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あぱかば・ブログ篇

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2019年 06月 19日

地震の話をする

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梅雨どきの雲はドラマチックだ



新潟・山形地震で被災された方、お見舞い申し上げます。

中1の国語の授業で、今日から東日本大震災について書かれた随筆の単元に入った。
先生が、導入に「きのうの夜、山形と新潟で大地震が起きましたね!」と話した。
私も、きのうの朝「大阪北部の地震からちょうど1年たったな」と思っていたばかりなので、あらためて地震の多さに怖くなった。
しかし1年生にとって、東日本大震災はうっすら覚えている程度のできごと。
教科書に随筆が載ってはいるが、さほど我が事としてのリアリティーはないだろう。

「今日はスペシャルゲストが来ていますので、東日本大震災当日に何をしていたか、語っていただきましょう!」
先生がいきなり私を指名してきた。
スペシャルゲストって私か。
たしかに、今この教室で先生以外に当日の話をリアルにできるのは、私だけか。

「私は東京に住んでいて、あの日も自宅にいました。
台所でお鍋とかを洗っていました。私の息子ふたりはもう大きくて大学生くらいだったので、息子ふたりも同じ部屋にいました。
今まで体験したことのなかった揺れで、現実のこととは思えず、3人で思わず笑ってしまったんですよね。
それから3人でテレビを見てみたら、津波の映像なんかが映っていて、それも現実と思えずに『映画みたい』と笑ってしまったんです。」

ここまで話すと、私が「笑った」ということに反応して、生徒たちも一斉に笑った。
笑わせるつもりはまったくなかったので驚いた。

「被害の様子が明らかになるにつれて、とんでもないことが起きたとわかってきました。
私はそのあと、たくさんの人が亡くなっていったそのときに、笑ってしまったことを何年も後悔しました。
自分はひどい人間だと思いました。
けれども、とても現実だと信じられないことを体験すると、気持ちをうまく処理することができず、人間は“笑う”という反応をしてしまうこともあるんですね。」

2クラス続けて国語の授業に入り、次のクラスでも(スペシャルゲストとして、トホホ)同じ話をしたが、あとのクラスの方がうまく話せたようで、最初の揺れとテレビの映像を信じられなくて「笑った」と私が言っても、誰ひとり笑わなかった。


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今でも、東日本大震災当日に笑った自分を嫌悪している。
それを生徒に話すことで、少し赦されようとしている。
浅ましいけれど、今日、たくさんの生徒の前で真面目に話したことで、気持ちが軽くなった。
この話にどれほどの教育的効果があるのかわからないけれど、少なくとも自分のためには意味があった。
学校は生徒のためだけにあるのではないんだな。
先生(私のことね)が心の平安を得ることもできて、それもまわりまわって生徒に還元されるといいなあ。


# by apakaba | 2019-06-19 18:50 | 生活の話題 | Comments(0)
2019年 06月 14日

7年目の影絵再演

きのう、私が所属している影絵人形劇団の公演が終わった。
7年前に演じた『たつのこたろう』を、加筆・再演した。
この演目は、7年前に劇団の活動が本格化するための旗揚げ公演となった、思い出深い作品だ。

7年の年月を感じた。
当時は、まだ耳の病気が発症しておらず、大きな声を出し続けてもフラフラにならなかった。
当時のほうが当然記憶力がいいから、再演になっても、まだセリフをだいたい覚えていた。
今回は、仕事で忙しくなったせいもあるが、一度も自主練をしなかった。
声を出すのは、練習会場に行ったときだけ。
そうしないと、耳硬化症と上半規管裂隙症候群のために、体があまりに疲れてしまう。
加えて、泣く演技は非常に心身が疲れる。
明るい、楽しいセリフを言う役だと、練習期間中も明るく暮らせる。
暗い、つらいセリフをたくさん言っていると、やっぱり心身もつらくなってくるのだ(これは、演技をしたことのない人にはわかりづらい感覚だろうな)。


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梅雨どきのいい香り


主人公のセリフで「やっと今、自分がなんのために生きているのか、わかったんだ」と叫ぶシーンがある。
今回、これを自分の声で言いたかった。
7年前には、わかっていなかった。
わかっていないけど、役のセリフだから言った。
役柄として理解しているつもりだった。
今は、自分が生まれたことの意味、生きることの意味が、わかった。
私は、次の世界を作る人を育てたい。
だから教育の仕事をしている。
だから、耳の病気でフラフラでもまだ影絵の公演に出ている。
迷いの中にいた7年前より、人生はシンプルに、明確になった。
自分の演技も、輪郭が明確になったと思える。
たくさんのスタッフがそれぞれの持ち場で全力を尽くしていた。
微力だけれど、自分もそれに報いたい。


