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2016年 06月 26日

中学生に勉強を教えるボランティア講師になる(6月)

中学生に勉強を教えるボランティア講師になる(前編)
5月に、2回に分けて書いたとおり、今年度から地元の区立中学でボランティア講師を始めている。
今朝また行ってきた。

5月の中間試験が終わって、学期末試験に向けて勉強をしている。
だがやはり1年生たちは、未だ小学生のように無邪気だ。
中学生にとって定期試験がどれほど大事か、まだ実感がないのね。

私は、「こういう自主学習の場に来ているからには、勉強をしろ。点を取れ!」というスタンスを明確に打ち出して、生徒さんたちに接している。
友達との交流は、部活や休み時間にやればいい。
学習塾と学校の授業は、先生の教えてくれることを聞けばいい。
だが最後に鉛筆を持って試験で点を取り、この先、数限りなく待っているいろいろな試験を突破していくのは、自分自身だ。
そのためには、自分で正しい勉強をしなければならない。
自主学習がどれだけ良質かで、点数は決まる。

机間巡視していると、まだまだ子供だねえ。

数学の計算問題をドリルでずらーっと解いている男子。
「イコール(=)がないよ。」と指摘すると、不思議そうな顔をする。
「あのね、イコールは橋なの。数字は橋を渡って、自由に右、左に行っていいの。でも橋の左右はいつでもぴったり同じになっていないといけない。それがイコール。
どんなに長い式もイコールでつなぐ。イコールのない式は、式じゃないの。それはもう数学として根本的に成り立ってない。イコールは絶対に忘れちゃだめ。」
我ながら文系そのものな教え方だ。
この「イコールは橋だよ」は、小学生に勉強を教えていた当時、毎度言っていた教え方だった。

英単語をどうしようもなく覚えていない女の子。
赤字で直していても、自分のミスに気付かず、誤答に丸をつけたり、赤字で直した単語も間違っていたりする。
しかも単語の途中から、ばらばらな順番で書いたりしている。
たとえば「picture」を直すのに、「c,i,t,u,p」といった順番で書く(その方が難しそうに見えるが)。
「あなたはせっかく字も丁寧で問題集もいっぱいやっているのに、こんなに英単語を覚えてないんじゃ、おそらく試験では自分でもびっくりするくらいに失点するよ。ほら、選択問題はちゃんとできているでしょう。英語ができないんじゃなくて、英単語を覚えてないってこと。
あなたが何よりもしなければならないのは、まず単語の練習だ。一文字目から書くんだよ。」

漢字の問題で「要点を押さえる」「感情を抑える」の「おさえる」を、女子グループがそろって取り違えて書いている。
「“要点”は、『ここ!ここ!』って(人差し指で机の一点をグリグリと指してみせる)大事なとこを押してることだよね。“抑える”の方は、抑制の抑という字だね。湧き上がってくる感情を、グッと抑えつける(手で押しもどす動作)こと。だから手へんがつく。両方とも手へんだけどね。
漢字は『当たったー、外れたー』じゃいつまでも身につかない。どうしてこの字を使うんだろう?って考えることで、もう間違えないの。」

英文を書いている男子は、すべて最後のピリオドを打っていない。
「これのために、失点してしまう。無念の限りだと思わない?せっかく文が正しく書けていても、ピリオドを忘れただけで点が取れない。点(ピリオド)のために点を落とすなんて、ばかばかしい。絶対に忘れたらいけない。」

とにかく「(試験で)点を取ろう。つまらないミスで点を落とすな」という意識を徹底する。
「あなたには力がある。失点を防ごう。そのためには勉強の仕方を知ろう」と励ます。
効率的なノートの作り方や、ドリル学習の仕方を教える。ビシビシと。
まあ本当は、いくらやっても凡ミスを防げないのは「力がない」のだけれど、見ている人間が「君には力がある」と言い続けないと、誰だってやる気なくすもんね。

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本文とまるで関係ありませんが。
ハンバーガーがけっこう好き。
新宿にあったハンバーガー専門店


「点を取れ」というと、すごく即物的というか、点取り虫みたいな悪いイメージがあるかもしれない。
しかし、定期試験や高校入試で明暗を分けるのは、その1点かもしれない。
その子その子のせいいっぱいの知的レベルに、届かせたい。
1点のために、望むものに届かない悔しさは、自分や、自分の子供たちの挫折を見て、よくわかっている。
その1点を落とさないための勉強を教えたい。

