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あぱかば・ブログ篇

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2014年 09月 22日

耳硬化症の記録をちょっとずつつけることにした

日ごとに左耳の耳閉感が増している。
きのうより今日のほうがずっと、ふさがった感覚が強くなった。
不安が強く、睡眠薬を飲んでもうまく眠れないというまずいありさま。

病気のことを書くのは読む方が嫌だろうとは思うけれど、このあと右耳も聞こえなくなっていくとしたら記録を残しておいた方がなにかと参考になりそうなので、たまに書いていくことにする。

読んでもつまらないですががまんしてください。

今日、小学校のボランティア影絵劇団で集まりがあった。
たくさん人がいると、やっぱり人の話が聞き取りづらい。
何度も聞き返すのは申し訳ない。

ちなみに家族の中では、圧倒的に次男の声が聞き取りづらくなった。
それもここ3,4日のうちに始まった。
同じ言葉を3回つづけて聞き返すと、息子もさすがに会話をあきらめて切り上げる。
難聴の人はこうしてだんだん孤独になっていくんだなあと思う。
別に次男が冷たいといっているのではなく、たいした会話もしていないのにお互い無駄な労力は使わずにいたいのだろうが、やっぱり家族の会話から置いていかれてさびしい。

劇ではやっぱり主役をやることにした。
配役決定のときに、初めてメンバーに症状の説明をした。
耳が悪くなってから一度も演技をしていなくて、大きな声も出していなかった。
やってみて、「台詞の演技は歌と同じ」だと初めてわかった。
歌が唄えなくなったのは、自分がどの音を発しているかわからなくなったからだが、演技でも無意識のうちに自分の耳で自分の声の高さや強さを聞き取っては微調整していたのだ。
すごくヘタになった感じがして泣きたくなる。

自分で自分の演技を演出できない。
ようするにカンで適当にやってる。
ヘッドホンなどで耳をふさいで、自分の声を聞こえなくして唄っている人みたいに(たいてい音程がずれまくってますよね)。
ふつうにおしゃべりができるのに台詞が言えないというのはピンとこないと思うが、誰もがふつうにおしゃべりはできるのに歌を唄わせると人によってウマいヘタがあるのと同じだと考えていただきたい。

人が聞けばとくにいつもと変わりなく聞こえたと思う。
しかし、大きな声を出すと、まるで反響の激しい小部屋に閉じ込められたみたいに、自分の声が頭蓋骨の中にガンガン響いて演技どころではない。
ちょうど、耳のそばで、金属の壁を金属バットで叩いているような感じだ。

ためしに指でぎゅーっと左耳をふさいでみると、ガンガン響く感覚はなくなる。
しかし右耳だけだとボリューム調節がよくわからない。
半分くらいは左をふさいで片耳でやってみて、半分くらいは金属バットでがまんして……と、こまめに切り替えて乗り切った。

手術の段階まで難聴が進行していない以上、日々の生活では試行錯誤しながら不調とうまくつきあうようになっていくのだろう。

一ヶ月後の本番まで、どれくらい悪化するのか、すごく不安だ。
本番当日は、DVD製作のためテレビ局の撮影も入り、朝からぶっ通しで4回本番を録る。
声もつぶれそうだが金属バット責めに耐えられるかなあ?
そもそも主演が「カンで適当にやってる」ってまずくないかい。

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込み合う店内、一人だけ私を見ていた子。早く元気になって、また旅をしたい

手術すると聴力の回復は見込めるらしいが、この耳閉感は治らないと聞いた。
一生金属バットかあ〜〜〜〜参ったなあ。
でも顔面神経麻痺の飛躍的な回復を思い出すと、いけそうな気もしなくもない。
あのときは、鏡を見るたび絶望していたのに、一ヶ月で完治しちゃったし。

診断をしたのが失礼千万な医者だったので、もう一つ病院に行ってみようと思うが、こういう難しい病気を診る大きい病院って、失礼千万な医者のところへまた行って、紹介状をもらわないと、「選定療養費として5400円」払わないといけないのね。
それも悔しいけど……でも電車賃を払って失礼千万な医者のとこに行って、何時間も待たされて、と考えると、紹介状なしでもいいかな〜とも思う。
どっちがいいの?

by apakaba | 2014-09-22 18:18 | 健康・病気 | Comments(0)


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