あぱかば・ブログ篇

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2018年 06月 10日 ( 1 )


2018年 06月 10日

地元の神社で水無月茶会

学生時代、早稲田大学茶道研究会というところに所属していて、今日は学生主催の「水無月茶会」に行ってきた。
卒業してからめったにお茶会に行かないけれど、今回は、うちのすぐ近所が会場だったことで行ってみたくなった。


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はい、地元の皆さんはわかりますね。
大宮八幡宮です。

大宮八幡はよく行っているのに、ここにお茶室があることをまったく知らなかった。
境内のどこにあるのか知らず、それも冒険気分で楽しみだった。
この写真の左手に本殿があり、正面は手水舎、その右の、しめ縄の張ってある小さい門、ここが入り口だった!
初詣やらお祭りやらでしばしば通るが、この奥のことを知ろうともしていなかった!


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しめ縄の門をくぐると、このように!
竹の植え込みの向こうに、いつもの風景が見え隠れ。
参道を走る子供の声が、竹の隙き間から聞こえてくる。
鏡の中に入って、鏡の中からこちら側の世界を見ているみたい。


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そして、本当にありましたお茶室が!
こちらは濃茶席。
薄茶席は、待合に続いた広間があった。
なんと二つもお茶室を持っていたのね。

濃茶と薄茶と、ふた席入ったが、両方ともすばらしい道具立てだった。
なんたるお金持ちなサークルよ。
来年、創立70周年になるが、伝統あるサークルは卒業記念品も増える一方だし、私が所属していたころに較べてお宝が揃っているのだろう。

2年生のぎこちないお点前と半東さんをほほえましく見つつ、こんなすてきなお道具に囲まれてお茶席に入れるのは、実に得難い体験だなとしみじみ思っていた。
どんなに茶道具の名品がそろう美術展でも、この贅沢さには遠く及ばない。
美術館で、人の頭越し、ガラス越しに張り付いて道具を眺めても、それはあくまでも鑑賞。
お香が焚かれたお茶室に入り、おいしくて美しいお菓子を食べてお茶を飲んで、愛らしい道具、奇抜な道具、豪華な道具、そのひとつひとつと、学生さんたちの取り合わせに感心し、それを手に取ることさえできるなんて。
お茶席に入ると、ホリスティックな幸福感を得られるのだ。


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お昼は地元の名店「蘭」にて


幽霊部員だった学生時代には、この歳になって自分がこのような感慨とともに再びお茶会に行くとは想像もしていなかった(基本的に、若者はそんなに先の未来なんて想像しないが)。
加えて、見慣れていたはずの地元の神社の風景が、ぐるりと何もかも変わって見えるという、不思議な感覚も味わえた。
大学生になってサークルに入ったときに買った袱紗ばさみ(茶道用の小物入れ)は、今日、取り出してみたら、いつの間にかボッロボロになっていた。
娘が高校生のころ茶道部に入っていて、そのころは娘にも貸していたので、今にも崩れて小物が出てきそう。
来年の70周年記念茶会までには新調して、これからも細く長く、茶道と付き合おう。


by apakaba | 2018-06-10 18:40 | 生活の話題 | Comments(0)