2012年 02月 23日
2月に入ってめっきり投稿数が減ってしまいました。 胃腸風邪になったり、あれこれ調べることがあったり、仕事や子供のことで時間を取られたりしていて、旅行記のつづきも頓挫中になっていて残念です。 私は今年度、中学校のPTA役員をやっていて、担当は書記です。 くじ引きで当たってしまい、仕事を理由に互選会で断るつもりだったのに、他の候補者の固辞の意志があまりにも固かったので引き受けることになってしまいました。 もうすぐ年度末なので役員の役目もそろそろ大詰めで、会長に較べればたいしたことはないものの、それなりに時間を取られています。 先日は運営委員会だよりの作成という作業をやっていました。 教員と委員で毎月1回開かれる定例会議であり、書記は議事録を発行します。 その方法は、会議を録音しておいて、あとで“テープ起こし(今はテープではなくボイスレコーダーだけど)”をするのです。 それはひどく面倒な作業です。 なぜなら、学校の先生というのは、話が簡潔な人のほうが少ないからです。 そのあとやっと母親たちによる議事に入っても、脱線したり沈黙があったり、なかなか活発で円滑で簡潔な会議にはなりません。 私は仕事のせいでめったにこの会議に出られないので、もう一人の書記さんにテープ起こしと原稿書きを任せてしまう月が多いのですが、出席したときに自分がやってみてほとほと疲れました。 2月の運営委員会も、仕事のある曜日でやっぱり私は欠席になり、もう一人の書記さんが原稿を作りました。 数人の先生が挨拶と報告をしますが、校長先生だけは、挨拶の原稿をくださいます。 (あとの先生はその場で話すだけなので、テープ起こしをしても原稿チェックの段階で添削されて、毎回半分くらいに縮まったりしています。) 校長先生の挨拶のところだけは、その原稿をただ丸写しするだけなので助かっています。 ところが、今回の挨拶の文章の中に、文として明らかなミスを発見しました。 具体的にはここには載せませんが、「ひとつの文の中に、ふたつの述語が存在する」というような調子の、おかしな文です。 私はすぐ、原稿を打ち込んだもう一人の書記さんに、 「これヘンな文だよね。直そうよ。」 と言うと、彼女は 「校長先生の原稿だから、勝手に手を入れたらまずいでしょう。」 と言います。 PTA会長にも同じことを言うと、やはり 「校長先生の原稿はそのままにしておこう。だって校長先生が書いたのだから。」 と言います。 私は、 「でも、この運営委員会だよりって、『校長先生の原稿を原文そのまま掲載』とはどこにも書いていないんだから、我々書記がヘンな文を書いたと会員の皆さまには思われるよ。なんか私、それって不本意。」 と、なおも言い募りました。 「えーでも校長先生に『この文章ヘンですから直してください』って言うの?それはちょっと……」 「私からはとても言えないわ。」 「だったら私が言うよ。」←私 「ミタニさんが言ってくれますか?」 「うん。言っちゃう、私へっちゃら。」←私 校長先生のところへ原稿を持っていき、 「先生お忙しいところ申し訳ないんですが、この、ここの部分の一文が、なんというか……述語がふたつあるような感じじゃないですか?(ちょっと読み上げる)ね、そうですよねアハハ!それでもしよければ文末を書き直したいんです。」 と、その箇所を示しながら率直に提案しました。 すると校長先生は気を悪くもせず、 「ああ本当ですね。ここはおかしいですね。直しておいてください、おまかせします。ご面倒かけてすみません。」 と、快くミスを認めて、訂正も任せてくださいました。 PTA室に戻ると「ミタニさんどうでした?」 「大丈夫だったよ。一任してくれた。私が書き直しちゃっていいらしい。」 「ワハハ!」 ということで終わったのですが。 ほんのささいなことでしたが、なかなか、組織というのは大変ね……と思いました。 あなたなら、どうしましたか! これは校長先生のお人柄に大きく左右されるので、一概にはいえませんね。
by apakaba
| 2012-02-23 21:09
| 生活の話題
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Comments(2)
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kaneniwa at 2012-02-24 01:11
校長先生でも、あるいは相当な大先生であっても
やはり、私なら訂正するかどうか確認します。 ただ、たまに訂正をすすめる私の認識違いということもあります。 深い意図で一風変わった表現を恣意的にとられていたり、 あるいは私の勉強不足で知らなかった表現を使って おられるということはあります。 そんな時は 「勉強不足でございましたぁあああ」 と素直に言えれば、そんなに怖くないことで、 当たり前の確認作業だと私は思います。 BYマーヒー
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apakaba at 2012-02-24 08:09
私も自分の文章では、あえて(文学的効果を狙って!)目先の変わった文を作ったりすることがありますが、「これって狙ってることが伝わっていなければ、ただのキテレツな文を書く人に思われてるよね……」と、先にガックリしていたりします。
上の人に尋ねるということについての、認識のちがいがわかった日でした。 |
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以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者) by 三谷眞紀 カレンダー
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