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あぱかば・ブログ篇

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2015年 05月 02日

ハチマルマルはルームナンバー。キヨシロー6回目の命日に


歌のあと、無音部分がすごく長く続きます。
でもこれしか『不思議』が出てこなかった

55階のホテルの部屋
800はルーム・ナンバー
おまえと二人窓から夜の街を見おろす
ああこの街で会えるなんて不思議
................................................................
おまえは英語教師で
何処かの国のSPY
俺は資本主義の豚で無い物を売り歩く
ああこの街で会えるなんて不思議
...............................................................
辞書を枕にして
おまえと愛し合ったね
図書館に行くと家を出て遠い夏のことだっけ
ああこの街で会えるなんて不思議
...............................................................
ハチマルマルはルームナンバー。キヨシロー6回目の命日に_c0042704_16264117.jpg

著作権がうるさいのでちょっとしか載せられないが。
RCサクセションの『不思議』が、昔から大好きだ。
大学生のころ、よくこの歌を歌ってた。
学生で、まだ何者でもなかった時代、歌詞の深さに目眩がしそうだった。

自分にとって、「この街」は、絶対に高田馬場だった。
NYとか、上海とか、外国の街も想像したけれど、何者でもない自分が遠い年月を生きて、またおまえと再会するとしたら、それはやっぱり、学生時代を過ごした高田馬場の雑踏しかない。
実際は、“辞書を枕にしておまえと愛し合った”こともないし、“LとSはDまで”いってて、“俺もカンパさせられた”こともない。
でもそんなことが、若いころ、あったのかもしれない……歌の世界と区別がつかなくなる。

ゆうべ、高田馬場に行った。
学生時代に入っていた飲み屋はだいぶ入れ替わったけれど、あいかわらずダサい、あいかわらずまるで美しくない街。
ああこの街で会えるなんて不思議。

キヨシローが死んでしまって今日で6年、ますます彼の詞の深さにはまり込んでいく。


by apakaba | 2015-05-02 19:01 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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