あぱかば・ブログ篇

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2012年 05月 30日

“南の楽園”はいくつあったの  21.プラナカンハウスとブラック&ホワイトハウスの建築探訪

20.シンガポールのシーク教寺院(その2)のつづき(1.はこちら)。

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好きな光景。禍々しい雨雲、非現実的にも見える超近代的ビル、のどかなショップハウス。ビルはなんと公営団地「ピナクル・アット・ダクストン」。アウトラムパークに来たら、この団地の風景を見たかった

シーク教寺院をあとにしたが、アウトラムパーク駅にそのまま戻らず、プラナカンの家並みを見て歩く。
プラナカンで有名なカトンよりはずっと小規模だが、建物の状態がよく、見せ物ではなくて人が暮らしている(=建築を使っている)のがいい。
こんなところに住んでいる人は、お金持ちなんだろうな。



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アウトラムパーク周辺のプラナカン建築群は、この「ブレア・ロード」に集中している

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空き家には不動産の連絡先が貼り出してある。
私にも貸してくださーい。と言いたい。やっぱりプラナカンはかわいいなー!

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プラナカンの家並みを、ヴィヴィッド・モノクローム・ナチュラルとモードを変えて撮ってみたりする。
バリの苔はあんなにヴィヴィッドモードが似合ったのに(写真は第16回へ)、ここではパステルカラーが嫌味になる。
セピアよりもモノクロームのほうがいい。
バリの風景は、セピアがよかった。

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ナチュラルモード。曇天に沈む

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かといってヴィヴィッドモードにすれば色が悪目立ち

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モノクロが似合うのは予想外であった

とてつもない雨が降ってきて、道路が川になる。
しばらく待っていたがさすがに飽きる。
中国系の青年に駅への道を尋ね、歩いていくと、あとからその人が走って追いかけてきた。
自分の説明が足りないと思ったらしい。
英語が苦手なようだが、一生懸命補足説明をしてくれる。
まったくやさしくされてばかりいる。

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ほんとにかわいらしい家並み。

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「鯉」や「吉祥」などの中国的デザインがアクセントになっている

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だが雨はまるっきりやさしくしてくれず、たちまちずぶぬれになった。
今日はそのまま飛行機に乗って寒い日本へ帰るから、サンダルではなくちゃんとした靴を、薄いスカートではなくジーンズを穿いている。よりによってこの服のときにずぶぬれとは。
悲しみにくれながら駅まで歩いた。
いくらきれいな国でも、こう激しく雨が降るのでは、おしゃれなんかできないよね。
本気でおしゃれしたいときは、どうするんだろう?
タクシー乗りっぱなし?

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しっとりしたブレア・ロードからいきなりオーチャードの喧騒。雪だるまのアートも調子っぱずれで苦笑

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だが都会も好きだ。中心部ではいつでもパブリックアートが楽しめる

MRTを乗り継いで、なつかしいオーチャードのアイオン(巨大ショッピングセンター)へ。
アイオンはあいかわらずの勇姿である。
とりあえずここはあとにして、ブラック&ホワイトハウスの見学に急ぐ。
ブラック&ホワイトハウスとは、シンガポールに今も残る、植民地時代のイギリス人の邸宅である。

歴史の浅いシンガポール、見るべき文化遺産などないと悪く言われるシンガポール、だが私にはシンガポールは愉快な建築の宝庫だ。

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この門を過ぎると、オーチャードの喧騒からがらりと一転して、ステキなブラック&ホワイトハウスの家並みへ

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この建築は、オープンして間もない「ジャパン・クリエイティブ・センター」。日本のマンガなどが展示してあるとか。興味津々

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オーチャードを西北へすすむと、邸宅を改装してショップなどにしている地域に入る。
一軒一軒ちがうデザインが凝らされていて、どれもさりげない品のよさがあって、いかにも実際に人が住んでいたという気配が残っている。
こういう建築は、コロニアルをよそおって新しくつくってもしらじらしいだけで、実際に使っていた建築が醸し出す雰囲気を、どうやっても出すことができない。

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ブラック&ホワイトハウスを改装した一軒家スパ、「スパブティック」

スパブティックに入って、マッサージをやってみた。
明らかにマッサージやりすぎなんだがやっぱりやりたい〜。
しかし、それにより日本文化ナントカ(正式名称はジャパン・クリエイティブ・センター。日本とシンガポールの文化交流を目的に設立された。ブラック&ホワイトハウスを使っている)の開館時間が過ぎてしまい、外観を見るだけになっちゃった。
おもしろそうなスペースだと思っていたのに無念。次回の課題とする。

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白壁・マレースタイルの高床式・黒く塗った木枠、これぞまさしくブラック&ホワイトハウスのセオリー。カンゲキです……!

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中もコロニアルな邸宅らしさをこわさず、ステキだよ!

22.(最終回)ブラック&ホワイトハウス、アイオン、帰国につづく)

※2010年にシンガポールのカトン地区を散策したときの連載はこちら→シンガポール滞在2日半!
カトンの話は第14〜17回に出ています。
今回のブレア・ロードより色鮮やかなプラナカンハウスが載っています。

by apakaba | 2012-05-30 13:26 | バリ&シンガポール2011.11 | Comments(0)


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