あぱかば・ブログ篇

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2016年 09月 30日

歌舞伎座秀山祭九月大歌舞伎、昼夜連続ツイート

歌舞伎ツイートをさぼりがちな今日この頃、昼の部と夜の部、両方ともいっぺんに転載しておく。

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だいぶ過ぎちゃったけど、9月11日、歌舞伎座昼の部、碁盤忠信。染五郎は優男系だけでなく、大きな立役も見栄えよくなったな。幸四郎より「吉右衛門に似てる?」と思ったが、むしろ祖父なのか。6月に見た碇知盛も、吉右衛門には遠く及ばないものの、「生き変わり〜死に変わり〜」には痺れた。(続


2)太刀盗人、とりたてて言うべきことナシ、錦之助のぼけっと店を見物している表情などがよし。一條大蔵譚、見るのは3回目だが吉右衛門は安定の芝居。若干声が小さくなった?心配。菊之助の美貌と、長成役吉右衛門の芝居に圧倒される様がよし。本心から驚き、本心から敬服しているように見える。(続


3)鬼次郎を梅玉がやったときもよかった。が、妻の梅枝は悪くはないが引き込まれるような切迫感が足りない。孝太郎のときが圧勝。武士の妻として危険を冒しつつ長成の元へ飛び込む覚悟がビシッと伝わり。花道の引っ込みでの表情、目の真剣さ。あの刃物のような覚悟を、梅枝が出せるのはいつ?(終わり


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9月前半には萩の花がきれいに咲いていたものだが


今日で9月も終わりなのか。焦って歌舞伎ツイート。9月20日、歌舞伎座夜の部、吉野川。吉右衛門がすごいすごいとの評判だったが、ううーん、これは、凄いのは玉三郎ではないのか。あの吉右衛門と互角以上、瞠目の母親。染五郎菊之助の若い美貌のカップルの前に「ママも昔はスゴかったのよ」と(続


2)立ちはだかる存在の厚みよ。毎度思うが不世出の女形。話は相変わらず無茶苦茶で、ついていけない観客多数。両花道の様式美。らくだ、爆笑しながらも江戸というなんでもありな時代を思う。半次、久六、馬吉、みんな世間のはみ出し者。現代なら精神障害のさまざまな病名がつくであろう人々。(続


3)ギャンブル依存症、ADHD、知的障害との境界あたりの、社会の周縁にいる人々。彼らは病気として隔離されることなく、これもヤクザ者すれすれの家主が住まわせて、なんとなく世間と行ったり来たりして、少し迷惑をかけて、生きていた。歌舞伎にはそんな人たちが、さりげなくたくさん出てくる(続



4)黙ってたたずんでいる染五郎の表情に、独特の(発達障害らしい)雰囲気を感じ、なるほどと腑に落ちた。他の芝居でも、ゲイもたくさん出てくる。三人吉三や白浪五人男は明らかにBL(レズビアンはついぞ見かけないのは、作者が男ばかりだろうか)。周縁に生きる人とそれ以外の世間を峻別しない(続

5)ままに芝居の題材にする。現代では生まれづらい芝居。染五郎の完璧なコメディアンぶりは、「コメディアン」という役回りの最も難しい部分(周縁の人であることを感じさせる)が凝縮していた。元禄花見踊、はい、玉三郎さんのもとにみんないらっしゃーい。まさしく全員を手玉にとる踊り。眼福(終


by apakaba | 2016-09-30 14:21 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2016年 09月 25日

FLOWERS BY NAKED 魅惑の楽園

会期終了してだいぶ経ってしまったが、去る8月26日、「FLOWERS BY NAKED 魅惑の楽園(公式サイトこちら)へ行ってきた。
私のブログを読んでくださったネイキッドの方が、ご招待してくれたのだった。
「ぜひ、我々の仕事も見てください」というお誘いに甘えて、東京ミッドタウンへ行ってみた。

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恥ずかしながら、ネイキッドという会社も、その事業についても寡聞にして知らなかった。
「ネイキッドは映像やインスタレーション プロジェクションマッピングなど 人々の体験をデザインするクリエイティブカンパニーです」とホームページにあるとおり、空間演出でのエキスパートらしい。
たしかに、うん、モノスゴク、イケてた。


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インスタで撮影した写真を、スマホからこの大きな画面に飾っていくことができる。



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プロジェクションマッピングを、花に当ててさらに立体的に見せている。
プロジェクションマッピングは平面的な対象を考えがちだが、ここまで凹凸の激しいものに大胆に当てていくのはおもしろいし、美しいと思った。


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水の中から水面を見上げているような気分になるが、枝(?)を揺らすと、雨粒のような水滴の波紋が葉の裏側に映る。

ひとつの大きな会場を区切って、いろいろな空間演出を次々と見せる。
各コーナーには、そのイメージにぴったり合う香りを流している。


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あまり注意を払われないところに、鳥の影が映りこんでいく。