# by apakaba | 2019-06-14 22:10 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2019年 06月 10日

早稲田大学茶道研究会創立七十周年記念茶会

10年ぶりに、大学のサークルの周年記念茶会に行った。
5年ごとに開催されている行事だが、5年前は直前になって行くのが急におっくうになり、欠席していた。
だから先輩や後輩や同輩と会うのも10年ぶり、もしくは何十年ぶりだったのだが、やっぱり茶道は楽しかった。

10年前とまったく同じことを思った。
「学生時代に、幽霊部員ではなくてもっときちんと茶道を習っておけばよかった」
「学生時代に、サークルの人たちともっと深く付き合えばよかった」

茶道は月謝を払えば今すぐにでも習えるけれど、とかくお稽古事の茶道はお金がかかり、自分たちで主催してお茶会を開く機会も少なく、免状を出してもらう沙汰も金次第(言い方は悪いが)というところもある。
それに較べて、学生茶道は非営利だから安価できっちり教えてもらえた。


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朱色の袱紗ばさみは、大学のサークルに入った時に買った。
娘が高校の部活で茶道部に入り、これを貸していた。
ボッロボロになったので、七十周年記念茶会を機に、シックな色合いのものに買い換えた!


サークルの仲間のほとんど全員と、今の生活ではまったく縁が切れているトホホな状態。
これは、私が勝手にみんなに壁を作ってしまっていたせいもあるが、卒業後すぐに自分の結婚と出産が続いたというタイミングの悪さにもよる。
あそこで完全に失速してしまったな。
在籍中は私があまりちゃんとお稽古に出なかったし、卒業後は男子も女子も社会的に活躍したり、ゆとりある専業主婦になったりしていて、しょぼい自分とは差がありすぎると思い込んでいた。
今はだんだんそういうコンプレックスも減ってきて(ゼロではないけど)、楽しく付き合える気がする。
と、10年前にも同じことを思ったのだけど、あっという間にまた10年たってしまったね。

サークル内でほぼ唯一の友人のkくんと、今回もランチから一緒に行った。
ふだんはほぼやりとりがないのに、10年ぶりに会ってもまるでぎこちなくならず、一日中一緒にいても話題が途切れずしっくりしている、そして別れるときは特に名残惜しくもない。
また5年後に会うし。
こういうのがほんとに友達だなあと思う。


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なんですかねこの茶入れのデザインは……。


お茶会や、そのあとのパーティー会場や二次会会場で、懐かしい顔をたくさん見た。
20代のころに会ったきりだった(と思う)同輩女子から、いきなり
「えーと、『アキタコマチ』くんは元気?」
と聞かれてものすごくびっくりした。
な、なんで次男の名前を知ってるの。20代のころから音信が途切れていたのに!
「だって会ったじゃない。誰々の送別会のときに、馬場のカンボジア料理の店で。ベビーカーに乗せて0歳の『アキタコマチ』くんを連れてきてたよ。」
そう言われるまでまるっきり忘れていたが、たしかにそんなことがあったような。
「そのとき、眞紀ちゃんは『アキタコマチ』くんの口にキャベツとかを突っ込んでた。このあとすぐネパールに連れて行くんだって言ってた。」
それって24年前だわ。
よく覚えているなあ。
私は記憶力のいいほうだと思っていたけれど、一気に自信がなくなったよ。
きっと彼女にとっては、印象深い出来事だったのだろう。

自分が忘れてしまったことを人が覚えていて、何十年ぶりに教えてくれたりする。
なんておもしろいんだろう。
やっぱりこれからは、旧交も温め直そう(微妙な表現……)。

10年前に書いた話はこちら↓





# by apakaba | 2019-06-10 17:23 | 生活の話題 | Comments(2)
2019年 06月 05日

ハラ ミュージアム アーク

先日、伊香保にある「ハラ ミュージアム アーク」に行ってきた。
Facebookに書いた記録を転載する。

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ハラミュージアムアークは磯崎新設計のカッコいい美術館
隣に、グリーン牧場というものがある。
夫の学年でこのグリーン牧場に校外学習(遠足的なもの)に行くため、その下見に来たというわけだ。


