あぱかば・ブログ篇

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2011年 05月 14日

あなたを香港・マカオに連れて行くよ・12

マカオ

3月18日つづき。(前回分はこちら。スタートから読まれるときは第1回分からどうぞ)

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さて午後からはマカオへ向かう。
さようならDragon Hotelそしてチョンキンマンション。上環(ションワン)のフェリーターミナルまでタクシーで行き、ターボジェットのスーパークラスの切符を買った。
エコノミークラスより1000円くらい高いが、専用待合室があって雑誌や新聞が読み放題だし、優先的に乗船も下船もできるんだぞ。

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フクシマ50のことが書いてあるらしい。「用自己生命換更多人安全」



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機内食みたいな軽食。オレンジジュース「菓汁先生」はごく一般的な味

軽食に、鶏肉のトロッとした炒め物というかシチューのような物に白いごはんが出た。
それはまあまあだったがヨーグルトが仰天のおいしくなさだった。やたら粉っぽいのはナゼ。脱脂粉乳で作っているのか?

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雨に煙るマカオへ。晴れてくれプリーズ

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マカオの様子は、5年前よりも巨大カジノホテルが増えていて非常に観光客向きになっていた。
しかしフェリー発着場前のバス乗り場のわかりにくさはあいかわらずで、おそらくお金を落としてくれるお客は路線バスになんか乗らずタクシーあるいはホテルの専用バスに乗るのであろう。
私もタクシーに乗ればよかったのに、香港でだいぶバスに乗り慣れてきたことが災いして(災い?)、つい路線バスに乗ってしまった。

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マカオを少しぶらぶらしてみたいとは前から思っていたので、ホテル選びには早くから動いていた。
アメリカンな大型ホテルは好みではなく、バックパック宿はチョンキンで十分なので、どうせ泊まるならマカオならではのホテルがよかった。
私はひとつの旅行でさまざまなタイプのホテルに泊まるのが好きだ。日数もあるからエリアも変えたい。というわけで、尖沙咀(チムサーチョイ)の次はマカオの歴史的建造物を改装したホテル、ポウサダ・デ・モンハ(公式サイト)を予約していた。

ここはもと軍の宿舎だったものをホテルにしたところであり、全20室という小さなホテルである。
旅行代理店ではほとんど扱っていないので、予約はホテルに直接メールをしていた。
とてもていねいな返信の様子から、好感を持っていた。
旅遊学院という、観光・ホテル業界の人材育成を行う公立教育機関に隣接しており、学生さんたちがホテルマン修行をしている。
スバラシイサービスに趣ある建築、おいしいレストランとなにもかもそろっているのに、人件費がかからないから非常に安い。そんなわけで人気が高い。

今夜は、部屋だけでなく、金曜日の夜だけに供されるディナービュッフェも予約している。
一か月くらい前に予約のメールを入れたらすでに満席だった。
「もし席が空いたら入れてほしい」と返すと、「ご心配なく。すでに空席待ちリストに入れてあります。お席がご用意でき次第ご連絡します」との返信。
何度かメールをやりとりしていて、予約が取れた。
英文を読むのが苦手な私にでも読み取れるような誠実さとていねいさのあふれる文面で、きっと学生さんががんばって書いたのだなーと、到着前からここのステイが楽しみでしかたがなかった。

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まったくの路線バス。降りてからの徒歩で大後悔

そんなこんなで、今、地元民ばかりのわかりにくい路線バスに乗っている。
広東語であれこれと話しかけられる。おそらく震災のことを話しているのだと思うがさっぱりわからず。
威勢のいい運転手が、このおばさんもモンハ(ホテルのある地名)まで行くからいっしょに降りろ!と(いうようなことを)言うので従った。
そのおばさんとともにモンハのそばで降り、おばさんの無言の案内についていく。
広東語が話せないので私も黙っているしかない。
雨も降っているし、近いと思ったが道のりは意外と遠かった。
ホテルまでいっしょに行くのかと思ったらそうではなくて、おばさんはホテルのある丘のふもとで「ここから坂を上れば着くわよ」と(いうようなことを)言って去っていった。

