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あぱかば・ブログ篇

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2010年 11月 22日

親世代それぞれの旅行

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連日、食い物写真ばっかり載せてよーと思ってるでしょう。
ほんとすみません。
今日は会社で研修会があり、帰りに渋谷の南翔饅頭店に寄ったのですわ。
写真だと、散らばって見えておいしくなさそうだけど……おいしうございます。
このランチメニューは、写真に出ているものの他に、上海蟹みそと豆腐入り揚げ春巻、海老入り汁麺がつき、ひっくり返るほどお腹いっぱい。

なぜいきなりこの系統のお店かというと、私の親が先日、台湾旅行から帰ってきて、大変たのしかったという話を興奮してしゃべっていたせいかもしれない。
私は台湾に行ったことがないので、ただただ一方的に流し込まれる土産話を聞くばかりだったのだが、ひとつひそかに感心したのは、世界中いろんなところへ旅行している親が、台湾という日本から非常に近くて旅の選択肢としては目新しくもない場所を、たとえばつい先頃行ってきたアラスカや、インドやトルコなどの国々とまったく同等の興奮度をもって語っていることに対してであった。

地理的な遠近や、“秘境”だのなんだのといった、いうなれば“旅のブランド力”(その国へ行ったこと自体が自慢になるような困難な旅)みたいなものは、この人たちにはまるで関係なくて、見栄でもなんでもなくシンプルにその旅先そのものを楽しみ、そこから得るものを素直に受け取っているのだな……と、思ったのだった。

それをとてもいいなと思う。
渡航先の数とか滞在日数とか、いかに困難な旅路を経験したか、を自慢する人は多い。
私はそういうタビビトは好きではない。
そんなものでその人間に箔がつくと思ったら大変な勘違いで、逆にその人に自慢できることがないから、かえってそこ(旅の困難さ)にアイデンティティーを求めてすがりついているだけのことだから。
そんな次元の低い自慢などからはとうの昔に解き放たれている私の親は、子供のような純粋な好奇心をもって、台湾を楽しんできたようだった。

親世代それぞれの旅行_c0042704_23143218.jpg


それで「なんだかいいなー台湾。」と思っているうちに、今日のランチがそれっぽいものに決まったのであった(上海の老舗・南翔饅頭店の東京支店のひとつ)。

今日、義母からも電話があり、ネパールへの一人旅から帰ってきたという。
フルパッケージのツアーとはいえ、初めての海外一人旅だったので、私も子供たちもとても心配していた。
最終日に煮沸の足りないお湯を飲んで下痢をしたようだが、それ以外はなにもかもがすばらしかったと、これまた興奮アンド感激して、ひとしきり私を相手にしゃべっていた。

聞く相手が私しかいないというのが正直なところだが。

夫(義父)は白人の国以外にはまったく興味なし、夫(義母の息子)はネパールに行ったことがなく行く気もあまりなく、その他の親戚も、ネパールとはほど遠く暮らしている。
唯一、私だけが二度行ってネパール語もちょっぴりわかる程度というネパール好きなので、「今度は是非いっしょに行きましょうよ!!!」と、すっかり自信をつけた義母は言ってくるのであった。

親世代それぞれの旅行_c0042704_2343881.jpg


いかにヒマラヤが大きくすばらしく、これまで見てきたスイスなどの山々を小さく感じたことか。
いかにネパール人男性がカッコいいか。
いかにカトマンズの街に風情があるか。
息もつかずに報告をしてくる様子は、台湾帰りの私の親とまるで同じだ。

年を取ると、変に斜に構える必要がなくなって、いつまでもどんな旅先でも、うきうきと旅ができるように思う。
シンガポール旅行記など見ればおわかりのように、私もそういうタイプなのだが、旅先に対して心を開くことが、結局は一番素直に楽しめるように思う。

by apakaba | 2010-11-22 23:56 | 旅行の話 | Comments(11)
Commented by キョヤジ at 2010-11-23 00:01 x
台湾は良いよ。
ノーストレス。
飯はうまいし。
Commented by 内田 at 2010-11-23 01:08 x
旅を楽しめ、その楽しさを表現できる人はすばらしい。
カイラスにヒッチで行ってきたことを斜にかまえて自慢する自称タビビトより、隣町のお祭りを嬉々として語るような人と私も語らいたいです。
Commented by 那由他 at 2010-11-23 11:54 x
>「今度は是非いっしょに行きましょうよ!!!」

お義母さんからの、このお言葉!
次回の旅行が楽しみですね。
Commented by apakaba at 2010-11-23 11:56
旅行レス。
キョヤジさん、うちの親たちの喜びようを見ていたら俄然行く気が強まりましたよ。
旅行の応募、片っ端からしてるのに当たらないなー。
台湾なら近いから安く行けるか。
羽田からも行けるしね。
バリで大散財する予定なので、そのあとコツコツお金貯めて(懸賞に応募もして)、台湾に行くぞ!