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原美術館が来年閉館すると、ここはハラミュージアムアークではなく原美術館アークという名前に変わるらしい。

ぜいたくに土地を使ったカッコいい美術館。
ゆるい上り坂を入り口に向かって進んでいくと、ちょうどオトニエルのガラスのアートがハート形に見える。
そして自分と一緒にそれが映り込む。
が、さらに近づいていくと、鏡と見えたものは実は鏡ではなくてこれもアート作品だ。




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イケている仕掛け。
イ・ブルのアートであった。
どう撮っても反射して、全容がなかなか見えにくい。
それがクールである。




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イ・ブルらしいポップさ。
周りにびっしりLED照明が埋め込まれているが、点いていたりいなかったりする。
点灯に規則性もなく、点滅するわけでもない。
非常にカッコいい。
まるで街の灯りのように無秩序で自由だ。




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残念なのは、屋外展示以外すべて撮影禁止であることだ。
古い。
草間彌生の部屋があったが、あれを撮らずしてどうするの
鏡を使ったいつもの水玉の部屋だが、ある一角に立つと自分の姿がまったく映らなくなり、まるで部屋に誰もいないように見えるのだ。
箱をのぞくと水玉のかぼちゃがぎっしり(ややしなびている様子)という仕掛けでは、はっと驚いた自分の間抜け面が鏡に意地悪く映り込む。
あれは実におもしろい。




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四角い箱のような部屋は特別展示室「觀海庵」。
展示品もいいが、それ以上に建物がすばらしい。
日本建築の厳格さをひしひしと感じる。
びしっとした空間にいるだけで、美的感覚がシャープになっていく感じがする。
作品保護のためにはめ込まれたガラスの美しいことよ。
あのガラスにいくらかかっているんだろう!

建築美と、所蔵作品数は少ないながらもハイレベルなアートの取り合わせの妙を楽しめる。
イ・ブル、アニッシュ・カプーア、やなぎみわ、束芋、草間彌生がとくによかった。
ぜひ撮影禁止を解いてほしい。


# by apakaba | 2019-06-05 16:52 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2019年 05月 25日

韓国ダークツーリズムとアートをめぐる旅

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GWに韓国をまわりました。
アルバムをFacebookに作ったので、是非!
テーマは「韓国ダークツーリズムとアートをめぐる」です。




# by apakaba | 2019-05-25 08:15 | 旅行の話 | Comments(0)
2019年 05月 23日

最近の学校での一コマ

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母の日に「コシヒカリ」からもらった花束


中2の社会の授業では、日本の少子高齢化の話題。

先生「あなたたちが大人になるころは、少子高齢化はますます進んでいきます。少子高齢化の問題点について、班で話し合って意見を出しましょう。」

先生「では、どうですか?少子高齢化になると?」
A「働く人が減る!」
B「もらえる年金の額が減る!」
C「年金を払う人の負担が増える!」
D「介護をする人が不足する!」
E「伝統工芸とかを受け継ぐ人がいなくなる!」
F「一人当たりの税金がアップする!」
G「お年寄りはだんだん死んでいくから、さらに人口が減る!」
H「政治家が、高齢者を優遇する政策を選挙とかで公約して、そういう人が当選する!」
先生「はい、たくさん出ましたねー。どうですか、みなさんの未来は、明るいですか?」
生徒たち「暗いッ!」

すごいよねえ。
中学生は、これくらいのことはあっという間に考えるんです。



# by apakaba | 2019-05-23 21:34 | 生活の話題 | Comments(0)
2019年 04月 27日

北インド旅行のアルバムを作りました

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1947年の印パ分離独立の悲劇が、チャンディーガル建設の要因となった



やっとGW。
3月にふたつの中学校の卒業式であんなに泣いたのに、4月になって新入生が入ってくるとまたドタバタな日々が戻り、あっという間に3週間もたってしまった。
1年生もそろそろ疲れが出始めているようだが、私も疲れたわー。
ここで連休になるのは、ほんとにありがたい。

春休みに北インドをまわってきた。
長らく行きたかった計画都市チャンディーガル、ヒンドゥー教の聖地ハリドワールとリシュケーシュ、そしてなつかしきデリー。
デリーでは、30年ほど前に行ったときの旅行を思い出しては思い出の断片を拾っていた。
旅行中、ひとりだったのでずっと旅行記を作っていた。
昔はノートを持って行ってボールペンで書いたが、今ではiPhoneで撮った写真で、現地でアルバム作りと発信。
便利な時代だ。
便利な時代バンザイ。

Facebookにアルバムを作ったので、是非、見てください。
各写真に長くコメントを書いているので、読んでください!




