人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あぱかば・ブログ篇

apakaba.exblog.jp
ブログトップ
2015年 11月 16日

「パリ同時テロで思うこと」から一夜明けて思ったこと

「パリ同時テロで思うこと」から一夜明けて思ったこと_c0042704_16485456.jpg
1999年、イスラエル、死海。
イスラエルは歴史もものすごいけれど、自然もものすごい。
塩分が濃く、目や鼻粘膜を刺激される。
永遠の憧れ、イスラエル。

きのう、「パリ同時テロで思うこと」を書いた。
そのあともニュースサイトやSNSを読んでいるうちに、私の考えは完全にまちがっていたとわかった。
いや、書いたこと自体はまちがっているとは思っていない。
「人間は同じだ」と言いたかった、それは別に引っ込めるつもりはないのだけど……思惑が外れた。

イスラエルがいかに非人道的なことを自国や中東でしているか、アメリカを始めとする有志連合が、空爆によって一般市民を巻き添えにしているか、それは誰でも知っていると思うし、多くの人はそのやり方に反対もしくは疑問を持っていると思う(そう信じたい)。
私は、むしろ「たしかにこれらの国がしていることはひどいけれど、でも、そんな国でも、行ってみるとみんなやさしい」ということを言いたかった。
フランスもイスラエルも、アメリカもイギリスも。
完全に悪い国なんてなくて、遠くからだと、その国の悪い部分、まちがったことばかり目につくけれど、中に入ってみればいい面もたくさん見えるんだと。

私は、日本人がシリアなどの国をかわいそうに思うあまり、フランスがテロ攻撃を受けても、日本では「有志連合で空爆していたんだから自業自得だし」と冷たい視線しか向けられないのではないか?と考えて、いわば先回りして、きのうの記事を書いたのだった。

でも、twitterやFacebookを追っていると、「ほとんどの日本人はフランスに親しみを感じているからことさらにトリコロールを掲げて哀悼の意を示すけど、シリアなどで何人殺されようと、そんなことはしないくせに」と、思ってもいなかったことで、人々は猛烈にイライラしていた。
あれれ。
そんな反応があるとは、思いもよらなかったよ。
取り越し苦労でしたよ。
え、みんなそんなにフランスが好きだったの?!
私は、「いや〜フランスもけっこういいとこあるよ。人が死んだのだから、空爆もやっているけど、政治とは別に一般市民を悼もう」というつもりできのう書いたのに。

人の心ってすれちがうのね。
きのう「人の心を荒らし、人の心を分断する」ことがテロだと書いたけれど、まんまと日本の(私の)タイムラインは荒れている。
どうしてそんなにトリコロールにイラつくんだろう?
「そもそもトリコロールという国旗の成り立ちは云々。だから哀悼にふさわしくない」とか言い出す有名人も出る始末。
窮屈すぎる〜。
悪いがただの逆張りにしか見えない。うーん、悲しい。

もしも、将来、日本に同じことをされたら。
そして、どこかの国のSNSで、「日本は親米路線を強めすぎたからテロの標的になった。日本の死者よりもっとたくさんの人が日々死んでいるのに。」とか議論されていたら、げんなりだなあ〜。

東日本大震災後にネットを見すぎて、長く情緒不安定になっていた。
こういうときはあまり一生懸命いろんな意見を知ろうとしすぎないほうが賢明かと思えてきた。
きのう書いたとおり、きれいごとで空疎に響くかもしれないけれど、私はやっぱり私の旅の経験を信じようと思っちゃった。


by apakaba | 2015-11-16 18:11 | ニュース・評論 | Comments(2)
Commented by たがめいぬ at 2015-11-16 18:58 x
最後は自分の経験と感性を信じるしかないよね。
Commented by apakaba at 2015-11-16 21:37
ほんとねー。
新聞にまで「トリコロールにするのは云々」と出ていて、うんざり。


<< 見た夢をそのまま書いてみる(“...      パリ同時テロで思うこと >>