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ボロマンションの隣に建つ、旅遊学院の校舎。あそこがホテルかと思ったら、ホテル棟へはさらに5分ほど坂を上がるのだった

おばさんと別れてモンハの丘への坂道を上るが、ワイン4本を詰めた(そうなったいきさつ)スーツケースは手に豆ができるほどに重く、途中で10回ほど休んでは泣きそうになった。
坂の上にあるポウサダ・デ・モンハは、しかし期待どおりのクラシックなホテルであった。
がんばった甲斐があったよ。
おくゆかしい建築や中洋折衷なしつらいにいちいち感激。
豪華さはないが、それを凌駕するよさを持ったホテルである。
加えてスタッフのかわいらしいこと。自分の子供くらいの子たちが必死でサービスをしてくれるのはまったく初々しくてかわいい。
4人くらいでやっと一人前といったところだ。

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やっと、着きましたー!感激ー!重い荷物を持った人は、迷わずタクシーを使うことをおすすめします。路線バスは、手ぶらの人ならどうにか。

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かわいいレセプション

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コップやティッシュケースなども中国の陶磁器を使っていてミックステイストがナイス。海外ホテルお約束のリンス無し。せまいシャワールームだがなぜか凝った造り

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机の引き出しに、アンティークっぽいこんなものが。やーんステキー!でもなんなのかわからない。

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鏡だったのね!愛らしい小物にうっとり。持ち帰ってしまう人がいるのではないかと心配になる。

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パティオはポルトガルテイスト。ほんとにかわいいホテルだ

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でももとは軍の宿舎だったというのもどことなく偲ばれる

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部屋にあった、アフタヌーンティーのお知らせ。「不能抗拒的 誘惑」とある。“I can resist anything except temptation.__Oscar Wilde”大げさだなあ……

私は甘いものが好きだがそんなにたくさんは食べられない。
よくあるホテルのアフタヌーンティー(ハイティー)は、見ている分にはステキだと思うがいざ食べてみると「こんなに甘いもんばっかり食えるか!」となっていつも残してしまう。
ここのレストランでもアフタヌーンティーをやっていて、私にぴったりな、量が大変少ないセットのようである。
しかも甘いものと甘くないものとがちょうど半々なので助かる!
その、楽しみにしていたアフタヌーンティーは、コーヒーはおいしくないが(ていねいに淹れてはある。水質が悪いせいだと思われる)お菓子はどれもおいしくてディナーへの期待が高まる。
敷地内に新しく作られているエデュケーショナルレストラン(ホテル専門学校が運営しているレストラン。調理とサービスも、学生の修行の場)は、ホテル棟とはがらりと雰囲気が異なり、現代的でスタイリッシュである。

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エデュケーショナルレストランに入ると、ソファの並んだバーコーナーがありその奥にテーブル席がある。

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バーコーナーとテーブルの仕切りはよく見ると全部ほんもののバラだった。造花だと思ったのにびっくり

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学生さんたちが先生とミーティングをしていた

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かっこいいワインセラーもあってワクワク

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香港でまともなコーヒーを一度も飲んでいなかったので、アフタヌーンティーなのについコーヒーにしてみた。

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かわいいでしょ!そして少量!右側はミニサイズのオレンジロール(オレンジ風味の伊達巻きみたいな感じ)とミニサイズのエッグタルト。左側はバカリャウ(干し鱈)のコロッケとミートパイのようなもの。熱々出来立て。最高。

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お客はほとんどいなかったが、スタッフはそろそろディナービュッフェの準備。料理の名前の書かれた札

入り口に、チョコレートで作られたドラゴンの大きな像があり、それがやたらとよくできているのですっかり感心して写真を撮りまくる。なにかのコンテストで銅賞を取った作品だと書いてある。