中学生は「挫折を知る時期」だ。
小学生までの、ぼんやりした夢が広がる未来から、だんだんと現実に向き合い、自分という人間の限界を知っていく時期なのだ。
1点の失点が波紋になって、自分に自信を失わせていく結果に、ならないように。
今日、声をかけた子たちが、私のしつこく言う「点を取ろう」の意味をわかってくれるといいなあ。
女子たちに「先生のベルト、かわいい。おしゃれ。」とか言われるのもうれしいけどね……。


by apakaba | 2016-06-26 17:44 | 生活の話題 | Comments(0)
2016年 06月 14日

選挙に行こうね

娘の「コシヒカリ」が、「おかーさん、こんど高校のクラスみんなで集まって、バーベキューをするんだー。」と言う。
高校を卒業して、初めてのクラス会のようなものらしい。

「でも……その日って7月10日なの! 選挙の日なの。初めての。きっと、みんな忘れてるんじゃないかなあ。」
選挙権年齢が18歳になって初めての、大事な選挙だ。

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「どうしよう。バーベキューの会場の場所取りって、朝の6時くらいから行ってる子もいるし、最後は夜の8時くらいになっちゃう……。」
「それじゃ投票所に絶対間に合わないね。」
「うん……もう期日前投票しかない。そんな、バーベキューやってて、うちのクラスみんなが初めての投票に行かないなんて、間抜けすぎる。
わたし、クラスLINEでみんなに言ってみる!」

今日、「クラスLINEはどうした?」と聞いてみた。
「やっぱりみんな忘れてた。『初知り〜』って言われた。」
(「初めて知った」というのをこう言うのねいまどきは。)
「アハハ。それでどうすることにしたの?」
「期日前投票に行くことになった! みんな!」

よかったなあ。
「コシヒカリ」は、高校時代に、ひとりだけ大好きな女の先生がいた。
世界史の先生で、「選挙には行け」と力強くくりかえしていたという。

この先、いつかは棄権する日や、投票日を忘れてしまうこともあるかもしれない。
でも、選挙権年齢が18歳になって初めての大きな選挙。
この1回だけは、せめて逃さず行ってほしい。


by apakaba | 2016-06-14 22:30 | 子供 | Comments(0)
2016年 06月 12日

新宿数時間の旅

きのう、東京で遊んだことがほとんどないという友達のリクエストに付き合う半日。


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新宿御苑に行ってみたいと。
私も2回くらいしか行った覚えがないな。
遠くに見える、タダナラヌ風格を備えた建物はなに?
こっちまで歩いてきたことがなかった。


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どことなく異国情緒が漂うこの建物は、旧御涼亭(ググってね)というらしい。

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「於物魚踊(あゝ満ちて魚踊れりと)」と書いてあるらしい。
かわいい窓。

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昭和天皇ご成婚の記念に、台湾在住邦人からの寄贈で建てられたという。


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天井のつくりも凝っている。
もとはどんな天井画がはまっていたのだろう。


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楽羽亭というお茶室で、お茶とお菓子休憩。
外国人観光客がしばしば散歩をしてはここにも入ってきていた。
お茶碗はデザインもそれっぽく、さらに「御苑」と書いてあって、なんだかありがたいムードね。


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「楽羽亭」の文字の横に、「中曽根康弘」とある。
ステージ風に仕立てられた、やや謎の間取りのお茶席だった。


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ラクウショウ(落羽松)は、楽羽亭とは特にだじゃれでつながっているわけでもないみたい。

新宿御苑には、意外と人が来るものだな。
自分も東京に住んでいながら、みずから行こうと考えたことがなかった。盲点。

続いて「ゴールデン街をちょっとだけ見てみたい!」というので、その発想もなかった……と思いつつ。

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明るい陽の光のもと、人影もまばら……


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あのあたりが、火事になったところか。
私には、学生のころ何度か来たことがある程度で、とりたてて思い出もない場所だ。
だが白日のもとのこういう場所を歩くのは好きだ。


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夜は名店(!)「ひつじや」で、羊の脳みそその他でおいしく飲む。
たくさん飲む人ほどお得なお店だ。

京都の友達、神戸の友達など、遠くの友達が来ては「これぞ東京という場所を案内してほしい」と言われたことがあるが、そう言われてもねえ……と頭を悩ませてきた。
渋谷、浅草、表参道、代官山、いろんな場所に行ったけど、新宿でお金をかけずに歩き回るというのは気がつかなかったなあ。
新宿の一番のどかなところと、一番猥雑なところを歩いて、ナイスな組み立てになった。
そしてひつじやはあいかわらずの名店(!)だったことよ。


by apakaba | 2016-06-12 23:30 | 生活の話題 | Comments(0)