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あぱかば・ブログ篇

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2004年 09月 07日

「アキタコマチ」が生まれた日

次男「アキタコマチ」の、10歳の誕生日だ。
先月の日記にも書いたとおり、10年前の夏は記録的猛暑だった。
10年前の今日は、それでもわずかに暑さが和らぎ、最高気温が30度だった。
夜明け前にお産をして、日中、窓を開けたら「ああ、今日は涼しいわ」と感じたのだ。30度で。

でも、“涼しい”と感じたのは、お腹から熱いカタマリを出したおかげかもしれなかった。
「アキタコマチ」は体重3000グラムを超えてはいたけれど、生まれて数日のうちに、だんだん小さくしぼんでいってしまった。
肌が紫色になってきて、ぶるぶる震えている。
看護婦さんが、
「まだ体温調節が自分でできていなくて、寒いのね。」
と言い、湯たんぽを入れて身体をあたためた。
えーっ、この残暑のなか、湯たんぽ入れるの!

私のほうもお産がすんだら“涼しい”と感じたのと同じように、「アキタコマチ」にとって、お腹の外は、たとえ真夏日でも、とても寒かったらしいのである。
私も、紫色の赤ちゃんをできるだけ頻繁に抱っこしてあたためていた。

10年たって、彼は朗らかな子供になったけれど、3人きょうだいの中では、いまでも一番体格が悪くて、病気をしやすい。
ひとりだけ病気をして学校を休んだりしていると、生まれたばかりのときにそんなふうだったことが思い出される。
やっぱり、元来が丈夫ではないのかな。
もしあのまま、寒さに震えていることに周りが気づかずにいると、助からなくなったりもするのだろうか。
まだ大人になるまで心配はつづくが、生き延びてくれてよかった。

by apakaba | 2004-09-07 00:23 | 子供 | Comments(0)


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