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近寄ると甘い匂いがするんだぞ

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卒業生たちの寄せ書き。弾むような若い文字で「ここで学べてよかった」「ここを卒業できることを誇りに思う」と(いうようなことが)書かれていて、目頭が熱くなる。つい親の目で見てしまいます

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部屋に置かれていたウエルカムクッキー。特大サイズの中国風の味

それからモンハの丘の運動公園(健康遊具がある)を散歩したり、山頂にあるモンハの砦を見たりする。

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部屋の額。中国の細かい刺繍

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ポルトガル風だったり中国風だったり。

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モンハの砦から。高層ビルに取り囲まれた低層住宅地が見える。次に来たときには跡形もなくなっているかもな

ディナービュッフェは満席で、料理はどれもとてもおいしかった。満足至極。
ただひとつ心残りなのは、前から食べてみたかったポルトガルの伝統的なお菓子セラドゥーラが、今日は出なかったことである。
これはマカオ滞在中にまたさがしてみよう。

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アフタヌーンティーのときとは違ってサイズの大きいオレンジロールがあった

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ワインリストの冒頭には“Wine is the most civilized thing in the world.__Ernest Hemingway”……ここって、名言が好きなんだね……

13につづく)

by apakaba | 2011-05-14 10:10 | 香港マカオ2011 | Comments(7)
Commented by カルロス at 2011-05-15 20:02 x
私はマカオに数回しか泊まったことがありませんが、こんなホテルがあることすら知りませんでした(笑)
ところで、最終日はベネチアンとかに泊まってしまうんですか?
Commented by apakaba at 2011-05-15 20:18
カルロスさんの旅行記ももちろん参考にしたよ!(抜かりなく!)
ソフィテルと書いてあったけど、私も実はあそこのソフィテルに泊まってみようかなと最後まで迷いました。
けっこう、いいよね。眺めとか。
マイケル・ジャクソンのギャラリーもできたらしいし。
でもここにして本当によかった!
Commented by agsmatters05 at 2011-05-16 00:41
apakabaさん、ようやく追いつきました。シリーズが終わる前でよかった。途中再読箇所も含めて、今日1から12まで全部読みました。ふう、5月15日の日曜日の日中、大半をこれについやして、今4時半。いつか私も香港やマカオに行きたいなあ、行けたら、マキさんのあとをたどってみたいなあ、なんて思いながらよみました。行く先々で、その場所のために、という思いがあるのがユニークですね。買い物だって、相手のためになるから、という買い物も、単なるショッピングと違って心がこもってますね。あと、これから12回ぐらい続くんですか?あ、それから、上の中国語の新聞。漢字を拾い読みして意味を類推するっての、おもしろかった。「管直人最壊打算 東日本恐全毀」って、誤解してなければ、ちょっとオーバーなのでは・・・?
Commented at 2011-05-16 07:32
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by apakaba at 2011-05-20 22:35
香港第12回レス。
凸凹ミチさま、レスがすっかり遅くなってすみません!
シリーズはまだまだ終わる気配がありませんからご安心を!(うんざりするほど続きます!)

今日もシンガポールに住んでいた人と話していたのですが、在住者と旅行者はその土地を見る目がぜんぜんちがいますよね。
私は海外のどこにも住んでいないので、どこへ行っても「楽しい」と思ってしまいます。
旅行者は、その無責任なスタンスのなかでしか動けないし、最大限その土地に貢献はしたいなと思ってます。

カギコメさま、ほんとに遅くなってスミマセンでした!!
またなにかかわゆいものお願いしますね。
Commented by ぐっどばらんす at 2011-06-06 00:37 x
うははぁ~ 良さそうなホテルだなぁ。
あるところには、あるもんですね~
ボトル4本持って、ヒーハーヒーハー言いながらの甲斐がありましたね!
Commented by apakaba at 2011-06-06 10:14
香港12回レス。
ぐっどばらんすさん、宿は重要ですよね。
高ければいいとも限らないのがまた、さがし甲斐のあるところです。


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