あぱかば・ブログ篇

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2004年 01月 06日

死に対する好奇心

近所へ散歩に行っていた「アキタコマチ」と「コシヒカリ」が、家に飛び込んできた。
「おかーさん、ハトがね、殺されてたの!カラスにやられてたの。さのくんちの前で!血と羽が道路にびっちゃりついてるの。」
「ええー、ヤなもの見たねえ。」
「オレはバットを振り回して、カラスを追っ払った。でもあのままだと、ハトがかわいそう。ハトが猫に食べられたり、車につぶされたりしたら……かわいそう!お墓を作ってくる!!」

ふたりで死んだハトを袋に入れて近くの公園へ行き、穴を掘って埋めてきたらしい。
手を土で真っ黒にして帰ってきた。
「へえ、ふたりともえらいね、勇気があるね。おかーさんなら、かわいそうだけど気持ち悪いって思っちゃって、そのまま放っておくかなあ。」
「だって…オレたちだってこわかったけど、やっぱり死んだまんまにしたらかわいそうだから、やったんだよ。」

そこまではよかった。
勉強をしていた「ササニシキ」が話を聞きつけ、
「うーっ!オレもハトを見たい!!(墓を)掘って見る!」
と言いだした。
それで「アキタコマチ」と大げんかをし、「コシヒカリ」と「アキタコマチ」は泣き出して、私が「ササニシキ」を制止した。

小さい二人の心がけは立派だと思ったが、「ササニシキ」の好奇心も、まったくわからなくもないのだ。
先日観た映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』のDVD特典映像で、監督・脚本・主演のマイケル・ムーアがこう語っていた。
「死に対する好奇心、恐怖に対する好奇心は、誰しも持っている。クルマを走らせていて、交通事故があれば、人は—ボクも—脇見をしてでも現場に目をやる。」
それがアメリカ銃社会をエスカレートさせる遠因となりえる、というような主旨のインタビューであった。

そうはいっても、この場合、死を悼むほうをやっぱり優先させるべきだよなと思って、「ササニシキ」を叱りつけ、泣きじゃくる二人をなだめてその場を収めた。
部屋に誰もいなくなってから、最初に自分が「ヤなもの見たねえ」と言ったことを思い出し、私が一番ダメかな?と思ったりした。

by apakaba | 2004-01-06 21:40 | 子供 | Comments(0)


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