あぱかば・ブログ篇

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2017年 07月 14日

この春の文化的活動

4月から学校の仕事が増えたため、ブログの更新がますます難しい日々。
あちこち出かけたことも書けないままになっている。
歌舞伎のツイートがやっとだわ。
1学期終了目前という節目でもあるので、春に出かけた美術展などの写真を載せておく。


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草間彌生展「わが永遠の魂」
予想よりもおもしろくなかったのが自分でも意外だった。
2004年、同じ六本木で開催された個展はすばらしくおもしろかったのに。
自分がこの人に慣れてしまったのかとも思ったが、慣れたというより、この人の精神世界に興味を失ったという方が正しい。
あくまでも個を掘り下げていく姿勢に、今は共感を覚えにくくなっている。


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同時に行った「ミュシャ展」
こちらは前回に行ったミュシャ展をはるかに凌駕するスケールで感動、興奮した。
はからずも草間展と一緒に見ることとなったが、草間が個(自己)へ徹底的に内向きに執着しているのに対し、祖国・民族への愛という壮大に外向きな興味へとうつり、ライフワークとしたミュシャ。
対比して見るとおもしろく、今の自分の興味もミュシャの熱さの方により強く向かっていると感じた。


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アラン・チャン「HELLO GINZA!」
香港生まれのデザイナー。
しゃれてたなあ。
対象を見る「目」によって対象がつくられるということはあると思うけど、アラン・チャンが見ると銀座はこう見えるのか?
私の目から見えている銀座と、ぜんぜん違っていたり、パッと一致したり。


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ソウル・ライター展
これはよかったなあ〜。
写真は絵画と違って、その場所に行けばこの風景が撮れるような気になるけど、今ニューヨークに行ったところでこの写真は絶対に撮れない。
もうこのニューヨークは、地上のどこにもない。
そして肖像権が猛烈に厳しくなってしまった昨今、こんなふうに市井の人々を撮った写真を公表すること自体が、もう過去のものとなってしまった。
人物写真は、この先衰退していくだろうな。


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茶の湯展
2回行った。
展示替えがあり、2回ともおもしろかった。
曜変天目茶碗はサントリー美術館で見た時の方がよかったなあ。
茶碗は芸術品でもあるけど本来は道具だから、手で触れば触るほど、身体的に愛着が増すんだろうと思う。
そうしていくうちに、世間的な価値とは別に、だんだんと自分だけの逸品になっていくのだろう。
昔、茶道をやっていたから、ガラスケースの中の茶碗を見ただけで、「茶筅が引っかかりそうだな」「口当たりが悪そう」「このくぼみが手にしっくり馴染みそう」「触り心地がよさそう」と使った時の感触に想像がつくが、茶道をまったくしない人はどのように感じるのだろうか。


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アスリート展
ここ数年の21_21の展示はヒットが多いが、これも予想よりおもしろかった。
体を動かしてスポーツに参加する形の展示はデート向き。
だが行列するほどのものでもないので、空いている時間でないと楽しさも半減か。


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TOTOギャラリー「間」の坂茂「プロジェクツ・イン・プログレス」。
尊敬する建築家、坂氏の個展。
めざすものが明快。
模型が美しくてうっとり!



この他にも行っていたが、こんなところで。
すぐに書かないと、言葉にするのがおっくうになっていくのね……。


by apakaba | 2017-07-14 22:38 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2017年 07月 11日

体を鍛えて筋肉をつけましょう(指にも)

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6月初め頃の散歩コースで



去年の4月に右手の薬指にひびが入ってしまった。
たいした治療も受けずに放置していたが、ずーっと違和感があった。
動きが悪く、ぐらぐらしている感じが続いていて、むずむずとかゆい。
指先の皮も厚くなって、繰り返しぼろぼろむける。
骨折の時に神経を傷つけてしまうと、むずがゆい感覚が残るという。

いずれよくなるだろうと思っていたのに、6月になってかゆみが増してきた。
仕事でキーボードを叩き続けているうちに、かゆいだけでなく指から腕にかけて、しびれるような痛みも走るようになってきた。
まずいことだ!