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ここだけは会場のオリジナルな香りとは異なり、高田賢三のパフュームが使われている。
中央には、切り絵で繊細な葉が。


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「バニヤンツリー」に使われているのは、「未来紙」(とネイキッドの方が呼んでいた)という不織布。

この他にもたくさんのコーナーがあるが、ひとつの大きな会場に入り組んで並んでいるので、少しずつ他のコーナーが見えていて、全体の景色に影響しあっている。
遊園地に来ると、しばしばこういう風景がある。

ネイキッドの方が懇切丁寧な解説をつけてくださったおかげで、だいぶ舞台裏というか、ふつうの来場者が知らない仕掛けなどを教えてもらえた。
多くの人が見落としてしまいがちなところでも作り込んでいて、それを「実はここにこんなモノを映しています」とか、「実はこのコーナーの木はほんものの木を使っています」「これはここにセンサーが仕込んであります」と教えてくれる。
そうやって見ていくと、たしかに大変な人材と技術を駆使して、この空間を作り上げているのだとわかる。
しかし、多くのお客さんはそんなことを知らない。
自分の感じられる範囲で、自分たちなりに楽しんでいる。

ネイキッドは、その方針として、極力説明を排除して、見る人の感性に依存し、言い方を変えれば感性を信じて、種明かし的な説明がなくてもビビッドな体験となってくれることをめざしているとのことだった。
「説明はダサい」と切り捨てることで、お客を選別しているように思えるが、会場を見回す限り、来場者(ほぼすべてが女性!)の表情は皆幸せそうである。


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いかにも女性に受けそうなイベントだな……少しもちゃちなところがなく、隙間なく美しく、隅々まで幸せな感覚が満ちている。
物販コーナーも、女性の購買意欲にマッチしている。
さほど高くなく、気の利いたものだけが売られている。
うーんこれはモテそう。
代表の村松亮太郎氏が、やたらと男前なことが、会の成功を約束している感じ。


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メディアに出ているどの写真を見ても、隙なく色男だもんね。
たぶんこれだけのステキ空間を緻密につくりあげるのだから、相当の美的センスとカリスマを持った人なんだろうなとは想像がつくが、「モテそうな感じ」という直感は、おそらくこの村松氏の発するオーラによるものではないかと思った。

インタラクティブなデジタルアートというと、まずチームラボが浮かんでしまうが、ネイキッドがめざしているのは、チームラボとはまったく別のものだ。
両者を引き比べることには意味がない。
チームラボが「日本」「教育」に鋭く切り込み、古典への志向を明確に打ち出して、それをデジタルで表すことに徹底的にこだわっているのに対し、ネイキッドにとっては、デジタルはひとつの手段であり、美しいこの世の楽園を現出させるためには、アナログ的な手法もどんどん取り入れる。
たとえば、イミテーションの木にほんものの熱帯植物が混じり込んでいたり、切り絵しかり「未来紙」しかり、質量を持った「ほんもの」と、光や音や香りといった質量のないものをまじえて置くことで、その区別は曖昧になる。
多面的に快楽を引き出す。
チームラボが、見つめていると胸を締め付けられるような切なさが込み上げてくるのに対し、ネイキッドはその逆に、ひたすら胸の締め付けから解放され、快楽で満たされる感覚になる。

「FLOWERS BY NAKED 魅惑の楽園」は、東京では終了してしまったが、10月からは沖縄で開催されるようだし、東京では「SWEETS BY NAKED(公式ページこちら)」がスタートしている。
ああ、またも女性に大受けしそうなイベントなんですね。
映像(ましてや写真)ではネイキッドの魅力をうまく伝えきれないので、空間演出の最先端の仕事を知りたければ、会場に行ってみるしかない。
テクノロジーとマニュファクチュアの融合で、幸福感が呼び起こされる。


by apakaba | 2016-09-25 22:54 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2016年 09月 22日

一応、誕生日ディナー

私の誕生日が近いので、ゆうべは家族そろって誕生日ディナーにした。
した、というか、いつものように次男「アキタコマチ」が作ってくれたのだが。
水曜日が定休日なので、家族の誕生日ディナーは必然的に水曜日になる。
「アキタコマチ」が作ると言うと、夫も「ササニシキ」も「コシヒカリ」も、ふだんより何時間も早く家に帰ってくるのがすごい。
なんて現金なの。

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牛タンの赤ワイン煮。
おいしいに決まってますね。


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湯引きした血鯛のサラダ。
ミモレットとキヌアパフを載せた。


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黒糖とくるみのタルト。
お盆休み返上で、スーパーパティシエのもとで修行してきた(その話はこちら→お盆休みも働くの)。
伝説のシェフに気に入ってもらえたようで、シェフが講演する食のフォーラムの手伝いに駆り出されたりしている。
その会場で、またいろいろな飲食業界のえらい人に紹介してもらったらしい。
その期待に恥じないよう、がんばってください。

