あぱかば・ブログ篇

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2018年 05月 20日

しのごの言わず、覚えないといけないこと

近隣の中学校で、土日に自習教室をやっている。
私は、2年前からそこで講師のボランティアをしている。
きのうと今日も行ってきた。

この自習教室は年々人気が出てきて、今年度はさらに大盛況。
3年生になっても来ている子がたくさんいる。

3年男子は日本国憲法前文の暗記にうんざり。
「ねー先生、これ全部覚えるんですよ! 大変すぎるでしょ! なんでこんなの覚えないといけないんですか!?」

「おお。これは日本国民の義務だよ。これは覚えないと。」
「えっ、先生も覚えたんですか?」
「おーもちろんよ。」
「じゃあ言ってみて!」
「“われらとわれらの子孫のために”ってヤツでしょ? えへへ。」
「そ、それくらいはぼくだって。」

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新宿御苑にて


「あのね日本国憲法前文は、覚えないとダメなやつだから。これは義務というより、国民の権利なの。」
「そうなの!? どうしてですか?」
「だって読んでみてよ。胸アツでしょう、この辺とか、この辺とか(“専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと……”、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する……”)。」
「ううーん? 言葉が難しい。」
「日本が戦争に負けて、どん底のところから立ち上がろうとして、この憲法を作ったわけ。感動的だよこの文章は。」
「そうか〜。“諸国民”ってなんですか?」
「ん、たくさんの他の国のことよ。日本だけが発展するんじゃなくて、世界の他の国とも一緒に発展しようってこと。」
「なるほど。」
「胸が熱くなるねこの文は。今は覚えろ覚えろって先生に言われて、やらされ感が強いと思うけど、勉強ってそういうものなんだ。今このときには『なんだかわからないなあ』と思っても、無理に覚えさせられたことが、そのあと一生の宝になるということはあるからね。
日本国憲法前文を覚えることは、そのあとのあなたの人生でずーっと持っていられる宝物だよ。」
「そうなのかあ。わかりました!」

改憲の議論がこの先どうなるのかわからない。
しかし、ろくすっぽ知らないものを論じる資格はないと思う。
彼もあと3年で選挙権を得る。


by apakaba | 2018-05-20 22:04 | 生活の話題 | Comments(0)


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