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あぱかば・ブログ篇

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2004年 08月 06日

時給4000円のバイトへ

きのう、友だちに誘われて一日だけのアルバイトに行った。
時給4000円というオドロキのバイト代である。
ある化粧品会社が来年の春・夏キャンペーンに出す景品のアンケート調査だった。

景品というのは、キャンペーン期間中に買った化粧品の額(5000円から30000円)によってもらえる品物のことである。
もしも自分だったら、その景品は、どれが欲しいだろうか、ということを、アンケート用紙に記入していく。
会場内にずらっと景品のサンプルが展示してある。
サンプルになっていたのは、晴雨兼用傘・小皿セット・ネックレス・バッグ・い草やタオル地のお昼寝セット・マグカップ・バスローブ・ウクレレ・一人用テントなどなど、じつに多様であり、全部で100点以上あったと思う。
その中から順位をつけて好きな物を選び、意見を書いて提出して終了。
あっけないほどに楽なバイトだ。

しかも、たとえば出鱈目に○をつけようと、決められた○の数がそろっていればそれでいいのだから、一生懸命選ばなければならないという必要さえ、ないのである。
たかが景品なので、もらえば使うかもしれないけどやっぱり自分の好みにぴったりという物は一つもない。
友だちに「どれだっていいじゃん?」とか小声で言ったら大笑いされた。

けれども、そこは女の性というのか、会場を見渡すと、意外にも、これも100人以上はいそうな主婦らしき人々は、真剣そのもので選んでいた。
選んだところでそれをもらえるわけでもないのに。
みんなすごくえらいわね。

変わったバイトだったなあ。
たったあれだけで本格的に決定するとも思えないから、きっと別の女性をまた集めて、同じことを数回くり返して調査するのだろう。
実際うちにも、そういう景品は、なんだかんだと転がっている。
クッション・化粧ポーチ・傘・ビニールバッグ・鏡。
あの、家ではまるで注目されていない品々は、こんなふうに名もないバイトの、いいかげんだか真剣だかわからない目を通して、製品化されていたのかー。

by apakaba | 2004-08-06 00:57 | ファッション | Comments(0)


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