2003年 12月 06日
きのうの本欄に書いた、幼稚園での火災の話のつづき。 きのうは『母の会委員会』というものがあり、そこで園長直々に、火事の詳細を聞いた。 原因が不明のままなのがたいへん気になるところだが、防災・防犯にたいする気のゆるみを引き締めてくれる契機になったのは、まあよかったというところか。 全園児が、ちょうど外遊びを終了して各部屋に入ったときだったので、避難の誘導が容易だったという。 もしも園庭と室内で自由遊びをしている最中だったりしたら、子供たちを集めるのもかなりたいへんだっただろう。 「コシヒカリ」は、わりと冷静な観察者タイプなので、成り行きを冷めた目で見ていたようだが(帰宅してから、細かい報告をしていた)、感受性の強い子には、小さくはない事件となったようなのである。 パニックになって泣いた子をはじめ、引き取りに来たお母さんの顔を見たとたんにどっと泣き出す子や、初期消火に当たった園長先生が「死んでしまった」と本気で思っていて、事情聴取のあと園庭にもどった園長先生に 「あーっ!園長先生、死んだんじゃなかったんだ!」 と叫んですがりついてきた子もいたそうだ。 私を含め、迎えに行った母親たちは、じっさい火も見ていないし、子供たちがなにを目にしたのか—煙と火ばかりではなく、いつも笑顔の先生方が驚き慌てる姿、そこにあるのが当たり前だった棚や遊具が、燃えていく様子まで—については、想像するしかない。 そういう子供には、心に傷を残さないよう、家と幼稚園で見守っていかなければならない。 えーとそういうのって、なんていうんだっけ、あ、PTSDだ(解説ページ→こちら)。 うちの「コシヒカリ」も、ほんとに大丈夫かな? きのうの兄たちとの会話…… 「ササニシキ」 :いいなーっ!オレ、火事って一回も見たことない!あぁーいいなー「コシヒカリ」! 「アキタコマチ」 :オレだって見たかった!「コシヒカリ」、「コシヒカリ」はこの家族で一生誰もしてない経験をしてるんだよ!すげえ! 「コシヒカリ」 :ふふふ(得意げ)。 こんなんでいいのか、アフターケア。
by apakaba
| 2003-12-06 22:29
| 子供
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アバウト
以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者) by 三谷眞紀 カレンダー
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