あぱかば・ブログ篇

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カテゴリ:歌舞伎・音楽・美術など( 208 )


2003年 03月 22日

仁左衛門がすばらしく素敵だ……

きのう、一年半ぶりに歌舞伎座へ行った。
昼・夜と通しで観たので、午前11時から午後9時過ぎまで、歌舞伎を観ていた。
幸四郎・玉三郎・勘九郎・染五郎と、好きな役者がそろって名演をしてくれたが、きのうずば抜けていたのは、仁左衛門だった。

生まれついての美貌は、素顔よりも、二枚目の白塗りにしてますます美しい。
華奢な肢体は、大時代的な衣装より、着流し一枚の役のとき、もっとも優美さを発揮する。
すねた風情で、着流しで立つ後ろ姿など、背がすらりと高くて足が長くて、贅肉なんてぜんぜんなくって、ホントにホントにかっこいい。飛びつきたくなってくるほどだ。
歌舞伎役者は、40〜50代になり、カラダに横幅が出てくると、安定感があって、演技に厚みが出るものだけれど、彼だけは別なの。
いつまでも、あのまま、坊やっぽいままでいてほしい。
なんかとってもおばさんのミーハーだわと思うけど、夫も「仁左衛門は、よかったなぁ〜〜〜。」とつくづく言っていた。

これまでも、彼の芝居はたくさん観てきた。
品のいい、ワルぶっていても育ちのよさがにじみ出る・・・みたいな役どころは、当代の役者のなかで、彼の右に出るものはいない。

非常に残念なのが、彼には娘しかいないことだ*。
彼の父、先代の仁左衛門も、晩年に芝居を観たことがあるが、ほれぼれするようないい男だった(90近くで!)。
ノリに乗っている幸四郎には、手堅い染五郎があとにいるし、団十郎には父よりはるかにハンサムな新之助くんがひかえている。
それなのに、なぜ仁左衛門には汐風 幸よ?
あの美貌は、彼の代で絶えるのか・・・ああ、惜しいよう。


*実は片岡孝太郎という息子がいることを、すっかり忘れていた。読者のかたから後日指摘され、気づいた次第。舞台で何度も見ているのに・・・ご指摘ありがとうございました。

by apakaba | 2003-03-22 18:36 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2003年 02月 08日

熟成のデュオ、ホール&オーツ「DO IT FOR LOVE」

コドモたち、君らには悪いが、おかーさんはもう看病に飽きた。
娯楽をくれー、ゴラク!

というわけで、ほんのちょっとの贅沢として、アルバムを一枚買いに走る。
ホール&オーツ5年ぶりのニューアルバム、DO IT FOR LOVE。
80年代UKロックの、希望の星だ。

ジャケットの写真を見て、「あらら?」
ジョン=オーツはちっとも変わらないけど、ダリルのこの老け方は一体?と、とまどう。
昔はそりゃあ、悪そーでした。
女の屍を踏みつけて蹴飛ばして・・・みたいな、ライオンみたいな男でした。
それがいまや、毒気が抜けて、お猿のような風貌じゃないですか。

ところが。
一曲目 Man On A Missionから、あ〜、やられるー。

I'm a man on a mission to love you
I'm gonna make you mine
I'm a man on a mission to love you
I can't stop tryin' now...

僕の使命は君を愛すること
きっと僕のものにしてみせる
僕には使命があるのさ
もう我慢できやしない・・・

・・・昔と同じじゃん。枯れるなんてとんでもない、やっぱりあんたはライオンだ。

サウンドもなつかしい!
中盤の曲のソウルっぽいデュオもなつかしいし、旧い感じのギターも、く〜、キモちいいー。
カラダが動くぅ。かってに踊り出す。

いい感じに年とるって、こういうことだなあ。
すごい色っぽい声になるんだもんなあ。

本日はボルドーの89年ものに、ピエダングロワ(ウォッシュタイプのチーズです)。
いま、ボトルの裏書き見てみたら、
「・・・若い年代にはない、柔らかい香りとやさしい味わいが楽しめます。」
と書いてあったよ。
ふふふ。

by apakaba | 2003-02-08 12:39 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2003年 02月 03日

歌舞伎でうたた寝する幸せ

ご近所の美しい奥さんに誘われ、新橋演舞場の歌舞伎に行ってきた。

私は歌舞伎が大好きだ。
一般人にしては、かなり見ているほうだと思う。
(歌舞伎について語り出すときりがないので、いずれ稿を改めるつもり。)
歌舞伎は若手よりも、ぜったいに40〜50代。
幸四郎・菊五郎・玉三郎・吉右衛門・仁左衛門、ああたまらん。
今日は主に成駒屋、橋之助と福助の芝居だったから、悪くはないけど、すこしもの足りない気分だった。

