あぱかば・ブログ篇

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2012年 05月 07日

娘の行きたい京都へ行く 3.新選組以外の目的地(前編)

2.娘の食べたいものを食べるのつづき。

新選組の軌跡を追う旅という名目とはいえ、やっぱり他にもいろんなことに興味は尽きず。
娘の好きにさせながら、私も少し自分の興味あるものを見たりした。

「京都で行きたいところは数え上げればきりがないけど、今回はここだけ、ちょっと見させて。」
と娘に頼んで見に行ったのが、「第15長谷ビル」。

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第1回でも少し触れた『そうだ、京都に住もう。』という本の中に、紹介があった。
(ちなみにこの本は、関西のウェブマガジン「エルマガ」に連載されていた→『そうだ、京都に住もう。』私のようなヨソモノが読んでも、地元の人が読んでもエキサイティング!)

このビルの紹介はほんの少しだけだったのに、紹介されていた建築物の中でも、行って見てみたいという気持ちが一番大きかった。
烏丸四条の交差点のすぐ近くにあるこのオフィスビルは、構造は鉄骨だが外壁部分に木材を使っていることが最大の特徴である(長谷ビルのページへ)。

建築はそこへ行かないとよさがわからない。
そのなによりの理由は、もちろん“空間を自分で体験するから”だが、それと同じくらいに“周囲の景観とのマッチングの具合”というのもある。
このビルは、烏丸四条あたりの、落ち着いていて品のある雰囲気にしっくり溶け込んでいた。
「本で見てステキでも、来てみてガックリだったら、嫌だなあ」と思っていたのでうれしかった。
中に入ってみると、内部にもやはり木材がふんだんに使われていて、自然なあたたかみを感じる。
私は生まれたときからほとんどを木造住宅で暮らしていたため、鉄筋コンクリートの家がひどく苦手だ。
こんなビルなら働きたいなあなどと思う。

ついつい興奮して、ビルの中の写真をたくさん撮っていると、どこからか中年の男性がすごい剣幕でやってきて、「あんた、なんの写真を撮ってるんだ!」と、怒鳴られてしまった。
建築会社かなにかの人間が偵察に来たと思われたのか。
私は建築を見るのが好きで、ここにも前から来たいと思っていて、あまりにステキだったので中に入ってしまいましたすみません!と平謝りすると、おじさんの怒りは収まり、「え、わざわざ東京から来たの。」と、びっくりしているようだった。
カメラを出すのは外観だけにしましょう!
娘は「なによあのおじさん。わたしたちがあやしく見えるわけないじゃん。」と怒っていたが、これはマナーを守らなかった私が悪かった。

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宿泊していたゲストハウス金魚家のある西陣で、こういう祠(ほこら)を山ほど見かけた。
インドのヴァラナシを思い出す。
どこもきれいに手入れされていて気持ちがいい。

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娘が来たいと言っていた「鴨川デルタ」。
高野川と鴨川(加茂川)の合流地点のことだ。
大雨の中を、出町柳から歩く。
雨でも娘の足どりはウキウキ、そのわけは?おかーさん、わけがわかりません。
「あのー。……ここの、なにがおもしろいの?」
「ここはね、『四畳半神話体系(森見登美彦)』に出てきたところなの。ここで小津がロケット花火をやったの。ああ〜ここかー!うれしい!」
ナンデスカ小津って。ロケット花火って。

『四畳半神話体系』は、京都の大学を舞台にした青春小説(というと聞こえはいいが、主人公はひたすらヘタレで不毛な日々を送る)だ。
私は読んでいないが娘が愛読していて、「京都に行くなら、『四畳半神話体系』聖地巡りしたい!」と言っていた。
京都をてくてく二人で歩きながら、この小説の話を長々とされ、しまいにiPhoneからアニメも見せられて、私もすっかり読んだような気分になっていたが、娘の“聖地”での興奮具合にはまったく追いつけなかった。
「ほんとうに、ほんとうに本とアニメのとおり!ほんとうに来たんだあー!」
出町柳には私も何遍も来ているが、ここまでの達成感・満足感を覚えたことはない。当たり前だが。
でも、愛読してあこがれていた本の舞台に立つ、ということの興奮はとてもよくわかるよ。

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私は、むしろこの飛び石のほうに感銘を受けたが。
鴨川デルタから川に降りることができる。
興奮している娘に請われて初めて降りてみた。
降りてみると、意外にも石と石の間があいている箇所があるし、雨のせいもあってか流れも速い。
これは、水の事故も自己責任というやつだね。
ここ以外にも、京都市内にいくつも飛び石スポットがあるらしいが、田舎や外国ならともかく、都市の川でこんな遊びができるのはおもしろいなあ。

4.新選組以外の目的地(後編)につづく)

by apakaba | 2012-05-07 12:01 | 国内旅行 | Comments(3)
Commented by kaneniwa at 2012-05-08 21:42
うん、そうだ、ここがあるなぁ。
この場所があるぞぉ!
京都のデルタでデルタブルースだ!

そうだ!私も京都に行こう!

BYマーヒー
Commented by apakaba at 2012-05-08 21:57
えええ〜〜〜〜。
まったくその盛り上がりについていけません。
きっと、娘ならついていくと思うんですが……という娘は、今、京都にいます(修学旅行)。
鴨川デルタは目の端で数えきれないくらい見ていたはずなのに、こんなに小躍りするほど喜ぶとはね。
さすが聖地だと思いましたわ。
Commented by apakaba at 2012-05-08 21:59
うん。
やっぱり、京都はおもしろいんだよな。
住もうとは思ってないけど、何遍行っても新しいです。


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