2007年 02月 10日
「ササニシキ」の私立高校入試の日だ。 今日・明日・1日空けてしあさってと三つの私立を受け、またしばらく空いて都立入試がある。 ゆうべは過去問を解いて余裕の表情だったが、今日、試験から帰ってきたら自信なさそうにしている。 過去問ほどには解けなかったという。 まあ、試験というのは受かったり落ちたりするので、気分を変えて明日からのことを考えればいいだろう。 「ササニシキ」は、しょっちゅう学校の担任から呼び出されたり居残ってお説教されたりする親泣かせだ。 きのうも、悪ふざけのしすぎで、本番前日だというのに居残りさせられた。 私がダメな親だからなのか? この自問から、この10年来、抜けられない。 「ササニシキ」は驚くようなことも言う。 「あーあ、受験もそろそろ終わりかぁ。オレもっと勉強したかったなー。もう受験勉強も終わりかと思うと、つまんないなあ。せっかくいろいろわかってできるようになってきたのに。」 なんておめでたいんだろう。 これってあんまり必死でやってこなかったってことかな? でも最後のほうはだいぶやっていたみたいだし、だとすると、きっとほんとに勉強が好きなんだな。 変わった奴だなあ。 志望校を選ぶのに、難関校はまあ無理としても、そんなに勉強が好きならできるだけ偏差値の高い学校へ行かせたいと思うのが親だ。 3年生になって、「ササニシキ」は大学附属高校も選択肢に入れたいと言ってきた。 夫と私には、できるだけ進学校(大学受験をするということ)へ行ってほしいという希望があった。 大学受験は、それなりに意義深いものだという共通認識があるからだ。 附属校で学校内の成績をキープしてそのままそこの大学へ上がるより、ある一時期に目標を持って勉強に熱中する経験は、貴重なものだと思う。 子供の進路についてはその家ごとの考え方があるから、これが正解だとは思っていないが、うちの方針としてはそう考えていた。 息子はその考えに納得し、同意したので、進学校中心に受験先を決めていった。 しかし一校だけどうしても附属校も受けてみたいというので、一つだけ許した。 子供の進路を、どこまで本人に任せるか。 親の希望を、どこまで入れるか。 これにも、ずっと悩みつづけている。 いずれにせよ、もうスタートを切ってしまった。 長男は、 「あー明日は滑り止めかー、ある意味プレッシャーだなあ。これが落ちたら落ち込むだろうなあ。」 と内容の割にはのんびりした声を出して、さっきまで犬をいじくっていた。 「コシヒカリ」が、段ボールを使ってポストを作っていたのを取り上げ、「郵便局強盗だー、うおー!」と「コシヒカリ」に襲いかかって、きゃあきゃあ妹を喜ばせていた。 親泣かせの子供だが、こういう茫洋としたところは、自分にはないなと思う。 この子のために、今まで何度、腹の底から怒り狂って絶叫して暴れて、胃を壊したことか。 それでもやっぱり、思うところへ合格してほしい。 頭に来る子供でも、選ばれてほしい。 そういう点でも、受験は人生を方向付けていく節目となる、大事なものだなあと思う。
by apakaba
| 2007-02-10 23:20
| 子供
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Comments(9)
May the God bless Sasanishiki!
おぢさんたちも恥ずかしい過去いっぱい。
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のこラクダ
at 2007-02-11 10:07
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ええ。私がササニシキくんを大好きなのは他人と思えないからです。(汗)
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apakaba at 2007-02-11 10:51
長く生きると、恥ずかしいことも増えるけど耐性もつきますね。
Thanks a lot Mr.Hanamachi. のこラクダさん、まだまだ彼にはどっさりと呼び出しエピソードが。 いいかげん、私がぐれるよホント。
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ogawa
at 2007-02-11 17:15
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apakaba at 2007-02-11 19:36
あ!ogawaさん、おそらく今日のブログにはogawaさんが主役かもーん。
(主役じゃないかも。) ありがとうございます。 たった今、「ササニシキ」は花粉症でぐちゃぐちゃしながら、「かみさまへのてがみ」を英文和訳しています。「コシヒカリ」が読むために置いてあるのに。 まあ、いいか。
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syunbick at 2007-02-11 20:24
学校も大事ですが、最終的には本人次第
学歴が仕事をするのではありませんが、それでも上を目指す向上心は必要です。自分の知らない自分を探す為に。
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apakaba at 2007-02-11 22:07
しばらく落ち込んでいましたが今は元気になっています。
今日の入試問題を持ち帰って、英語と古文を解かされました。トホホ。
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はなまち
at 2007-02-11 22:51
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It is because you don't have enough faith!But I can promise you this.
If you had faith no larger than a mustard seed, you could tell this mountain to move from here to there. And it would. Everything would be possible for you. マタイ17-20
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apakaba at 2007-02-11 23:46
ん〜、感動。ありがとうございます!
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アバウト
以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者) by 三谷眞紀 カレンダー
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