空襲になにか思い出があるのかと……」
「あるわけないでしょ……少年役をやることが多いからプロの演技を参考にしてるだけだよ!」
今聞いたばかりの少年寅さんの声をそっくりやってみせたりして、東京半日の旅は終了。
行くまでは半分付き合いのつもりだったけど、やっぱり歩いてみると楽しいものだな。


by apakaba | 2016-01-11 13:40 | 国内旅行 | Comments(0)
2016年 01月 05日

旅の長さは関係ない

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コメダコーヒーは東京にもありますが



「年末年始、よく働いてくれてありがとう。どっか旅行に行ってきたら。」

次男「アキタコマチ」はふだん週休1日で、12月の後半はぶっ通しで出勤していたというのに、年末年始の休暇中もおせちと大晦日ディナー(「ササニシキ」冬の大感謝祭。記事はこちら)その他いろいろ、家の仕事をやってくれていた。
「一泊二日なら空いてるけど、一泊でも楽しいとこ、どこかあるかな?」
本当はずっと家にいてくれると料理を作ってくれて助かるのだけど、それじゃあまりにもかわいそうだから、
「近場でも十分遊べるよ。旅に出たまえ。宿代くらい出してやるから。よく働いてくれたからお年玉ということで。」
と、親らしいことを言ってみる。

あれこれ見て、名古屋に行くことにした。
「名古屋ってなんかおもしろいところあるの?」
「名古屋市美術館は常設展示がすごくいいぞ(名古屋市美術館探訪記)。他にもいろいろあるよ。あとは喫茶店文化。名古屋の喫茶店文化は独特だから。」
検索してみて、「うおおーおもしろそう!名古屋めっちゃ楽しそう!」と盛り上がっている。

ホテルの予約サイトを見せながら、
「じゃあホテルどうする。ここは?ロイヤルパークホテル。ここは前に泊まったけどよかったよ。」
と言うと、
「えーっ、こんないいホテルじゃなくていいよ! もっと安いとこで。ゲストハウスでいいよ。オレ、ドミトリーとかけっこう好きだし。知らない人と話すの好きだしね。あ、ここがいいや。2500円くらいでホステルがある。これなら自分で払うからいいよ。」
そうだった。忘れていた。
彼は国内も海外もそういうスタイルで旅行していた。
長男もそうだった、息子二人は私みたい。
最近、ドミに泊まっていなかったから忘れちゃってた。
私が最後にドミに泊まったのは、3年前か。
いつまでやるかなー。

「とにかく旅に出なさい。同じところにとどまって、決まった人にしか会わないで、同じ景色しか見ていないと、考え方が固定しちゃうの。学生じゃないから長い旅行は無理になったけど、それでも一泊だって、時間ができたらどっかに行きな。
とくにお前は職場の人数が少ないし、休みはないし、毎日おんなじ電車に乗って、職場の数人としか話さないでしょう?
意識して、別の風景を見に行かないと。」
名古屋のどこに行ったかなあ。


by apakaba | 2016-01-05 22:15 | 旅行の話 | Comments(0)
2016年 01月 03日

この先のお正月のことを思う正月

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次男謹製、伊達巻き。


年々、うちのおせちのおいしさがレベルアップしていくが、今年はやはり、次男「アキタコマチ」が2年間の調理学校の勉強を経てプロのコックになったことで、格段に手早くなり、味の完成度が上がった。
手先の器用さは当然あるが、やはり、漠然と料理を作っている素人とちがって、料理を科学として理解しているところがちがうんだろうな。

毎年、「いつまで、こうしてみんなでお正月を迎えて、手作りのおせちを食べられるだろう」と、さびしくなる。
それは子供達のほうも思っているようで、「オレたちが出て行ったら、おかーさんどうするの?」と聞かれる。

「作らないよ、こんなめんどくさいもの。みんなが食べるから作るんで、お父さんとふたりじゃやる気ないもん。お正月に集まることがなくなったら、まあ、旅行とか行っちゃうだろうな。年越し海外旅行とか、年越し国内旅行。家族がいなきゃそっちのほうが楽しいもん。」

いつか子供が誰も帰ってきれくれなくなったら、年越しの旅行に行こう。
みんなそれぞれの場所でがんばっているだろうと想像しながら。
それまでは大掃除をして、おせちを作って食べて、百人一首をして、初詣に行って、年始回りに行く。


by apakaba | 2016-01-03 12:48 | 生活の話題 | Comments(0)
2016年 01月 01日

大晦日恒例「冬の大感謝祭」は今までとは別物!