# by apakaba | 2019-04-27 08:41 | 旅行の話 | Comments(0)
2019年 04月 25日

『手塚治虫アシスタントの食卓』

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やっと、読みました……遅い……
新学期がスタートしてドタバタしているのと、連休前に原稿書きをやり終えなければと。
堀田あきお・かよさんによる『手塚治虫アシスタントの食卓』でございます!

あきおさんは今も(ここ数年お会いしていませんが)カッコいいけど、あきおさんがかの手塚先生のアシスタントとして過ごした青春の日々がつづられる。
純真で頼りなく、まだ何者でもなかった時代。
夢だけを頼みにしていた、カッコ悪い時代。
そんなあきおさんはとてもカッコいい。
どの世代の人間が読んでもグッとくる、全方位的におもしろく感動的な逸話集だ。
(私などは若きあきおさんでも手塚先生でもなく、もはや手塚先生のお父様の心持ちにシンクロしてしまったよ。)

堀田夫妻のすべてのマンガに共通することであるが、彼らの作品には「いい人しか出てこない」。
たとえいい人と言い切れないような人でも、読者には憎めない。
それは、堀田夫妻の、人を見るまなざしのやさしさだ。

手塚治虫という巨人が、どんな人だったのか。
マンガの中に描かれる手塚先生の姿は、ほんの一部分だけだろうが、それで人となりに触れられたような、温かい気持ちになる。
まるでこのアシスタント時代の日々がつい最近のことのように、生き生きと感じられる。
そして、手塚治虫はとっくに亡くなったこと、もう新しい作品は生まれないことをはっと思い出し、さびしくなる。
それから、このマンガに出てきた人々——あきおさんをはじめ——が、手塚先生からなにかしらのものを受け継いで、今、活躍していることに思い至り、心強く、うれしくなるのだ。



# by apakaba | 2019-04-25 21:19 | 文芸・文学・言語 | Comments(0)
2019年 04月 20日

東京六大学野球

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12年ぶりに、東京六大学野球。
12年前は「ハンカチ王子」のブーム時だったが(決してハンカチ王子目当てでは……)、今回は自分が学生だったころにさんざんその名前をここでコールした小宮山が、早稲田大学野球部監督就任後の初試合となった。
学生時代も、プロになってからも小宮山が好きだったので、とてもうれしい。

学生の野球離れが進んだ結果か、元「学生席」は、一般の人間も安く入れる「応援席」という名称になり、学生のころと同じように歌ったり応援したりする。
私は応援しながら野球を見るというのがなかなかうまくできず(というかたいして好きじゃない)、野球を見れば応援はおろそかになるし、応援部の指図に従っていると野球を見逃す。
でもこれでは本末転倒ですね。
今日は、やっぱり野球を見たいので、応援はテキトーにしていた。
学生のころはこれができず、結局野球はよく見てなかったな。

とはいえ、応援歌やコールはすらすらとそらで言えるものばかりで、とても懐かしい。
安い娯楽で、ほんとによく行ってたからなー。
当時は、「おーい! (相手校)!」と呼びかけ、相手校をおとしめる(もちろんジョークのレベル)応援合戦が必ずあったが、今ではやらないのか。
あれおもしろかったんだけど。
そして応援部の撮影は禁止、座席での飲酒禁止。
なんだかだんだん、品が良くなってきたぞ。
まあそういう時代だからいいか。
そして早稲田大学応援部のチアリーダーたちが、昔とは比較にならないほどかわいくなっていて、それだけはかなりうれしかったぞ。
今日は、対東大戦だったのでワンサイドゲームだった。
ハラハラドキドキの接戦を見に、また行こうかなー。


# by apakaba | 2019-04-20 19:01 | 生活の話題 | Comments(0)
2019年 04月 09日

桜の中で3年目の入学式

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今日の桜。


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1週間前の同じ桜。
今日は勤め先の中学校の入学式だった。
よくもってくれましたね!

長かった春休みが終わり、私も今日から仕事に復帰。
教員のようなものになってから3年目の春だ。
今年度も、とてもとても楽しみ。


# by apakaba | 2019-04-09 21:41 | 生活の話題 | Comments(0)