人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あぱかば・ブログ篇

apakaba.exblog.jp
ブログトップ
2004年 07月 12日

アシンメトリーな顔はセクシーですか

「あなたは顔に左右のズレがないわね〜」
まだ結婚前で実家に住んでいたころ、母の友人で化粧品のセールスをしている人が顔のマッサージをしてくれたときに、そう言われた。
じっさいは誰でも顔やカラダは左右非対称だけれど、そのズレが小さいに越したことはない。メイクだってしやすいし、写真写りも、右から撮られるか左から撮られるかで悩まなくて済むから……ということだった。

数年前に読んだ雑誌では、『シンメトリーな男はモテる』と題された特集があった。
自然界では、動物でも昆虫でも、顔はもちろん、カラダの模様なども、よりシンメトリーに近いオスほど、生殖のときにメスに選ばれる確率が高くなるのだそうだ。
それを読んだ当時、夫の目は片一方が二重まぶたで、片一方は一重まぶただった。
「……だめじゃん。」
ところがそのあと、自然に夫の目が両方二重になっていった(たんに疲れて目元が落ち窪んでいっただけだと思うが)。
「あれっ、アナタの目っていつのまにかシンメトリーになってるよ!」
「よしよし、オレもシンメトリーな男に一歩前進だ。」
などといって喜んでいた矢先——

今度はあるコスメ雑誌の特集に、『アシンメトリーな顔はアブナイ魅力アリ!』みたいな記事が出ている〜。
“左右対称の安定した顔立ちよりも、片方だけつり上げた眉や、唇の片端だけ上げて笑う笑顔などは、不安定だけれど妖しい魅力を放つものだ”
みたいなことが書いてあるじゃないの。

アシンメトリーな俳優ですぐ思い浮かぶのは『風と共に去りぬ』のヴィヴィアン・リー、彼女の眉は左右のカタチが極端にちがう。
でも、キッと男をにらみ返す視線を縁取る眉は、あれでなければと思える。
元祖007のショーン・コネリーは片眉をつり上げ、二代目ロジャー・ムーアは両方の眉を上げていたけど、さあどっちがセクシーか。

シンメトリーな顔を持つ(ようになった)我々夫婦は、アブナイ魅力に欠けるのね……ふーん。

by apakaba | 2004-07-12 23:18 | ファッション | Comments(0)


<< とあるスタバの店長が好き      眠気の磁力 >>