たまに行っている鍼灸整骨院へ行き、超音波治療にかかる。
私の両手を丹念に触っていた先生が、「ミタニさんは、右利き?」と聞いてくる。
「もともとは左利きです。子供の頃に矯正されて。」と答えると、「あっ、やっぱり。」
左手の方が、全体に筋肉がしっかりついていて、右手は弱々しく、やや関節に隙間があるようにぐらぐらしがちだという。
なるほどねえ。
だから簡単に折れるんだな。

「神経の痛みを軽くするのは、ひとつには運動をして、筋肉をつけることです。たとえばボールを握るとか、簡単な運動で筋肉をつけて神経の周りを吊るようにすると、あまり神経が敏感に感じなくなって痛まなくなりますよ。」

テニス肘でここに来たときも、同じことを言われた。
テニス肘は、2年経つが今でも少し痛い。
若い頃はこういう助言もなんだかピンとこなくて、あまり真剣に考えず、手っ取り早く痛みを取る“治療”に頼ろうとしていた。
今になると、体を鍛えることがいかに大切か、とってもよくわかる。
体が大事ね〜。
日頃からちょっとずつ体を動かすだけでも、痛みの少ない老後を送れるだろうなあ。

ちなみにその日一度きり超音波治療にかかっただけで、指のかゆみとしびれと違和感はすっかりなくなっちゃった。
やっぱり行ってよかった。


by apakaba | 2017-07-11 21:22 | 健康・病気 | Comments(0)
2017年 07月 04日

平成29年7月歌舞伎鑑賞教室「鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚(きいちほうげんさんりゃくのまき いちじょうおおくらものがたり)」

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七夕飾りの国立劇場大ホール


7月3日、国立劇場歌舞伎鑑賞教室、初日。初めて行った。亀蔵さんの「歌舞伎のみかた」は口跡さわやか、完璧なガ行鼻濁音に惚れ惚れ。絶滅危惧種。派手な舞台装置のオープニング、カタカナ言葉多用の解説に感心しきり。なんとわかりやすくカッコいい解説か。あれはセリフ?淀みなさに驚くばかり(続

2)一條大蔵譚、菊之助は予想をはるかに上回る出来。作り阿呆は絵のように愛らしい。もともと顔立ちのいい人がやるから似合うのだが、美しい顔を忘れるほどの愛嬌。ぶっ返りの美貌は当然としても、演技を超えた菊之助ならではの「気持ち悪さ」が久々に見られ、驚嘆とともに戦慄。これは吉右衛門も(続

3)思い及ばなかったのでは?吉右衛門、仁左衛門で見たときには、両者とも作り阿呆は当然完璧、ぶっ返りの堂々たる気品、人物の大きさや正しさに納得、感心するばかりだったが、菊之助にはその正しい殿様ぶりよりも、むしろ異常性を孕んだ、ぞっとする不気味さが出ていた。首を放り投げて戯れる(続

4)とき、吉右衛門仁左衛門では感じなかった「ヤバイやつ」が(おそらく)図らずも出た。菊之助は真面目でつまらない演技のことが多いが、ごくたまにあの爬虫類のようなぬめぬめとした気持ち悪さが光る時がある。女殺し油地獄でも見せた。あの時の、殺される七之助は本当に怖がって見えた。(続

5)吉右衛門仁左衛門にはなかった長成像が、美貌とともにぬめぬめと立ち上がる。菊之助の真の魅力はあそこにあるのでは?菊五郎とは別の、深い業(ごう)を感じさせる、新しいタイプの役者。がんばってください。歌舞伎鑑賞教室は安くておもしろい。おすすめ!(終わり)


by apakaba | 2017-07-04 22:08 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)