あけましておめでとうございます。


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暮れに「老いては子に従ってみる年末 」に書いたとおり、次男「アキタコマチ」が大晦日のディナーをすべて作ってくれた。
勤めているレストランの仕入れ先から、最高級のシャラン鴨を格安で買わせてもらった。


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きのうやったロースト法は、今流行りの手法らしい。
オーブンで、焼くのと火を止めて余熱で火を通すのをくりかえすという。
たとえば10分焼いたら、オーブンから出して同じ時間(10分)休ませ、また10分焼いて10分休ませてという具合。
時間はかかるが完璧な火通しになるという。

これを解体して、骨を砕き、粉々の骨を炒めてからワインで煮詰めてソースを作ろうとしていた。
しかし、ここで投入したフォアグラが予想以上に油脂分が多く、乳化されず分離してしまった。
ソース失敗。
急遽リカバリーを試み、だいぶあわてながらもなんとかソースを作り上げていた。


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見てくださーい!!!!!!
黒トリュフ、まる1個!
これも勤め先のつてで、日本で食べられる黒トリュフの最高峰を破格で譲っていただいた!!
私はトリュフが大好きで、「いつかトリュフを好きなだけ食べてみたい」と思っていたけど、まさか自宅で食べられるとはね!
これは卵に香りを移している途中。
ココットで蒸して、そこに豪快にトリュフを削るという。
「卵がすっかり見えなくなるまで削れよ! 俺のトリュフ削り器を貸してやる」
と、シェフからのアドバイス。アンド、ありがたくもトリュフ専用削り器を貸していただいた。


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幸せすぎて気絶しそうです……!!!!!!!!!!!!
「もっとかけてー! もっとー!」と叫ぶ。
しまいには、削ったトリュフだけをつまみに飲み続ける私。
もう一生、できないかもしれない……。

「ココットは卵に塩を振らず、ココット容器のほうに塩をしておくこと。」
シェフからのアドバイス。
たしかに、塩がダイレクトにガツンと舌に触れないぶん、トリュフの香りを楽しめる(気がする)。


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「バトー(骨つきの胸肉)ならではの食べ方は、繊維に沿って長く切った肉と、繊維を断って短く切ったものを両方とも盛り付けて、食感のちがいを楽しむ方法なんだ。」
これもシェフからのアドバイス、ありがたやー。
たしかに、切り方によって、肉の味わいがちがう(気がする)。

ガルニチュール(付け合わせ)でチラッと見えている「里芋と下仁田ねぎのピュレ」は絶品だった。
これまた個人で買うのはまず不可能であろうモノスゴいチーズもうまく手に入れて、それにトリュフをガリガリかけたりして、これ以上無理というくらいの贅沢なディナー。
私も奮発してモエのピンク(ハーフボトルだけど)を買ったが、「ササニシキ」が買ってきたなかなかいいワイン2本もすぐに空いて、スコッチやヴィンテージポートを飲んだ。

長男が肉とワインを買い、次男が調理する「冬の大感謝祭(長男命名)」は、「アキタコマチ」がプロ料理人になったことで一気にヒートアップした。
「次は骨つきの羊、次は鳩、その次はうさぎ……」
なにも買ってくれず、大掃除もまるっきり手伝わない夫が夢ばかり語る。
「そしてフランスに修行に行って、それから香港かニュージーランドで店を開けよ。」
ご機嫌でなにより。

「ササニシキ」よ、肉とワインを買ってくれてありがとう。
「アキタコマチ」よ、作ってくれてありがとう。
そしてシェフとスーシェフのおふたり、新入りの息子にありがたいアドバイスと日頃のご指導ありがとうございます。

おせち料理も「アキタコマチ」が完璧なだしを引いて全部作ってくれて、楽々な年末年始。
子供がいずれみんな家を出て行ったら、楽になるけどさびしいだろうなあ。


by apakaba | 2016-01-01 14:42 | 食べたり飲んだり | Comments(0)