あぱかば・ブログ篇

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2003年 08月 08日

といれのおもいで

昨日と今日の二日間で、トイレの改装工事が入っている(随筆〈トイレ改装工事、AとBの差〉参照)。
大人は多少我慢できるとしても、子供がいると家のトイレが使えないのは困るので、子供たちは近所の友人宅へお預けすることにした。

昨日の朝、職人さんが入る直前に、
「最後にもう一回入ってから出かけなさいよ。」
と促し、ひとりひとり用を足させた。
娘の「コシヒカリ」は、トイレのフタに座りこみ、しばらく物思いに沈んでいる様子だったが、そのうち「ひーーーん」と小さい声で泣き始めた。
「あたらしいといれになるのはうれしいけど、このといれがなくなるのは、さびしい。」
思いがけない反応に面食らった。
あんなに熱心にカタログや壁紙の見本を見たり、ショールームにまで行ったりして、
「あたらしいといれ、たのしみ〜。」
と言っていたのに。
そんなにこの子がこの小部屋と仲好しだったとは。

涙をふいて別室へ行き、戻ってきた。
メモ用紙にボールペンで、前衛絵画が描かれている。
「これ、といれのおもいで。まえのといれ、わすれないように。」
便器、壁紙、床、手洗いのタンク。水が出ている。
その上に、私が飾ったピカソの絵はがき。
ここでいろんなことを思ったりしていたの。
おかーさんも知らないことを?

いま現在、新しい便器が設置され、壁紙を貼っている最中。
夕方「コシヒカリ」が帰ってきたら、目を輝かしてくれるだろうか。

by apakaba | 2003-08-08 16:13 | 子供 | Comments(2)
Commented by safety-life at 2005-02-16 22:53
可愛いぃ。子供って、大人じゃ思わないことをいきなり
しますよね!私も、子供の頃はそうだったのかな・・・?
コシヒカリちゃん、喜んでくれるといいですね。
でも、そんなこと言いながらも、新しくなったら
さっきまでの寂しさは、吹っ飛んでたりして・・・。
(三谷さん、コシヒカリちゃんごめんなさい)
Commented by 三谷眞紀 at 2005-02-17 11:03 x
「といれ」>結局、自分の中で納得できれば、ぱっと気持ちを切り替えられるんです。この場合は、絵を描いて残したという行為で、「ま、いいか。」って気分になれたんだと思いますよ。


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