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あぱかば・ブログ篇

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2003年 11月 15日

「音楽会」

「ササニシキ」と「アキタコマチ」が通う小学校の『音楽会』だった。
私は子供の行事が大好きなので、全学年を見た。
タダで、あれほど感動させてくれるエンターテインメントは他にないもの。
うちによく遊びに来る悪ガキが、見たこともないような表情で楽器に取り組んでいる姿を見るだけで、もう涙腺が、あ〜〜〜。

今日まで、いいことばっかりじゃなく、子供なりにいろんなことがあり。
人気のある楽器のオーディションに落ちて悔しい思いをしたり、いじめのあるクラスとか、とつぜんキレる子とか、家族に急な不幸があったり、とにかく音楽が嫌いで練習放棄の子供とか。

でも、各学年の演目の途中で、全校生徒がそろって唄った合唱は、そういうことをすべて(すくなくとも、そのいっときだけでも)押し流してしまう力を持っていた。
顔の半分を口にして、地声で唄いきってしまう低学年から、高音に美しい声を出そうと苦心し、受験勉強でちょっとお疲れ気味の高学年まで、300人以上がこっちを向いてひとつの歌を唄う声には、胸を圧されるような数のチカラを感じた。

子供たちのほうは、どういう感じだっただろう。

自分をいじめる奴とか、ふだんから気に食わないと思ってる奴とか、はたまたひそかに好きな子なんかとも、とりあえず並ばされて、芋洗いの状態で唄う。
自分の声も聞き分けられないくらいの、圧倒的な数の声の中にいて、ライトを浴びて、真向かいには、感動した面持ちのたくさんの大人が、みーんな自分たちを見ていたら。
それはやっぱり、彼らなりにひきずっている諸々の痛みを癒やせる時間になったのではないかなあ。

そうだといいな、と願った。

by apakaba | 2003-11-15 16:45 | 子供 | Comments(0)


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