でも、鼓・三味線・長唄を存分に聴けるだけでも、脳の中はアルファー波でいっぱい・・・幸せ。
間延びした芝居には目をつぶり、しゃみを聴きながらうとうとするのも、また一興、はー、キモちいい・・・

by apakaba | 2003-02-03 12:34 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2003年 01月 09日

円熟していく歌声

ラジオから、山下達郎の旧い曲「Ride on time」が流れてきた。
その歌声を、「平板だな・・・。」と感じる。
ヒットした当時は、あんなに「すごい声だ」と思ったのに。

山下達郎、忌野清志郎、U2のボノ、年齢が上がるにつれて、声に色っぽさと表情と厚みとが加わって、「円熟」の域に達してきた。
キース・ジャレットのピアノも、若いころの演奏と較べると、聴く者に彼の「人生」を差し出されるような音になった。

そういう、時の流れを感じさせるような人とは逆に、いきなり高みに達してしまうタイプもいる。

井上陽水はいまも「氷の世界」と同じ声だ。
美空ひばりの歌のなかで、私がいちばん好きなのは、12歳くらいで唄った「悲しき口笛(丘のホテルの赤い灯も・・・ってヤツね)」だが、あの表現力は、すでに完全に大人だった。
写真家の、天才・アラーキーとかいわれている荒木経惟も、30代でもう行き着くところに行ってしまい、以後長ーい長ーい余生を送っている(としか私には思えない)。

いまは、変わりつづけていく、転がりつづけていく人生に憧れている。
like a rolling stone!

by apakaba | 2003-01-09 13:09 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2002年 12月 12日

美術館をハシゴ

「がんばった自分にごほうび」ってこの時期よく聞くけれど、私はこの言い回しは大っ嫌いだ。
高額な商品を(主に女性に)買わせるために理由づけされた言葉。

でも、たしかに年の瀬も近いし、ちょっとは愉しい思いもしてみたいな。
というわけで、本日は美術館を三つハシゴした。
まず上野の東京国立博物館で開催されている、「インド・マトゥラー彫刻展とパキスタン・ガンダーラ彫刻展」。
それから、たまたま法隆寺宝物館というものを見つけてそこも見る。
渋谷に戻り、Bunkamuraで始まった、「ニューヨークメトロポリタン美術館展」も見てきてしまった。
よく歩いてクタクタである。
やはり最初の彫刻展には感銘を受けたので、後日、サイトの随筆欄に感想を書こうと思う。

by apakaba | 2002-12-12 14:13 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2002年 12月 10日

マライア・キャリーの顔って、ほんとに……?

クリスマスソングであふれかえる新宿を歩く。
HMVに、マライア・キャリーのポスターがいくつも貼ってあった。
彼女もクリスマスソングを歌っていたことがあった。

先週末、午前2時のカラオケボックスで、その歌を聴いた。
「この歌、だれの歌?」と聞いた私の問いを、歌手の名を知らないと勘違いした友人よしみは、
「マライア・キャリーよ。ほら、『おっぱい』みたいな顔した人」とものすごい例えかたをしていたっけ。

雑踏を歩きながら、思い出し笑いをこらえるのに必死だった。

by apakaba | 2002-12-10 14:09 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2002年 11月 29日

アシュケナージ、ビル・エヴァンズのCDなど

「コシヒカリ」のお友だちのお宅にお邪魔した。
普段からべったりつきあっているというわけでもないのに、そのお宅へ行くと、かならず音楽の話題になる。
おしゃれなデザインのCDプレイヤーの前に、いつも私が興味を惹かれるCDがさりげなく立てかけてあるのだ。

この前は、ビル・エヴァンズトリオの PORTRAIT IN JAZZが置いてあり、今日はアシュケナージのショパンの曲集だった。
「あれ私、アシュケナージ、行ったことがあるよ。淡々としてたね(私)。」
「そうなの!私はね、最後に行ったのはキーシンだったの。熱演でね、頭から湯気が立ちのぼってたのよ(友達)。」

アシュケナージとはユダヤに由来する姓だ。
「ピアニストにはユダヤ人かホモしかいない」とのたまったのは、たしかホロヴィッツだったよね・・・とまでは、さすがに彼女に向かっては言えませんでした。

本日の音楽
TOTOⅣ(ロザーナ・アフリカなど収録している)
ボブ・マーレー LEGEND

by apakaba | 2002-11-29 14:41 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)
2002年 11月 28日

好きな音楽

音楽を聴きながらいろんなことをする日だった。

ミケランジェリのショパン。
10のマズルカと、バラード第一番、とても好き。
いつかはショパンを離れていくのかなと、二十代のころは考えていたけれど、まだまだ聴いてるんだなあ。

ペットショップボーイズのディスコグラフィー。
How I'm gonna get through.
という歌詞を、「アキタコマチ」は「笑いそうなゲップー」と唄ってしまうのだ。

キース・ジャレットのケルン・コンサート。
いつ聴いても最高。
来日公演、行きたかった。新聞評でも大絶賛だった。

by apakaba | 2002-11-28 14:39 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)