あぱかば・ブログ篇

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2011年 05月 29日

あなたを香港・マカオに連れて行くよ・16

3月19日つづき。(前回分はこちら。スタートから読まれるときは第1回分からどうぞ)

ポウサダ・デ・モンハに戻り、学生さんたち(ホテルマン見習い中)のいるレセプションでどこか足マッサージ店があるかと尋ねてみると、検索をかけてタイ式のそこそこコジャレた店をさがしてくれた。だが私はもっとベタな店(庶民的で、しっかり揉む)がいいなと内心で思った。でも自分の子供くらいの子が一生懸命やってくれたので無下にもできない。予約は入れずに自分で行ってみると言い、この付近にもし他のいいところが見つかればそっちにしようと決めた。
ところで私はカエルが食べたいのだが……と言うと、子供のような学生さんたちの表情がザーッと音を立てて曇っていった。その反応に私の方がびっくりしてしまう。
「え・え・えーっ……」というような顔で、「めったに食べないのでわかりません」と必死で失礼のないように努めているが、表情は「シンジラレナイ!この日本人〜!」というのがありありである。参ったなー。
もしかしてキミらまだ子供だから食べたことがないんじゃないの?まーいいや自分でさがすから。

とりあえず、タクシーでマカオ半島の埋め立て地区へ行き、スパをさがす。
昔ながらのボロい街並みが、埋め立て地区に入るといきなりきれいになり歴史のホコリがなくなる。
紹介された「アクアマリンスパ」というところは、中を見るとちょっと女性好みな感じ(技術より癒しのムード優先)がした。
満席と言われてちょっとホッとして、もう一つあった方へ行く。
こちらはぐぐっと庶民的で好み。
あんまさんの女の子たちは、明るくてキュート。
どことなく場末の飲み屋のお姉ちゃんのような様子だが腕前はたしかで、チョコチョコと足をなでるようなマッサージではなく本格的にギューギューと揉む。こってり1時間絞られて、痛いながらも楽しかった。
ちょうどテレビのニュースをずっと流していて、例によって話題は日本ばかりなので、「日本が危ないから、マカオに来てるんでしょう!と(いうようなことと思われる)からかわれた。

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元気になったところで、あらためて「カエルを食べられるところを知ってる?」と尋ねてみると、またも「カエル〜〜〜〜〜!?」という反応。
「あんた、食べるの!カエルを!?うそでしょう!?」と(いうようなことを)言われ、参ったなと思っていると、奥からやや年かさの女性が出てきて、
「この辺りにたくさんある。中華系ならどこでも食べられるから大丈夫。私も好きよ。」
と言ってくれた。
私が「frog」と言いながら、鳴き声を「ribbit,ribbit」と真似したり、筆談に役立つかと思って「蛙」と漢字で書いたりしてみせたのだが、
「もしお店でカエル料理があるか聞くなら、“田鶏”と書くのよ。」
と言って紙に書いてくれた。
ちょっとホッとした。

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なんだろうと思ったら、場外馬券売り場ならぬ犬券?売り場なのね。今夜はドッグレース開催!

たしかに、埋め立て地の新しい街なりに、レストランはたくさんできており、どこもそこそこ根付いているっぽい。
マッサージ店から少し歩いてみて、目についた一軒に飛び込んでカエルはあるかと聞いてみる(“田鶏”と書いたメモも見せる)。
忙しそうな店主のおじさんは、無表情のまま「もちろん」というようなしぐさをする。
その店のカエルの炒め物は、感動的にウマカッタ。
やっぱりフレッシュでゼラチンな感じがぜんぜんちがう!
日本で、冷凍物のせいぜい唐揚げくらいしか食べられない不幸を思うと、まったく最高である。
しかもシンガポール(カエルを食べたときの回)よりスバラシイことには、「皮が、ついている」
皮のびらびらシコシコした歯ざわりは、まさにコラーゲン!まったくすばらしい。
軟骨を噛み砕き、細い骨をしゃぶっているだけでいくらでも飲める感じ。
その他の料理もたいへんおいしく、「いい店に入った」とうれしかった。
ずっと無表情のおじさんだったが、私が「好吃(ハオチー)!」と北京語で言うと、「だろ?」というように得意げな顔をした。
広東語がわからないので少しだけの北京語でも英語よりはマシかと。

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海老のタマゴを乾燥させたものをたっぷりふりかけた焼きそば。麺は非常に腰が強いタイプ

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カエルの炒め物

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店の片隅で干ししいたけを戻していた

店内には大きな写真が飾られており、そこには同じ店名ながらこことはちがう場所のレストランと、その店の前に二人の男性が笑顔で写っていた。
一人は今よりずっと若くて細い、お兄ちゃんだったころの店主のおじさん、もう一人は年配のものすごく太ったおじさん。
顔は似ていないが、太ったおじさんは店主のお父さんだろうか。

その写真を見て勝手に想像をくり広げる。

昔、お兄ちゃん時代のおじさんと、そのお父さんは、マカオか香港かどこかの土地で、評判の店をやっていた。
若く、屈託のない笑顔のお兄ちゃん時代のおじさんは、お父さんとともに、希望に燃えて、この新天地に店を移した。
歴史もなじみ客もない、巨大カジノホテルが林立する埋め立て地へ移るのは、冒険だっただろう。
しかし店は成功し、繁盛することができた。
ものすごく太ったお父さんは、それを見届けて、満足して死んだ。
お兄ちゃんだったおじさんは、昔の店と、お父さんの思い出を大切にとっておくために、今の店でもあの写真を飾っているのだ——私は太ったお父さんを死なせてまでして組み立てたストーリーに自分ですっかり感動してしまった。
そんなことを想像させるほど、いい店だった。

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17につづく)

by apakaba | 2011-05-29 01:05 | 香港マカオ2011 | Comments(4)
Commented by ogawa at 2011-05-29 22:03 x
蛙・・・いや、田鶏美味しそうだ。
以前、飲み会で田鶏の唐揚げがあり、喜んで注文したのですが、周りは気味悪がって誰も食べませんでした。

蛙も蛇も・・・ついでに蟲も美味しいのだけどねぇ。
Commented by apakaba at 2011-05-29 22:13
それは日本での飲み会ですか?
たまーに、あるよね。唐揚げ。
脚がカエル脚になっていて、あの形でむしろ抵抗あるかも。
炒め物や煮込みになっていると、カエルさんの形は程よく崩れているので見た目の抵抗感は減ると思います。

こんなにカエルカエルと騒いでいる私も、道端にたたずむカエルは小さくてもすっごく苦手なんです。
食材だと思うといきなりかわいくなる。
Commented by ぐっどばらんす at 2011-06-06 01:17 x
あの~、マッサージ屋さんのお姉さんの写真はないのですか?
Commented by apakaba at 2011-06-06 10:33
香港16回レス。
ぐっどばらんすさん、ああそうですよね。
一番見たい写真かも!
こんなにスナップばかり撮ってるのにナゼお姉さんたちがないのでしょう。
きっと、私の頭がカエルでいっぱいだったんだと思います。

色っぽくてダイナマイトボディー、あっけらかんとしていて超ミニスカートで大股開き。
エッチなサービスもアリなのかなと少し思ったりしましたが女性客には判別できません。


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