内田さん、本当にそうですね。
「今まで何カ国行ったことがある」とか、気に入れば同じ国に何度も行ってしまうタイプの私には理解できない自慢だし。
しかし親がそろって旅好きというのもおもしろいものです。
うちはつねに旅土産があふれているし。
ロシア産の紅茶はかなりハズレでしたが……

内田さんは、旅っぽい雰囲気がなによりスバラシイです!
Commented by apakaba at 2010-11-23 11:59
那由他さん、そうなんです〜〜〜〜〜〜やったーーーーーバンザーイ(夫は「お袋また行く気なの」と呆れていましたが)

飛行機が落ちたら死んじゃうことばかり心配していたけど、行ってみたら移動はとにかく飛行機飛行機で計6回飛行機に乗り、なんだかすっかり自信をつけたみたいです。

でも私も、義母が長年のあこがれだったネパールに行ってあれほど喜んで、ほんとによかったなーと心から思いました。
Commented by シアトル結婚写真名館 at 2010-11-23 17:38 x
こんにちは!
台湾の結婚・変身写真館ブログを書いているので、よかったら遊びに来てくださいね!
http://blogs.yahoo.co.jp/seattlephoto888
Commented by apakaba at 2010-11-23 18:35
ご案内ありがとうございます。
私も変身したいです。ほんと
Commented by ogawa at 2010-11-23 20:44 x
先週末、金曜日から日曜日まで台湾に行っていました。
なんてリアル・タイムなんでしょう。

台湾、10年ぶりでしたけど、旅をしやすいですね。
基本、日本語が通じますし、安全だし、年配の方が多かったですね。
当たりが柔らかいですし。

お茶屋さんで、お茶を買った時、店の主人が、私のカメラを見て、「夜になっても撮影して大丈夫ですよ。」と言ったぐらいですから。
こんなこと言われたの初めてでしたし。

実質滞在、1日半でしたけどとても楽しかったですよ。
Commented by apakaba at 2010-11-24 09:59
ogawaさん、おかえりなさい。
うちの親たちが行っていたのは2週間ほど前です。
年配の人の日本好きはすごいみたいで、それには相当驚いていました。
ただ、時代が移って、昔の日本統治時代を知っている人がいなくなってしまうと、どうなるのかなー。
今が行きどきなのかもしれない。
Commented by minmei316 at 2010-11-24 18:06
旅行の話からちょっとずれますが
うちのお客様がお友達のネパール人イケメン男性を2度ほど連れて来られたことがあります。丁度お年もわたしと同世代で、しかも独身デス。その方は普段はネパールの山にこもって瞑想をしているらしいのですが、3年おきぐらいに、食い扶ちを蓄えに日本へやってくるそうです。どうやらヨガの大先生らしく、ヨガのインストラクターに指導をする仕事を日本ではしているらしいのです。そんなこんなで、わたしは彼に凄く興味があって、いろんな事を聞いたりしてお話がしたいのに・・・。残念です、、、英語がしゃべれません(泣)
しかも、ダンナがいる横で、そんなあからさまにもできませんしね・・・実らぬ恋で終わりました(泣)・・・とにかくですね、ネパール人男性はかっこいいですね。瞳にやられます・・・

お母様の一人旅 凄い!
Commented by apakaba at 2010-11-25 08:16
ああ〜わたくし、ネパリ男性は、世界で一番好みのタイプのど真ん中なのです。
だからネパールの旅は右を見ても左を見ても幸せいっぱいです。
minmeiさんもいつか是非。
義母の参加したツアーは「らくらく旅」というコンセプトで、長く歩かせたり、無理な日程を一切組まず、午後4時にはホテルに戻ってくるというとにかくらくちん第一の企画だったようです。


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