あぱかば・ブログ篇

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2012年 06月 18日

胡蝶の夢ひらひら台北 1.台北の第一印象

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「おかーさん、“胡蝶の夢”って知ってる?」
「んんんー?なんだっけそれ。うーん、わからない。」
「あのね、昔、中国のお坊さんが、“自分も蝶になりたいなあ”って思っていたら、夢の中で蝶になっていて、自分が蝶になったのか、蝶が自分になったのか、わからなくなっちゃったんだって。そういう話。それが“胡蝶の夢”。」
「うーん?そんな話だったっけ。」
「うん、だから、この空港で蝶がいっぱいなのは、“胡蝶の夢”からとってるのかなーって思ったの。」

本当は、お坊さんではなくて「荘子」だったのだが。



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台北の松山空港は、随所に蝶のモチーフがあってかわいらしい。
それを見て、娘の「コシヒカリ」が言ったのだった。

娘と二人で旅行をするのは初めてだ(先に連載していた「娘の行きたい京都へ行く」は、この台北旅行のあと)。

娘は祖父母に連れられてロシア(自作の旅行記はこちら)やイギリスに行ったりしているが、いずれもパッケージツアーで、美術館巡りなどが多く、芸術に興味のない娘には苦痛だったらしい。
決められた食事(イギリスのじゃがいも攻めには心底閉口していた)や集合時間厳守なども嫌がっていた。
「わたし、たぶん、ごちゃごちゃしている市場とかを歩いてへんなものを見つけたり、食べ物も勝手にそのへんで立ち食いしたりするほうが好きなんだと思うの。
よそ行きの服着てバレエ見たりレストランで食事するのとか、ぜんぜんしたくないのに。」

二泊三日の台北。
航空券とホテルだけの、HISのバーゲンツアーだ。
実は私も、台湾は初めてだしスケルトンツアーで海外旅行をするのもまったく初めてのことである。
夫をおいて、子供と二人で旅行をするのは三度めである。
長男を6歳でヨルダン・シリアに連れていき、0歳児の次男をネパールに連れていった。
娘だけ、今までどこにも連れていっていないことが気になっていた。
息子たちの場合とちがって、娘は14歳。
私より体も大きくなり、自分のことは自分でできるし、荷物だって私よりたくさん持てる。
しかも、「おかーさん、“胡蝶の夢”って知ってる?」なんて質問までしてくる。
小さい子供との旅行も思い出深いものだったが、この旅行も楽しそうだね。

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免税店のお茶売り場。凝ったコーナーであった

松山空港でツアー客が集合すると、現地添乗員さんの指示に従ってバスに乗せられ、いきなり免税店へ連れて行かれる。
早朝に羽田空港から来たので、まだホテルのチェックイン時刻になっていないためだ。
30分もお土産タイムをとられても、なにも買うものがない。
娘は、おしゃれやショッピングにまるっきり興味がないので、楽というか張り合いのない女の子である。
親戚用の烏龍茶だけ買ったが、そこの店員さんたちは娘のことを「かわいいねえ、美人ねえ」と褒めてくれた。
当たり前だが、自分一人で外国を旅をしていると、自分が主役だ。
注目を浴びるのはワタシ。
でも娘といっしょだと、注目は自然と若い女の子に集まり、私はたんなる保護者という扱いになる。
人々の反応はきわめて露骨で、おもしろい。
これは娘を持っていて、娘と旅行したことのない女性にはわからない実感だろうなあ。
娘といると、ひしひしと“世代交代”を感じる。
でも、注目されなくなって悔しいとかいう気持ちではなく、自分を褒められるより娘を褒められるほうが素直に嬉しいし誇らしいものである。
その反面、娘のいない女性は、死ぬまで自分にスポットライトが当たっていてうらやましいなとも思う。

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私は、人といっしょに旅行をするときは、最大限相手に合わせることにしている。
今回は娘のしたいことをできるだけ叶えるつもりである。

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「水晶餃」がおいしくて娘は感激していた。「帰る前に、ぜったいもう1回食べたい!」

まずは大好物の肉まん立ち食い。
大学時代、第二外国語で中国語(北京語)をとったかすかなおもひでのおかげで、数くらいは言えるので、それで注文すると、娘は
「おかーさんって、いったい何ヶ国語しゃべれるの!」
とびっくりする。
数字だけでも、子供からすると尊敬のまなざし。
雨を除けてアーケードに入り、そこで肉まんやあんまんを頬張り、
「手がベタベタになっちゃった。」
と言うので、
「しょうがないね、雨で洗えば。ほら。」
と、アーケードからぽたぽた落ちてくる雨垂れで先に手を洗ってみせると、これも尊敬のまなざし。
私はあなたに較べたら、そうとう旅の先輩ですからね。

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肉まんだけでは育ち盛りの乙女にはまるで足りず、麺の店にも入る。思いがけずしゃれた内装

「コシヒカリ」の、台北の第一印象はすばらしくいい。
「おいしーい!」
「みんなニコニコしてやさしい!」
「なんかこの古びた感じ、楽しい。こういうところが歩いてみたかったの。」
彼女はアジア向きだ。

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2.一人旅のできる女の子につづく)

※松山空港に蝶のモチーフがたくさんあった本当に理由は“胡蝶の夢”ではない。
台湾は、世界一、蝶の棲息密度が高い国なのである。

by apakaba | 2012-06-18 21:55 | 台北2012 | Comments(2)
Commented by キョヤジ at 2012-06-19 12:53 x
着手したんね。
もうUPしないのかとオモタよ。w
Commented by apakaba at 2012-06-19 12:56
やる気だけは満々なのだけど、オモタよりヒマになれないお年頃。
今、ブログを容量無制限に契約し直して、画像をデカクしようとしている途中ですが、うまく動作せず画像が落ちまくってます。悪戦苦闘中です。


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