勤め先のシェフから「休日は何をするんだ」と聞かれて、「母の誕生日パーティーということで、毎年のように僕が作るんです」と答えると、シェフは感激して半泣きだったと。
「アキタコマチ」は、昔からみんなの息子だ。

それにしても食べたね。
「これ以上の味を出すには、お店(勤め先)のだしがないと……」と本人はもどかしがるが、我々シロート(残りの4人)には、年に何度かしかありつけない、すてきなディナーよ。
日本の将来の飲食業界を、牽引していってくれ。

ところで我が家は、私にプレゼントをくれない。
夫も長男も次男も(彼は料理をするが)くれない。
娘だけが律儀にプレゼントをくれる。
きのうはスリッパをくれた。
うれしいねえー。


by apakaba | 2016-09-22 22:00 | 食べたり飲んだり | Comments(0)
2016年 09月 17日

あいかわらずとしか言いようのない「ササニシキ」

少し前のことになるが、次男「アキタコマチ」の誕生日を家族で祝った。
といっても親からはプレゼントはなくて、料理も本人が作ってみんなにふるまうという毎度の形式。

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ビーツの冷たいパスタ。
これにタコとルッコラのソースも添えて、混ぜて食べる


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豆のサラダにごぼうの素揚げを載せた


子供たちは、親はプレゼントしないがきょうだい同士でプレゼント交換をする。
長男「ササニシキ」は、ここ数年、7月の「コシヒカリ」の誕生日には「金がない」と言って間に合わず、9月に「アキタコマチ」にプレゼントを渡すとき、一緒に「コシヒカリ」にも渡している。
「アキタコマチ」にはサーモスのタンブラー(なぜか2個セット)、「コシヒカリ」にはお茶碗と汁椀のセット。
ともにアトレクラブビューポイントのポイント交換でもらったものらしい。
うーんせこい。
ふたりとも微妙に困り顔ながら受け取っていた。


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「ササニシキ」に「あんた3月で大学院を卒業したら、晴れてプータロー?」と聞くと、にっこり笑って「うん」。
「あんたこのままで司法試験に通るの。大丈夫そうなの。」
「174人中、40番。」
「ええとー、それっていいの、ダメなの、私にはよくわからないけど。」
「このままいけば、まあ大丈夫。成績が落ちなければ。」
「ふうん。それならいいけど。このゲロが出そうな字で試験問題の解答を書いているんだね。」
「うふふっ、そう。」
「先生も大変だよね。採点にこんな字を読まなくちゃいけないんだから。ふつうなら無条件でバツだよ。」
うふふふっと笑いながら、
「最後の方は時間がなくなってくるから、よけいにひどい字になる。バーって書きなぐって、自分でも読めない。」
と喜んで見せてくる。


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「お前のこのゲロの出そうな字を、全国のみなさんに晒しておくよ。」
「ふふふ。でもオレ、刑事法は得意だよ。授業中、オレの解答が模範になってまわったりしてる。」
「こんな汚い字が見本としてクラスにまわるの。えええー。」
「いひひひひっ。」
そんな「ササニシキ」は、今朝早くいきなり「福井へ旅立つ。」と言いながら出かけてしまった。


by apakaba | 2016-09-17 11:18 | 子供 | Comments(0)
2016年 09月 12日

目の痛みはナゼ

ブログではご無沙汰です。
前回の投稿から、1ヶ月も経ってしまったのね。
久々に書いたと思ったら、例によってしょぼくれた話で……一週間くらい前から、左目が痛い。
はじめはまつ毛とかゴミとかが入ったのかと思って気にしないでいたが、痛みが治まらず、なんとなく顔の左側全体に広がっている感じがある。
これは異物じゃなくて神経の関連じゃないの、とうすうす思っていた。

今日、眼科に行って診てもらったが、やはり異物はないという。
「ヘルペスとか帯状疱疹の可能性はありますねえ」という。
うん、そうじゃないかなって思ってたよ。
2年前の顔面神経麻痺と今年5月の後頭神経痛で、神経系の痛みはよくわかっている(詳しくは、「健康・病気」のカテゴリをごらんください)。

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ある日の夕食。
スモークチキン・伏見甘長唐辛子・ヤングコーン・マッシュルームのスパゲッティ


痛いといっても激痛でもないし、きっと軽い症状なのだろう。
このまま、自然治癒も十分見込めるらしい。
しかしやたらと左側の具合が悪いわね私は。

左の目を中心として、頭皮から頬、左顎まで全部がひりひりと痛い。
帯状疱疹が出ませんように〜。
しかしトシですわ。
ちょこまかとくだらない病気にかかって、生命力を少しずつそがれていく。


by apakaba | 2016-09-12 21:51 | 健康・病気 | Comments(0)